歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

カテゴリ: WWⅡ西部戦線1944-

前回の台風と違い、晴天なれど猛烈な暑さで筑波山が少し曇って見える、八月最後の土曜日に、茨城会に行ってきました。思ったより早く着いたので、他の卓を見ながら、対戦の準備をしていたところ、にしさんが到着。ちはら会でも対戦した「ノルマンディの切り札」(CMJ)の再戦をすることにしました。陣営は、連合軍がにしさんで、ドイツ軍がmitsuです。

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上陸侵攻ターン、連合軍はジュノー海岸のみ、3:2で損害を受け、「血のジュノー」になりましたが、その他は無事に上陸や着陸を果たします。

第1ターン、イギリス軍が第716歩兵師団を包囲攻撃しましたが、これはEXとなります。ユタ海岸方面では、第82空挺師団が戦線拡大を図ったため、2個歩兵師団で包囲し、動きを止めます。

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第2ターン、イギリス軍は包囲下の第716歩兵師団を殲滅し、機甲部隊をバイユーに派遣し、これを奪取します。また、ユタ海岸方面でもアメリカ軍の2回の攻撃により、第711歩兵師団が除去されます。対するドイツ軍は、地形を利用して戦線を整理します。

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第3ターン、イギリス軍はカーンを強襲し、ここを守っていた第21装甲師団を敗走させます。また、カランタンをユタ及びオマハ海岸両方面から攻撃し、これを奪取します。戦闘比自体は決して高くならないように配置していましたが、攻撃drが5以上ばかりと、連合軍の強気を後押しします。

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第4ターン、さすがにイギリス軍の損害が嵩んだカーン方面では、ドイツ軍の増援到着とともに、一時休止します。かわりにアメリカ軍の攻撃が冴えにさえ、第17SS 装甲擲弾兵師団を敗走させ、サン・ローに迫ります。一方のドイツ軍は、戦線を維持しながら、「ルントシュテット」を投入して、手札の圧縮を図ります。

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第5ターン、第112高地を守備していた装甲教導師団に、イギリス軍が猛攻をかけ、ここでも6を出して、一撃で壊滅させます。一方、コタンタン半島ではシェルブールへの艦砲射撃が決まり、地上攻撃と合わせて、これを奪取します。これにより、都市占領と装甲師団の壊滅で、連合軍のVPは14.5点に達します。ドイツ軍はここまで反撃を控え、手堅く戦線を張っていますが、連合軍のdrがよく、押しまくられています。

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第6ターン、シェルブール攻略を終えたアメリカ軍は、部隊を南下させると、西岸沿いに猛攻をかけます。補給の改善も有り、作戦値が上昇したことで、大部隊による攻撃が可能になり、クータンスとサン・ローを同時に攻略します。

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さらに第7ターン、アメリカ軍の猛攻は続き、第17SS 装甲擲弾兵師団を撃滅し、グランヴィルにラインに到達します。一方のイギリス軍は40%近くの部隊がステップロスしており、膠着状態になります。

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第8ターン、連合軍VPは16.5点となり、引き分けに到達します。なおも、アメリカ軍が攻撃を続けますが、さすがのハイロールも落ち着き、地形効果もあり、消耗戦になります。

と、ここで満を持して、ドイツ軍が反撃に出ます。消耗したイギリス軍第7機甲師団に対し、2個SS装甲師団が4:1攻撃をかけ、見事、D3でこれを壊滅させます。すると、一転して、VPは連合軍の最終ターン敗北水準に。

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第9ターン、焦る連合軍は、再逆転を狙って、ヴェルデュー側面を攻撃し、これを撃破します。ヴェルデュー奪取を狙って、大胆にも機甲師団を戦闘後前進させましたが・・・ドイツ軍はこれを狙っていました。虎の子の作戦値4カードを投入し、第2機甲師団に3:1の包囲攻撃をかけます。結果は、D3で壊滅!

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これにより、連合軍VPは14.5点まで低下し、逆転は不可能ということで、ドイツ軍の勝利となりました。

例会も終盤戦となり、にしさんのご希望で箱庭CDSの「ノルマンディの切り札」(CMJ)を対戦することにしました。陣営は、連合軍(mitsu)対ドイツ軍(にし)です。

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上陸ターンでは、全海岸が無事に上陸を果たしたものの、ジュノーとゴールド海岸でドイツ軍守備隊が抵抗し、イギリス軍が1ステップずつ損害を受けます。

第1ターン、連合軍は、それでも物量を生かし移動で回り込んで、第716歩兵師団とバイユーの守備隊を包囲攻撃し、ともに撃破します。ドイツ軍も空軍の活躍や重戦車大隊の投入など、カード対応はよかったものの、ユニット数が少ないため、戦線形成に苦労します。

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第2ターン、この隙を突いて、積極的にオマハ方面でアメリカ軍が攻勢に出て、主戦線をサン・ローまで押し上げます。一方で、後々のため、戦略爆撃でドイツ軍デッキに混乱カードを入れ込みます。

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第3ターン、ドイツ軍が戦線整理のためにサン・ローから撤退したため、ここを無血占領します。同時に逃げ遅れたカランタンの第91降下猟兵師団を包囲下におきます。

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第4ターン、このカランタンを包囲攻撃で一撃で奪取します。これを見て、ドイツ軍はコタンタン半島の兵力をシェルブールに撤退させます。

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第5ターン、ここまで全く兵力を振り向けていなかったシェルブールに、歩兵3個師団を向かわせ、早速、艦砲射撃で損害を与えます。

同時に兵力蓄積のなったイギリス軍で、オルヌ川越しに4個師団で攻撃をかけます。ドイツ軍も重戦車大隊を投入し、必死に防御をしますが、多勢に無勢で第21装甲師団が損害を与え、ここを渡河します。

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第6ターン、歩兵による地道ながら確実な攻撃と艦砲射撃によって、シェルブールが陥落します。これで主戦線で圧力がかけられるようになった連合軍は、数を生かした攻撃をかけ、ついにカーンを解放し、クータンスを抜きます。

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第7ターン、ユニット数の都合で単独でボカージュにいた第17装甲擲弾兵師団を攻撃し、これを撃破すると、その間隙をアメリカ軍が浸透します。ドイツ軍は戦線を維持したまま、後退したかったのですが、ここに来て「混乱」カード!間隙を埋められず。

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第8ターン、アメリカ軍はピールとヴェルビューの間を怒濤のごとく突進し、ヴェルビューを包囲下におきます。ドイツ軍は西方からなけなしの部隊を廻し、ピールとヴェルビューにスタックを作って凌ごうとしますが・・・。

実は、これは連合軍の目論見どおりでした。ここまで温存していた作戦値4のカードをフル活用して、手薄になったファレーズ方面でイギリス軍が大攻勢に出ます。drも冴え、あっけなく装甲師団のスタックを半壊させると、ファレーズの間接包囲に成功します。

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第9ターン、もはやVPは勝利目前に。先手の連合軍は、歩兵と戦車の大群でファレーズを陥落させます。都市の確保及び装甲師団の撃破によって、ついに20VPを越え、逆転は不可能ということで連合軍の勝利になりました。以前のプレイで19点まで行きながら、引き分けになった連合軍としては、勝利できてよかったです。

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師団級ノルマンディ戦役では、いままで、あまりいいゲームに巡り会えなかったのですが、本作は非常にバランスとヒストリカル性がとれた作品だと思います。これで3戦目ですが、両軍とも決して潤沢ではないリソースをどう生かすか、いい意味で悩ましく楽しいゲームです。ご希望の方がいれば、ぜひ、お受けしたいと思います。

