歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

カテゴリ: ナポレオニック

もう一人、茨城から来場されたにしさんと、ご希望の「ワーテルローの戦い」(CMJ)を対戦します。陣営は、にしさんがフランス軍、mitsuが連合軍です。

第1ターン、にしさんは戦場右翼に攻撃を傾注します。目標はウーグモン!城館には滅多に当たらない砲撃でいきなりL(ステップロス)となり、弱体化したところを歩兵の突撃で奪取。史実ではあれほど苦労したウーグモンを一撃で奪取します。

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その後、中央から右翼でフランス軍の第二は攻撃が始まりますが、連合軍は稜線と反射面砲撃で、これを食い止めます。そして、騎兵の適時反撃により、ZOCを失った敵を包囲殲滅し、敵の損失を増加させます。

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第4ターンには、無事にプロシア軍が来援し、西から圧力をかけ始めます。このまま、いけば、損害比と村の占拠で、連合軍の優勢は確実でしたが・・・。

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なんとか勝機を見いだしたいフランス軍は、一か八か、右翼で攻勢をかけます。ちょうど、二個砲兵がいたため、砲撃を集中し、浸透を図りますが・・・ああ、ここで滅多に当たらない砲撃がやたらと命中し、イギリス軍の連続した損害を与えます。やむなく騎兵を投入して、戦線の維持を図りますが、低戦力で1ステップしかないため、白兵戦のEXとDLで次々と昇天し、ついに戦線が崩壊します。

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イギリス軍も突破した騎兵を包囲殲滅するなど、第6ターンまで持ちこたえますが、第7ターンにイベントの疲労が出て、村に籠もる敵を排除できず、万事休す。損害数で敵に勝りながら、サドンデス負けとなりました。

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う~ん、大きなミスはなかったはずですが、ミニゲーム故に砲撃結果がダイレクトに影響しますね~。もっとも、今度はそれを織り込んで、展開を考えてみたいと思います。

その後、フランス軍(Tommy)対連合軍(kawa)で第二戦が行われ、こちらはかっちりと連合軍が勝利したようです。

やっと業務に見通しが持てるようになったので、休日出勤の間を狙って、Tommyさんにオフ会の打診をしました。いつもはmitsu自宅での対戦でしたが、今回はTommyさん宅へのお誘いが・・・おお、ならば、噂に聞く、2000個(!)の収集ゲームを拝もう!と、四街道へ行ってきました。

で、この日の初戦は、2015年のWGHBについた「ワーテルローの戦い」です。規模的にはハーフマップよりやや小さめのミニゲームなんですが、移動が選択チットで、かつ、砲撃に特徴があり、いわゆるNAWとは一線を画しています。

特に砲撃は、退却やステップロスが起こる確率は約半分強でしかないのですが、砲撃を受けただけでZOCを失うというルールにより、混戦が起こりやすくなっています。

選択チットは相手に秘匿して選び、かつ、移動フェイズまでわからないため、意図の読み合いと主導権(先攻・後攻)の獲得が、重要になります。いわゆるいい意味で、プレイヤーの選択肢が多いアイテムだと言えます。

今回は、mitsuがフランス軍で、Tommyさんがその名の通り連合軍(イギリス軍)を指揮します。

第1ターン、いきなり主導権は連合軍に。対砲兵砲撃で、第1軍団の砲兵が無力化されたため、無理攻めは禁物と、フランス軍は慎重に前進します。第1軍団はラ・エイに取り付くものの、Cとなって戦果なし。一方、ウーグモンでは、館に立て籠もるイギリス軍近衛兵に砲撃が命中し、1ステップを与え、続く戦闘であっさりこれを占領します。が、イギリス第2軍団の反撃に遭い、2個ユニットが後退し、1個師団が館内に閉じこもることになります。

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第2ターン、本来ならば、ここは予備軍団と親衛軍団を前進させ、前線の戦力を充実させたいところでしたが、敵砲兵が攻撃圏内にいるため、第1と第2軍団の歩兵が先制の突撃をかけます。これが見事に決まり、砲撃済みで移動隊形になかった敵は、後退できずに、除去されます。怒り心頭のイギリス軍は、大量の騎兵を突撃させ、第2軍団の退路を遮断し、包囲攻撃で損害を与えます。

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第3ターン、フランス軍は予備軍団と親衛軍団を前進させ、前線に接近させます。一部は、次ターンのプロシア軍の登場に備え、西方に派遣します。イギリス軍は精鋭第1軍団を移動させ、先に損害を受けていた第2軍団の1個軍団を壊滅させますが、右翼では第1軍団に中央を突破され、中央部に間隙ができます。

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第4ターン、ここでフランス軍に主導権が来れば、完全に中央を圧迫できたのですが・・・イニシアチブをとったのは連合軍でした。しかし、よく見ると、プロシア軍チットが2枚で、イギリス軍は1枚だけ。ならば、まだ行けると、フランス軍は中央に老親衛隊を含む親衛軍団を投入!同時に、第2軍団の一部が中央と左翼の間隙から突進し、イギリス軍戦線を動揺させます。

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第5-6ターン、第1軍団と予備騎兵、青年親衛隊がプロシア軍にスクリーンを張り、来援を遅らせます。と、この隙に、親衛軍団がついに中央を粉砕します。

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後がなくなったイギリス軍は、騎兵をかき集め、オランダへの回廊を封鎖にかかりますが、時すでに遅し。満を持したフランス軍親衛隊が正面攻撃で騎兵を退け、ついに突破へクスに前進。フランス軍の決定的勝利となりました。

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初プレイでしたが、非常に選択肢が多く、いい意味で悩めました。Tommyさんは初めての対戦で、兵力投入のタイミングが若干ずれましたが、このアイテムのランダム性の高さは楽しめたようです。また、例会にでも持ち込みたいと思います。

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例会も後半になったところで、お手すきだったyagiさんを誘って、「国内戦役1814」(CMJ)を連戦しました。

第一戦は、久しぶりにmitsuが連合軍を、yagiさんがフランス軍を担当します。

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連合軍の作戦は、以前、研究した広域前進計画です。敵による後方迂回と連絡線の切断を防ぐため、両方面軍とも豊富な兵力を生かして、じりじりと占領地を広げます。ナポレオンの正面では攻勢を避け、対峙によって時間
を稼ぐとともに、ナポレオンがいない方面で重要都市を占領して、フランス軍を追い詰めるものです。

