夕刻を過ぎたところで、この日、最後の対戦に入ります。str会長からオファーのあった「シン・関ヶ原」(GJ)です。昨年の後半から繰り返し対戦しているアイテムで、西軍をstr会長が、東軍をmitsuが担当します。
このアイテムは西軍が難しく、かなりの割合で東軍が勝っていたのですが、Vassalでの研究が進んだそうで、かなり巻き返しができるようになったとのこと。ならば、東軍でお相手しましょうということに。
第1ターン、西軍は、新戦略の定石といえる大和の増田攻めを行い、これを成功させます。
驚愕したのは、第2ターンでした。西軍は宇喜多を伊賀に侵攻させると、残りの全兵力を一旦、北陸に集結させ、最後に「大一大万大吉」を使って、伊勢・南近江・丹後の攻略に乗り出します。伊勢だけは陥落しなかったものの、残りは軒並み、陥落し、VPは一気に11点に到達します。デッキ巡りが悪く、未だ、福島を参戦できない東軍は、横やりを入れることもできず、これを見ているしかできません。

第3ターンには、早くも「豊臣秀頼」がデッキに入り、西軍の作戦が猛烈な勢いで回り始めます。なんとか、主導権と策源地を取り戻したい東軍は、先鋒隊を西美濃に侵攻させます。これを西軍主力が迎え撃ち、美濃決戦が起こります。結果は、西軍のヒット3発に対し、東軍は8ヒット(!)と驚くべき戦果を上げ、宇喜多と石田1ユニットずつを残すのみに。が、これを落とせず、ついに西軍のVPは12に達します。

第4ターン、西軍最強カード「秀吉の恩顧」がデッキ入りし、かつ、これが手札に!この瞬間、西美濃のいた東軍は、全て中立化し、ゲームの流れは西軍のものになりました。


その後、東軍は徳川家康を西進させ、数ターンをかけて黒田・細川の再参戦に成功します。が、西軍は軍団の補充や中立大名の参戦カードを実施し、兵力でも手札の運営能力でも、東軍を上回ります。

もはや、正面対決は不可能と判断した東軍は、徳川の2枚のカードと「強行軍」、「厭離穢土欣求浄土」をフル活用し、家康によるゲリラ戦(!)を展開し、なんとかVPを維持します。第7ターンが終わった時点で、VP差は東軍有利で+3に。

勝負は最終ターンの攻防になります。東軍が狙うのは、裏切り系イベントによるVP勝ちのみ。しかし、引いたカードは、「約束状」の1枚のみ。西軍は「秀吉の恩顧」で1カ所を中立化し、VPは2差に。
東軍は「約束状」の1枚で、さも調略カードが多いフリをして、動きを牽制するのがやっと。
そのまま、作戦は終了しましたが、西軍は最後の合戦で、もう1カ所を奪取し、ついにVPで並びます。結果、購入したカードの枚数が多い方が勝利という条件により、西軍の勝利となりました。
いやー、厳しかった。第2ターンで10点オーバーという驚愕の展開で、かつ、第4ターンには「秀吉の恩顧」が入り込む事態に、ほぼ負けを確信しました。その後は、徳川家康によるゲリラ戦で、最終ターンまでイーブンに持って行くのがやっとでした。
あれほど、不利と思われた西軍に、こんな強力な作戦があったとは!なんでも、この計画の発案者は、20代のMCさんとお聞きしました。さすが、若手SLGamerのホープ!
今度は東軍に対抗策がないか、知恵を絞ってみたいと思います。