この日の最後に取り組んだのが、師団級ノルマンディ戦CDSの「ノルマンディの切り札」(CMJ)です。連合軍(mitsu)対ドイツ軍(にし)の陣営になります。

上陸ターン、連合軍はオマハの1個師団が史実通り、損害を受けるものの、空挺のスカッターもなく、まずまずの滑り出しとなります。

第1ターン、連合軍はイギリス軍戦区で攻勢かけ、「揚陸」を効果的に使用してバイユーを包囲攻撃し、これを陥落させます。同時に、航空作戦を実施し、「交通妨害」こそ敵の「ドイツ空軍」でキャンセルされましたが、本命の「後方攪乱」に成功します。早期に「混乱」カードを与えたことで、その後のドイツ軍のカード廻りが困難になります。

ドイツ軍は、戦略移動等を使って、増援できっちり戦線を構築します。
第2ターン、なおも連合軍はカーン方面で攻勢に出ます。5個師団を集中投入し、平地にいた第12SS装甲師団に2ヒットを与え、これを潰走させます。ドイツ軍は増援の登場が遅れますが、前ターンに戦線を構築していたため、大きな危機にはならず。

第3ターン、イギリス軍戦区では攻勢の重点をやや中央寄りに移し、第102高地東のSSと歩兵の混合部隊にヒットを与え、退却させます。

また、戦力の整ったアメリカ軍戦区も攻勢を開始し、カランタンを2:1の包囲攻撃で陥落させます。同時に、シェルブール方面にも歩兵3個師団を投入し、巧みな移動で歩兵師団を包囲し、一撃で撃破します。
ドイツ軍は、オルヌ川南部から中央丘陵、サンロー沿いに戦線を引き直します。

第4ターン、早期に購入していた「ロンメル」カードが来たドイツ軍は、カーン方面で反撃に出ます。カーンにいた1個歩兵師団に対し、3個装甲師団が攻撃をかけ、これを撃退し、カーンを奪還します。

が、これは連合軍の再反撃を呼び寄せることに。側面を守備していた歩兵を撃破すると、総力を持ってカーンの装甲師団に包囲攻撃をかけます。ドイツ軍も反撃で装甲師団の救出を試みますが、失敗。二度目の包囲攻撃を受け、第2装甲師団は壊滅し、カーンが陥落します。
アメリカ軍戦区では、中央で後退しきれなかった歩兵師団を包囲します。シェルブールには歩兵師団は隣接し、「艦砲射撃」を見舞って、要塞守備隊をそれぞれ、ステップロスさせます。

第5ターン、リシャッフルで再び「艦砲射撃」が来て、シェルブールが陥落します。いよいよ、アメリカ軍の総攻撃が東側で始まります。中央部で包囲して歩兵師団を撃滅すると、(隙ができて再占領された)カランタンと要衝サンローを包囲下におきます。

第6ターン、勢いに乗るアメリカ軍は、カランタンとサンローを猛攻で奪取。さらに、シェルブールを陥落させた部隊が東岸を突進し、クータンスを包囲攻撃します。

ドイツ軍はあわててその後方に部隊を廻しますが、単独の一線防御がやっとです。
第7ターン、突進するアメリカ軍主力は、さらに東岸を南下し、戦線を突破します。ドイツ軍も装甲師団を投入しますが「混乱」などの影響で、対応が後手に回り、援軍の2個装甲師団もヴィルデューとその北方で包囲下に陥ります。
次のターンの先手は連合軍のため、この2個師団の撃破とその後の前進は確実と思われましたが・・・。

運命の第8ターン、なんとここで、ドイツ軍に「ロンメル」!わずか30%未満の確率をこじ開け、ドイツ軍が先手を取ります。カーン方面からなりふり構わずに駆け付けた2個装甲師団が、包囲中のアメリカ軍歩兵師団を撃破します。アメリカ軍はヴィルデュー北方の装甲師団を撃破し、この部隊もまとめて消耗戦に持ち込もうとしましたが、drに嫌われ、これを撃破できず。その間にもう1個の歩兵師団が壊滅し、VPはサドンデス敗北の13VPに低下してしまいます。

それでも、敵装甲師団を撃破できれば+0.5VPで、ゲームは続いたのですが・・・ああ、カーン側面の消耗した装甲師団への攻撃が、まさかの失敗(1/6の確率)。この瞬間、連合軍のサドンデス負けが決定しました。

にしドイツ軍、ついに勝つ!ここまで、にしさんとは、ちはら会や茨城会で連戦し、最終ターンのdrやカード引きで勝負が決まるという、ギリギリの戦いを楽しんできました。これまでは僥倖に恵まれ、mitsuの引き分けまたは勝利でしたが、今回、粘り強く、着実な作戦指揮が、ダイスの神様も呼び寄せ、最終ターンを待たずにサドンデス勝利となりました。
なお、この日は別卓で、連合軍(Tommy)対ドイツ軍(kawa)の2戦が行われ、ともにドイツ軍が勝利していたようです。
