朝の時点でみなさんの集合を待つ間に、軽く一戦と始めたのが「ハリコフ攻防戦」(CMJ)です。陣営は多摩さんの希望でドイツ軍を、mitsuがソ連軍を担当します。

ソ連軍の作戦は、必勝プランとも言える「鉄道線へのラッシュ」です。ポポフ戦車軍団をはじめとするソ連軍の機械化部隊を集結し、スラビヤンスク周辺でドネツ河を渡河します。その後は、南西に戦線を広げながら、ドイツ軍の密度を低下させ、連続した攻撃を実施します。
スタックだとまとめて包囲される可能性があるため、ドイツ軍は二重戦線で対抗しますが、徐々に戦力を削られる上に、1/3から1/2近くが一時行動不能になっていることが多く、ソ連軍の奔流を止められず。最終的には、主鉄道線を切断され、毎ターン2VPを献上し続けます。
ドイツ軍も第5ターンあたりから反撃を開始しますが、ハリコフ奪還にそれなりの時間を費やし、かつ、主戦線の南部への移動に手間取るため、十分な都市の奪回ができず。かなりの手練れのドイツ軍でも、勝利することはかなり困難です。
今回は、ハウスルールで、第1ターンのソ連軍の攻撃を禁止しています。詳しくは前回のDas Reichさんとの対戦記事をご覧ください。
序盤、ソ連軍は文字通り、無人の野を疾走し、第3ターンにドネツ河渡河点に到着します。強行渡河したポポフ戦車軍団が、ドイツ軍の封鎖部隊に襲いかかり、1ユニットを撃破し、もう1ユニットを後退させます。同時に南部でも、2つの親衛軍団と1つの戦車軍団が、ドイツ軍歩兵の戦線を力押しにします。

第4ターン、ドイツ軍は東北部の歩兵師団を中央に投入し、何とか突破を防ぎます。が、相対的に薄くなった南部戦線に、ソ連軍が低比率の総花的攻撃をしかけ、巧みな戦闘後前進で、次々と包囲殲滅していきます。

第5ターン、ドイツ軍も必死の防御をしますが、低比率の攻撃に部隊が巻き込まれ、混戦の中で多数のユニットを失います。戦線を後退するドイツ軍を追撃し、ソ連軍が鉄道支線の切断(1VP)に成功します。

SS装甲擲弾兵師団の増援を受けたドイツ軍も反撃を開始しますが、ハリコフに籠城する赤軍スタックを攻めあぐねます(この歩兵は結局、3ターンの間、SS装甲軍団を釘付けにします)。

第6ターン、なおも、ソ連軍のスチームローラーは止まらず、連続攻撃により最大の戦果を上げます。

第7ターン、ソ連軍の先鋒が、ついに主鉄道線に到達。相変わらず、ハリコフを攻めあぐむドイツ軍は、快速を誇る装甲師団の一部を中央に進出させ、南部の敵の牽制をしましたが・・・。

このあと、十分なVPを稼いだソ連軍は、二重戦線を張って、完全な防御態勢に移行。ドイツ軍はやっとハリコフを奪還しましたが、盤までの赤軍ラッシュが影響し、ソ連軍が順当に勝利しました。
