暑い、暑すぎるぞ!関東でも今年の最高気温を記録した日曜日に、第126回ちはら会が開かれました。今回は、遠路はるばるご来所いただいたDas Reichさんと、サシのバルジ対戦になりまして・・・いわゆる真夏のバルジです。
お昼からTommyさんも来たので二面打ちをお誘いしましたが、お疲れのようで、会場でしばしまどろみ、夕方に帰宅となりました。次回はぜひ、みなさんで対戦できればと思います。
先日にプレイされたアイテムと戦績は、以下の通りです。
○ドイツ軍(Das Reich)対連合軍(mitsu) ●
○ドイツ軍(Das Reich)対連合軍(mitsu) ●
連合軍のセットアップは、年始以来、ドイツ軍の勝利を阻止し続けてきた「北の防人」です。実は、前回、北部での猛烈な消耗戦略に巻き込まれ、一度は戦線を崩壊させられていたのですが、Das Reichさんが熱中のあまり、軍管区を混在させてしまい、ドローになりました。今回こそはという、Das Reichさんの挑戦を、正面から受けて立ちます。
第1ターン、ドイツ軍は北部と中央部で集中攻撃をかけますが、drが振るわず、突破ならず。

これは幸先がいいと、連合軍はサンビットにフルスタックを積むと、主戦線のシェーネアイフェル高地の背後に余剰の1ユニットを配備し、ハイトの降下を阻止します。

やむを得ず、ハイトはトロワポン近郊にスカッターして降下します。この部隊は、連合軍ターンに捕捉・撃滅されますが、貴重な前線戦力(しかも機甲)を引きつけることに成功します。

第2ターン、戦果は北方で挙がりました。事前の計画通り、第1SS装甲師団と降下猟兵師団がオイペンを強襲!移動制限解除をものともせず、これを奪取し、第二次移動でエルゼンボルン尾根の北端を突破してしまいます。
連合軍は最も地形効果の高い同防衛線を放棄せざるを得ず、増援の2個師団をつぎ込んでマルメディを軸に戦線を引き直します。

第3ターン、北部では第6SS装甲軍が正面攻撃で圧力をかけますが、EXでここは抜けず。トロワポン側面からは第5装甲軍の一部が迂回攻撃をかけますが、これもEXで双方で損害を出しながらも突破を防ぎます。

一方、北部への増援のため、薄くなった南部では突破を目論む装甲師団が強襲をしますが、こちらも防衛に成功します。

戦術的包囲の危険はありましたが、ほぼ想定通りの連合軍は、空挺増援をバストーニュにいれ、一息つけたはずでしたが・・・この時は意識していませんでしたが、北の侵攻が早いことに危惧を抱き、南の機甲グループを五月雨式に投入してしまっていました。もう少し、機甲グループで援護すれば、初期配置の生き残りでバストーニュを守らせ、空挺増援でヌシャトードームを形成することもできたはずです。が、目の前の安定に気が向きすぎ、連合軍の機動防御の要諦を失念していました。
第4ターン、北部では相変わらずの重圧が続き、慢性的な小包囲の危険はありましたが、第82空挺師団も投入したことで、はやくもスパ・ヴィルビレに迫られながらも、なんとか戦線は維持できていました。

ところが、このあたりから、南の兵力バランスが崩れはじめます。第5-6ターン、第116装甲師団と増援の第3装甲擲弾兵師団の迂回に、歩兵主体の戦線が追いつかず。薄くなったところを攻撃・小突破され、本来はヌシャトーを守るべき、兵力が消耗していきます。気がつけば、CC1個連隊のみしか残らず、やむを得ず、ヌシャトーを放棄して、突破へクスに後退する羽目に。それでもまだ、バストーニュが落ちなければ、反撃で逆転できるはずだったんですが・・・。
今回のドイツ軍は、巧妙でした。南部からの増援を展開できないよう、1つを除き、全てのSへクスから突破。その残った1つを歩兵でがっちり封鎖し、1:1攻撃しかできないようにしたのです。ルール上はS地点が残っているので、それ以外からの登場はできず。実質的にパットン第3軍を無力化してしまいました。

ルール上のバグとも言えなくはないですが、そもそもヌシャトーを堕とされなければ、この展開にはなり得なかったわけで、連合軍は大きな読み違いをしていたことに気づきます。
第6ターン、イギリス軍の制限解除と同時に、連合軍は反撃を開始しますが、北部及び北西部からのみとなり、ドイツ軍は、持てる兵力を北からマルシェ付近に集中。損害覚悟でミューズ川まで戦線を押し上げ、重要都市奪還のための時間を浪費させます。

連合軍も惜しみなく兵力を投入して、戦線の薄い部分を小突破。消耗した装甲部隊を狙って攻撃をかけ、じりじりとVPの差を埋めにかかりますが、ああ、しかし、時間が足りない!

第8ターンには、ドイツ軍の1個装甲連隊が、補給切れ上等で敵の制空圏下のナミュールに突入し、ここも占領。現時点でVPは80点を超過しています。「さすがに厳しいでしょう」と、全く気を抜かなかったDas Reichさんも、勝利の予感を口にします。
が、何か手はないか?!ふと目に入ったのは、南部の封鎖へクスでした。気がつくと、別の歩兵1個連隊が隣接しているじゃないですか。これを突破できれば、ヌシャトーの奪還もあり得る!
奪還に成功してもおそらくVP的には厳しいでしょうが、打てる手があるなら、賭けるのみ。まず、ナミュールに進入した損耗した1個装甲連隊を、二次まで使って包囲攻撃し、これを撃滅するとともに、ナミュールを奪還。これでVPは70点台に。

続いて、第1フェイズに、南端から進入したパットンズ・ベストは、航空支援を受け4:1でEX2を出しながら、封鎖中の歩兵連隊を撃破!続く、第2フェイズに、ヌシャトーに接敵し、乾坤一擲の1:1攻撃!約1/3の確率で奪還のはずでしたが・・・結果はA2で万事休す。この瞬間、ドイツ軍のサドンデス勝利が確定しました。

北の堅陣は守り切ったものの、南部の崩壊により、「北の防人」作戦を採用後、初の敗北となりました。同作戦を打ち破らんとするDas Reichさんの執念と高い練度がもたらしたドイツ軍の勝利でしょう。

対戦時間は、実質7時間以上!両軍とも、基本戦略から戦線運用まで、全く手を抜かず、気力を振り絞った対戦でした。苦しくとも、実に楽しく、濃密な一戦に、感謝します。

ふと気づけば、昨年末からのバルジ対戦は6戦目となり、最近はやりの十番勝負も夢ではなくなっていたします。持病の腰痛が再発し、遠征が厳しいのが難点ですが、それを利き止めたDas Reichさんが一言。「じゃあ、入院すれば、対戦できるじゃないですか?!」
って、一体、何のための入院?!(笑い)見舞いと称して、病室でバルジのマップを広げているDas Reichさんも姿が浮かんでしまいました(大笑い)。
というわけで、絶対に入院(対戦)しないよう 、頑張ります(笑い)。我こそと思う挑戦者は、ちはら会例会か自宅オフ会でお待ちしています。