この日の緒戦は、にしさんのリクエストの「ノルマンディの切り札」(CMJ) です。ノルマンディ戦では珍しいCDSのキャンペーンで、CMJ誌の最新作になります。システムは以前、テストプレイをした「マンシュタインの切り札」(CMJ)とほぼ同じで、手堅い展開にカードドリブンで色を付けた印象です。

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攻撃側の連合軍をmitsuが、防御側のドイツ軍をにしさんが担当します。

まず、上陸ターンですが、2個空挺師団がスカッターするものの、損害はなし。続く、上陸戦闘ではジュノー海岸で1損害は受けたものの、無事に上陸に成功します。

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第1ターン、連合軍は「揚陸」を使って、内陸部への侵攻を行い、第716歩兵師団を包囲殲滅します。また、オマハビーチでは、第352歩兵師団を撃破・後退させます。

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更なる兵力展開をしたいところでしたが、先々の効果を考えて、あえて「後方攪乱」をプレイします(ドイツ軍デッキに、混乱カードが入る)。

ドイツ軍は、「戦略移動」等を使って、とりあえず、戦線の構築をします。

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第2ターン、早期のシェルブール攻略を狙って、コタンタン方面に機甲師団を投入し、空挺部隊との連携で、第709歩兵師団を包囲殲滅します。また、カランタンの包囲を狙って、歩兵師団による単独攻撃をかけますが、これはEXとなります。

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すかさず、ドイツ軍は後方に待機していた装甲教導師団を投入し、これを固めます。

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第3ターン、当初の計画通り、シェルブールに取り付いた歩戦3個師団がこれを強襲し、艦砲射撃と合わせて、要塞の一角を占拠します。

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と、ここで、バイユーに取り付いていたアメリカ軍の歩兵師団スタックに、ドイツ軍が巧みな機動で1:1の包囲攻撃をかけます。結果は、A1/D2となり、アメリカ軍は2ステップロスとなります。

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アメリカ軍は装甲師団の逆包囲を狙いましたが、装甲師団は補充で戦力を回復すると、素早く撤退をします。ならばと、バイユーにアメリカ軍の3個歩兵師団が強襲をかけ、敵の高射砲師団を撃破します。

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第4ターン、シェルブールを予定通り、陥落させると、その兵力を転用して、カランタンを強襲します。もはや保たないと判断したドイツ軍は、これを放棄します。

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第5ターン、敵の注意が中央から西側に向いている隙に、今度はイギリス軍が攻勢でます。シェルブールが落ちているために「モントゴメリー」の効果は4作戦値となり、カーンの南岸に対し、5個師団での強襲をかけます。都市効果(2シフト)も物ともせず、drが冴え、これを奪取します。

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第6ターン、連合軍は戦線を押し上げると、中央付近で高地に籠もっていた装甲師団を、2回にわたり強襲し、これを壊滅させます。

転機となったのは、第7ターンでした。今度は、東のサンロー方面でアメリカ軍が攻勢に出て、側面を突破。ドイツ軍としては、後退を余儀なくされます。と、ここで、2回にわたる「後方攪乱」が効果を発揮します。わずか4枚の手札に「混乱」が2枚も来ていたため、連合軍の突進に後退が追いつかず。

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サンローに続き、要衝ビールが陥落し、2個装甲師団が包囲下に残されます。

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第8ターン、この2個師団を包囲殲滅すると、アヴランシュへと続くヴィルビューを包囲し、強襲でこれを陥落させます。

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この時点で、アヴランシュには1個師団しかおらず、VPは19.5点に達し、連合軍の勝利は確実かと思われましたが・・・。

勝負を決めるはずのアヴランシュ攻撃は、わずかにD1。ステップロスで耐えたところに敵の増援が到着します。

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なおも、第二次強襲をしかけ、1損害でも与えれば、まだ、可能性はあったのですが、まさかのA1。この時点で、アヴランシュの攻略は、不可能になりました。

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最後に残されたのは、後方で孤立するクータンスのみ。実は、最終ターンにはじめからクータンスを攻撃していれば、ほぼ攻略できたのですが、これを町と勘違いしていて、攻撃が遅れまして。最後の最後に、2:1の急襲を賭けたのですが・・・ああ、drが届かず。

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結局、19.5VPのまま、引き分けに終わりました。

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凡ミスで勝ちを逃したものの、ゲーム展開は実に小気味よく・・・早速、陣営を入れ替えて、第二戦に。連合軍をにしさんが、ドイツ軍をmitsuが担当します。

序盤、連合軍は、無事に上陸を果たすと、兵力を増強して、順当に戦線を押し上げます。

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と、前回のプレイが効いたのか、コタンタン半島に4個師団を投入して、シェルブールの早期攻略を目指します。

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一方、カーン方面では、第3ターンに機甲師団を集中し、中央寄りの歩戦スタックを攻撃し、これを後退させます。

が、これは、やや突出しすぎでした。ドイツ軍は装甲師団をかき集めると、その両翼を突破。2個師団を包囲下におきます。

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第4ターン、連合軍はこれを解放しようと、再攻勢に出ますが、いかんせん、イギリス軍のみでは、部隊数が足りません。かといって、アメリカ軍はコタンタン半島に主力が集中しているため、増援を差し向ける余裕もなく。

連合軍は、艦砲射撃と低オッズのExで装甲擲弾兵を撃破しますが、これで薄くなった戦線を装甲師団に打ち破られ、包囲下攻撃でさらに2個師団が昇天します。

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止めは、捨てずにとっておいた「水際作戦」で、これにより、連合軍のVPがマイナスに転じ、サドンデス負けになりました。

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自分にとっては、これまで師団級のノルマンディ戦でよい評価のアイテムがなかったのですが、これは十分に面白い!デッキ構築の要素も有り、カード周りが決まったときの高揚感と逆に思うようにならないままならなさもよし!まだ、しばらく、やり込んでみたいですね~。

この日の緒戦は、久々に「バルジ大作戦」(CMJ)に。はじめはDas Reichさんが「朝鮮戦争」(CMJ)と二面打ちしていたので、セットアップの都合で、連合軍をmitsuが、ドイツ軍をDas Reichさんが担当します。

連合軍のプランは、前線を薄くしても機動予備を増やす「北の防人」作戦です。これに対し、ドイツ軍は第5装甲軍の全装甲師団を中央部に向けます(ほぼ、鹿内ギャンビット)。

第1ターン、ドイツ軍の攻勢は、ほぼ想定通りの範囲に収まります。中央は損害も与えるも突破ならず。「北の防人」作戦をとっているため、高比率で2ユニットが除去されますが、南部で3:1でEx2が出たのが僥倖かしら。

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連合軍も想定通りに、機動予備を使い、北部を封鎖するともに、中央から南部にCCでスクリーンを張ります。

第2ターン、めったに想定通り降下しないハイトが、きっちり降ります。しかも、シェーネアイフェル高地の真裏に!北部の要の2個歩兵スタックが包囲攻撃を受けます。第一撃は耐えたものの、第二撃でここを突破されます。まずいことに、CCを隘路に配置したため、深い森を通れず、貴重な機甲部隊を遊兵にしてしまいます。

