今月のソロプレイ第4弾は、アップしたばかりのヨーロッパ海戦ジャンルから、「戦艦の戦い」(CMJ)のシナリオ2「メルゼル・ゲビール」をお届けします。
ドイツの電撃戦で降伏したフランス海軍に対し、ロイヤルネイビーが強行に降伏か戦闘かを迫った、同地での戦闘を描きます。史実でのフランス軍艦隊は、いきなりの奇襲で港内で移動ができないままま、1隻を除き、撃滅されます。
第1ターン、史実通り、湾内に停泊するフランス軍に対し、フッド及びR級の2隻が先制攻撃をかけます。低速修正(+2)により、甚大な打撃を見込めるはずでしたが・・・。果敢に応戦する敵に惑わされたか、まさかの低ロールばかりで、ブルターニュに1Wを与えるのがやっと。逆に先行していた駆逐艦隊が、敵戦艦の副砲と沿岸砲台からの攻撃で、沈没寸前になります。

第2ターン、緊急出動で移動を始めたダンケルク級に対し、R級が発砲し、1Wの損害を与えます。また、未だ、移動できない旧式戦艦に、フッドとレゾリューションの主砲が命中し、合計5打撃の損害を与えます。
これに対し、フランス軍も反撃でヴァリアントに1W1Sを与え、這々の体だった駆逐艦隊を集中砲火で撃沈します。

第3ターン、イギリス軍は、機雷原からの突破を目指す優速のダンケルク級に目標を定めると、速度調整をしながら、砲撃を加えます。その結果、ダンケルクと敵駆逐艦の機関に損傷が生じ、移動力が低下。逃げ切りを図りたいフランス軍にとっては、厳しい状況です。

一方、敵艦の反撃こそ、効果はなかったものの、フランス軍の沿岸砲台(!)が奮闘し、フッドに1W1Sの損害を与えます。
第4ターン、突破を図るダンケルク級と至近距離に近づいたイギリス戦艦隊の間で、激しい接近戦が起こります。わずか、2-4ヘクスでの撃ち合いにより、致命的なS損害を含め、フランス海軍に10打撃(!)を与えます。先頭を行くストラスブールは、累計損害が3W2Sと、沈没寸前に。

イギリス海軍は砲撃では3打撃のみでしたが、至近距離から放たれた駆逐艦隊の雷撃が命中し、フッドがさらに1W1Sを喰らいます。

第5ターン、前方を敵艦に遮られたダンケルク級は、やむなく東に回頭します。前ターン以上の至近戦により、ダンケルクの機関が遂に停止します。イギリス軍も3打撃の損害を受けるも、いまだ戦闘力は衰えず。
と、主力艦が東寄りに偏っている隙をつき、フランスの旧式戦艦は西側の機雷原を突破しはじめます。

第6ターン、応急修理で速力を取り戻したストラスブールに対し、劣速ながらもR級戦艦2隻が追いすがり、近距離から砲撃を加えます。38cm砲14門(ヴァリアントの連装砲1は小破のため、使えず)の砲弾がストラスブールを直撃し、ついにこれを撃沈します。

また、西方では機雷原を突破したプロヴァンスに対し、重巡2隻と駆逐艦隊が突撃を敢行。零距離から放たれた砲撃と雷撃により、同艦を撃沈します。

続く、第7ターン、機関停止により標的艦と成り果てていたダンケルクも、R級2隻の砲撃により、撃沈されます。唯一残った、フランス軍戦艦ブルターニュに対し、軽艦艇が進路を遮断しながら近距離攻撃を行います。が、こちらは厚い装甲に阻まれ、戦果なし。逆に戦艦の34mm砲弾が、重巡のヴァイタルパートを撃ち抜き、一撃で撃沈させます。


第8ターン、速力が回復すれば、ブルターニュが離脱できる可能性もあったのですが・・・自軍の機雷原をさけて脱出する際に、イギリス軍が仕掛けた機雷が爆発!砲撃の損害に加え、1W1Sの被害をくらい、速力が1に低下してしまいます。

回頭により西方へ移動を終えたイギリス戦艦隊の集中砲撃を受けて、第9ターンにブルターニュが、第10ターンに唯一の生き残りの駆逐戦隊が地中海の藻屑と消え、ついにゲーム終了。


イギリス軍重巡1隻と駆逐艦隊の撃沈と、史実よりはよい戦果を残したものの、フランス艦隊も全滅となり、初期の目標を達成したロイヤルネイビーの勝利となりました。

