昼間の暖かい陽気に誘われて、2ヶ月ぶりに松戸の千葉会に行って来ました。狭い会場だと人数多しのジンクスで、午前中から10名を超える参加者が・・・。ハードな三十年戦争CDSや定番の「No Retreat」、「ドゥブノ大戦車戦」、年月を越えてプレイされ始めた「Turning Point:Stalingrad」、moritaさん仕込みのユーロ系など、百花繚乱でしたね~。
 
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遅く会場入りしたのですが、ちょうど対戦相手を待っていたDragoonさんから「国内戦役1814」(GJ) のお誘いがありまして。そういえば、Dragoonさんと最後にプレイしたのが「赤い夕陽のナポレオン」(CMJ)なので、3年ぶりの同テーマの対戦です。フランス軍の作戦が見たいというので、Dragoonさんが連合軍を、mitsuがフランス軍を担当します。
 
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序盤、連合軍は、いきなりボヘミア軍主力を持って、サンスに侵攻します。ここは、ウーディノが守備していましたが、損害1:2で連合軍が占領します。
 
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が、十分な後方予備を持たない連合軍にとっては、時期尚早でした。モルティエが迂回で後方遮断の動きを見せると、やむなく、シュヴァルツェンベルクは撤退。
 
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第2ターン、ならばと、連合軍は増援でトロワを攻撃しますが、ここはジェラールががっつり死守します。と、連合軍のカード消費が早すぎたため、ナポレオンのショウモン奪還が確実になり、占領都市数を満たせずに、連合軍の敗退となりました。
 
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「いきなり、前進してもだめなんですね~」とそのまま、第二戦に突入。今度は、予備移動でショウモンを占領し、定番のスタートになります。
 
第1ターン、今度はシレジア軍が攻勢を取り、ブルッヒャー率いる主力がマックを打ち破り、ルテルを占領します。同時に、オルスフィがヴージェに進出します。
 
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ならばと、フランス軍は、サン・ディジェからマルモンを派遣し、オルスフィを撃破。これにより後方遮断の危険が出てきたブルッヒャーは、セダンまで退却します。
 
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第2ターン、北部が安定したフランス軍は、ナポレオン主力を持ってショウモンを直撃し、これを奪還してしまいます。
 
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連合軍はなんとか占領都市数を満たそうと、サン・ディジェとランスに攻撃をかけましたが、河川修整もあって、敗退。続けて、フランス軍の勝利となりました。
 
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と、ここで昼食タイム。戻ってきたら、千葉会会長のyagiさんがお手すきだったので、どうでしょう?と誘うと、二つ返事で対戦へ。ちょうど、「国内戦役1814」の作戦研究をしているそうで、渡りに船だったよう。陣営はyagiさんが連合軍を、mitsuがフランス軍を担当します。
 
第1ターン、連合軍は後方補給線を確立しながら、シュヴァルツェンベルク主力がトロワを強襲します。河川効果を考えるとイーブンの確率でしたが、ここは連合軍の物量が勝り、トロワを占領。
 
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放置できないフランス軍は、カードに祟られながらも、ナポレオン主力で強襲し、0:3の損害でトロワを奪還します。
 
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第2ターン、ナポレオン主力を拘束すべく、ボヘミア軍主力は再び、トロワを強襲。最大戦力同士の戦いは、損害を出しながらも、ナポレオンに軍配が上がります。
 
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と、北部ではシレジア軍がザッケンを迂回させ、ランを電撃的に占領しますが、退路をマックに遮断された上で、ネイが迎撃をして、これを討ち取ります。
 
いよいよ、本格的な連合軍の増援が登場する第3ターン、ボヘミア軍はバルクライ隊を迂回させ、サンス後方のモルタルジを占拠します。パリ直撃の危機に、やむなくナポレオン主力がこれを迎撃し、ヴィトゲンシュタインを討ち取ります。が、この隙にシュヴァルツェンベルクが守備隊のいなくなったトロワを占領します。
 
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第4ターン、ボヘミア軍主力が力押しでサンスを強襲します。ナポレオンが迎撃をしますが、ああ、ここでまさかの大敗となり、モルティエが戦死します。大損害を受けたナポレオン主力は、一端、要塞都市パリへ退却せざるを得ない羽目に。
 
と、今度は、北部でとシレジア軍が動き、ブルッヒャー率いる主力が丘陵地帯を迂回して、ランを占領してしまいます。
 
まだ、ゲームは続けられたのですが、この時点でフランス軍の戦意は1。次ターンに一都市は占領されるので、士気が崩壊するのは確実です。ならば、一か八かの逆襲で、連合軍の士気崩壊を狙うしかない!目標は、ランの奪還とシュヴァルツェンベルクの首!
 
