前々回のちはら会で初プレイにこぎ着けた「ラグナロック作戦」(ツクダ)で募集をかけたところ、以前に所有していたというmoritaさんが手を上げてくれまして。mitsuが自由惑星同盟軍を、moritaさんが銀河帝国軍を担当して、対戦となりました。
序盤、無駄な消耗を控えるため、帝国軍の別働隊はイゼルローン要塞の手前で停止し、敵の動きを待ちます。と、第3ターンに帝国軍主力が電撃的にフェザーンを攻略したため、同盟軍はムライ少将をイゼルローンに残し、ヤンがダミーを捲きながら「転戦」します(実はそれを装って、イゼルローン回廊後方に・・・)。

第3ターン、帝国軍別働隊は待ってましたとばかりにイゼルローンを囲み、降伏勧告をします。確率は1/3でしたが、堅物のはずのムライ少将が、トゥールのハンマーを一発も撃たずに降伏!それじゃ、同盟の鳥居彦右衛門尉にはなれないゾ!

勢いに乗る帝国軍は、フェザーン方面からミッターマイヤーを先頭に主力隊が、イゼルローン方面からロイエンタール隊が侵攻し、次々に有人惑星を落としていきます。
と、第5ターン、敵はいないはずと分散して前進してきたロイエンタール隊に、ヤン艦隊がダゴン星域で奇襲をかけます。接触戦からはじまり、のべ4ラウンドに渉る戦闘で、ヤン艦隊が4ステップを受けたのに対し、帝国軍は21ステップの損害!実に60%以上の戦力を失い、ロイエンタール隊は敗走します。それを追撃し、ティアマト星系にいたレンネンカンプ艦隊も怒濤の勢いで撃破します。

十二分の戦果を与えたヤン艦隊は、深追いを避け、ダミーをばらまきながら、フェザーン方面に転戦します。途中で惑星に立ち寄り、受けた損害をほぼ回復します。
一方、帝国軍主力は、広域に部隊を展開し、補給拠点をつなぎながら、10星域以上を制圧します。第7ターンには、早くもミッターマイヤー艦隊がトリプラ(ハイネセンまで12へクス)を占領します。
最終防衛線の外周で占領惑星数を増やす帝国軍に対し、領域中央部に戻ってきたヤン艦隊が逆襲に出ます。第8ターンに、ウルヴァシー星域を攻略中のミッターマイヤー艦隊を捕捉し、損害を与えます。ミッターマイヤーはそれでも巧みな指揮で艦隊を後退させ、次ターンに主力を持って、宿敵ヤン艦隊の捕捉を目論みるはずでしたが・・・。

第9ターン、なんと、このタイミングで皇帝が発病!タッシリ星系で病に倒れた帝国軍主力を、ヤン艦隊が強襲します。戦力的には17戦力:51戦力と圧倒的に帝国軍が有利ですが、ラインハルトの能力は3-2に落ちており、ここが勝負!「ユリアンの洞察」も使用して、ヤン艦隊が猛攻に次ぐ猛攻をかけ、5ステップの損害に対し、敵に19ステップのダメージを与え、ラインハルト本隊をシロン星系に敗走させます。

第10ターン、いまだ、皇帝の病は治らず。帝国軍は、シュタインメッツ艦隊にファーレンファイト艦隊まで集結させ、シロン星系の死守を計ります(のべ58戦力!)。ヤン艦隊は圧勝しているとはいえ、先の戦いで戦力は15まで低下しています。行くべきか、戦力の回復を図るべきか?ヤンが下した答えは・・・敵への突進でした。

今、ここを除いて、敵にトドメをさすことはできない!決死の星系突入に、ミラクルヤンの用兵が冴え渡ります。接触戦から戦術選択がどんぴしゃではまり、ほとんどのラウンドで±4以上の修整をもぎ取ります。帝国軍は撤退のタイミングを失い、最後の第3ラウンドで崩れかけたところへ、ヤン艦隊が突撃!+7という圧倒的なdr修整をまともに受けた帝国軍は18ヒットを受けて後退。そのうち、2艦隊が敗走となり、恐怖のハイロールでさらに損害を激増させ、わずかに旗艦3ユニットを除いて、全てが損耗状態に陥りました。