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やむをえず、連合軍は第2ターンの増援を使い、エルゼンボルン尾根沿いに戦線を引きます。また、敵の中央での停滞に助けられ、一時的にバストーニュ・ドームの形成にも成功します。

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第3ターン、ドイツ軍はエルゼンボルン尾根に襲いかかりますが、地形効果により、ここは抜けず。正面突破は厳しいと見たドイツ軍は、装甲師団の多くを中央部に迂回させます。

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連合軍は、バストーニュに空挺スタックを突入させると、道路遮断に突出した装甲擲弾兵連隊を機甲で包囲し、殲滅します。

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第4ターン、なおも北部では2個装甲師団が消耗戦を仕掛け、Exながら敵に圧力をかけます(本来なら、もう少し低比率になるはずだったのですが、第2ターンのハイトの降下成功と主力の消耗が影響しています)。そして、中央迂回をした4個装甲師団相当(第6SS及び第5装甲軍+増援)がウェルボン付近の連合軍哨戒線に攻撃をかけ、撃破します。

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連合軍は、やむなく、歩兵部隊を犠牲にして、早くも時間稼ぎの二重戦線に。

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第5ターン、事態を大きく変えたのが、北部での3:1攻撃でした。ここで、ドイツ軍会心のピンゾロ-D2R!これで、北部正面戦線の2個連隊が包囲され、実質上、スパの防御はほぼ不可能になります。

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が、このターンからイギリス軍が登場。撤退ができない第82空挺師団の2ユニットを足止めにすると、リエージュ-ヴェルヴィエを結ぶヴェストル沿いに、背水の陣を敷きます。

一方、南部ではユニット数で勝るドイツ軍が延翼運動でヌシャトーを半包囲をしつつありました。が、隘路に入り込んだ装甲擲弾兵連隊を、連合軍は巧みな機動で退路遮断をすると3:1で包囲攻撃します。これが見事に成功し、ヌシャトー防衛と南部の増援がほぼ確実になります。

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第6ターン、ドイツ軍はなおも攻勢を続け、4:1でミューズ沿いの1個連隊を除去します。ここから、強引に1個師団がリエージュの西部市街地に突入し、郊外にいた2個歩兵連隊に2ステップロスを与えます。が、ここがこのターンの限界で、どうにか連合軍はヴェルヴィエを確保しています。

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ここで、Das Reichさんが帰宅のため、時間切れで終了となりました。現在、ドイツ軍は4都市を取れる算段で(サンビットがまだ落ちず!)、drが冴えればヴェルヴィエも奪えるかもしれません。また、連合軍部隊が30個弱、壊滅しており、突破による得点も5点以上が見込めます。(最大85点前後)。

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一方、ドイツ軍も5ユニットほど壊滅し、かつ、北部の先鋒部隊が大きく消耗しているため、反撃によっては10点単位でVPを失う恐れがあります。よって、第8ターンでドイツ軍が60点を確保できるかどうか(または取らせないか)は、微妙なところでしょう。

カードで歓待していただいたところで、早くもお昼が近づいてきまして。HAさんと「Down in Flames」シナリオの続きができればよかったのですが、主催者として多くの来場者のマッチメイクをしているので、次回の機会になります(実は主催者とは対戦できないというのは、いずこの例会も同じよう。ホスト役としては、よくわかります)。

かわりに、前回、猿遊会でご一緒したにょろうさんから「バルジをしたいんですけど・・・」と申し入れがあり。プレイ経験を聞くと、ソロプレイのみで対戦はしたことがないそうで。なんと、この二週間で3人目のノービスです。しかも、いずれも三十代から四十代前半で、この業界の「若手」ばかり。こりゃ、「バルジ友の会」も夢ではないぞ?!

よし、ここはおっさんがインスト役を務めようと、お受けすることにします。陣営は、にょろうさんが希望でドイツ軍を、mitsuが連合軍を受け持ちます。

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セットアップは、やはり、何でも対応できる「北の防人」プランでいきます。そう、よほどのdrでない限りは、ゲームになるはずの初期配置ですが・・・。

第1ターンが始まって、連合軍の顔色が変わります。7:1の二つの攻撃がDE(D2R)なのはやむを得ないとして、他の比率でも全て連合軍に損害が出ます(Apotを含むExが3つに、D2)。第二次攻撃に至っては、全てExという凄まじい衝撃。このターンの喪失ステップ数は、なんと17!(8.5ユニットの3個師団弱に相当)擲弾兵さん、エンジョウさん、作戦級の鬼とほぼ一生分のバルジをしてきたはずですが、こんなことは初めてです。

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もちろん、敵の損害も嵩みますが、序盤はとにかくユニットを除去することが優先のドイツ軍にとっては、最良のスタートになります。

なんとか立て直したい連合軍ですが、あまりにも残存ステップが少なすぎて、まともな戦線が張れない?!

戦線密度が低下しているので、戦闘比は高めになり、この勢いは次ターンも止まることを知らず。全滅覚悟の足止め部隊が想定通りきっちり全滅し、2ユニットしか籠もれなかったサンビットも装甲4個師団の強襲を受け、Ex2。南部の3:1だけがかろうじてCont(膠着)でしたが、このターンにさらに8ステップを失います。わずか2ターンで、25ステップ(4個師団強!)が壊滅とは?!

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前回のバストーニュ陥落ミスに続き、この時点で敗北はほぼ確実でしたが、まだ、ゲーム慣れしていないにょろうさんから、申し出が・・・。「よくわからないので、コマンドは使いません」う~む、それなら、まだ、なんとかなる!

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第3ターンにサンビットを陥落させたドイツ軍は、中央へ奔流となって侵攻します。連合軍は敵の機動力を精細に見極め、敵の正面だけスタックしたり、包囲されないよう拠点だけ防御したりと、わずかな戦力を最大限に生かして、防御戦を繰り広げます。一方、南部では機甲部隊が健全なため、計画的な遅滞行動により、空挺がバストーニュに籠城し、ヌシャトー・ドームの形成とマルシェ付近での機動予備の創出に成功します。

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第4-5ターン、ドイツ軍はゆるやかな戦線を形成しながら、主力がアムドレーブ川流域に進出し、低い地形効果を狙って3:1以上の攻撃をしかけ、連合軍を断続的に消耗させます。Contはあるものの、drの冴えは健在で、攻撃すればほぼなんらかの被害を与え、第5ターン終了時までに、41ステップ(!)の累積損害となります。

ほぼ7個師団壊滅に相当する史上最大の損害に、2/3以上のユニットがステップロス状態。中央の機甲予備を、反撃ではなく戦線補充に配分しただけでは足りず。最西部はミューズ川まで引いて、イギリス軍の一部を使って(!)、戦線を構築します。次のターンさえ凌げば、なんとかできる!

