お昼過ぎに、名作「HANNIBAL」(Valley Games)を持ち込んでくれた喜多川さんと対戦に入ります。実は、両者とも千葉会での対戦が最後でして。1年半ぶりの勝負となります。陣営はmitsuの希望でローマ軍を、喜多川さんがカルタゴ軍を受け持ちます。

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第1ターンは、お約束のIdubedaの支配を巡るPC合戦から始まります。初手で3PCを使い内陸を封鎖したカルタゴ軍に対し、ローマ軍はあえて内陸にPCを「捨て置き」ます。

実は、ローマ軍の戦略カードが3PCが1枚もない状態で、イタリア北部で迎撃が不可能でした。そこで、あたかも「ディプロマシー」があるフリをして、カルタゴにカードを消費させ、第1ターンのアルプス越えをさせない作戦をとります。結果的にこれが成功し、2PCの消費と引き替えに、ハンニバルにアルプスに手前で年を越させます。

第2ターン、この我慢を見届けたかのように、ローマ元老院は最強のファビウスを執政官に選出します。予定通り、アルプスを越えたハンニバルに対し、ファビウスが迎撃をかけ、見事に勝利します。が、ラウンドが短かく、Probeによる勝利のため、致命傷にはならず。

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逆に徴募カードを使って、Cisalpiniaで戦力を回復したハンニバルは、早くも逆襲に出ます。多少の損害比なら消耗戦上等で望むローマ軍に対しは、カルタゴ軍の攻撃は熾烈を極め、第1会戦でヴァロが、第2会戦でファビウスまでが敗走します。カルタゴ軍も4CUを失い、大きく戦力が低下します。

このままでは敗死の危険があると判断し、ハンニバル隊はやむなく、ヒスパニアに撤退します。

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第3ターン、Cisalpiniaの部族の攻略を始めたローマ軍に対し、カルタゴ軍は単騎マゴをシシリアに上陸させます。同時に、兵力を早々に補充したハンニバルが再び、アルプスを越えます。戦闘カード的には、ローマ軍が有利でしたが、天才的な戦術を駆使して、フラミニウスを敗走させます。

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第4ターン、イタリア本国に侵入される瀬戸際でしたが、ここで立ち塞がったのがローマの盾-ファビウスでした。敵の攻撃を鎬ながら、執拗にProbeを打ち続け、またもハンニバルを敗走させます。ハンニバルは再び、アルプスを越えて、逃走します。

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時間的余裕を持ったローマ軍は、フラミニウスをシシリアに送り、マゴを全滅させます。

第5ターン、カルタゴ軍は軍勢の立て直しにいっぱいとなり、大きな動きはなし。

第6ターン、カルタゴ軍最強の敵-スキピオ・アフリカヌスが登場します。再建なったハンニバル隊は、宿命のライバルとの決戦に三度、アルプスを越えます。前衛にいたマルケルスを一蹴すると、Bollでアフリカヌスとの戦闘に。

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第一戦は、戦闘カードで16枚:13枚とローマ軍有利にもかかわらず、ハンニバルの戦術が冴えを見せ、カルタゴ軍が勝利します。が、7ラウンドに及ぶ戦闘で、少なくない消耗となります。そこへ、兵を補充したアフリカヌスが逆襲に。第8ラウンドまで激闘を繰り返しますが、最後はローマ軍の物量が物を言い、ついにカルタゴ軍が敗走します。

ハンニバルは這々の体で、三度、アルプスを越えて潰走。その間にローマ軍は、部族に攻撃をかけ、Cisalpiniaを制圧し、支配を盤石にします。

第7ターン、このままではジリ貧となると、覚悟を決めたハンニバル隊は、再建途中にもかかわらず、四度目のアルプス越えを行います。山岳を抜けた隘路で迎え撃つのは、執政官パウルス。山越えの損耗が響き、かつ戦象が恐慌に陥ったため、戦闘カードは14枚:11枚のシビアな戦いに。戦術能力では2倍の差があったにもかかわらず、ハンニバルの指揮が振るわず、怒濤の正面攻撃の前に敗北。ああ、ついにハンニバル死す!

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その後、ヒスパニア攻略を試みるローマ軍の猛攻を、ハシュドルバルが鬼神となって撃退したり、最終ターンにシシリアに上陸したマゴが、アフリカヌスを敗死させたりと、大いに奮闘しましたが、最後まで占領地の数で優位を保ったローマ軍が、10:8で勝利しました。

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久々の対戦で、両軍とも作戦にキレが少なかったものの、最終ターンまでもつれ込む激戦を堪能できました。やっぱり、「HANNIBAL」(Valley Games)は面白い!また、定期的に対戦したいものです。