病を得たとは言え、常勝の天才ラインハルトが、わずか2ターンで44ステップ(!)を失う大敗北。第11ターン、皇帝の病の回復もならず、頼みのロイエンタール隊も補給切れで損耗(3ステップ)を受けるに至り、帝国軍は作戦の中止を決断しました。
同盟の崩壊を実質上、たった一人で救ったヤン・ウェンリーは、首都ハイネセンでトリューニヒトと、いやいやながら握手を交わした、とか。

第一戦が約半分のターンで終わったので、kawaさんを誘って、二戦目に入ります。今まで、同盟軍しか受け持ったことがないので、陣営を入れ替えて、mitsuが銀河帝国軍を、kawaさんが自由惑星同盟軍を担当します。

序盤、イゼルローンに侵攻した帝国軍3艦隊に対し、ヤン・ウェンリーはなんと籠城せず、要塞外での艦隊戦を挑みます。が、これは、さすがに無謀でした。50戦力:16戦力という戦力差を生かし、帝国軍が損害を与え続け、第4ラウンドを終わった時点で、損害比は同盟6:帝国9。続く、同盟軍ターンにまで継戦となり、結果、第5ラウンド目に戦術を読み切ったロイエンタールの知謀により、ヤン艦隊が敗走!ここでハイロールを出したばかりに2ユニットが壊滅します。

ヤン艦隊が序盤に消耗したので、怖いものがなくなった帝国軍は、イゼルローン方面とフェザーン方面で同時に占領作戦を進めます。第6ターンに一時的に皇帝が発病するも、次ターンには無事に回復し、第7ターン終了時には早17星系の制圧に成功します。
いつでもハイネセンをつける態勢が整った帝国軍に対し、やっと2/3の戦力を回復したヤン艦隊とイベントで出撃が可能になったモートン艦隊が、第8ターンにライガール星系で反撃に出ます。ミッターマイヤー・ビッテンフェルト2艦隊に、リアクションに成功したラインハルトが合流し、50戦力:22戦力の激戦となります。が、ここは、帝国12損害:同盟5損害とヤンが戦術的な冴えを見せたため、帝国軍が一時的に後退します。

と、この隙に、ロイエンタール指揮下の3艦隊がハイネセンを目指して、突進を開始しましたが・・・ここで、時間切れで終了。帝国軍主力は若干の損害を受けたとはいえ、ヤン艦隊に対し、無傷の2艦隊と合わせて5艦隊が投入可能であり、かつ、ロイエンタール別働隊の3艦隊がおそらく先にハイネンセンにたどり着けることを考えると、帝国軍有利といったところでしょう。
昔のアイテムなのでちょっとルールが多めですが、ツクダ製にしては珍しく(失礼!)展開が妥当で、どちらにも勝機があり、やり甲斐のある作品です。もうちょっと、やり込んでみたいものです。
余談ですが・・・
イメージは、ゲームにはほとんど登場しない、アイゼナッハ艦隊。買い物に行くのに、リラックスして脱いでいた靴をはき直したところ、足先にわずかな違和感が。!!おお、靴の中にユニットが入っているじゃないですか!「アイゼナッハだけに、無口で主張しなかったんだね?!」とオチまで付いていました(笑い)。

と、最後はまじめな質問で・・・。
Q:リアクションで、敵の星系に入った場合、続く敵の攻撃フェイズに惑星攻略戦はできる?
現在は、一応、惑星戦は自軍の攻撃フェイズに限定していますが、元になった「謙信上洛」(ツクダ)ではできるようなので、迷っています。OKになったとしたら、同盟軍の方がアッテンボローやフィッシャーなど、やや機動力が上のため、ゲリラ的に惑星を取り返せて、有利になるのかも・・・。ぜひ、経験者のみなさまのご意見をくださいませ。