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第6ターン、ドイツ軍は南北で兵をかき集め、最後の組織的攻勢に出ます。オッズは低くとも、リターンの大きな3:1攻撃を2カ所で実施し、D2RとEx1とし、スパ前面を守る歩兵スタックを包囲します。また、ヌシャトードームへは1:1にもかかわらず、D1を出して守備兵力を消耗させましたが・・・。

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これが、攻勢限界点でした。無理な攻撃にために兵力が薄くなった敵の中央部に、機動できる全ての機甲戦力を投入して、連合軍が反撃に出ます。消耗し尽くした装甲擲弾兵を一撃で吹き飛ばすと、アングロサクソンの鉄流が突進し、さらに装甲4ユニットを包囲下におきます。

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第7ターン、ドイツ軍は完全に守備モードに移行し、中央へ兵力を派遣しますが、被包囲部隊の解放には至らず。

続く、連合軍ターン、中央部で包囲下の部隊を殲滅する間に、今度はパットン第3軍が南部の戦線を食い破り、一気に背面展開。装甲擲弾兵師団を包囲するとともに、バストーニュに向けて機甲師団が突進。内部の第101空挺師団と共同攻撃を実施し、解放まであと一歩まで辿り着きます。

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と、この時点で、ドイツ軍の得点はわずかにサンビット確保の10点のみ(突破VPと連合軍の損害は、装甲師団の大損害により実質、チャラに)。次ターンで25点の奪取は困難ということで、連合軍の勝利となりました。

いやー、二戦連続でほとんど経験したことがないような苦戦でしたが、これまでの蓄積を駆使して、持ち直すことができました。お二人とも、バルジはノービスとはいえ、基本的な戦線構築や戦術的攻撃能力は十分に有り、鹿内ギャンビットをマスターできれば、相当な使い手になり得ると思います。

「次は、ちはら会にも行きます!」とうれしい呼びかけもあり、次回以降が楽しみです。でも、辺境戦線ちはら会は(本当に)遠いゾ!(笑い)

続いて、万世さんとmitsu、多摩さんとエンジョウさんで、なんと「バルジ大作戦」(CMJ)の並べ打ちに入ります。おお、ちはら会にもこんな日が来るとは!

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正直、バルジは、Das Reichさんの「おかげ」で、ほぼ一生分、プレイしたのではないかと思いますが、せっかく、県境を越えてきてくれた二人のために、ちはら会のプロバルジ(?)2名がお相手することにします。

陣営は、万世さんが希望でドイツ軍を、mitsuが連合軍を担当します。セットアップは、どのような作戦できてもいいように、「北の防人」作戦をベースにします。

いざ、スタート。第1ターン、ドイツ軍の攻撃は順調でD損害とEXを合わせて、10ステップ以上を連合軍に与えます。ベテラン相手ならひやひやものですが、そこはノービスの自己申告があったので、慌てず、戦線を引き直します。南部では、セットアップの第9機甲師団の2個連隊が遅滞戦術を行い、空挺師団のバストーニュ到着まで、時間を稼ぐ手でした。ところが・・・

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第2ターン、気がつくと南部戦線に大穴が!結果、なんとバストーニュが無血陥落し、万世さんもびっくり!「う~ん、何かの罠かと思いました」って、そんなはずはない!(笑い)

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実は、この時、「宇宙の戦士」(AH)のセットアップ(結局、対戦が長引いて、未プレイ)と「ハリコフ攻防戦」(CMJ)の最後の詰めを同時に行っていたため、かなり散漫になっていました。が、こんなことは、ベテラン相手では絶対、しないミスで、気が緩んでいたことを「ゲームの神様」がお怒りになったのかしら、と・・・。

普通なら、ほぼ負けは確定でしたが、まだ、バルジ慣れしていない万世さんが一言。「使ったことがないので、コマンドは出しません」ええっ、ほんとにいいの?!と聞き返しましたが、返事は変わらず。ならば、まだ、手がある!

連合軍は、大量の増援で北部を固めると、南部は早くもヌシャトー・ドームを形成し、防備を固めます。

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第3-4ターンと、ドイツ軍は北部では力押しを狙いますが、厳しい地形効果もあり、どうやってもこれを抜けません。サンビットが交通を遮断しているため、西に転用しようにもできず、やむなく、第5装甲軍のみが中央に突出します。

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連合軍は、この瞬間を待っていました。マルシェ付近に集結していた機甲予備グループと第82空挺師団の一部で、先頭の装甲師団を包囲攻撃!3:1の比率でしたが、狙い通り、DRが出て、1個師団が壊滅します。これにより、さらに2個装甲師団が包囲下で取り残されます。

第5ターン、ドイツ軍はヌシャトーに向けていた装甲増援を慌てて、中央へシフトしようとしますが、早くても到着は次ターンになります。やむなく、第5装甲軍は独力で包囲網の突破を試みます。その比率も3:1でしたが・・・ああ、ここで痛恨のAR!結果、第5装甲軍は1個装甲擲弾兵連隊を除いて壊滅し、もはやドイツ軍に勝機がないとことで、終了となりました。

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なお、多摩さんとエンジョウさんのプロバルジも、順当にエンジョウさんが押し切っていました。まあ、これも作戦級の鬼に(心ならずも)鍛えられたおかげかしら(笑い)。

ともあれ、バルジをやってみたいという、挑戦者がいましたら、今後も「やさしいちはら会」でお助けしますよ~。もちろん、チャージ料金は取らないで(笑い)。

「では、いよいよ決着をつけますか。なんの決着か言わずとも十分ご承知とおもいますが(笑)」

二日連続例会のお知らせを載せた直後に、作戦級の鬼ことDas Reichさんから書き込みがありまして。そう、「バルジ大作戦」(CMJ)の「挑戦状」です。

たびたび、記事にしてきたとおり、「バルジ大作戦」は、数年来の最もホットな対戦になっています。今回の対戦にあたり、よくよく確認したところ、なんと5年以上、二人で戦い続けていることが判明。30年も前に発売されて、やり尽くされたと思われたゲームを、未だに新戦術で戦い続けるとは!軽薄短小の流れに逆らい、古くさい昭和の香りをこれでもかとまき散らす、まさに漢のライフワーク!(うそ)

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冗談はさておき、要諦は、鹿内ギャンビットに対抗する連合軍の防御戦略の変遷で、辿り着いた先が、二つの異なる防御策-mitsuの「北の防人作戦」とDas Reichさんの「中央突破阻止配置」です。さらにお互いに練度を上げ続けているため、ここ数年は展開が拮抗して、1例会の8時間程度では決着が付かないプレイばかり。ならば、今回、二日間をフルに使って、行き着くところまで行こうということになりました。

陣営は、柔軟戦略のドイツ軍をmitsuが、中央突破阻止配置の連合軍をDas Reichさんが担当します。

連合軍の配置は、その名の通り、ドイツ軍による中央突破を防ぐものです。結果として、鹿内ギャンビットの要諦である、装甲7個師団の集中を阻止することになります。この作戦も当初は、第106と第28歩兵師団の戦区に兵力を集中し、最も重要な最初の2ターンに、物理的に突破を阻止するというものでした。

その後、対戦の度に改良を重ね、現在はイメージのように、中央の突破を防ぎながら、北部についても「ベストセットアップ」並みの強力な防御(第2歩兵師団の3個スタック!)になっています。この配置で行けば、北部の堅さはいうまでもなく、今まではほぼ確実に犠牲になっていた、と第106歩兵師団の1個連隊に生き延びるチャンスが生まれます。

唯一の弱点は、クレルヴォ方面にわずか1個連隊しか配置できないことです。ドイツ軍がこちらに装甲を集中すれば、ほぼ確実に突破と、バストーニュ及び中央部へのルートが開けることになります。

第1ターン、連合軍の北部から中央の集中防御策に対し、ドイツ軍が取った手は「南部からの機動攻撃」でした。最も薄いクレルヴォ方面に第5装甲軍の2個装甲師団を投入し、一撃突破を狙います。残りの1個装甲師団はサンビット方面に展開し、一次と二次で敵の消耗を狙います。

