この日、mitsuが持ち込んだのが、傑作世界史マルチの「ヒストリー・オブ・ザ・ワールド」(アークライト)です。このゲームは1995年に発表されたもので、その優秀さからたびたび、再版がされています。基本なシステムは、「ヒストリー・オブ・サムライ」(CMJ)や「群雄割拠」(WGJ)、「スモール・ワールド」(DAYS OF WONDER)と類似です。もっとも、こちらの方が本家なんですが・・・(笑い)。

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プレイヤーは、文明創生期から現代までの時代ごとに、史実に現れては消えた国家や民族を担当し、覇権国家を目指します。その時の最も進歩していた地域が高得点になるように設定されており、時代によってVPが替わります。文明発祥の地とされる中東や中国は、古代から中世まではVPが高く、逆に北ヨーロッパやアメリカ大陸は近世以降に価値が上がります。それに「黒死病」や「裏切り」、従属国などのイベントと組み合わせて、プレイが進みます。

元々のアイテムは、5-6時間がかかったのですが、再版にあたり、エポックを7から5に減少し、地域の区域数を減少させたことで、面白さはそのままに、2-3時間とプレイ時間の大幅な短縮に成功しています。今回は、紫(mitsu)・赤(エンジョウ)・緑(にし)・黄(Tommy)・青(kawa)・白(BIBI)の最大人数でのプレイです。

第1エポック、文明の曙にあたるこの時代、リードをしたのはギリシアを担当した青(kawa)で、制海権を生かして、アフリカと南ヨーロッパを席巻します。これに、クレタの黄(Tommy)とシュメールの白(BIBI)が続き、少し遅れてヒッタイトの赤(エンジョウ)とエジプトの緑(にし)となります。あえて、僻地の中国を選んだ紫(mitsu)が最下位に。が、これは、最下位故に次に一番はじめに国を選ぶための布石でした。

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第2エポック、アケメネス朝ペルシアの赤(エンジョウ)、カルタゴの白(BIBI)が順調に点を伸ばす中、緑(にし)こと、アレクサンダー率いるマケドニアが史実通り、西アジアを席巻します。侵攻しても都市が衰退しないという得点を生かし、40点台に。

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が、それを上回ったのが、紫(mitsu)率いるローマでした。戦力15という飛び抜けた国力を生かし、守りの堅い小アジアを避けると、ジブラルタル海峡越しにアフリカを席巻。一気に36点と追いつきます。

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第3エポック、紫(mitsu)は警戒されてまっとうな国はもらえないだろうと思いきや、略奪国家フン族が来ます。さらにイベントで「聖戦」をゲット。結果、敵を衰退させるごとに4VPが手に入るという、まさに「盗人に追銭状態」に。
結果、まだ、ローマの威光が残っているうちにVP獲得ができ、第2エポックを上回る48点を得て、トップに躍り出ます。

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第4エポックは、いよいよ、大航海時代が始まり、覇権争いは全世界に。緑(にし)が先を見越して、敵がいないメソアメリカへ。その後、紫(mitsu)がポルトガルをもらったので、世界各地に顔を出し、VPを維持。赤(エンジョウ)のスペインがその後追いで、オーストラリアを除く、全大陸に散らばり、20点差ほどに縮めます。ここで、ローマに次ぐ13戦力のモンゴルが来なかったことが、色々と影響を与えます。

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最終の第5エポック、時代は帝国主義に。3位の赤(エンジョウ)帝国は、前エポックの偉功をそのまま利用するため、あえて清を選択。その甲斐あって、+55VPという空前のVPを獲得し、143点の暫定トップに躍り出ます。次いで、VPの高い北ヨーロッパを中心に、ロシア、フランス、大英帝国がプレイされ、全員が100点越えに。

と、ここで、紫(mitsu)のアメリカ合衆国。北ヨーロッパと並ぶ先進地域だったので、VPを維持でき、再び、トップに。最後は、緑(にし)のドイツ帝国が、アメリカに上陸をかけるなど(おお、レッドサン・ブラッククロスか?!)波乱もありましたが、そのまま、順位は替わらず、紫(mitsu)の勝利となりました。

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今回、初プレイの人が多く、かつ、最大プレイ人数なので、3時間半ほど、かかりましたが、最後までダレることなく、楽しめました。しばらく、各例会に持ち込みますので、ご希望の方はどうぞ。