参加者が少なかったことから、7月のちはら会でTommyさんが見学となってしまったので、急遽、自宅オフ会を開くことにしました。この日のお題は、国際通信社から発売されていたRPGamer誌の付録ゲーム「ファイティング・ダンジョン」です。リプレイアビリティの高い、編成タイプの地下迷宮もので、善陣営はキャラの編成と共闘が、悪の陣営はキャラの特性に合ったマップ制作が核になります。

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第1戦は、お互い、初めてだったので、お試し編成で。善陣営は戦士と騎士、エルフ、魔法使いのバランス編成で、悪の陣営は大量のゴブリンを従えたネクロマンサーが登場します。序盤、プロップを取りにいった戦士が、いきなり罠にはまる不運なスタートに。逆に悪の陣営は、敵キャラを自由に操れる道化師を獲得します。

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道化師の影響を受けまいと、後退した善陣営に、朗報が。ドラゴントレジャーを発見!マップ端に持ち帰れれば勝利となる善陣営は、スクラムを組みながら後退を続けます。

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逃がしてはならじと、悪のゴブリンとホイラーが殺到し、盤端近くで乱戦になります。この中で、魔法使いが命を落としたのですが・・・ネクロマンサーがなにやら唱えると、死んだはずの彼がむくむくと起き上がり、元の仲間に襲いかかります。おお、ゾンビ!

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わずか1HPながら、倒しても倒してもよみがえるゾンビに、善の陣営は苦戦し、エルフも死亡し、これまた、ゾンビに。このままではいかんと、善の陣営は倒れたゾンビを踏みつぶして復活を避け、なんとか同数に持ち込みますが、生き残った最後のゾンビにより、騎士が戦死。

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残り1人となった戦士は、まず、幻惑を持つ道化師を屠ると、背後でゾンビを操ってきたネクロマンサーに肉薄します。ゾンビマスターの危機に、唯一のゾンビは戦士に追いすがりますが、たぐいまれな防御力でこれを防ぐと、憎きネクロマンサーに戦士が正義の鉄槌を下します。悲鳴を上げながらネクロマンサーが絶命したことにより、ゾンビも消滅し、ギリギリで善陣営の勝利となりました。

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第2戦は、悪の陣営は、最強のモンスター-ドラゴンを投入します。防御力が最高の8に加え、なんとHPは10!飛行も可能な上、最強の面制圧兵器-ドラゴンブレスを持ちます。ただし、編成ポイントが4(全ポイントの半数)もかかるので、残りは少数になります。

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序盤、両陣営は中央のプロップ目指して、前進。と、善陣営が、ドラゴントレジャーを発見します!ドラゴンははるか彼方で、このまま、持ち帰れば、勝利できるゾ!

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いきなり、盤端へのマッチレースが開始されます。悪の陣営は必死にドラゴンが飛行接近しますが、力持ちの戦士も一歩ずつ確実に出口に向かいます。

せめて足止めをと、足の速いホイラーが突入してきますが、盗賊ともう一人の戦士がこれを阻止し、ジ・エンド。せっかくのドラゴンは見せ場のないまま、善陣営の勝利となります。

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第3戦は、悪の陣営は、今度こそはと、ドラゴンに、通常攻撃を受け付けない人狼を召喚。善の陣営は、人狼の特殊能力を想定していなかったので、展開にかなり苦しみます。

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やむを得ず、戦士による正面攻撃でドラゴンを叩くものの戦果なし。ならばと、唯一の希望の魔法の剣で、人狼を襲いますが、中央付近で見つかった「悪魔の泉」(しかも二つ!)のおかげで、敵はすぐにHPを回復する始末。
善陣営も、戦士と騎士の体力と僧侶による回復で粘りますが、付け焼き刃では対抗できず、僧侶を皮切りに、一人、また一人と、悪の刃に打ち倒されていきます。

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生き残った戦士が気力で突撃をかけますが、ドラゴンに2ヒットを与えるのがやっと。最後は、悪の手先に取り囲まれ、勇者、ついに死す・・・。