第1ターン、連合軍はシュヴァルツェンベルクを前進させ、トロワを占領します。が、ナポレオンが強行軍で駆けつけたため、一端、占領したトロワを引き上げ、バールに撤収します。ナポレオンは、サン・ディジェに入場し、ボヘミア軍とシレジア軍の両方を牽制します。

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第2ターン、ならば、後方へ浸透せんと、南端からの増援とともにシュヴァルツェンベルクが電撃的にサンスに侵攻します。この危機にナポレオンも主力を率いて南下。と、包囲の危険を感じたシュヴァルツェンベルクは、サンスに守備隊2戦力を残すと、アヴェミンにまで後退します。

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敵がいなくなったナポレオンはやむなく、バール方面で攻勢に出て、ショウモンを占領します。と、北が薄くなったとみた連合軍は、ヨークを投入し、サン・ディジェを攻略します。

第3ターン、先手の連合軍はすかさず、増援でサン・ディジェを固めると、ヨークを持ってトロワを封鎖してしまいます。これで、補給切れとなったナポレオン主力は、一歩も動けず。ネイを持ってしても、包囲網の打破が不可能と判断したフランス軍は、投了となりました。

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続けて、第二戦に突入。先ほどとは陣営を入れ替えて、yagiさんが連合軍を、mitsuがフランス軍を担当します。
両方面で前進を続ける連合軍は、ナポレオンの動きを見ながら、じりじりと重要都市に迫ります。

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第3ターン、ナポレオンがトロワで睨みをきかせているので、連合軍はシリジア軍を活性化させ、全力でラン周辺に圧力をかけます。ネイも必死に抵抗しましたが、ブルッヒャーの執拗な攻撃が勝り、撤退を余儀なくされます。

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第4ターン、前ターンまでに豊富な物量を移送し、万全の準備を整えたボヘミア軍が攻勢に出ます。主力のナポレオンがトロワでシュヴァルツェンベルクと丁々発止の激戦を繰り広げている間に、サンスを守備するモルティエが決死の働きでバルクライを押しとどめます。その数は3回!が、ついに衆寡敵せず、全滅となります。もはや、士気値が1に落ちたフランス軍はこれ以上の重要都市の失陥ができなくなります。

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両軍ともカードを使い果たし、残りは連合軍の1枚のみ。これがOP1だったら、まだ勝利の可能性があったのですが、無情にもOP2。この結果、二都市を同時に守ることはできなくなり、連合軍のサドンデス勝ちが確定しました。

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まだ、可能性があったので、あと一息かもと、見果てぬ夢を追い続ける二人は、第三戦に突入。yagiさんが連合軍を、mitsuがフランス軍を担当します。

連合軍には、もう一つ試してみたい対策がありました。戦闘による消耗を極力回避しながら、パリ-サンス-シャトー・ティリエに防衛線を引く、「要塞都市パリ作戦」です。その名の通り、前線の兵力を損害を避けながら随時、後退させ、先の三都市を死守するというものです。これができれば、ナポレオンの打撃力をフルに発揮でき、サンスとシャトー・ティリエを取られても、十分に奪回できる見込みがあります。ただし、モラルを1で維持するため、1指揮官も撃破されていてはならないという、前提がありますが・・・。

せっかくの第三戦で、これを試してみようと持っていたのですが・・・第1ターン、シュヴァルツェンベルクが強行軍で南からトロワに侵攻し、守備隊と戦闘になります。ここで「伝令の捕獲」で手に入れた騎兵を投入し、いきなり3ヒットの大勝!ジェラールとモルティエが戦死し、士気値が3ポイント低下し、「要塞都市パリ作戦」は幻に。

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こうなると、フランス軍は持久戦略もとれなくなり、あとは敵指揮官の撃破によるサドンデス狙いしかなくなってしまいます。損害上等の覚悟で、ナポレオンがボヘミア軍を追い回して激しい戦闘を繰り広げ、目を見張る損害を与えますが、指揮官の撃破には後一歩届かず。

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同程度以上の損害を与えますが、連合軍には豊富な増援が登場し、ジリ貧となったナポレオンは、第3ターンに最後の決戦を挑みましたが、多勢に無勢で敗北。盤上にナポレオン1ユニットのみしか残らない状況で、フランス軍の敗北となりました。

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こちらは、戦死した将軍のみなさん。なんと5人が国内戦役で鬼籍に入ってしまいました。無茶な攻勢はいけないな~(笑い)。

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あまりにも一方的な展開になってしまいましたが、これで1月からスタートした「国内戦役十番勝負」を早、達成しました。はじめの頃は、お互いに消耗戦となって連合軍が有利でしたが、十番勝負を始めたことにはフランス軍が電撃的な攻勢で連合軍の必要都市確保を阻止し、バランスが傾きました。が、このところは、連合軍がじっくりと攻め上げる作戦をとることで、またも連合軍が有利になってきています。

結果を見てみると・・・
○フランス軍(mitsu)対連合軍(yagi)●
○フランス軍(mitsu)対連合軍(yagi)●
○フランス軍(mitsu)対連合軍(yagi)●
○フランス軍(yagi)対連合軍(mitsu)●
●フランス軍(yagi)対連合軍(mitsu)○
●フランス軍(mitsu)対連合軍(yagi)○
●フランス軍(mitsu)対連合軍(yagi)○
●フランス軍(yagi)対連合軍(mitsu)○
●フランス軍(mitsu)対連合軍(yagi)○
●フランス軍(mitsu)対連合軍(yagi)○
とまさにそのとおり。

十番勝負は終わりましたが、幻の「要塞都市パリ作戦」ができるか、もうちょっとやってみたいです。

タイトル通り、関東でもとびっきり寒い風をダウンで凌ぎつつ、2月の千葉会に参加してきました。会場に着くと、ノモンハン事変に、太平洋戦史、ASLに混じって、ワーテルロー200周年記念のバタイユシステムまで、いつもように様々なアイテムが広がっていました。

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同じように遠方からきたエンジョウさんからは、郷土名産「ばんぺいゆ」の差し入れが・・・。

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世界一大きな柑橘類といわれている熊本の名産品で、見事な手さばきで分厚い外皮をはがし、みなさんに振る舞っていました。ほんのり効いた酸味とみずみずしさが、たいへんにおいしかったです。

