今月のソロプレイは、勝手にブログで盛り上がっている水上砲撃戦から「ROYAL NAVY」(CMJ)です。海戦の鬼ジャック・グリーンが製作した、精密水上砲撃戦アイテムで、  その名の通り、イギリス海軍の活躍を描きます。

元のシステムは、80年代のシミュレーションブームで有名だった「アイアンボトム・サウンド」(HJ)を改良したもの。原版は、命中判定・損害判定の精密な砲雷撃戦闘システムはよしとして、プロットの同時移動や理論的には正しいけどほとんど当たらない雷撃など、好みが分かれていました。

この「ROYAL NAVY」では、批評を生かして移動はイニシアチブによる交互移動に、雷撃も発射へクスと目標をプロットするだけのシンプルなものに変更され、大いにプレイアビリティとソロ特性が上昇しました。

5本のWWⅠと8本のWWⅡシナリオで、仮装巡洋艦から戦艦までの砲撃戦をシミュレートしています。CMJ誌でWWⅡが3本と日露戦争の2本のシナリオが追加されています。

今回は、その中からWWⅠシナリオのS8「ゲーベン脱出・パートⅠ」です。史実では、ゲーベンがドイツ海軍からトルコに譲渡され、同盟国として参戦をしています。「ゲーベン脱出」シナリオは、それを阻止すべく、ROYAL NAVYがゲーベンに戦闘を挑むもので、仮想2本と史実1本の3本で構成されています。

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このシナリオでは、イギリス海軍の巡洋戦艦2隻が、トルコに向かう巡洋戦艦ゲーベンと軽巡ブレスラウを迎え撃ちまず。砲力ではイギリス海軍が有利で、速度と装甲でゲーベンが上回ります。

第1ターン、敵に気づいた両軍が戦闘態勢に入ります。イギリス海軍は、ネルソン以来の伝統よろしく、見敵必戦で、ドイツ艦隊に突進します。一方のドイツ軍は、舵を東に切ると、高速で突破に向かいます。

同航戦となった戦闘は、イギリス海軍の砲撃で口火を切ります。勝利条件のゲーベンに向けて、全砲門を開き、幸先よく、12インチ砲11発(!)の命中弾を与えます。猛烈な砲撃により、後部主砲2基と副砲2基、魚雷発射管を破壊し、船体にも4ダメージを与えます。

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が、まだ、HPの3/4は残っており、速度は1低下したのみ。十分、逃げ切れると、思ったその時、最後の1発が、特殊損害判定となります。ちょっとヒットが大きいかなと心配して振ったdrは「91」。

ん?「91」って、舷側を貫通。結果は「爆発轟沈」!そんなばかな!!

そう、トルコ参戦の期待のゲーベンは、わずか1.6%しかない確率をもろに喰らって、第1ターンに撃沈されました。

ちなみに、怒り心頭のゲーベンの砲撃も強烈で、インディファティガブルに5発の命中弾を出し、二つの火災と主砲2基、副砲1基、船体5ヒットを与えます。軽巡ブレスラウもインドミタブルに、4発を命中させますが、HE弾のため、実質の損害はなし。

この時点で、イギリス軍の戦略的勝利が決まったのですが、いくらなんでも酷いので、軽巡ブレスラウだけでも逃げられないか、ゲームを続行。

第2ターン、高速で逃げ切りを計る軽巡ブレスラウに対し、イギリス軍が追走し、再び、砲撃を浴びせます。

第1ターンのような幸運なdrは続かないだろうと思いきや、なんと前回を上回る、12インチ砲12発(!)の命中弾を与えます。一体、ROYAL NAVYには女神が付いているのか?!

ゲーベンの1/5程度しかない装甲のブレスラウがこれをまともに受け、最後の一弾まで粘った末に撃沈。わずか数分後に、軽巡ブレスラウもゲーベンの後を追いました。

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ああ、酷かった!事前に3回行ったソロ演習では、3回ともゲーベンが逃げ延び、戦略的勝利だったのですが、リプレイになった途端にこれとは!さすが、ちはら会だなぁ~(笑い)。

ともあれ、こんなことは少ないはずと、気を取り直して、シナリオ9へ。