午後から、再戦の準備を進めてきた「ヒトラー暗殺」(T誌付録)を、BIBIさんと対戦しました。陣営は、軍諜報部(BIBI)対親衛隊(mitsu)です。

ここで、SS側はかなり積極的なセットアップを行います。常識的には、自陣営の近くに影響値の高いユニットと動員予定ユニットを配置し、順に動員していくのが、これまでのセオリーでした。が、今回は、ヒムラーに次ぐ、強力なハイドリッヒとシュレンベルクらを、敵陣営の奥深くに配置し、後方攪乱を狙います。

理由は、同じ状態で動員をしていった場合、SS側のナチスより、軍諜報部側の国防軍の方が、質量ともに優秀なことがあげられます。ならば、SS側は、初期には数で劣るアプヴェーアを政治闘争に巻き込むことで、敵の動員を遅らせられると考えました。同時に、敵本拠への進入(国防軍のパニック)をちらつかせて、圧力をかけるます。
これに対し、軍諜報部側は、早期動員を狙って、自陣営近くに集中配置をします。
第1ターン、軍諜報部は、カナリスを中央に突進させ、リッペントロップを連続後退させ、SS側に圧力をかけます。同時に、他の同志を使って、シュタウフェンベルクやヘーフテンなどの国防軍を動員します。
これに対し、SS側は正体を表した(被疑面)アプヴェーアに容赦ない接触と捜査を開始します。オスター少将とボンフェッファーを逮捕すると、厳しい尋問(拷問)でボンフェッファーを「自白」させ(死亡)、オスター少将を退役に追い込みます。


極めつけは、後方に配置したハイドリッヒとシュレンベルクで、アプヴェーアHQの潜入(!)に成功します。これにより、協力者名簿の一部がゲシュタポに渡り、せっかく動員したシュタウフェンベルクは地下に潜らざるを得なくなります(国防軍のパニックルールで、再び、非動員状態に)。

第2ターンもこの状態が続き、軍諜報部は一向に国防軍を動員できず。逆に敵の接触や捜査で、アプヴェーアの動きはかなり鈍くなります(中立化やマスク)。対するSS側は、ゲーリングやマルティン・ボルマン、ネーベらの動員に成功します。

このままでは、ジリ貧になると判断した軍諜報部は、第3ターン早々に賭に出ます。クーデターの試み!が、先の尋問で「フューラーアクセス」をSS側に奪われていたことも有り、あと一歩で発動ならず。第三帝国を巡る政治闘争は、軍諜報部の敗北で幕が下りました。
あとから聞いたところ、BIBIさんは「国防軍のパニック」ルールをすっかり忘れていたとのこと。それでなくても、SSエリートの後方投入で、守るべきラインが広がっていたわけで、軍諜報部の対応策が必要そうです。
題名と見た目で結構なイロモノかと思いきや、どうしてどうして。抽象的な政治闘争で、若干、概念がつかみにくいですが、要は、オーバーランと動員(加えてSS側は捜査という名の戦闘あり)が基本システムです。それを、カードやイベントでランダム性を高めていると考えると、理解しやすいかも。
底が見えるまでは、もうちょっとありそうなので、また、再戦したいですね~。たどりついたら、作戦研究(!)でもいきますか。