超変則台風の直撃する中、7月の茨城会に行ってきました。幸い、暴風雨は例会中だったので、助かりましたが、こんな日でも7人が集まるあたりは、さすがまもなく100回を迎える地元例会です。

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会場では、回復なったsinyamagさんやいつものにしさんたちが、宇宙植民をテーマにしたSFマルチの「ガイア・プロジェクト」(Feuerland Spiele)を広げており。

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午後からは、str会長と水戸爺さんが、戦国時代アイテムの最新CDS「秀吉怒濤の天下統一」(GJ)や「歴史群像」の付録となった話題の「モスクワ攻防戦」(学研)を対戦していました。

中でも「バルジ大作戦」第二版(CMJ)-デラックス盤は、ユニットもマップも1.2倍の大きさで、アラフィフゲーマーにはうれしいコンポで。sinyamagさんとにしさんがなんと初プレイとのことで、要請に応じて、作戦指南をさせていただきました。

自分は、この日にオファーのあった「戊辰戦争」(同人GJ)を、かみさんと対戦しました。速攻で片の付いた練習プレイの後で、この維新アイテムのラスボスをがっつりプレイしました。陣営は、かみさんの希望で幕奥軍を、mitsuが薩長軍を担当します。

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まず、生き残りチェックですが、幕奥軍、薩長軍とも確率以上に人材が生き残ります。が、薩長軍にとって痛かったのは、西郷吉之助と高杉晋作があっけなく死亡しまして。さらに、生き残りが多すぎると、優秀な人材を引く確率が減少して、逆に政権及び軍の運営に支障を来す場合があります。

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今回、薩長軍は、大久保・井上・桂が政権を支えたのはよかったのですが、かわりに軍事面が手薄に。進行軍総帥に中岡慎太郎、海軍参謀になんと伊藤俊介(博文)、江戸守護職に至っては有馬新七(!)と、戦略値が全て3以下という、「超平凡」軍に。

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一方の幕奥軍も似たり寄ったりで、軍事面こそ、戦略値4の大鳥圭介が総裁ですが、会津防衛軍に沖田総司(!)や外国奉行にジョン万次郎、公議府長に川路を当てざるを得ないなど、まるでクーデターの後のような「前線指揮官」政権になります。

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次に初期配置ですが、ランダムセットアップの幕府緒隊が、やたらと日光と白河に集結します。対する薩長軍は、高田藩が幕奥軍のため、北陸への電撃侵攻は困難と判断し、松本に薩摩兵スタックを配置します。残りの高火力の薩摩兵等は、宇都宮と江戸におきます。なお、オプションの河井継之助の長岡配置を取り入れています。

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第1ターン、北陸の強襲上陸がなくなった薩長軍は、後手を選びます。と、幕奥軍は榎本艦隊を出撃させ、太平洋上に陣取ります。これが健全な限り、上陸は無理と判断した薩長軍も、艦隊を出撃させ、いきなり、宮古海戦が勃発します。

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当初は、主砲口径に勝る幕奥軍がリードしますが、中盤以降は、なぜか、砲撃があたらない!逆に、薩長軍は数を生かして砲弾を撃ちまくり、開陽を沈没寸前まで追い込みます。これ以上は危険と判断した榎本艦隊が退却したことで、宮古海戦は薩長軍の戦術的勝利となります。

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これで慎重になったか、幕奥軍は陸上でも兵力の前線集結に専念します。ならばと、薩長軍は関東の佐幕藩を包囲攻撃して、次々に陥落させます。

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下旬に突如、河井継之助が長岡を離れて、会津に。これは幕奥政権の内務局長に就任するためでしたが、この隙にと、北陸東征軍の谷隊が長岡を強襲し、これを陥落させます。

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第2ターン、イベントで密使が来たので、時山直八を久保田藩に送ったところ、見事、説得に成功し、久保田藩が薩長に寝返ります。

前線では、両軍のにらみ合いが続いているため、薩長軍は海軍輸送と陸上の戦略移動で、続々と後方から兵力を前線に送ります。

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第3ターン、前線部隊が強化された薩長軍は、後方上陸と連動して、包囲攻撃を企画しますが、こんな時に限って、イベント「波浪」。海上に残っていると1/2の確率で、船舶が1d6ヒット(!)の打撃を受けるという、恐ろしいもので、史実の榎本艦隊の受難を彷彿とさせます。せっかく日本海で上陸の機会を狙っていた薩長海軍は、やむなく高田港に入港して、嵐が過ぎるのを待ちます。