逆に守りが厚い北部は、第1SS装甲師団の高比率の強襲と擲弾兵2個師団による2:1攻撃に止めます。また、南部は一番戦闘比が高い第4歩兵師団中央部への3:1攻撃を実施します。

drの結果、北部と中央部の2:1攻撃がA2とContで失敗したものの、残りはEx系とDeとなり、4個連隊を壊滅させ、2個連隊を1ステップロスで敗走させます。

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想定通り、南部からの突破に成功し、第二次移動で2個装甲師団が中央部とバストーニュ方面に突進します。

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これに対し、連合軍は足止め部隊で時間を稼ぐ一方、北部では3枚スタックを2つ積み上げ、断固として正面突破を阻止する構えです。サンビットには生き残った歩兵1個連隊と第14騎兵グループが籠城し、バストーニュの機動予備の2個CCは、中途半端な投入を止め、市内にスタックしたまま。

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第2ターン、北への圧力を続けたいドイツ軍は、無理を承知で1:1攻撃を実施しますが、予想通りContで膠着。

続いて、主攻勢となる中央部では、足止め部隊を蹴散らしながら、増援の装甲2個旅団もつぎ込んで、第二次攻撃でサンビットを強襲します。結果は、またもEx系のD2A1で損害は出たものの、敵の守備兵力を半減させます。

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同時に、戦線の拡張と敵兵力の拡散を狙うドイツ軍は、クレルヴォを抜いた1個装甲師団強をバストーニュから中央部に拡散機動させます。単独で道路を封鎖していた1個歩兵連隊を、第二次攻撃で5:1で包囲殲滅します(ただし、結果はEx2)。

ここで、中央部の最前線が整っていないとみた連合軍は、バストーニュの機動予備と南北の2個機甲師団をつぎ込んで猛反撃に出ます。戦線の未整理とEx系での消耗を幸いとして、ドイツ軍の2個装甲連隊を包囲し、3:1と6:1攻撃で撃破してしまいます。

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第3ターン、ドイツ軍は急ぎ、サンビットを強襲し、これを陥落させると、引き抜いた装甲2個師団を北上させ、中央で包囲下にあった第2装甲師団の救助に向かいます。

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このまま、消耗上等の乱戦か、はたまた、戦線を構築した上での限定攻撃か・・・中央部の敵の8個CCに対し、ドイツ軍は9個機械化連隊とほぼ互角。西方からはサンビットを墜とした3個装甲師団が前進をしており、次ターンには合流可能な状態でしたが・・・悩みに悩んだ末に、ドイツ軍が選択したのは慎重な「大人の対応」-後者でした。これが最も無理がない手でしたが、反面、突破のチャンスを失ったのかもしれない、と心のどこかで葛藤していました。

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しかし、人の世の常で、自分のことほど、わからぬもの。結果論から言うと、これが「正しい選択」になりました。

ドイツ軍の手堅い展開を見た連合軍も同時に兵を引き、北部と南部にそれぞれ、防御線を構築します。北部の防御はさらに厚くなって、シャーネアイフェル高地からマルメディ近郊を通って、ウェルボモンまで、全く隙のない戦線が構築されます。南部もドイツ軍に接敵されたバストーニュに機甲2個連隊を入れ、ヌシャートーから中央部にかけて増援の空挺師団で防衛線を形成します。

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戦術的練度の極めて高いDas Reichさんだけあって、効率的で合理的な戦線です。そう、たった、1カ所を除いて・・・。

第4ターン、ドイツ軍が見いだしたのは、ラ・ロシュからヌシャトーに抜けるフリーの道路網でした。ここを突いて、南部を崩壊させるしかない!

北への圧力を続けるため、第6SS装甲軍を残すと、第5装甲軍、第7軍、装甲増援の全力を持って、南部への突進を開始します。第7軍と装甲増援がヌシャトーに正面攻撃を行う一方、スコルツィーニ特殊部隊を先頭に、第5装甲軍が巧妙極まる機動をかけます。第1次移動でコマンドが先行し、そこを通って、装甲1個師団が後方へ雪崩れ込みます。

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この急激な変化に、歩兵のみで編成された南部の連合軍は、なんとか戦線を後退させますが、背後からの脅威に十分に対応することができず。唯一、対抗可能な機甲CCは、包囲下のバストーニュに・・・。

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第5ターン、決死の連合軍は、ドイツ軍の6:1と4:1の第一次攻撃を、drに助けられて凌ぎましたが、第二次攻撃でついに防衛線が崩壊。さらに、中央部へ転進した1個装甲師団により、マルシェが陥落します。

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連合軍には待望の大量増援(イギリス軍)が登場しましたが、移動制限によりミューズ川を越えられず。

第6ターン、ヌシャトー攻防戦が開始されます。市内にスタックした2個連隊に対し、機械化3個連隊と歩兵が4:1攻撃をかけ、ステップロスをさせます。さらに第二次攻撃で、南部の要衝ヌシャトーを陥落させます。これにより、ドイツ軍の南端からの突破が確定し、連合軍の南部増援の登場が絶望的になりました。

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瀬戸際の連合軍は、制限の解除されたイギリス軍とアメリカ軍の北部増援をもって、中央での反撃を開始します。延べ10個機甲連隊(旅団)による攻撃は強力で、リエージュとマルシェの間に楔を打ち込みます。

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第7ターン、この後、バストーニュが陥落すれば、勝利水準の60VPの目途が立つドイツ軍は、防御態勢に切り替えます。急ぎ、南部の部隊を北上させ、中央部に強力な戦線を構築します。

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イニシアチブを取り返した連合軍は、そうはさせじと、中央部にて歩戦共同で強烈な打撃を繰り出します。が、ドイツ軍の戦線も装甲を含む2枚スタックで、高比率が立たず。ほとんどが2:1前後というガチンコの戦闘は、全てExという血みどろな消耗戦に。

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いよいよ、VP判定が始まる第8ターン、ドイツ軍は一気に勝負を付けるべく、包囲下で消耗したバストーニュに、装甲増援による強襲をかけます。連合軍は、これを阻止すべく、3枚もの交通妨害を使用しますが、ドイツ軍はこの妨害の中を突進し、2ステップロスを被りながらも、攻撃に移ります。さらに、連合軍は戦闘支援まで繰り出し、オッズはContもありえる4:1に。息詰まるdrの結果は・・・D1。

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これにより、後1ステップになったバストーニュは、第二次攻撃により陥落します。

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これで、VPは64点。さらにだめ押しをすべく、ドイツ軍は消耗した装甲擲弾兵連隊をディナンに突入させ、10点を加えます。連合軍の反撃で間違いなく全滅するでしょうが、これにより反撃戦力を誘引する目論見です。

サドンデス条件を満たされた連合軍は、長考に沈みます。ディナンを除き、もはや、重要都市を奪還することは不可能。となれば、敵部隊の撃破で後3点を奪うしかない。何度も何度も比率計算を繰り返し出した答えは、4カ所での計算し尽くされた反撃でした。4:1攻撃はともかく、残りは1:1と1:2。そう、2カ所でEx1を出す以外にないところまで、追い込まれていました(確率は1/81!)。この時点で、秘かにドイツ軍は勝利を確信したのですが・・・。

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最善を尽くすものに、神は微笑む。なんと、全ての攻撃が成功!ウォーゲームの神は、苦悩のDas Reichさんを見捨てませんでした。これにより、ドイツ軍VPが59点(!)となったため、ゲームは第9ターンに突入することに。

