今月のソロプレイ第二弾は、ガミラス軍による地球侵攻を描いた戦略級シミュレーション「2192 Invasion:Earth」(同人)です。yukikazeや村雨型の駆逐艦を中心とする地球防衛軍と、ガミラス艦や遊星爆弾を使用するガミラス軍が、太陽系を舞台に戦闘を繰り広げます。そのコンポーネントは、CMJ誌の編集長が関連するだけあって、同人誌離れした品質です。

ルール的には、両軍の生産と移動、戦闘、占領による得点とシンプルです。これに劇中で焦点となった遊星爆弾や前進基地がルール化されており、どっぷりと宇宙戦艦ヤマトの世界に浸れます。毎ターンの惑星支配を累積し、最終的にはPOCが多い側が勝利します。

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第1ターン、冥王星の基地化を終えたガミラス軍は、総統に直訴をし、重巡/軽巡の各1隻を獲得。空母を含む3隻の建造艦とともに、地球への直接侵攻を行います。これに対し、地球軍は火星駐留部隊を除く全艦艇で迎撃に出ます。

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まず、ガミラス軍空母が先制攻撃を行い、地球軍の駆逐艦を次々と沈めます。その後、両軍はビーム砲攻撃とミサイル攻撃を行いますが、防御力と火力で勝るガミラス軍が、地球軍を圧倒。残り3隻の損傷艦となったところで、地球軍が涙をのんで撤退します。

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これにより、POCはガミラス軍に5点と大きく傾きます。

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第2ターン、敵の防衛戦力が消耗したことを確認したガミラス軍は、戦略を変更します。地道な前進基地の進行と遊星爆弾による地球生産力の破壊です。木星までを押さえたガミラス軍は、二発の遊星爆弾を地球に発射し、うち1発が命中となります。

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第3ターン、なおも前進基地を進行させるガミラス軍は、重巡1+駆逐艦2の先駆隊を火星に送り込みます。これに対し、地球軍は再建途中の全艦隊を投入し、迎撃します。戦力的にはやや地球軍が上で、数を生かした攻撃により、初めて勝利を収めます。これで技術レベルは3に上昇します。

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第4ターン、痛手を負ったガミラス軍は、安易な侵攻を控え、ここで再び、遊星爆弾戦略に切り替えます。地球軍も必死に迎撃しますが、3ターンに渉って降り注ぐ遊星爆弾の嵐に、ついに地球の生産力は1になってしまいます。

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第7ターン、このままではジリ貧になると覚悟した地球軍は、最後の遊星爆弾を無視して、8隻まで回復した主力を、敵の前進基地のある木星に向けます。迎え撃つは、シュルツ率いる4隻のガミラス軍。火力的には地球軍がやや有利程度でしたが、ここで地球軍のビーム砲攻撃が冴え渡ります。3ラウンドの猛烈な射撃戦の末、ついにガミラス軍と前進基地を全滅させます。

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基地の陥落を知った総統は、激怒!なんと11POCを取り上げてしまいます。これにより、累積POCは、地球軍の振り切りに!

もはや、逆転は厳しいガミラス軍でしたが、せめて一矢報いんと、主力を地球圏に向けます。ところが、地球軍はここで、敵の分岐隊のいる土星をゲリラ攻撃。同時に火星も確保したため、POCの減少は-3のみ。結果、累積POC4点で、地球軍の勝利となりました。

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ガミラス軍は、遊星爆弾で地道に生産力を削り、あとは消耗戦を仕掛けるだけと、ほぼ順調な展開でしたが、地球軍による乾坤一擲の反撃で11POC(!)を取られたのが響きました。あれが平均値だったら、最後はPOCは0(引き分け)だったわけで、そういった意味ではバランスもとれているかと思います。今度はぜひ、対戦したいものです。