例会の最後に、遠路はるばるきていただいたHAさんと、「Down in Flames」(CMJ)のキャンペーンを行いました。シナリオは空戦ゲームらしく、「Battle of Britain」です。
このキャンペーンは、6つのゲームを戦い抜き、総合VPの高さで勝敗を決めます。史実をもとに、両軍の辛勝から圧倒的勝利まで、7段階に分かれます。各VPは撃墜した敵機のポイントに、目標の指定VP、オプションの指定など、様々です。が、基本的により多くの敵機を墜とし、敵の作戦を妨げれば、自軍有利となります。
今回は、攻勢側のLuft Waffeをmitsuが、防衛側のRAFをHAさんが担当します。

第1ゲームの目標は、イギリス南部の#5飛行場です。ドイツ軍の戦力は、Ju87B×2にMe109Eです。対するイギリス軍は、選択5でHurricane×1と敵戦闘機の第1ターン遅延を指定します。
第1ターン、護衛機がいない隙を突いて、HurricaneとSpitfireがスツーカの編隊に襲いかかります。できれば、1機でも墜としたいところでしたが、なぜか射撃カードがほとんど来ず。それでも2連射の攻撃を各機が仕掛けますが、7.7mmの火力不足とStukaの巧みな防御機動(ヒット軽減カード)で、わずかに1ヒットを与えたのみ。逆にJu87の防御射撃で、Hurricaneが5ヒット(!)を受ける羽目に。

と、第2ターンにすかさず参戦したMe109Eが、中空からの逆落としで、このHurricaneを襲撃します。側面からの1連射により、たまらず、Hurricaneは墜落します。

その後は、Me109EとSpitfireのドッグファイトになりますが、Me109Eが二度の性能限界突破で優位に立つと、持ち味の高火力を生かして、Spitfireを圧倒。なんと、たった1機でイギリス軍の迎撃機を全滅させます。
当然、爆撃も成功し、ドイツ軍は飛行場の破壊及び敵機の撃墜により、一方的に-30VPを獲得します。
第2ゲームの目標は、#5飛行場が堕ちたため、その先にある#4工場です。非常に高いVPを持つため、イギリス軍は選択7のハリケーン及びスピットファイアの最大増援(ただし、VP-10)を指定します。敵が本腰を入れるはずと考えたドイツ軍も、He111の護衛に、Me109EとMe110Cを投入します。戦闘機の機数と性能では、イギリス軍に大きく分があります。

第1ターン、劣勢のドイツ軍が取った行動は、可能な限りドッグファイトを長引かせ、爆撃機を守る作戦です。よって、無理な空戦をせず、常にカードを確保し、時間を稼ぐことにします。
2機のSpitfireに、それぞれ、優勢と追尾を受けながらも、巧みな機動でヒットを最小限にします。で、隙を見て、性能の劣るHurricaneに1連射を見舞い、2ヒットを与えます。

なかなか、敵を捕らえられないイギリス軍は、執拗に射撃を繰り返し、Me109EとMe110Cに各4ヒットを与えますが、ドイツ軍も果敢に逆襲し、なんとHurricaneを撃墜してしまいます。

敵機が健在だと、爆撃機を襲撃できる余裕がないSpitfireは、一刻も早く撃墜しようと、追尾を続けますが、ここにきて、射撃カードが来ない。例え、来ても、低火力故の悲劇で、回避機動で躱され、時間だけが過ぎていきます。
第4ターンに、やっと損傷状態のエミールを撃墜しますが、ああ、後がない。

第5ターン、Spitfireは懸命に、He111に追いすがり、射撃をします。が、ここでも防御カードに恵まれたドイツ軍が、Spitfireの「燃料タンク直撃」を「エース」で躱し、一向に戦果を上げられず。

最終第6ターン、生き残ったMe110Cが追尾中のSpitfireに側面から襲いかかり、ヒットを与えるとともに、カードの浪費を強要します。Spitfireはそれでも無理を承知で射撃をし、爆撃機にのべ3ヒットを与えましたが、防御カードを使い切っていたため、防御射撃をまともに受けます。結果、He111 がSpitfire を撃墜!

最後に残ったSpitfireは、またも射撃カードに恵まれず、時間切れ。爆撃はきっちりと成功し、工場破壊に敵の撃墜、選択ボーナスから自機の損害を引いて、58点を獲得します。累積VPは-88点となり、ドイツ軍はイニシアチブを維持して、3回戦に。
この日は時間切れでここまででしたが、いやー、キャンペーンは抜群に面白い!敵の動向を読みながら、選択増援を投入する駆け引き。護衛機の撃墜か、爆撃機への攻撃か、タイトな時間制限の中で悩やみに悩む、楽しさ(ドイツ軍はその逆にいかに迎撃機にプレッシャーをかけながら、爆撃機を生き延びさせるか)。キャンペーンにすることで、両軍とも取り得るヴァリエーションが増え、読みと運がさらに求められる展開となります。
ぜひ、早く再戦と、次のシナリオにいってみたいものです。