両軍とも数点ずつで勝利条件を満たせるという、極めてタイトな状況。攻撃に出るか、防御で待ち受けるか?両軍が選んだのは、お互いに最も弱い部分を攻撃する、殴り合いでした。ドイツ軍が未だ打撃力を持つ装甲部隊で強襲すれば、連合軍は空軍力を生かして防御と反撃に。戦線はほとんど動かない中、損害だけが増えていきます。

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結果、第9ターンが終わった時点では、装甲部隊の損害設定(1ユニットで-2VP)が響き、VPは2点減少して、57点と全くのイーブンに(ともに勝利条件まで3点ずつ!)。

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が、しかし、気まぐれなゲームの神は、ふたたび、ドイツ軍に微笑みます。執拗な反撃の結果、1ユニットあたりの戦力が低めの連合軍は、より消耗が大きくなります。そして乱戦により、戦線中央部に消耗した歩兵連隊が取り残されたことが、運命を分けました。

第10ターン、このウィークポイントに、ドイツ軍は歩兵と1個装甲師団相当を投入し、6:1で突破口を開きます。その結果、第二次移動により、機甲3個を含む5個連隊相当が包囲攻撃を受けることが確定。もはや、VPを維持するための戦線の保持は不可能に。

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「これ以上は・・・無理ですね」

バルジ決戦、ついに決着す。のべ10時間を越える激戦は、こうして幕を下ろしました。

イメージは、昇天した部隊。連合軍は12個師団相当(!)、ドイツ軍も5個師団強が壊滅するという、恐るべき殲滅戦でした。

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両者とも、持てる全ての作戦能力と戦術能力を投入した戦い。疲労感とともに、それを上回る大きな充足感に満たされた、2日間でした。

この日にkawaさんと対戦予約をしていたのが、「ノルマンディ上陸作戦」(アドテクノス)です。今月のソロプレイで、上陸とその後の戦闘についてアップしましたが、今回は侵攻計画と防衛計画をブラインドで準備するフルオプションです。陣営は、連合軍(mitsu)対ドイツ軍(kawa)になります。

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上陸作戦準備は、1月1日からはじまり、1週間が1ターンになります。史実通り、6月6日に上陸となるわけではなく、連合軍の任意で上陸予定日が決定します。それまで、両軍はブラインドで侵攻計画と防衛計画を準備していくのですが、作業の遅れからスタッフ会議を開いて日程をずれ込ませることもできます。その分、ドイツ軍の防衛も厚くなるわけで、多少、未消化の分野があってもそのまま決行するのか、あるいは万全を期して延期すのか、判断が求められます。

ドイツ軍にしても、いつ上陸が始まるのか、不明のまま、陣地や砲台の構築か、野戦部隊(特に装甲師団)のノルマンディ配置要請か、を選択することになります。

今回の連合軍の作戦予定日は、史実より二週早い5月第3週にします。ここならば、史実を道標にするドイツ軍の裏をかけ、空挺降下を左右する月出こそ+1ですが、上陸の潮目は0のままです。

侵攻部隊としては、上記の理由から、空挺部隊を減らして上陸部隊を増強します。第一波の上陸海岸を6カ所にして、その後の補充能力を高めるとともに、後続師団を含めた総数は9個と史実と同様にします(10個師団となると、作業量が一気に+13となり、消化に苦労するため)。

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若干、上陸も早いので、空軍を8個、海軍を9個、DD戦車を7個と減少させ、作業量の縮減を図ります。いよいよ、ゲームスタート。

序盤、連合軍は、作戦会議を多用し、各スタッフの能力を高めます。最大の作業力のある上陸用舟艇と輸送システムに4スタッフ、海軍に3、その他多数は2で、なくても何とかなるDD戦車は1、空軍と訓練は0にしていたのですが、消化の基礎スピードを上げるため、第5ターンまでにそれぞれの上昇を計ります。

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第6ターンからは、将軍を各作業の指揮に送り、速度を上げて、作業を消化していきます。dr自体は低調気味で、輸送システムと人工港が遅れますが、他はどうにか作業を進めます。

序盤にまとめて将軍を投入した空軍は、第8ターンから生産可能になり、戦略爆撃による交通破壊が開始となります(ドイツ軍は以後、各ターンに1d6して1を出すと、交通破壊値が1上昇。ちなみに史実では2でD-DAYを迎えます)。

猛威を振るったのは、早々に4スタッフまで上昇させた「機密保持」でした。ドイツ軍に食い込んだスパイ網がデマゴーグを流し続け、途中からドイツ軍上層部の判断はカレー説一色になります。

後でわかったことですが、焦るロンメルは総統への陳情を繰り返し、若干の部隊のノルマンディ投入を認めさせたものの、あまりの頻繁さに顔も見たくないほど嫌われます(ヒトラーイニシアチブは6!)。

しかしながら、連合軍の作業drも振るわず、上陸予定2週間前になっても、未消化の分野が5つも残る状況に。敵の準備も進んでいないはずなので、決行するかどうか、かなり迷いましたが・・・ここは勇気を持って1ヶ月の延期とします。

史実のD-Day(6月6日)を過ぎ、そして、迎えた6月の第3週(第23ターン)に、ついに「彼らは来た!」。ノルマンディ上陸作戦が開始されます。

連合軍が全ての作業を終了し、万全で迎えたのに対し、ブラインドを開けたドイツ軍は史実以上に苦しい状況に。危機に陥ったイタリア戦線に3個ものPanzeを引き抜かれ、ノルマンディに投入できた装甲師団は、たったの二個?!イタリア戦線は何をしている!!

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しかも、交通破壊は3と、1/2の確率で部隊を投入できず、ブンむくれたヒトラーが装甲師団を足止めし、戦線もまともに張れない状況です。

当然、連合軍の上陸は、ほぼ完璧に実行されます。ユタビーチこそ、2回の上陸戦闘で橋頭堡の整備度がBとなったものの、他の海岸は全くの無風か1回の戦闘で上陸に成功します。

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第1ターン、連合軍は戦線を構築しながら、部隊を押し上げ、バイユーとカーンの歩兵師団を包囲攻撃します。
ドイツ軍は投入dr自体はよかったものの交通妨害が効き、満足に戦線を張ることもできません。

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これを見た連合軍は、第2ターン、数を生かして、カーン-サン・ローのラインに引き、第3降下猟兵師団を包囲します。

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ただでさえ少ない部隊を3つ失ったドイツ軍は、全域での戦線構築を放棄。接敵で転進不可能な歩兵を除き、全ての部隊を西方に撤収し、モントブールからカランタンを経て、サンロー-南端の戦線を引きます。

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これ以降は、西方での消耗戦が続きます。サン・ロー近郊での殴り合いが続く一方、連合軍は占領及び突破得点を得るべく、コタンタン半島で攻勢を続けます。

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ドイツ軍も一歩も引かず、戦線を維持しますが、連合軍17ポイントに対し、ドイツ軍5ポイントという補充能力の差が、ボディブローとなって戦力差を拡大します。

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頃合いよしと見た連合軍は、第5ターン、カランタンの攻略に乗り出します。湿地に籠もるとは言え、わずか1個連隊の高射砲部隊に、3個師団が襲いかかり、損害を与え、自殺攻撃を強要し、これを奪取します。

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同時に、北端の第709歩兵師団の掃討を終えた歩兵と機甲師団が一気に南下し、A端への道を確保します。

