続いて同梱されている「御陵衛士始末記」(WGJ)を4人でプレイします。このゲームは、その名の通り、御陵衛士に入り込んだ内偵-斎藤一を見つけ出し、かつ、新撰組に対する攻撃情報を守るというものです。プレイヤーは、先の斎藤一と御陵衛士代表の伊藤甲子太郎、その他ランダムに選ばれた2名です。

全員が目を閉じた状態でスタートし、伊藤甲子太郎が司会役となって、御陵衛士の隊士名を読んでいきます。該当するプレイヤーだけは目を開け、3アクションを行い、他のプレイヤーの正体を見たり、漏れていない情報を確かめたりすることができます。これを後の討議に生かします。そして、最後に斎藤一が、1名の隊士のカードを使われていない人物カードと入れ替えることができます。
全員がプレイを終えると、伊藤甲子太郎が進行して、誰が斎藤一と思うか、討議します。容疑が固まったら、剣豪の能力を持つプレイヤーが身分を明かし、斎藤を斬ります(剣豪がないキャラでも、チット1枚を消費すれば、斎藤を斬ることができます)。この時、斎藤一によって人物カードが入れ替えられていた場合は、「裏切り者」としてこのプレイヤー自身が粛正されてしまいます。
その後、斎藤一の生死にかかわらず、伊藤甲子太郎が進行して、持ち出そうとしていた機密を討議します。この時、本物の斎藤一が生き残っていれば、「〇〇を見た」と偽の情報を流すことができます。情報が特定できたら、伊藤甲子太郎が機密を表にして、あたっていたかどうかを確かめます。
「斎藤を粛正する」と「機密を守る」の両方が達成できれば御陵衛士の勝利で、両方が達成できなければ新撰組の勝利、それ以外は引き分けです。
全プレイヤーがルールを理解していないとプレイにならないので、とりあえず、ソロ演習(?)をしてみたmitsuが伊藤甲子太郎役で指示を出しながら、プレイをしました。この時、山田さんが斎藤一で、こまいふさんは篠原泰之進、str会長が藤堂兵助でした。
全員のプレイが終わったところで、山田さんを斎藤一に指定しますが、誰も「濡れ衣」を恐れて斬りに行かず、取り逃します。ならば、機密保持でと再び討議し、局長暗殺と隊士暗殺、離反工作までは絞り込みますが、決定打がなく。とりあえず、離反工作を指定しますが、実際は局長暗殺で特定に失敗。新撰組の勝利となりました。

この後、3戦をしましたが、慣れてきた4戦目に、やっと斎藤一が捕捉され、引き分けに。
う~ん、人狼系のゲームに慣れている人なら当たり前かもしれませんが、時系列で整理されたルールに馴染んだウォーゲーマーだと、例示もなく、けっこう、苦労しました。本物の斎藤一が絞られたら、誰が斬りに行けるの?とか、複数の隊士で斬りに行っていい?のとか。
勘違いもあったので、時系列で確認してみると・・・
Q1:斎藤一が入れ替えができるのは、本体ルールにある「その他の隊士と予備の隊士」なのか?あるいは、粛正のルールにある「斎藤一と他の隊士」なのか?
粛正のルールでは、斎藤一と他の隊士を交換できるかのように書かれていますが、こうすると誰が斎藤か証明できなくなります。よって、本体ルールにある「その他の隊士と予備の隊士」の交換がよいかと。
Q2:暗殺のためには、身分を明かすことが必要か?
これは明記されていませんが、システム上、必要でしょう。
Q2:伊東甲子太郎自身も、チットを消費すれば、粛正能力を持つのか?その場合、チットの消費は1枚でいいのか?(並みの隊士が粛正能力を発揮するには、身分を明かすためと能力獲得のために、2枚が必要)
これにすると、ほぼ斎藤を取り逃すことはなくなります。おそらく、二人以上が斎藤を指定し、それを正体が確定している伊東が斬ればよいので(チットはルール通りなら、能力獲得のための1枚でいいと思います)。それを防ぐために、斎藤が斬りかかってきたら、後は剣豪を持つ人物がいて、かつ、隊士の入れ替えがなされていないことを祈るだけです。
Q3:伊東甲子太郎が斎藤に斬られても、罰則はないのか?
罰則はなく、死亡した伊東が機密の討議に加われなくなるだけかと。
このあたりの確認ができれば正しい「御陵衛士始末記」になりそうです。
ただ、本当に困ったことが一つ・・・このゲームでは展開が見えないので(写真が撮れないので!)まともなAARが書けないんです!どうりで、他のAARがないはずだぁ~やっぱり、世界で唯一のブログ記事かしら?!(笑い)