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この組み合わせがきわめて有効と悟った、悪の陣営は、第4戦もドラゴン・人狼コンビを招集します。善陣営は、今度は対人狼用にエルフを呼び出し、かつ、聖なるアイテムを獲得すべく、盗賊2名を投入しますが・・・。

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扉の向こうで、待機する善陣営に対し、悪の陣営はまたも道化師を獲得!同士討ちの危険からうかつに動けなくなった善陣営。せめて聖なるアイテムを、と盗賊を先頭に探し回りますが、なぜか、引くのは悪ばかり・・・(この戦いの後で、そのわけがわかりまして)。

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それでも、巧みな部隊運用で、隙を作らず、逆に突出してきたホイラーを殲滅したまではよかったのですが・・・回廊を突進してきた人狼が天敵エルフを食い殺します。この瞬間、、人狼を討ち取る手立てがなくなった、善陣営が連敗となりました。

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ああ、3度とも、道化師が悪の陣営に付くとは!対ドラゴン戦という、兵力集中しなければならない状況で、幻惑を使われると、同士討ちの実質的な損害もさりながら、ここ一番で共闘ができない辛さを痛感させられます。しかも、ドラゴンばかりか、魔法でしか倒せない、厄介な人狼!

加えて、引いてくるプロップは「悪魔の泉」とか「悪魔の武器」とか敵陣営のものばかり。あまりに偏りが酷いので、確かめたところ、あれ、善のアイテムがない?!そう、ここまで、善陣営のアイテムの一部を入れ忘れていることが発覚しまして。そりゃ、苦しいはずだぁ~。と、いうわけで、急遽、「正しいルール」で第5戦目に突入します。

第5戦、悪の陣営は、やたらと地形を拡散します。見通しの悪い迷路は、遠距離攻撃が得意な善陣営にとって有利なはずと、戦士をフォワードにして、魔法使いとエルフを編成します。と、ここで、悪の陣営が選んだのは、ダンジョンマスター!特殊能力のトラップ起動で、地形またはプロップに隣接する全ての敵を2d6で攻撃できる強力な相手です。かといって、地形を離れて放っておけば、迷宮構築でどんどんプロップを増やされ、雪隠詰めになるのは目に見えています。

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そこで、善陣営が取った策は、戦士による突進でした。エルフと魔法使いの支援を受けた狂戦士が、迷路で待ち受けるゴブリンとホイラーを排除しながら、ダンジョンマスターに迫ります。

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激しい戦いで、善陣営の盗賊とエルフ、戦士1名が死亡しますが、悪の陣営もゴブリンとホイラーが駆逐され、間隙から飛び込んだ狂戦士が、宿敵のダンジョンマスターを切り伏せます。

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唯一残ったホイラーが長大な機動力を生かして隙をうかがいますが、終盤に善陣営が「聖なる泉」を発見し、これを全滅させることは不可能に。さらに、「宝珠」まで獲得したため、両陣営ともダンジョンからの脱出を計り、これに成功します。結果、2人が生き残った善陣営の勝利となりました。

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いやー、面白かった!1、2戦は、遠距離攻撃力とヒットポイントで勝る善陣営が押していましたが、悪の陣営が想定キャラに特化した地形とプロップ配置を始めると、主導権が逆転。3、4戦はドラゴンの強さに、道化師による同士討ちもあって、一方的に切り崩されます。が、実は、善のアイテムがなかったため、人狼を倒せないことが、敗北の主要因でした。第5戦は、それに対抗できる魔法隊を組織したところ、裏をかかれて、ダンジョンマスター!戦士の強靱さでなんとか押し切りましたが、ギリギリでした。

基本的に善陣営は力で押しまくる正攻法が売りですが、悪の陣営はHPは低いながら、様々なヴァリエーションを楽しめるため、こちらの方が楽しいかも?!気がつけば、お昼から夕方まで、息継く間もないほどの5連戦でした。久々にF級に火が付いたので、ご希望の方がいれば、また、お相手できますよ~。