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到着後、一番は千葉会会長yagiさんとの「国内戦役:1814」(CMJ)です。発売以来、毎月、対戦をしていますが、中でもyagiさんとは、今年に入って早7戦目になります。目指せ「1814」十番勝負が、かなり現実味を帯びてきました(笑い)。

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陣営は、いつものmitsuがフランス軍、yagiさんが連合軍です。第1ターン、連合軍はブルッヒャーをベルダンに派遣し、慎重に前進をしてきます。ただ、オルフェイエフが試しにマルヌへ進出しますが、これは迎撃したヴィクトールに阻まれて、後退します。

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一方、ナポレオンは、強行軍を使って、トロワに到着します。

第2ターン、はやくもボヘミア軍が、バール・トロワ・サンスに一斉攻勢をかけてきます。全てでフランス軍に分がありましたが、事前迎撃に失敗したサンスでまさかの敗退に。

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後方連絡線の危機に、やむなくナポレオンが強行軍でとって返し、ヴェーデとフリモンの混成部隊を撃破します。

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と、返す刀で、再び強行軍でシュヴァルツェンベルクを捕捉し、これを撃破。サドンデスを目指して、ショウモンで再戦しますが、さすがに兵力差に押し切られ、敗退。と、勢いづく、シュヴァルツェンベルクはナポレオンを追撃し、なんとトロワで勝利してしまいます。基本的な状況は作っているのですが、どうも戦闘drが悪く、消耗し尽くしたナポレオンはサンスに後退する羽目に。

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第3ターン、ここで連合軍に高ポイントカードが来ていれば、あっさり勝利できたのですが、yagiさんが嘆くばかりの低ポイント。息を吹き返したフランス軍は、2枚の補充カードで戦力を立て直すと、パリ近郊まで退却に成功します。

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第4ターン、これ以上、南はきついと判断した連合軍は、今度はシレジア軍で攻勢に出ます。ブルッヒャーがマルヌを、ヨルクが山越えでランを強襲しますが、ネイのカウンターでからくもこれを撃退します。が、前進将軍ブルッヒャーは再び、攻勢をかけ、ついに交通の要衝マルヌを奪取します。

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第5ターン、開いた間隙を突いて、ブルッヒャーがシャトー・ティリエを奪取。さらに、北方軍のビュローが側面からランを突き、二都市を占領してしまいます。これによりフランス軍のモラルは-1に低下。両都市を奪還する以外に敗北は必至です。

この危機に、ナポレオンが動きます。最低限の守備隊をパリに残すと、北部に転進。これをブルッヒャーが迎撃しますが、親衛隊を投入して撃破します。そのまま、追撃戦でまたもブルッヒャーを撃破し、シャトー・ティリエの奪還に成功します。

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後は、ランを取り返せるか?!ここでフランス軍は北方の要ネイ元帥を投入します。これを河川効果を利用したビュローが迎え撃ち、損害を出しながらも撃退。その後、兵力を補充したネイが再び、攻勢をかけますが、ああ、drに祟られて敗北。

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終了間際、三度目の正直を信じて、ネイが突撃をしましたが、戦闘結果イーブンで撃退され、フランス軍の敗北が確定しました。

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う~ん、致命的なミスはしなかったはずですが、どうもここ数戦、決戦のdrに恵まれず、連敗です。いっそ、厄払いでもして、残り3戦を頑張ります(笑い)。  

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昼間の暖かい陽気に誘われて、2ヶ月ぶりに松戸の千葉会に行って来ました。狭い会場だと人数多しのジンクスで、午前中から10名を超える参加者が・・・。ハードな三十年戦争CDSや定番の「No Retreat」、「ドゥブノ大戦車戦」、年月を越えてプレイされ始めた「Turning Point:Stalingrad」、moritaさん仕込みのユーロ系など、百花繚乱でしたね~。
 
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遅く会場入りしたのですが、ちょうど対戦相手を待っていたDragoonさんから「国内戦役1814」(GJ) のお誘いがありまして。そういえば、Dragoonさんと最後にプレイしたのが「赤い夕陽のナポレオン」(CMJ)なので、3年ぶりの同テーマの対戦です。フランス軍の作戦が見たいというので、Dragoonさんが連合軍を、mitsuがフランス軍を担当します。
 
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序盤、連合軍は、いきなりボヘミア軍主力を持って、サンスに侵攻します。ここは、ウーディノが守備していましたが、損害1:2で連合軍が占領します。
 
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が、十分な後方予備を持たない連合軍にとっては、時期尚早でした。モルティエが迂回で後方遮断の動きを見せると、やむなく、シュヴァルツェンベルクは撤退。
 
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第2ターン、ならばと、連合軍は増援でトロワを攻撃しますが、ここはジェラールががっつり死守します。と、連合軍のカード消費が早すぎたため、ナポレオンのショウモン奪還が確実になり、占領都市数を満たせずに、連合軍の敗退となりました。
 
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「いきなり、前進してもだめなんですね~」とそのまま、第二戦に突入。今度は、予備移動でショウモンを占領し、定番のスタートになります。
 
第1ターン、今度はシレジア軍が攻勢を取り、ブルッヒャー率いる主力がマックを打ち破り、ルテルを占領します。同時に、オルスフィがヴージェに進出します。
 
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ならばと、フランス軍は、サン・ディジェからマルモンを派遣し、オルスフィを撃破。これにより後方遮断の危険が出てきたブルッヒャーは、セダンまで退却します。
 
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第2ターン、北部が安定したフランス軍は、ナポレオン主力を持ってショウモンを直撃し、これを奪還してしまいます。
 
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連合軍はなんとか占領都市数を満たそうと、サン・ディジェとランスに攻撃をかけましたが、河川修整もあって、敗退。続けて、フランス軍の勝利となりました。
 
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と、ここで昼食タイム。戻ってきたら、千葉会会長のyagiさんがお手すきだったので、どうでしょう?と誘うと、二つ返事で対戦へ。ちょうど、「国内戦役1814」の作戦研究をしているそうで、渡りに船だったよう。陣営はyagiさんが連合軍を、mitsuがフランス軍を担当します。
 
第1ターン、連合軍は後方補給線を確立しながら、シュヴァルツェンベルク主力がトロワを強襲します。河川効果を考えるとイーブンの確率でしたが、ここは連合軍の物量が勝り、トロワを占領。
 