最終の第7ターン、この回廊から6個師団が突破。カランタン、バイユー、カーン2へクスの都市占領と合わせて、のべ14点を確保し、連合軍の戦略的勝利となりました。

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侵攻準備・上陸・地上戦闘とさすがに3つのステージのため、ルール量的には多めですが、それぞれは最低限に抑えられているため、進行自体はシンプルです。特に、侵攻(迎撃)準備・上陸については、ブラインドと相まって、抜群に面白いです。

が、地上戦闘はほぼNAWシステムで、あまりに簡単すぎて決して楽しいと言えないのが、残念です。もう1-2時間かかっても、倍量くらい充実した地上戦闘だったら、もっと評価も高かったと思います。

ともあれ、情報マーカーまで自作(!)したので、もう1回くらい、やってみたいですね。次はドイツ軍で・・・どなたか、いませんかね~。

しばらく、なかった、今月のソロプレイを再開します。このところ、アップの記憶がないので、遡って調べたところ、なんと昨年の8月が最後の更新。終戦70年記念の樺太戦じゃないですか!
猛烈なソ連軍の砲撃!塹壕で頑強に抵抗する日本軍!~樺太1945(SA)
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/13266757.html

このところ、趣味に充てられる時間が減り続けていて、自宅でのプレイ時間が減ったのが原因です。それでも、憂さ晴らしがしたいので、隙があれば、遠征を仕掛けるようになり・・・。ちはら会名物の「妙なソロプレイ」が減るのは残念ですが、その分、対戦が増えていると、考えることにしましょうか。

ともあれ、今回のソロプレイも「妙な」オーバーロードもので、「ノルマンディ上陸作戦」(アドテクノス)です。このゲームは単なるノルマンディキャンペーンではなく、両軍はブラインドで上陸または迎撃準備を進め、D-DAYに明らかにするというプロットものです。システム上はソロには向かないのですが、そのあたりを配慮して、ソロ可能なシナリオが用意されています。上陸とその後の7日間だけの戦闘を扱っており、非常にシンプルな師団級のノルマンディ戦となります。

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上陸は、空挺降下-コマンド攻撃-艦砲射撃-上陸戦闘-後続上陸と、若干手間はかかりますが、全て事前の計画に沿って行うので、慣れれば30分を切ります。

その後の陸上戦闘の手順は、補給・補充-移動-戦闘を繰り返すシンプルなものです。特徴としては、機械部隊以外は強ZOCで、ドイツ軍のみヤーボ(+1移動力)の影響を受けます。

戦闘はマストアタックの戦力差で、もっとも不利な-3差でもB1(双方損害)があり、逆に有利な+6でも(包囲して)最大3ステップしか与えられません。損害は(3ヒット時を除き)後退で充当できるので、全滅させるためにはかなりの時間がかかります。戦闘に参加した全ユニットが同損害を受けるルールのため、複数のユニットで攻撃をすることの多い連合軍が、消耗しやすくなっています。

VPはバイユー、カランタン、サン・ロー・カーンに設定されていて、基本はここを巡る戦闘になります。オプションとして、連合軍は西への突破で、ドイツ軍は海岸堡(マルベリー)の破壊で、VPが追加されます。

まず、上陸侵攻ですが、夜間の空挺降下からスタートします。第82及び101空挺師団は、サン・メール・エグリーズの対空挺障碍により、戦力が半減する大損害を受けます。一方、イギリス軍の第6空挺師団は、1戦力の減少はあったものの、想定内の戦力で降下に成功します。

続いて、コマンド部隊が夜間上陸し、内陸の砲台破壊に向かいます。上陸自体は大成功で海岸防御陣地の反撃も躱しましたが、破壊に手間取り、#2209の2戦力砲台に1ヒットを与えたに止まります。

ならば、艦砲射撃でと、沖合の海軍が猛烈な砲撃を浴びせます。さすがにこちらは強力で、平均値以下だったにもかかわらず、ジュノー海岸の海岸防御陣地を吹き飛ばし、オマハ海岸の陣地をステップロスさせます。また、1カ所の砲台を撃破します。

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ここで、満を持して上陸が開始されます。アメリカ軍の海岸では最低1個のDD戦車が上陸し、先陣を切ります。また、イギリス軍では、ほとんどのDD戦車が上陸に成功し、歩兵師団が続きます。これに対する海岸防御陣地と砲台の反撃は無効となり、全海岸が1ラウンドの上陸戦闘で海岸堡を築きます。

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最後に、4つの後続師団がこれに追随し、上陸侵攻は成功裏に終了となります。

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ここから、7日間の陸上戦闘に移ります。第1ターン、連合軍は上陸に成功した部隊を前進させ、各地でドイツ軍を捕捉します。コタンタン半島の要衝サン・メール・エグリーズを空挺2個師団と第4歩兵師団で攻撃し、これをD2で撃退します(1ステップロスと1へクスの後退)。

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次にオマハ方面では、海岸近くにいた高射砲連隊を、2個師団で包囲して、2損害を与えます。また、中央の要衝バイユーをイギリス軍で包囲し、1損害を与えます。

そして、もっとも強力な敵がいるカーン前面では、第716歩兵師団を捕捉し、戦力差+6として、一撃でこれを壊滅させます。

ドイツ軍ターンは、まず、包囲された高射砲連隊が補給切れで除去されます。続いて、増援ですが、アルジャタンの2個装甲師団の投入に成功したものの、ヒトラーの干渉で移動力はわずかに1のみ。さらにアヴランシェの歩兵師団がことごとくdrに失敗し、参戦したのは(5個師団のうち)わずかに1個師団だけとなります。

やむなく、ドイツ軍は連続した戦線をあきらめ、サン・メール・エグリーズからカランタンへ薄い戦線を引きます。また、カーン方面では、増援の歩兵師団と第21装甲師団でカーン市街地南に防衛線を引きます。

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第2ターン、連合軍は後続師団を投入し、カーンの北を占領し、一部は南に渡って、カーン市街地を半包囲します。が、ドイツ軍は頑強に抵抗し、3個師団にA2の損害を与えます。

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また、西ではカランタンに急行した第1歩兵師団がこれを占領し、コタンタン半島を西へ向かって攻撃をかけ、これを後退させます。

ドイツ軍は、やっと到着した4個歩兵師団をもって、コタンタン半島からサン・ローを経由して南まで続く戦線を構築します。

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また、カーン方面では、3個装甲師団を投入して、突出した第51歩兵師団を攻撃し、包囲下におきます。

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第3ターン、イギリス軍は全力を持って、カーン方面で攻勢に出ます。ドイツ軍の巧みな地形利用に苦しみ、2つの戦闘でA2となる大損害を受けるものの、翼端にいる第12SS装甲師団を最大戦力差(+6)で攻撃し、3ヒットを与えます。

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ドイツ軍も反撃に出て、前ターンに包囲した第51歩兵師団を殲滅し、正面からの殴り合いに。

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一方、アメリカ軍担当地域では、両軍とも戦線の延長によって、兵力密度が低下しており、2カ所程度の小競り合いに終始します。

第4ターン、連合軍はかなりの戦力を消耗していましたが、イギリス軍で9戦力、アメリカ軍で6戦力という、強烈な補充能力を生かして、前線の部隊を回復させます。

カーン方面の戦闘では、相変わらず、敵より損害が多いもの、敵を拘束して、徐々に消耗させます。そして、包囲したヒトラーユーゲントを残り1戦力まで減少させます。

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一方、西方では、アメリカ軍が、増援の後続師団を投入して、再び、本格的な攻勢に出ます。VP地点のサン・ロー攻略に乗り出すとともに、A・B端からの突破に向けて、圧力をかけます。

