しばらく「国内戦役」の余韻に浸っていましたが、yagiさんがCMJ誌に作戦研究を載せている「ルントシュテット戦い」(CMJ)をインストしていただきました。発売当初は千葉会・茨城会等でプレイされていたのですが、辺境戦線故、妙なゲームばかりしていて、タイミングを逃していました。今回、「渡りに船」で初プレイとなります。

このゲームは、ウォーゲームでは珍しいデッキ購入/構築型のCDSです。扱う戦場は、キエフ陥落後の南方戦線。第一次ハリコフ攻防戦に始まって、セバストポリの攻略、ロストフ攻防戦までを扱います。
一風変わっているのは、デッキカードを戦略目的に合わせて購入することです。「DOMINION」(HJ)のように、購入カードを使って、高得点となるVP地点を設定したり、あるいは増援とか攻城砲とか、作戦/戦術的カードを手に入れたりします。手持ちカードの周りをよくするために、廃棄にするカードまであり、どのタイミングでどのカードをデッキにしていくかが、作戦立案の前提条件になります。

当然、カード引きはランダムのため、望んだタイミングでイベントや作戦が実施できないこともありますが、そこは実際の戦争と同じで、今ある手札でなにができるのかが問われます。
序盤だけの練習プレイを経て、本番へ。陣営は、ドイツ軍(mitsu)対ソ連軍(yagi)です。
第1ターンは、お約束のハリコフ攻略となります。内陸の要衝ハリコフは、第1ターンが最も兵力が少なく、序盤にここを落とすことが定番です。第一撃は引き分けになり、若干、手間取ったものの、第二撃で無事に攻略に成功します。

その後、増強されたソ連軍の前に苦戦をしますが、装甲軍団による高火力グループを作って押しまくる戦術が有効とわかり、徐々に敵に損害を与えていきます。
同時に、第3ターンにはペレコフ地峡を突破し、セバストポリ攻略の準備を進めます。

第4ターン、次の目標のスターリノに接近すると、要衝メリトポリとの接点であるポロギを攻略します。これに対し、ソ連軍は冬期攻勢を発動し、三方から集中攻撃を実施しますが、ドイツ軍はこれに耐え、逆に反撃で相当の被害を敵に与えます。

第6ターン、ポロギとパウログラードの2カ所からマンシュタイン指揮の攻勢を発動し、消耗していたソ連軍を駆逐し、これを占領します。

しばらく、この防衛ラインを維持しながら、一方では攻城砲カードを使ったセバストポリ攻略を開始します。カード周りと攻城drがよく、確実に損害を与え続け、第8ターンの終盤でついにここが陥落。

第9ターン、ソ連軍が敵前上陸で反攻をかけてきますが、機動戦で回り込んだ2個装甲軍団がこれを殲滅し、万事休す。

第10ターンに「目標!セバストポリ」まで発動して、VPを積み重ね、望外のドイツ軍勝利となりました。

随時、適切なアドヴァイスをいただいた上に、戦闘drとカード周りがよく、「成功の手立て」を実感できました。発売からしばらく立っているので、最近はリプレイを見かけませんが、今年、掲載予定の東部戦線ジャンルとして、また、やってみたいです。