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放置できないフランス軍は、カードに祟られながらも、ナポレオン主力で強襲し、0:3の損害でトロワを奪還します。
 
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第2ターン、ナポレオン主力を拘束すべく、ボヘミア軍主力は再び、トロワを強襲。最大戦力同士の戦いは、損害を出しながらも、ナポレオンに軍配が上がります。
 
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と、北部ではシレジア軍がザッケンを迂回させ、ランを電撃的に占領しますが、退路をマックに遮断された上で、ネイが迎撃をして、これを討ち取ります。
 
いよいよ、本格的な連合軍の増援が登場する第3ターン、ボヘミア軍はバルクライ隊を迂回させ、サンス後方のモルタルジを占拠します。パリ直撃の危機に、やむなくナポレオン主力がこれを迎撃し、ヴィトゲンシュタインを討ち取ります。が、この隙にシュヴァルツェンベルクが守備隊のいなくなったトロワを占領します。
 
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第4ターン、ボヘミア軍主力が力押しでサンスを強襲します。ナポレオンが迎撃をしますが、ああ、ここでまさかの大敗となり、モルティエが戦死します。大損害を受けたナポレオン主力は、一端、要塞都市パリへ退却せざるを得ない羽目に。
 
と、今度は、北部でとシレジア軍が動き、ブルッヒャー率いる主力が丘陵地帯を迂回して、ランを占領してしまいます。
 
まだ、ゲームは続けられたのですが、この時点でフランス軍の戦意は1。次ターンに一都市は占領されるので、士気が崩壊するのは確実です。ならば、一か八かの逆襲で、連合軍の士気崩壊を狙うしかない!目標は、ランの奪還とシュヴァルツェンベルクの首!
 
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まず、ナポレオン主力がフォンテンヌブローを経由して、プロヴァンにいるシュヴァルツェンベルクを捕捉します。バルクライも迎撃を試みますが、ことごとく失敗し、フランス軍が3戦力:2戦力で、これを撃滅!連合軍の士気を1まで低下させます。フランス軍も1ウーディノが戦死したため、一時的に0になりますが、ランを奪還できれば、逆転できる!
 
もはや主力となったネイ隊がランに陣取るブルッヒャーを強襲します。戦力は互角、河川修整のため、確率は低いけれど、可能性はある!乾坤一擲の戦闘は・・・ああ、ブルッヒャーの勝利。この瞬間、フランス軍の士気崩壊が確定し、連合軍の勝利となりました。
 
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う~ん、最後の反撃は分が悪かったのでやむなしですが、確率的にはかなり優勢だったはずのトロワとサンスの会戦で敗退したことが響きました。打てる手は打ったつもりなんですが、ミニゲーム故に決戦の行方は大きい、といったところでしょうか。負けはしましたが、考える要素がふんだんで、やっぱり楽しいアイテムです。
 
と、敗戦レポートを書き上げたところに、勝者のyagiさんからびっくりメールが・・・
 
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「mitsuさん(フランス軍)が投了を申し出た際には、少々、意外でした。というのは、連合軍としては確実に勝てる手筈が思い付いてなかったからです。
 
一番の原因は、2ターンと3ターンの手札があまりにも悪かった。そのため、最前線の兵力が枯渇していました。
特に3ターンは酷く、今でも全て言えるくらいです。1OPの「砲兵」「勝利方向」「伝令の捕獲」、それに2OPが「強行軍」のみ。
 
ただ、連合軍に取って良かったのは、「伝令の捕獲」でフランス軍から「強行軍」を奪い、連合軍の予備が「強行軍」だったため、全ての「強行軍」を手中にした事。おかげで、フランス軍は2移動力しか動かないので、対応が楽になりました。しかし、OPの不足は大きく響き、シュワルンツベルグを失う主因になりました。
 
連合軍からすれば、フランス軍がパスをして、最後の手番に重要スペースを攻撃されたら、かなり厳しかった。バルクライにしろ、ブルッヒャーにしろ、現状を維持するだけで精一杯。とても攻撃に出る余力はありませんでした。何せ、別のスペースを攻撃したら、重要スペースを奪い返されてしまう。
 
だから、フランス軍が攻撃して来たのは、かえって助かりました。確かに、シュワルンツベルグの除去は痛かった(バルクライのアホが迎撃に失敗しやがりやがって)のですが、こちらのOPを使わずに、フランス軍へ打撃を加えられましたから。
 
ただし、フランス軍が投了したのも、それなりに分かります。頼りのナポレオンが戦闘でほとんど(全く?)勝てず、損害が酷かったですから。
 
好き嫌いはあるでしょうが、これだけ小さいながらも考えるところが多い好ゲームですね。また機会があれば、対戦しましよう、そうしよう。」
 
!!圧倒的に優勢と思っていた連合軍も、ギリギリだったのか!そういえば、yagiさんがプレイ中に始終、「どうよ?!(これでいいのか?!)」と叫んでいました。単なる「酩酊」じゃなかったんだ!(笑い)
 
自分が第4ターンに決戦に出たのは、次ターンのサン・ディジェ陥落(戦意0)が確実だと思い込んでいたからです。確かに、連合軍の前衛は消耗し尽くしており、また、イベントで北方軍が遅れていたことを考えると、少なくとも第5ターンを凌ぐことはできたはず。その間に「補充」か「勝利宣言」が来れば、確率は高くはないものの、戦意の維持もありえました。
 
両軍とも苦しみ抜いているのは、同じだったんですね~。 谷川名人が言っていた「負けてもいい・・と思った瞬間に負けは決まる」を思い出しました。なんて、苦楽しい作品なんだぁ!
 
