「とりあえず、バルジでも行きますか」

天候の安定した5月の休日に、エンジョウさんを招いて、自宅オフ会をしました。で、対戦アイテムを探っていて出たのが、ちはら会定番の「バルジ大作戦」(JWC)です。二人とも久しぶりの対戦ですが、さんざんやり込んだアイテムだけに、スムーズにスタートを切ります。陣営は、エンジョウさんが希望でドイツ軍を、mitsuが連合軍を担当します。

まず、セットアップですが、連合軍は十八番となりつつある「北の防人」作戦(修正版)を取ります。その要諦は以下の通り。
[北部]
・サン・ビットには、スタックが許されている第2歩兵師団の2個連隊を配置する。
・第2歩兵師団の前線は、残りの1個連隊で包囲を防ぐ。さらに、第99歩兵師団の1個連隊を境界線に配置し、第1ターンの突破を防ぐ。
・さらに、第9機甲師団の各1個連隊をスパに配置し、北部戦線の強化および後方予備とする。
[中央部]
・ベストセットアップ通り。ただし、クレルボー前面の歩兵連隊は、突破を防ぐために、#2430へ配置する。
[南部]
・第4歩兵師団の各1個連隊を#1537と#1852に配置する。これにより、#1537の1個連隊が2:1攻撃で除去されない限り(確率は84%)、第2ターンの南部からの突破は防げる(第1ターンに#1337へ移動)。
・第9機甲師団の2個連隊をバストーニュに配置する。第2ターン増援の第10機甲師団とともに、遅滞戦術と機動防御のための機甲グループを編成する。

第1ターン、ドイツ軍は中央突破を目指して、初動攻撃で第28歩兵師団を攻撃しますが、オウル川越しの4:1でEX1となり、中央部の突破ならず。

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連合軍は、中央部の進出が遅れたのを見て、サンビットに歩兵の3枚スタックを入れ込み、がっちりと強化します。

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第2ターン、ドイツ軍はハイトの空挺を第99歩兵師団の後方へ降下させるも、南部へスカッターで影響はほぼなし。

そこで、シェーネアイフェル高地の強襲をあきらめ、事前に渡河していた装甲師団を使って、第9歩兵師団地区を攻めます。また、中央部では第1SS装甲師団と増援の装甲旅団を持って、サンビットを包囲し、第5装甲軍はトロワポンへ突進します。

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連合軍は、北からの2個師団を前線に投入し、エルゼンボルン尾根からトロワポン周辺、アムドレーブ川経由でウールセ川までの防衛線を引きます。4

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第3ターン、ドイツ軍は第6SS装甲軍がエルゼンボルン尾根を強襲し、多少の損害を与えますが、突破口は開けず。第5装甲軍は延翼運動を続け、ウールセ川まで到達しますが、このターンは攻撃せず。

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連合軍は、北部の1個師団と南部から1個空挺師団+1個機甲師団相当を北部に廻し、全て2-3枚スタックの強力な防衛線を引きます。

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第4ターン、ドイツ軍はエルゼンボルン尾根とアムドレーブ川前面で攻撃をかけますが、損害を与えるものの、分厚い戦線は抜けず。

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イギリス軍の登場する第5ターン、ドイツ軍はついにアムドレーブ川の3:1戦闘に勝利し、突破口を開きますが、制限解除を恐れて、進入せず。一端、戦線を引いて、次ターンの攻撃に賭けましたが・・・。

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ここが、ドイツ軍の攻勢限界点でした。第5-6ターン、北部のハイスタックに対し、正面攻撃をかけるも、有効打は与えられず。

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逆に大量の増援を得た連合軍は、戦線を押し上げ、中央部のマルシェを奪還。強力な機甲部隊を集結し、反撃準備に入ります。

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いよいよ、後がなくなった第7ターン、ドイツ軍は一か八かの強襲を北部戦線にかけますが、全て2:1以下となり、突破はできず。この時点で、次ターンに35点を取れる見込みがなくなり、連合軍の勝利となりました。

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今回は、なぜか第2次攻撃でEX2が連発したこともあり、ドイツ軍の消耗が早く、「北の防人」作戦のフレキシブルな防御を実質的に突破できませんでした。この作戦は連合軍に機動力のある予備を与えることで、最も危険な地区に兵力を集中し、突破の確率を低くできます。その分、兵力バランスが最重要であり、死ぬほど頭を使いますが、うまく決まれば、今回のように一度も反撃せずに(!)勝利できます。

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年始のDas Reichさんに続き、エンジョウさんにも連勝できたことから、この作戦の有効性が見えてきました。季節は、夏に向かいますが、バルジ好きの方がいましたら、いつでも挑戦を受けますよ~。