この日、最後にプレイしたのが、ちはら会の定番となっている「Wizard's Quest」(AH)です。これがなければ、作戦級だけのまともな例会(?)で終わるところでした(笑い)。今回は、T誌掲載の追加シナリオを、二本、プレイしました。

まずは、追加シナリオのS3「大龍狩り」です。その名の通り、マルノンに棲むドラゴンをプレイヤーが退治するものです。通常のドラゴン攻撃(ヒーローまたは魔術師のみが実施可能)に加え、ドラゴンの飛来時に生き残った戦力があれば、通常戦闘を行えます。ともに成功すれば、1ヒットを与えられ、合計で6ヒット目を与えたプレイヤーが勝利します。通常のオークも有り、それと戦いながら、ランダムに飛来するドラゴンを攻撃するわけで、運の要素が大きいです。
ゲームは、まず、第2ターンに、橙国(kawa)さんが先手を取って、ドラゴンを攻撃します。反撃で6ヒット(!)を浴びますが、敵に一太刀を浴びせます。

その後は、飛翔先の黄国(にし)や紫国(Tommy)、再び、橙国(kawa)と、「大龍狩り」のため、各国が協力して、攻撃を続けます。

が、12という最多の領地を持ち、飛来する確率が高いはずの赤国(mitsu)とその近辺には、なぜか、ドラゴンは現れず。

それでも、いつか来るはずと、せっせと迎撃用の戦力を各地に累積し続けましたが・・・あろうことか、6度目のドラゴンが舞い降りたのは、紫国(Tommy)の魔術師部隊スタック!しかも、drしたのは赤国(mitsu)じゃないですか(苦笑い)。

ドラゴンは3兵士を屠ったものの、圧倒的な戦力で取り囲まれ、万事窮す。数世紀の永きにわたりマルノン島に厄災をもたらし続けた大龍、ついに死す!紫国(Tommy)曰く「ラッキーな勝ち」を拾いました。
続いて、取り組んだのが、追加シナリオ1.5「ローニンの遺産」です。かつての大戦乱が終息し、永き平和が続いていましたが、調停者が安心してここを離れている間に、世代は変わり、再び、人間達の争いが起こります。その隙を突いて、滅びかけていたオークが復活!クリスタルマウンテンを占拠します。各国は、軍隊を率いて、再び、オークの討伐に乗り出します。
このシナリオは、かなり、特徴的な勝利条件と特別ルールを持ちます。まず、勝利条件は、調停者が戻るまでに、オークの戦力した土地をより多く取り返すか、あるいは、他の王国の宝物を全て集めることです。
調停者は、ドラゴンフェイズに6ゾロが出ると帰還するので、相当の時間が見込まれます(1/36)。となると、全ての宝を集めることが、早期に達成しやすくなっています。
このシナリオの宝物は、オリジナルと違い、キャラによって持ち運びができますが、奪われると本来の持ち主は、ボーナス分の戦力を失い、略奪者に与えることになります。かつ、全ての宝物を奪われたプレイヤーは、祈願カード以外に増援を得ることができなくなるため、一気にバランスが傾く恐れがあります(強きものはより強く、弱気ものは確実に滅亡へ!)。
序盤、各国はオークを攻撃し、領地ポイントを増やしていきます。オークの蜂起を受けながらも、着実に領土を増やし、中央のクリスタルマウンテンの制圧を進めます。

各ターンに1-2の領土を奪還し、ポイントを積み重ね、第5ターンには、それぞれ、7-8ポイントを獲得します。


唯一、出遅れたのが赤国(mitsu)で、オークジェネレーションで領地を削られた上に、なんと2ターン連続で、増援なし(祈願カード)という、不運さです。それでも、第5ターンまでには、4ポイントと他のプレイヤーの半分程度までは復活しましたが・・・。
展開が大きく変わったのが、第6ターンでした。東岸から中央部の制圧を進めていた黄国(にし)が、突然、赤国(mitsu)に宣戦布告し、主力部隊を撃破してしまいます。と、ここに、オークから奪回した宝物を一カ所に集めていたため、赤国(mitsu)は7戦力を失った上に、祈願カード以外の補充が不可能に。
すると、今度は、紫国(Tommy)が、電撃的に黄国(にし)の後背地を襲撃し、全ての宝を奪ってしまいます。黄国(にし)は急いで兵を戻して、宝物の奪還を狙いますが・・・。

ここで、動いたのが、最後まで様子を伺っていた橙国(kawa)でした。なんと、東海岸を南下し、紫国(Tommy)の城を攻略!このことにより、赤国(mitsu)、黄国(にし)、紫国(Tommy)は通常増援の途を絶たれます。そのままならば、橙国(kawa)の一人勝ちは確実です。

唯一、逆転の見込みは、紫国(Tommy)のオーク領土奪還ポイントが橙国(kawa)を上回っていること。橙国(kawa)が全ての宝物を集める方が早いか、調停者の帰還が早いかの勝負でしたが、結果は橙国(kawa)が第10ターンに紫国(Tommy)を滅ぼし、ジ・エンド。いつにない過激なマルノン物語に、幕を下ろしました。

これで、「Wizard's Quest」(AH)の正規シナリオ及び追加シナリオ6本を全てをプレイし、コンプリートです。簡単で手軽なFantasy級マルチとはいえ、のべで10戦弱を対戦できたわけで、十分に堪能しました。