続いて、Tommyさんの要望で、箱庭南方軍集団の「ルントシュテットの戦い」(CMJ)を行いました。このアイテムは購入型カードドリブンと言えるもので、勝利のためには先を見通したカード選択と適切なカード廻り、そして若干の戦闘drが必要です。陣営はTommyさんの要望でドイツ軍を、mitsuがソ連軍を担当します。

第1ターン、セオリー通り、ドイツ軍はハリコフを強襲し、これを陥落させます。同時にイシュンでも第11軍がクリミア半島に進入します。

第2ターン、ドイツ軍はなおもクリミア半島で攻勢を続け、フェオドシャを占領します。と、ここで半島の制圧は確実と踏んで、「目標ケルチ」を購入します。ソ連軍はこの間に補充と増援を行い、戦線を強化します。

第3ターン、ドイツ軍はウクライナでの攻勢を再開し、悪天候に苦しみながらもイジュムとパウログラードを占領します。が、障碍地形に阻まれて、スターリノ攻撃はならず。

第4ターン、ドイツ軍はパウログラードに攻略のための戦力を集中しますが、ここに隙ができます。ソ連軍は、冬季攻勢を使って3スタックを活性化すると、逆襲でドニエプロペトロフスクを奪還します。同時に、メリトポリの部隊が全滅上等で、ペレコフに突進し、第11軍を丸々、補給切れにします。

慌てた枢軸軍は、ルーマニア軍を使って必死に補給路を打開しようとしますが、ああ、戦闘drに見放され、失敗。あろうことか、第11軍は、降伏してしまいます。
第5ターン、ドイツ軍は先手でドニエプロペトロフスクを再占領しますが、クリミア半島が完全に奪還されたため、必要VPに届かず。ソ連軍が5VPを維持したため、サドンデス勝利となりました。

「いやー、いろいろと考えることがあって、面白いですね~」とTommyさん。そのまま、連戦に入ります。
第1ターン、ゲームの慣れたドイツ軍は、一味違う電撃戦を繰り広げます。クリミア半島を完全に無視すると、主力をウクライナで縦横に機動させ、サボロジュ経由でボロギを陥落させます。やむなく、包囲を恐れたメリトポリの守備隊は海岸沿いに撤退します。かわりにドニエプルペトロフスクががら空きだったので、ソ連軍はこれを占領します。

が、これは罠でした。ドイツ軍は今度は装甲軍団を北東に向け、パウログラードとクラスグラードを占領します。これにより、ドニエプルペトロフスクが孤立し、ソ連軍は反撃をかけますが、損害のみが重なり、解囲できず。

結局、守備隊は降伏し、第3ターンに、ドイツ軍は労せずして、ドニエプルペトロフスクを奪還します。さらに、装甲部隊はきびすを返して、海岸戦線の手薄な部分を攻め、スターリノを電撃占領します。

第4ターン、三度、装甲部隊が転進し、北東に向かいます。目標はハリコフ。2スタック防御が堅いとみると、正面攻撃を避け、巧みな機動で後方を遮断!ソ連軍の冬季反攻も届かず、ハリコフが降伏し、これで3都市を占領し、ドイツ軍のVPは4に。唯一の救いは、ソ連軍が第2ターンに選択した「空襲」が実を結び、VPは3に止まります。

運命の第5ターン、ロストフ占領を目論むドイツ軍は、その前の準備として、ハリコフ奪還に出撃したソ連軍の殲滅を狙います。装甲打撃部隊がスターリノから攻撃をかけますが、後がないソ連軍は必死に抵抗し、損害を受けながらも踏みとどまります。
と、敵が残り1枚になったところで、ちょうどやってきた「空襲」を実行!これで、ソ連軍のVPはサドンデスレベルに!まだ、時間があると思っていたドイツ軍は、慌てて手を探しますが、一手番ではロストフの攻略はできず。万策尽きたドイツ軍が投了し、ソ連軍の連勝となりました。

ああ、危なかった!枢軸軍の機動戦に翻弄され、ソ連軍部隊は大きく損耗していて、ロストフの陥落は時間の問題でした。クリミア攻撃がないと踏んで「空襲」を購入していたことが勝因になりましたが、正直をいうと、イベントとしか使えず、カード回しがかなり重くなったのは事実です。もっともドイツ軍にしてみたら、十分に時間があると踏んでいたのでしょうけれど・・・。

ともあれ、1時間強で楽しめる佳作ですので、また、リクエストがあればやってみたいと思います。