そういえば、今年の振り始めがyagiさんとの「国内戦役1814」(GJ) 5連戦だったので、早くもyagiさんとは6戦目(!)、合計で8戦目(!)となりました。このままだと、来月には10番勝負に届くよう・・・どこまで行くんでしょうね~(笑い)

今年の振り始め(対戦)は、千葉会会長のyagiさんとの自宅オフ会でした。本当はちはら会に来る予定だったのですが、あいにくのお仕事だそうで・・・「年始めくらいは来なくっちゃ」とありがたい来訪です。
 
yagiさんとの定番になっている「HANNIBAL」(Valley Games)の予定でしたが、軽く一戦と、ナポレオニックの最新CDS「国内戦役1814」(CMJ)を始めました。
 
第1戦は、連合軍(yagi)対フランス軍(mitsu)を担当。第0ターンの移動で、シュワルツェンベルク主力がモンショウへ。フランス軍は、マクドナルドがルテルに、モルティエがサンスへ後退します。
 
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第1ターン、シレジア軍が仕掛け、ブルッヒャーがルテルを強襲しますが、ネイが抵抗して、勝利。タイミングよく「勝利報告」が来ていたので、フランス軍のモラルを一つあげます。翌第2ターンも増援を得たブルッヒャーと第二次ルテル会戦となりますが、ネイが,無類の強さを見せ、2ヒットを与えて撃退します。
 
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やむなく、正面攻撃をあきらめたシレジア軍は、増援を迂回させてランを占領し、2都市を確保します。北部が安定したフランス軍は、モンショウのシュワルツェンベルク主力を強襲しプレッシャーをかけますが、これはドローとなり(1損害ずつ)となります。
 
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第3ターン、北がだめなら南でと今度はボヘミア軍が総花的攻撃をかけましたが、トロワ・サンスともフランス軍が堅守し、VPを与えません。
 
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敵の手番がつきたところで、ナポレオンが反撃に転じます。目標はモンショウ!先の戦闘で消耗していたのが響き、シュワルツェンベルクが敗退。この瞬間、連合軍は目標都市数が満たせずにフランス軍のサドンデス勝ちとなりました。
 
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と、軽く一戦のはずが、これで火が付いて、連戦に突入!第二戦も、連合軍(yagi)対フランス軍(mitsu)を担当。
第1ターン、連合軍はナポレオンが来る前に電撃侵攻を狙い、シュワルツェンベルク主力をトロワに突入させます。これは図に当たり、ジェラールを敗退させます。
 
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が、これは時期尚早でした。フランス軍はたまたま来ていた強行軍を駆使し、オセール-アヴィヨン-ディジョン経由でラングルまで浸透し、敵の連絡線を切断してしまいます。その上で補給切れとなったシュワルツェンベルクをトロワに攻め、損害を与えます。
 
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第2ターン、増援によって、何とか連絡線をつなげようという連合軍の目論見は、バールとセーヌの二重包囲により、達成できず。満を持して、ナポレオン直率のフランス軍主力がトロワを攻め、シュワルツェンベルクは敗走。退路を遮断されていたため、全滅。モラルがマイナスに転落し、ターン終了時まで回復できず、フランス軍のサドンデス勝ちとなりました。
 
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勝つまでやるぞ!とばかりに、第三戦も、連合軍(yagi)対フランス軍(mitsu)を担当。今回も、シレジア軍が執拗に北部のフランス軍に戦闘を仕掛けますが、勇者の中の勇者ネイが頑強な粘りを見せ、これを撃退し続けます。
 
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第3ターン、痺れを切らした連合軍は、ボヘミア軍がナポレオンのいないルテルと前進防御のオセールに攻撃をかけますが、ウーディノとヴィクトールが奮闘し、これを撃退。ならばとシュワルツェンベルク主力でもって、サン・ディジェを奪取します。
 
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これに対し、ランスから駆けつけたネイとトロワから機動したナポレオンが合流し、シュワルツェンベルクを叩きだして、サン・ディジェを奪還します。と、このまま、都市を守り抜き、フランス軍のサドンデス勝ちとなりました。
 
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第四戦は、陣営を入れ替えて、連合軍(mitsu)対フランス軍(yagi)担当。連合軍は、第0ターンの事前移動を工夫し、ヴェルダン経由でブルッヒャーをヴィージェに、シュワルツェンベルクをショウモンへ前進させます。第1ターンは敵の動きを見ながら、慎重に兵力を前進させ、全域にプレッシャーをかけます。
 
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第2ターン、南部の膠着でナポレオンが牽制されて動けない隙を狙い、ブルッヒャーがサン・ディジェを陥落させます。その後、兵力をじりじりと全域で前進させ、フランス軍から機動の余地を奪います。
 
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第3ターン、ランスに集結した北部フランス軍を牽制をしながら、シレジア軍が浸透を続けます。
 
このままいくと、ジリ貧になると判断したフランス軍は賭に出ます。ネイ隊によるサン・ディジュ奪還作戦!が、この目論見は、シャロンで早々にブルッヒャーに迎撃され、潰えたかと思われましたが・・・。ここでネイが、騎兵を投入した獅子奮迅の活躍を見せ、ブルッヒャーに打撃を与えて敗走させます。
 
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さらに、逃げる敵を追って、ネイがサン・ディジェに。この決戦をネイが制し、これを奪還。同時にナポレオンもオーブを落とし、連絡線を確保します。結局、サン・ディジェの再奪還はできず、目標都市数が満たせずにフランス軍のサドンデス勝ちとなりました。
 
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う~ん、これでフランス軍が四連勝。しかし、あきらめの悪い二人は、まだ手はないかと、五度目の国内戦役に(笑い)。
 
思わぬ敗走でサドンデス負けになったものの、連合軍の広域浸透作戦自体は効果あったようなので、第0ターンの移動は同様にして、北部と南部に同時にプレッシャ-をかけます。
 
と、今度は、ナポレオンが北部の突入してきます。そう、連合軍の広域浸透作戦自体に対抗し、各個撃破を狙います。早速、ブルッヒャーが捕捉されかけますが、かろうじて戦闘回避に成功。
 
ならば、ボヘミア軍を捕捉せんと高速機動でオーブにいたヴェルテンベルクを撃破し、トロワにいたシュワルツェンベルクの後方に出現します。
 
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第2ターン、孤立の危機に、シュワルツェンベルクはやむなく一時撤退を余儀なくされます。
 
勢いに乗るナポレオンは、連合軍のモラルを削るべく、なんとショウモンに突入。圧倒的な戦術能力を発揮し、二人の指揮官を討ち取った上、都市を奪還してしまいます。これで連合軍のモラルは一時的に零に。
 
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が、これは明らかに勇み足でした。北からブルッヒャーが機動し、サン・ディジェを攻略すると、ボヘミア軍が強行軍でトロワを陥れ、ナポレオンの補給を切断してしまいます。
 
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第3ターン、フランス軍はなんとか連絡をつけようとするものの、トロワのシュワルツェンベルク主力に阻止され、失敗。と、連合軍は最強の戦術指揮官バルクライを投入して、ナポレオンを攻め立てます。ナポレオンも鬼神の働きで、二度にわたりこれを撃退しますが、度重なる強襲で損害がかさみ、ターン終了にはわずか1戦力に。
 
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第4ターンの第一手で、騎兵突撃と砲兵支援を受けたバルクライの攻撃の前に、ついにナポレオン軍が全滅し、連合軍のサドンデス勝利となりました。
 
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と、気がつけば、あっという間に5連戦!何か手がないか探っているうちに、ずるずると面白さに引きずられ、まるで「確変モード突入」でした(笑い)。いっそ、もう5戦して十番勝負でも行きますか?!
 