優秀な前線指揮官が来ないため、やむを得ず、放置していた江戸ゲリラの討伐に一か八か、乗り出します。ここまで官軍の補給や弾薬を奪って、気勢を上げ続けているゲリラの跋扈は許しがたいということで、有馬新七に兵を預けると、上野寛永寺を強襲します。撃破が1/2、殲滅は1/3という低確率でしたが、見事、にっくき彰義隊の殲滅に成功します。

これに勢いを得た薩長軍は、通常攻勢に乗り出します。北陸で近藤勇率いる幕府軍を、数の威力で敗走させると、そのまま、新潟を包囲して、これを奪取します。

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幕奥軍は、河井が内務局に入って、多少は財政状況は改善したものの、決して潤沢ではない補給ポイントを消費して、弾薬を買い込んで、後の戦闘に備えます。

第4ターン、なおも薩長軍は攻勢を緩めず、新潟を占領した谷隊を東進させ、会津-米沢街道の遮断を目指します。幕奥軍は峠で粘りますが、薩長軍の数と火力の前に敗走します。

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四方からじりじりと迫る薩長軍に対し、幕奥軍は少数精鋭による反撃を実施します。日光街道を攻め上る久坂隊に、抜刀した近藤隊が襲いかかりましたが・・・薩長軍の鉄砲隊の前に、次々に射すくめられ、後退を余儀なくされます。

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「雪が降る前に、会津盆地へ」第5ターン、勢いに乗る薩長軍は、薩長札の発行で潤沢な補給ポイントを得ると、豊富な兵力と機動力を生かして、会津に迫ります。

前線に復帰し、平潟に上陸をしていた中岡慎太郎が一気に街道を抜けて、郡山に。これに呼応して、宇都宮の薩長軍が攻め上がり、白河を奪取し、黒羽にいた幕府緒隊を殲滅します。

一方、会津-米沢街道では、伊藤俊輔率いる別働隊が米沢藩を強襲し、これを陥落させます。

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第6ターン、秋の気配がすっかり濃くなった10月、薩長軍は会津包囲網を締め上げます。長岡からの隘路を除く全ての峠を強襲し、4カ所からの突入を可能にします。幕奥軍も無駄な反撃をせず、ほとんどの部隊を会津盆地に集結させたため、補給上から薩長軍は十分な部隊を行動させられず、このターンの突入を諦めます。

かわりに、米沢藩を下した伊藤隊を持って仙台を強襲し、陥落させます。これにより、もはや幕奥軍の友藩は、会津藩と盛岡藩だけになります。

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第7ターン、このターンから降雪チェックが入りますが、かろうじて降雪を免れます。決めるのはこのターンしかないと判断した薩長軍は、満を持して、四街道から会津盆地に突入します。迎え撃つは、会津兵・幕府緒隊・新撰組等の幕奥軍の総力です。

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第1ラウンドの戦闘は、神風が吹いたため、幕奥軍有利に展開します。が、第2ラウンドは風が止まり、通常の戦闘に。両軍とも激しい砲撃と銃撃を繰り返し、一進一退の激闘になります。

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中盤に薩長軍が、佐賀藩のアームストロング砲を含む全砲兵を投入すると、風向きが変わり始めます。確率的には命中値1/3ですが、先制できる強みを生かして、敵の射撃部隊を叩き続け、幕奥軍の敗走が増加します。

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ここで、幕奥軍が指揮官の敗走チェックに失敗することが多くなり、沖田総司、山岡鉄舟、星旬太郎、佐川官兵衛など名だたる指揮官が次々に戦死します。こうなると、混乱部隊の回復が遅れ、さらに敗走を増やすという悪循環に。

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10ラウンドを超えるあたりから、幕奥軍の健全な部隊が不足となり、最後は砲兵まで矢面に立つことに。結局、13ラウンドの激闘の末、幕奥軍は鶴ヶ城に敗走します。

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城を十重二十重に包囲した薩長軍は、なおも砲撃を加え続けます。もはや、盛岡藩以外の友軍はなく、負傷者で溢れる城兵の士気は低下。最後は、藩主松平容保が場外に出て恭順の意を示し、降伏となりました。

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薩長軍・幕奥軍ともに、練度を求められるアイテムのため、慣れた方が有利ですが、幕末に関するギミックが満載なので、勝敗を越えて楽しめます。次回のちはら会にも持ち込みますので、ご希望の方がいたら、ぜひ。