続いて、今月のソロプレイ第3弾は、日露戦争アイテムから、追加シナリオの「旅順港外の遭遇戦」です。第3軍による旅順攻撃が迫る中、ロシア太平洋艦隊が守備隊の援護のため、戦艦リトヴィザンを含む4隻の艦隊を出撃させ、封鎖を行っていた春日・日進の装甲巡洋艦と戦闘になります。史実では、機雷を恐れて、両軍とも遠距離砲戦に終始し、実質上の損害はほとんどありませんでしたが、このシナリオでは掃海により接近戦を可能としています。

第1ターン、敵を発見した日本軍は、速度を上げると、敵に接近をし、7へクスの距離で砲撃を開始します。中距離と初弾ということから、装甲巡洋艦日進とBayanがともに1発ずつを命中させます。日進の砲撃は、装甲に弾かれて効果なし。一方、Bayanは春日の副砲1基と魚雷発射管を吹き飛ばします。

第2ターン、両軍は6-7へクスの距離をとって、同航戦に移ります。日本軍は、装甲巡洋艦春日が、巡洋艦Askoldの主砲塔1基を吹き飛ばし、速度-2とします。又、砲門は少ないものの、三景艦の橋立が、果敢にも戦艦Retvisanに副砲を命中させ、船体1損害とMFCを破壊します。

一方のロシア軍は、2隻の巡洋艦が橋立を攻撃し、船体1、副砲1基の損害を与えます。また、射撃好調の装甲巡洋艦Bayanは、前ターンに続き、春日に2発を命中させ、船体1、速度-1とします。
第3ターン、続く同航戦で、徐々に両軍の命中率が上がってきます。日本軍は装甲巡洋艦が計8発の命中弾を出し、Bayanには厚い装甲で弾かれたものの、装甲の薄い巡洋艦Askoldに主砲塔2基、船体1、速度-2の追加損害を与えます。また、橋立がまたも戦艦Retvisanに主砲を命中させ、なんと前部砲塔を破壊してしまいます。
が、ロシア軍の逆襲も強力でした。2隻の巡洋艦に加え、MFCの破損のため、目標を変えたRetvisanの砲撃が、橋立に集中し、計9発の命中弾を受けて、沈没します。両軍を通じて初の沈没艦となります。

第4ターン、高速で敵の前方を取った日本軍は、第5ターンに丁字戦法をとるべく、北に転進します。近距離で縦射をとった日本軍の砲撃は正確で、主砲・副、砲・補助砲合わせて、10発の命中弾を出し、AskoldとBayanの兵装に大きな損害を与え、Askoldを大破に追い込みます。

一方、射界の限られたロシア軍は、巡洋艦が6発の砲弾を春日に命中させますが、6inch砲では装甲を抜けず、MFCを破壊するのがやっとです。
第6ターン、艦橋を破壊され、円周運動となったAskoldを、春日が追いかけるとともに、丁字を嫌って、日本軍の後方に出ようとしたロシア軍に対し、日進が180度回頭を行い、果敢にも同航戦を挑みます。
春日が砲撃でAskoldを沈没寸前にし(残り1HPのみ)、日進は至近戦で装甲巡洋艦Bayanの全砲塔を吹き飛ばし、戦不能にします。

が、ロシア軍もすれ違いざまに戦艦Retvisanが春日に10発の命中弾を与え、こちらも全砲塔を破壊してしまいます。また、日進も船体1に速力-5のダメージを受け、火災が発生します。
第7ターン、攻撃力を失い、やむなく退避に移った春日を、悲劇が襲います。修整を終えたRetvisanの砲撃が突き刺さり、速度は2に低下し、船体も後1HPにまで削られます。まだ、かろうじて、逃げるチャンスがありましたが、ここで発生した火災が船体に燃え移り、ああ、ついに総員退艦命令が下ります。この瞬間に、貴重な決戦兵力を撃沈したロシア軍の戦略的勝利が確定しました。

が、一応、最後までやりきろうと、最終第8ターンに。僚艦2隻を失った日進は最後の力を振り絞り、敵艦に正確な砲撃を撃ち込みます。前ターンからのべで22発と叩かれ続けた巡洋艦Palladaが、ついに沈没。さらに、沈没前に春日が意地で命中・発生させた火災が延焼し、退避中だったAskoldも轟沈となりました。

と、ここでゲームエンド。結果としては、
<日本軍> 装甲巡洋艦春日、巡洋艦橋立
<ロシア軍> 巡洋艦Askold、Pallada
が撃沈となり、VP的にも戦略的にもロシア軍の勝利となりました。
<日本軍> 装甲巡洋艦春日、巡洋艦橋立
<ロシア軍> 巡洋艦Askold、Pallada
が撃沈となり、VP的にも戦略的にもロシア軍の勝利となりました。