ミニゲームなので、カードや戦闘drの振れ幅が大きいのですが、ソロをしたときはフランス軍が全く勝てず。対戦でフランス軍の機動防御がわかってくると、今度は連合軍がかなり苦しくなり。それを打ち破らんと様々な手を尽くしたところ、現在はややフランス軍が有利程度になっています。連合軍は占領都市数の制限が、フランス軍は兵力の少なさが、非常にタイトです。このいけそうでいけないジレンマが、楽しい(苦しい?)佳作です。
 
今年は、CMJ誌で「禁断のナポレオニック」が二つも予定されており、景気づけにナポレオニックのリプレイを重ねていきたいと思います。ちはら会では、いつでもお相手を募集していますよ~。

この日、事前にWilandorさんと対戦を決めていたのが、 「国内戦役1814」(CMJ)です。CMJの最新作で、自分は3戦目になります。mitsuがフランス軍、Wilandorさんが連合軍を担当します。
 
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第1ターン、連合軍は南北で前進を開始します。最も兵力の多いシュヴァルツェンベルクは、ショウモン経由でトロワを目指します。これに対し、皇帝ナポレオンがパリから連続機動で駆けつけ、バールで戦闘になります。兵力的にはやや少ないものの、ナポレオンの戦術修整は強烈で、ボヘミア軍は撤退を余儀なくされます。
 
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一方、セダン経由で前進将軍ブルッヒャーが進行しますが、ネイの迎撃に遭って、損害過多で退却に。再度、シャロンを狙いますが、今度はマルモンの迎撃で時間を浪費する間に、再び、ネイの強烈な攻撃を受け、ヴェージュへ退却します。
 
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第2ターン、正面が堅いとみたボヘミア軍は、別働隊を編成し、アヴェミン経由でサンスを狙います。戦術値の高いモルティエが遅滞行動を行いますが、戦術的後退に失敗し、戦死してしまします。
 
後方遮断の危機にフランス軍が選んだのは、ナポレオンによる機動防御でした。トロワ方面から主力を引き抜くと迷わず、オセールに投入。フリモン、ギュライを電光石火で壊滅させます。
 
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ならばと、シュヴァルツェンベルクが主力をもって攻勢に出ますが、北部からネイが強行軍で駆けつけ、進路をふさぎます。
 
第3ターン、南部がだめなら北部でと、増援を得て大兵力となったシレジア軍が、イルソン経由でランを占領。さらに、主力のブルッヒャーも、シャロン経由でランスを占領します。重要都市3カ所を押さえたことで、ついにVPを逆転します。
 
フランス軍は、ここで一か八かの賭に出ます。トロワにいたネイをシャロン経由でセダンに前進させ、ヴィクトールの別働隊でセダンを占領し、敵の補給線をカットします。
 
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しかし、敵主力を叩くには、兵力が不十分です。そこで、敵カードが最後の1枚になるのを待って、「伝令の捕獲」を発動します。これが、秘蔵の強行軍カード!そう、これさえ残っていれば、連合軍は最後の手番でトロワ、サンスを電撃的に占領し、フランス軍の士気値を零にするはずだったんです。危なかった!
 
間一髪でこれを得たフランス軍は、ナポレオンをサン=ディジュに突入させ、敵に占領されていた同市を奪還します。
 
第4ターン、補給切れで損耗したシレジア軍主力を救うべく、連合軍は先手で、増援のプリーストを持って、セダンを封鎖するヴィクトールを強襲します。ほぼ確実にこれを除去できるはず(5/6)でしたが・・・ここで、ヴィクトールが獅子奮迅の活躍を見せ、これを撃退してしまいます。
 
すかさず、手番を得たナポレオンがシャロン経由でランスにいるブルッヒャーを捕捉します。補給切れの上に戦術能力差、さらに砲兵と親衛隊も投入したナポレオン攻撃は鮮烈を極め、ブルッヒャー一人を除いて、全滅!この時点で、連合軍の士気は-2となり、もはや回復不能ということで投了となりました。
 
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ああ、面白かった!フランス軍、連合軍ともに勝利の可能性があり、いつ、どこで勝負をかけるか、ギリギリの決断を迫られます。もちろん、カードや迎撃・撤退の成否によっては、なすすべもなく、敗退することもありますが、より可能性のある作戦を立て、時には頑固に、時には柔軟にそれを実施し、勝利をたぐり寄せます。システムは一見地味にも思えますが、裏返せば、堅実な展開が期待できる秀作です。フランス軍の作戦が見えてきたので、今度は連合軍で、まだ、しばらく、楽しめそうです。

この日、持ち込んでいたCMJ誌の最新作「国内戦役1814」(CMJ)を、Tommyさんと対戦しました。その名の通り、200周年となるナポレオンのフランス戦役で、追い詰められたナポレオンが獅子奮迅の活躍をした戦役になります。
 
事前のソロ演習では、どうにもフランス軍が勝てなかったのですが、やり込んでくると戦い方が見えて来まして。フランス軍(mitsu)対連合軍(Tommy)で対戦しました。
 
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第一戦は、フランス軍による瞬殺に。不用意に突出したブルッヒャーを、強行軍カード3枚を注ぎ込んだナポレオンが、後方から襲撃。補給切れに加え、親衛隊と騎兵の投入によって、最大修整値となり大勝利。退路を失ったブルッヒャーが全滅し、士気値が0以下になったため、第1ターンでサドンデスでした。
 
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これで学んだ連合軍は、第二戦では確実な前進をします。ボヘミヤ方面からシュバルツェンベルクの大軍が押し寄せ、ナポレオン主力がこれを迎撃。前衛のギュライは退けたものの、敵主力との戦闘はdrも優れず、損害同数で後退に。
 