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続く、ドイツ軍ターン、包囲から脱出できなかった第12SS装甲師団が、補給切れで降伏します。が、オドソン河南岸のカーン市街地は、第21装甲師団ががっちり守ります。

西方では、(マストアタックのため)フル戦力で接敵するアメリカ軍に苦戦し、サン・ローは危険な状態になり、また、戦線もじりじりと後退します。

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第5ターン、連合軍は西方での総花的な攻撃に移ります。延べ10個師団を投入し、7カ所での攻撃を実施。全般的にはA1が多かったものの、消耗戦上等で敵に張り付きます。そして、焦点となっていたサン・ローで最高のdrを出し、これを奪取します。

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東方では、カーンを中心とする敵の半円形陣地に全力攻撃をかけますが、A1×5ユニットという損害を受け、攻撃は頓挫します。それでも、敵に不利な戦闘を強要するため、前線に張り付きます。

ドイツ軍も一歩も引かずに補充を入れ、マイナス戦力差の戦闘に耐え、-2の戦闘で勝利する場面も。が、さすがに西方では敵に押されまくり、戦線に乱れが生じます。

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第6ターン、連合軍は混乱に乗じて、西方で包囲攻撃を仕掛け、1個師団を撃破し、もう一つを補給切れに追い込みます。これにより、敵は連続戦線を維持できなくなります。

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カーン付近では、相変わらずの激闘が続き、B1×3カ所と物量を生かした連合軍の攻撃が奏功し始めます。

ドイツ軍の装甲師団の戦力は2/3まで落ち、Aの損害が続出しますが、残り1ターンと言うことを考え、全滅上等で遅滞戦術に徹します。

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最終の第7ターン、連合軍は崩壊した西方から3ユニットが突破し、3VPを獲得します。

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さらに、5度目となるカーン攻撃を行い、市街地側面を守っていた第711歩兵師団を退却させ、第21装甲師団にB1の損害を与えましたが、カーンは墜ちず。と、ここでゲーム終了に。

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連合軍のVPを計算したところ、
都市の占領…8点
A/B端からの突破…3点
計11点により、連合軍の作戦的勝利となりました。

正直、このシナリオだけだと、腕のふるい所が少なく、面白いとは言いかねますが、システム理解の学習シナリオと考えれば、妥当なところかと。シナリオの展開も史実とは異なった形になりますが、大枠としてノルマンディ戦らしさを表現していると考えられます(師団級規模で、これだけシンプルなシステムでは、ヒストリカルの再現は無理でしょう)。

おそらく、フルオプションで、ありえたかもしれないノルマンディ戦を体験するのが、このゲームの「正しい在り方」かと。次回のちはら会で、kawaさんとフルオプションを予定しているので、そのAARをお待ちください。

「Ships  & Tactics」で暖機した後、バルジのために県境を二つ越えてきたDas Reichさんの要望で、「バルジ大作戦」(JWC)へ。色々とあって疲労していたので、まだ、ミスが取り返せるドイツ軍をmitsuが、連合軍をDas Reichさんが担当しました。

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ゲームにかける、この気迫を見よ!昼食も取らずに、覚醒のための缶コーヒーを並べるDas Reichさん。う~む、もはや、修行僧レベルです(笑い)。

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Das Reichさんのセットアップは、いつもの中央集中防御策。とにかく部隊をつぎ込んで、中央から北を強化し、コマンドの跳躍を封鎖。それにより、北部からの突破を防ぎ、スパ・ヴェルヴィエを守る作戦です。

第1ターン、ドイツ軍は、まず、敵の消耗を狙って、第1フェイズに7カ所で攻撃をかけます。Ex2とAoptを含む5カ所の攻撃に成功し、5ユニットを除去します。

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第2次攻撃は、ContとD1(OptRで損害なし)とやや低調ながら、中央では包囲した歩兵連隊を5:1攻撃で除去します。

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連合軍は、当初のプランに沿って、第9機甲師団を中央に投入し、北からサンビット経由で強力な戦線を維持します。

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第2ターン、中央の翼端と主要街道上の敵を攻撃し、いずれもD2と4損害を与えます。また、北部のシェーネアイフェル高地の出口を急襲し、3:1ながらD2A1とします。

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敵の撃破と前進で、主戦線に兵力を集中したドイツ軍は、4:1の包囲攻撃こそ、Ex1になったものの、それ以外は6:1でDE、北の3:1でまたもD2A1とします。そして、迷ったもののサンビットを5:1攻撃し、D1R(Rは要塞効果でなし)となります。

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連合軍は、南のバストーニュに1ユニットだけを残し、全て、中央から北部に廻す徹底ぶりで、厚い戦線を維持しますが・・・。

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第3ターン、ドイツ軍は迂回のできない第1SS装甲軍でサンビットを再強襲し、Ex2となります。同時に中央部で第5装甲軍が攻撃をかけますが、効果的な足止め部隊に阻害されます。

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第2フェイズに、なおも中央部で攻撃をかけますが、これもdrに阻まれ、実質1ヒット(Ex1)を与えるに止まります。

が、この時に迂回を続け第116装甲師団の1個連隊が、第7軍の歩兵と連動して、バストーニュを包囲することに成功します。また、スコルッツィーニ特殊部隊を先導に、増援の第3装甲擲弾兵師団が南部の街道を駆け抜け、早くもヌシャトー近郊に迫ります。

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連合軍は、またも足止め部隊を残すと、主力は計画的にアムドレーヴ河まで撤退します。ヌシャトーには、空挺1個師団と1個CCで防衛陣を引きます。

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第4ターン、北の突破が困難と判断したドイツ軍は、第6SS装甲軍と第5装甲軍の1個師団で圧力をかけながらも、ここで主攻勢を南に切り替えます。

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第7軍と増援の装甲擲弾兵師団に、中央部から南進した2個装甲師団がヌシャトー防御陣を強襲し、D1Rでこれを突き崩し、第2次攻撃でCCを包囲します。

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連合軍は、北の戦線をリエージュまで伸ばしながら、ここで機甲4個連隊を全滅上等で時間稼ぎのために、なんとマルシェに投入します。

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第5ターン、都市VPを稼ぐべく、ドイツ軍は第6SS装甲軍とFB/FE旅団、第2装甲師団を投入し、マルシェの敵機甲部隊を攻撃します。一撃でマルシェを墜とすと、残った2個CCを包囲撃破します。

一方、南部ではかろうじて歩兵で維持している敵戦線を蹂躙し、ヌシャトーを間接包囲することに成功します。

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と、ここでタイムアップ。ドイツ軍は、いまだ、2都市の占領ですが、バストーニュとヌシャトーの陥落はほぼ確実で、また、南部からの突破で連合軍の大量増援は登場できず。突破で最大15点前後が見込め、また損害差が15点以上の状況です。あと3ターンあることを考えると、北部の連合軍の反攻がどのくらい成功するかによりますが、ドイツ軍が若干、優勢と言ったところでしょうか?

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今回は3:1がことごとく成功するなど、ドイツ軍のdrがよかったのですが、Das Reichさんとしてはそう思っていないようで・・・。「駄目です。どんな目が出ても、完璧に抑え込まなくては!」って、あの目じゃ、無理ですって(笑い)。さすが、作戦級の鬼らしい感想でした。

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