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まず、ナポレオン主力がフォンテンヌブローを経由して、プロヴァンにいるシュヴァルツェンベルクを捕捉します。バルクライも迎撃を試みますが、ことごとく失敗し、フランス軍が3戦力:2戦力で、これを撃滅!連合軍の士気を1まで低下させます。フランス軍も1ウーディノが戦死したため、一時的に0になりますが、ランを奪還できれば、逆転できる!
 
もはや主力となったネイ隊がランに陣取るブルッヒャーを強襲します。戦力は互角、河川修整のため、確率は低いけれど、可能性はある!乾坤一擲の戦闘は・・・ああ、ブルッヒャーの勝利。この瞬間、フランス軍の士気崩壊が確定し、連合軍の勝利となりました。
 
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う~ん、最後の反撃は分が悪かったのでやむなしですが、確率的にはかなり優勢だったはずのトロワとサンスの会戦で敗退したことが響きました。打てる手は打ったつもりなんですが、ミニゲーム故に決戦の行方は大きい、といったところでしょうか。負けはしましたが、考える要素がふんだんで、やっぱり楽しいアイテムです。
 
と、敗戦レポートを書き上げたところに、勝者のyagiさんからびっくりメールが・・・
 
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「mitsuさん(フランス軍)が投了を申し出た際には、少々、意外でした。というのは、連合軍としては確実に勝てる手筈が思い付いてなかったからです。
 
一番の原因は、2ターンと3ターンの手札があまりにも悪かった。そのため、最前線の兵力が枯渇していました。
特に3ターンは酷く、今でも全て言えるくらいです。1OPの「砲兵」「勝利方向」「伝令の捕獲」、それに2OPが「強行軍」のみ。
 
ただ、連合軍に取って良かったのは、「伝令の捕獲」でフランス軍から「強行軍」を奪い、連合軍の予備が「強行軍」だったため、全ての「強行軍」を手中にした事。おかげで、フランス軍は2移動力しか動かないので、対応が楽になりました。しかし、OPの不足は大きく響き、シュワルンツベルグを失う主因になりました。
 
連合軍からすれば、フランス軍がパスをして、最後の手番に重要スペースを攻撃されたら、かなり厳しかった。バルクライにしろ、ブルッヒャーにしろ、現状を維持するだけで精一杯。とても攻撃に出る余力はありませんでした。何せ、別のスペースを攻撃したら、重要スペースを奪い返されてしまう。
 
だから、フランス軍が攻撃して来たのは、かえって助かりました。確かに、シュワルンツベルグの除去は痛かった(バルクライのアホが迎撃に失敗しやがりやがって)のですが、こちらのOPを使わずに、フランス軍へ打撃を加えられましたから。
 
ただし、フランス軍が投了したのも、それなりに分かります。頼りのナポレオンが戦闘でほとんど(全く?)勝てず、損害が酷かったですから。
 
好き嫌いはあるでしょうが、これだけ小さいながらも考えるところが多い好ゲームですね。また機会があれば、対戦しましよう、そうしよう。」
 
!!圧倒的に優勢と思っていた連合軍も、ギリギリだったのか!そういえば、yagiさんがプレイ中に始終、「どうよ?!(これでいいのか?!)」と叫んでいました。単なる「酩酊」じゃなかったんだ!(笑い)
 
自分が第4ターンに決戦に出たのは、次ターンのサン・ディジェ陥落(戦意0)が確実だと思い込んでいたからです。確かに、連合軍の前衛は消耗し尽くしており、また、イベントで北方軍が遅れていたことを考えると、少なくとも第5ターンを凌ぐことはできたはず。その間に「補充」か「勝利宣言」が来れば、確率は高くはないものの、戦意の維持もありえました。
 
両軍とも苦しみ抜いているのは、同じだったんですね~。 谷川名人が言っていた「負けてもいい・・と思った瞬間に負けは決まる」を思い出しました。なんて、苦楽しい作品なんだぁ!
 
そういえば、今年の振り始めがyagiさんとの「国内戦役1814」(GJ) 5連戦だったので、早くもyagiさんとは6戦目(!)、合計で8戦目(!)となりました。このままだと、来月には10番勝負に届くよう・・・どこまで行くんでしょうね~(笑い)