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と、この間にシレジア方面軍が北部に浸透してきます。勇者の中の勇者ネイが必死の迎撃で機動防御を繰り広げますが、兵力潤沢な連合軍の前に徐々に戦力を失います。が、連合軍も慎重な前進が祟って、必要スペースの確保はギリギリに。
 
第5ターン、兵力的に限界を迎えたフランス軍は、ここで賭に出ます。敵の必要スペースの阻止によるサドンデス狙い!ここまでサン=ディジェで粘っていた前衛部隊を撤収し、ナポレオンを北部に投入して、ブルッヒャーに決戦を挑みます。ランまたはランスのいずれかを確保すれば勝利になると、この地域で激しい駆け引きが行われ、最後はランスでの決戦に。結果は・・・ブルッヒャーの勝利!この瞬間にフランス軍の士気値が0となり、連合軍の勝利が確定しました。
 
同テーマの「赤い夕陽のナポレオン」(CMJ)に比べると、史実以上にフランス軍に厳しいです(士気値上は、パリ近郊まで後退できない)。が、連合軍にとっても一手一手のやりとりが重く、迂闊な前進で指揮官が除去されると、逆にサドンデスを喰らうことも。皇帝は偉大ですが、決してナポレオン無双でないだけに、こういった解釈もありかな、と思わせる佳作です。
 
なお、この対戦でナポレオニック・アイテムのプレイ率が5割を超えました。そこで、近日中に、旧ブログからジャンル別記事の転載をします。
 
皇帝陛下、万歳!~香り立つ、ナポレオニック・アイテム

ああ、こんなへぼ記事なのに、字数オーバー!(なにやってんだか、笑い)というわけで、その2です。ここからは、通常のAARです。
 
mitsu…イギリス(赤)
kawa…フランス(青)
エンジョウ…オランダ(ピンク)
いの…ポルトガル(黄)
 
序盤、各国は、高収入を期待できる各帝国エリアを目指し、移民・軍隊を送り出します。もっとも近いニューファウンドランドには、オランダ(エンジョウ)が上陸し、幸運にも帝国を発見!多量の馬を献上して、友好関係を確立します。北米大陸にはポルトガル(いの)が向かいますが、探索すれど、帝都が見つからず。逆に敵対する村に手こずります。フランス(kawa)は荒地のブラジルに上陸し、インカ帝国を目指して、前進を続けます。イギリス(mitsu)は、最も遠く(その分、ライバルが少ない)マヤ文明に向かい、遠距離航海を続けます。
 
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中盤に得点を伸ばしたのは、オランダ(エンジョウ)。ニューファウンドランドに最大の植民地を作り上げると、儲けた金を使って大輸送船団を作り上げ、大量の金が狙える南米に出港!アマゾン越えに時間がかかっているフランス(kawa)を出し抜き、パナマ地峡から、インカ帝国の帝都を押さえてしまいます。ここでも大量の贈り物を使って、友好条約を結び、7金を手にします。あれ?嫌々参加したはずのエンジョウさんが、一番、乗ってるゾ!(笑い)
 
怒ったフランスは、帝都に立てたオランダの村を焼き討ち。ついでに帝都も抹殺して、大量の略奪を行います(なんと20金!)が、実は軍隊のスタック制限違反(2単位を5スタック)が判明し、この略奪は幻に・・・。
 
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一方、原住民の抵抗に手を焼いていたポルトガル(いの)は、やっとのことで帝都を発見。最終ターンに、友好条約を締結し、7金を手に入れます。イギリス(mitsu)も順調に探索と条約締結を進めますが、遠距離が祟って、移送が遅れます。
 
そして、最終ターン、各国は開発(植民)を進めるとともに、金の本国移送に力を入れます。ここで、本領を発揮したのが、ソロプレイで要領を掴んでいたイギリス(mitsu)でした。(ルフィー調に)「俺は海賊王になる!」前ターンまで秘かに増強していた海軍を使って、他国の船を襲撃。残念ながら拿捕はできませんでしたが、船を沈めて金を稼ぎます(1隻に着き1金)。
 
これに業を煮やしたオランダは、同じく海軍と輸送船に乗り込んだ陸兵を使って、邀撃部隊を編成。戦列を離れたイギリスの単艦を北米の沿岸に押し込め、攻撃をかけましたが・・・3:1の圧倒的優位だったにもかかわらず、なんとオランダ艦隊は全滅!女王陛下の海賊船は強かった!「イギリスの私掠船は、ハーロックか!」
 
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結局、この北米海戦で船の撃沈による黄金(3金)を獲得したイギリス(mitsu)が、32点(金)で勝利しました。ちなみに、イギリスの植民地(中米)からの金移送は距離に祟られ、本国までは回航できず。では、なぜ、勝利できたのか?
 
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このゲームでは、出港した船が本国に戻る度に、積み荷にかかわらず、他国に1隻に付き、1金ずつが手に入ります。大規模開拓には大量の船舶が必要になるので、普通はこの金を使って、船舶を建造し、植民を進めます。当然、後半になればなるほど、植民地からの利益が多くなるのですが、建造と金の回航には2-3ターン程度のタイムラグが生じます。
 
イギリス軍は、今回はほとんど追加の造船をせず、金をため込んでいました。そして、このタイムラグを狙って、勝利条件の30点を突破したのでした。展開上は、最も効果的な開拓を行っていたオランダ(エンジョウ)が優勢でしたが、1ターンの差で届かず。ちなみに後1ターン続いていたら、オランダの圧勝でした。
 
これについては、本国到着の船による金の収入を1/2にする(1隻に着き、1/2金)と、いいのでは、と思います。
ともあれ、「大こうかい(後悔)時代」と呼ばれる不幸なゲームを大改造の末、完遂!いやー、よかった、よかった!
 
