続く第二戦は、プレイヤーを変えて、奥津城さんと「信長包囲戦」(GJ)を対戦します。同アイテムはちはら会の十八番と言っていいアイテムで、いまでも例会では重宝しています。この傑作CDSを、実は奥津城さんは未プレイとのことで、mitsuのインストで、織田軍(奥津城)対反織田軍(mitsu)で対戦しました。

序盤、浅井を順当に撃破した織田軍に対し、反織田軍は朝倉の能登遷都に失敗するなど、今一つ冴えないスタートに。やむなく、毛利を参戦させたり、本願寺で南近江をゲリラ的に占領するなど、カード枚数を広げられないよう、心がけます。

転機となったのは、第3ターンでした。織田軍が本願寺狩りに向かう隙を突き、反織田側の宇喜多が丹波を落とし、馬乗り機動で毛利勢が北近江を陥落させます。慌てて、主力を向けた織田軍ですが、よりによって「突撃」がなく、奪還に手間取ります。

と、この間に、上杉を参戦させた反織田軍は、朝倉勢で越中ルートを確保すると、謙信を南下させます。同時に、長島本願寺が電撃的に二度目の南近江占領を実施します。

カード枚数で4枚差が付いた織田軍は、畿内の防衛で手一杯に。反織田軍は、十分な手札で武田軍を参戦させ、浜松を陥落させ、盤石な包囲網を作り上げます。

迎えた第6ターン、圧倒的な攻撃力を誇る上杉が、山城に突入!佐久間信盛を蹴散らし、乾坤一擲の織田軍主力の反撃を粉砕し、これを死守します。最後は手薄になった南近江に三度目の本願寺(!)が侵攻。美濃にも、武田軍が突入し、万事休す。反織田軍のサドンデス勝ちとなりました。

久々の「信長包囲戦」でしたが、あの少ないカード枚数で十分に信長の危機を描ききっている点は、秀逸です。ちはら会で何度、対戦したことか。そういえば、はじめての猿遊会でヘビロテしたのも、このアイテムでした。発売から十数年が過ぎ、マップもユニットもボロボロですので、GJ誌が2in1で再版してくれると、いいんですけどね~。