驚いたのは、ツクダ病を疑っていたみなさんが、口々に「おもしろかった!」「十分、できるじゃない」挙げ句の果てには「馬マーカーが足りないから、増やして」と、まるで次の対戦を想定しているじゃないですか!!(笑い)
というわけで、本当に再戦したい(あるいはぜひプレイしてみたい)という奇特な同志がいたら、ご連絡ください(5人集まったら、馬マーカーの増産します、笑い)。

ちはら会でも100年に1回しかできないであろう(うそ)、「大航海時代」(ツクダ)のリプレイです。表題になぞらえて、「大改造!劇的ビ●ォーア●ター!」風に、ゲームの流れと「大改造」の様子、リプレイをお届けします。
 
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<扉をあけて、ちはら会会場の風景>80-90年代のシミュレーションゲームのブームの末期に、あるマルチゲームがツクダホビーから発売されました。そのゲームの名は、「大航海時代」。
 
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発見されたばかりの「新大陸」アメリカ大陸をめぐって、ポルトガル・スペイン・オランダ・イギリス・フランスが凌ぎを削る「謎解き冒険バラエティ」です。航海から上陸、探索、交渉、戦闘、植民などが、システムマックに表現された、楽しさ満載のアイテムになるはずでした。ところが・・・。
 
このゲームには、プレイヤーを遠ざける、ある問題が隠されていたのです。それは・・・<ピアノの乱打音>
 
最大の問題は、チェックシートによる極めつけの煩わしさでした。
 
ワクワク感を高めようと、新しい土地(ヘクス)に入った人々(ユニット)は、そこで捜索を行います。うまくいけば、そこここに村が現れたり、黄金いっぱいの帝都が現れたりします。原住民さんは、見知らぬみなさんを警戒してにらみつけたりしますが、お馬さんや大砲をプレゼントすれば、大丈夫。よろこんで金を差し出してくれます。時には襲いかかってきたりしますが、そんな時は武装兵や自警団が「やっておしまい!」と村ごと焼き払い。焼け跡には、ひょっとすれば、黄金(ぜに)が顔を出してくれることも・・・。
 
<ここで不協和音>原版では、なんとこれを、チェックシートで管理していたのです。しかも、全員で!!チェックすることが多すぎて、同じ場所をぐるぐる探したり(調べたヘクスを見失う)、「幻の村」が現れたり(上限の6個以上に探索)、酷いときには行きもしない土地が行ったことになったり(複数によるチェック間違い)。現地の冒険者はもちろん、本国のみなさんも大こんらん!
 
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さらに、探検隊のやる気を殺いでいたのは、貧相な古地図(マップ)でした。ハーフマップよりやや小さい地図には、無造作に塗りつぶされた、青・紫・緑・茶色のヘクス列。はっきり言って、これがすぐにアメリカ大陸とわかる人は、誰もいないはずです。
 
そして、最後は、数字(と頭)が入り乱れた治安値表。収穫時(秋の作物フェイズ)には修正が多すぎて、本当にどこまで味方なのか、敵なのか、途方に暮れるミステリー・テーブル!
 
あまりの居心地(コンポーネント)の悪さに、「大航海時代」は「大こうかい(後悔)時代」と呼ばれる不幸なゲームになっていたのでした。
 
「大こうかい時代」をなんとかしてほしい。ヤフオクで安いバッタゲームを掴まされた人々は、ある一人の「匠」に、大改造を依頼します。「匠」の名は・・・mitsu。
 
<ここで番組のテーマ曲>蝉の幼虫のように、15年も辺境戦線(ちはら台)でソロをしてきた「匠」。これまでプレイ不能と言われてきた数々の名作(うそ、迷作)を、わがままいっぱいの感性とカレーなべのようなしつこさで完遂してきました。やってやれないゲームなどない(うそ)!キャシャーンがやらねば(いや、ちはら会がやらねば!)誰がやる!!
 
「匠」が取りかかったのは、一番の問題だったチェックシート。「チェックが煩わしければ、いっそ、チェックをなくしてしまえば!」最もシンプルな発想の転換でした。そのために用意したのは・・・なんと、200枚に及ぶ大量のマーカーでした。探検したヘクスに片っ端から並べていくScoutedマーカー。それでも、たくさん並ぶと五月蠅いので、エリア全体が終わったら、華麗にArea Scoutedマーカーに変更します。赤と青のツートンカラーが美しい味方/敵マーカー。略奪するなら今でしょ!と機能的な略奪マーカー。プレイヤーは、あの煩わしかったチェックシートから解放されたのです。
 
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次に、著しくやる気を殺いでいた、貧相な古地図に手を入れます。大黒柱のべた塗りへクスは残したものの、各地域には史実に沿った地名をシール貼り!よくわからなかった帝国が「アステカ文明」や「インカ帝国」に生まれ変わったのです。これで「見知らぬ星の見知らぬ土地」が、みながよく知る北米/中米大陸に!さらに、ランダム決定の総ヘクス数を書き込む、親切設計まで・・・。
 
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数字が入り乱れた治安値表も、プレイヤーごとの管理シートに分割します。これで「自分の植民地」を手にしたプレイヤーは、モチベーションが上昇し、意欲的に現地開発に励むはず。加えて、収穫時の修正済みのマーカーも用意し、まさに至れり尽くせりの仕上がりに。
 
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大改造を終えた「大航海時代」。あとは、実践の時を待つばかりでしたが・・・。おかしなゲームをやらせたら日本一(?)と評判のあるちはら会で、ついにその時を迎えます。
 
朝一番で到着した「匠」は、一番目立つテーブルに、アイテムを並べ、やってくる来場者を待ち受けます。この「大航海ホイホイ」にかかったのが、常連のkawaさん。自身もヤフオクで値切り品を手にしていましたが、箱を空けただけで、そのコンポのひどさに断念していました。ところが・・・改造により、地名が記載されたマップを見て、表情が一変。「ああ、アメリカ大陸だったんだ!」(笑い)
 
次にやってきたのは、変わり種大好きのいのさん。「えー、こんなゲームあったの?」と近づくと、しげしげとコンポをいじり回します。かつて、妙な戦闘級ばかりプレイして「ツクダ王」?!と言われたいのさんは、明らかに興味を引かれながらも、ひょっとして「ツクダ病(全然ゲームにならない)」ではと、警戒を緩めません。そこで[匠」が取り出しのは・・・。
 
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<ここで明るく変調>なんということでしょう!「匠」が秘かに用意していた渾身のオリジナル総合結果表が姿を現したのです。あれほど、見にくかった図表類が、修整値も含めて一目瞭然に。しかも結果表は工程ごとに、美しく色分けされ、これなら異人さんもニッコリ!みなが幸せになる、総合結果表に生まれ変わっていたのです。
これでいのさんの表情が激変!「これ、やる~?」と見事にホイホイにかかったのです。
 
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kawa・いのに加え、嫌がる(?)エンジョウさんを加え、ついに「大航海時代」4人プレイが幕を開けたのです(次の記事に続く)。

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