歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

カテゴリ: 日清・日露戦争

みなさんが忘年会に繰り出した後、Y田さんと「日露大戦」(WGHB)をプレイしました。陣営は、日本軍(Y田)対ロシア軍(mitsu)です。

常に手札を1枚、ホールドし、慎重に攻勢を続ける日本軍でしたが、戦闘drに嫌われ、義州での戦闘でARとなったのを始め、南山戦でも2ターンに渉って、攻略ならず。

第3ターン、この隙に兵力を増強したロシア軍が、摩天嶺に前進した日本軍スタックを包囲し、+3で全滅させます。

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その後、第6ターンに日本軍も猛攻し、児玉源太郎と28cm砲で旅順を落とすなど、ロシア軍の士気を4まで低下させます。

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が、その間に満州平原には、多数のロシア軍が集結し、盤石の防御態勢を取ります。と、頃合いよしと見て第8ターンに7ユニットが反撃を開始します。

柝木城に進出した日本軍スタックを戦闘で側面包囲し、続く、カードプレイで戦闘を選択。またも+3の攻撃が成功し、のべ3ユニットを撃破。これにより、わずかの4個師団になった日本軍は、逆転不可能と投了となりました。

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3戦終わって、ほっと一息入れていると、初戦のはねはねさんから、30分くらいでできるものをと、リクエストをいただきまして。協議の結果、「日露大戦」(WGHB)を「早打ち!」でプレイすることに。日本軍(はねはね)対ロシア軍(mitsu)です。

序盤、やたらと引いた「南下政策」や「敵中三千里」が奏功し、あっという間に遼陽まで迫られます。

が、途中からカードの流れが変わり、「ウラジオストック艦隊」や「マカロフ」が決まり出すと、日本軍の攻勢が鈍ります。

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ならば、旅順を落としてと、第三軍が向かいますが、「児玉源太郎」の指揮を「永久堡塁」が阻止して、攻略もならず。

そうこうしているうちに、ロシア軍が遼陽周辺に集結。こうなると押し切ることはほぼ不可能と言うことで、ロシア軍の判定勝ちとなりました。

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いやー、二人とも久しくプレイしていなかったので、すっかり戦術を忘れていましたが、お手軽でかつ選択肢の多さという点では、いまでも十分、現役です。

と、気がつけば、WGHBを3連戦していて、後は2015年版のワーテルローとなりました。できれば、次の号が出るまでにプレイしたいものです。

今月のソロプレイ第4弾は、日露戦争アイテムから、追加シナリオの「蔚山沖海戦」です。戦争初期に時には太平洋まで進出して海上交通路の攪乱を計ったウラジオストック艦隊を、苦心惨憺の末、上村艦隊がついに捕捉した戦いです。

主砲の砲撃力と舷側装甲では日本軍が圧倒し、逆に副砲火力と耐久力ではロシア軍に分があります。史実では、中距離戦に終始したため、日本軍が有利に戦いを進め、装甲巡洋艦リューリックを撃沈します。が、距離があったため、残り2艦のヴァイタルパートは打ち抜けず、大破状態ながらも、ウラジオストックへの逃走に成功しています。

このシナリオでは、日本軍がウラジオストック艦隊の進行方向を押さえる形で、スタートします。よって、ロシア軍の選択肢としては、
a)史実通り、距離を開けて砲撃戦を行い、(敵艦の速度が落ちるなど)状況を見て、北方への突破を計る。
b)主砲の砲撃力の差(5:2以上)を埋めるべく、近距離に接近して砲撃戦を行い、強引に北方への突破を計る。
の二つが考えられます。

a案だと、両軍の損害は少なめのため、砲撃結果によっては、突破の機会が来るかも知れません。が、ただでさえ不利な主砲の砲撃力差がまともに反映されるため、時間の経過は日本軍に有利になる可能性が高いです。

逆に、b案だと、副砲の砲撃力は同じため、当たり所によっては互角の損害を期待できます。ただし、命中率が増大するため、ヴァイタルパートを打ち抜ける主砲弾数では、やっぱり日本軍が有利でしょう。

また、ロシア軍がいずれかを望んでも、主導権を握っている日本軍がそれを覆すことは可能です。

第1ターン、主砲の命中率で劣るなら、副砲も含めた砲撃で、少しでも差を埋めようと、今回、ウラジオストック艦隊は、接近戦を選びます。日本軍も敵を撃沈するチャンスとこれを歓迎し、近距離での砲撃に移ります。4-5へクスでの砲撃戦は、いきなり、両軍に多くの命中弾を出します。

まず、旗艦ロッシアから順にウラジオストック艦隊が、出雲・吾妻・常磐を砲撃。のべで7.5inch主砲を6発、6inch副砲を11発、小口径の補助砲5発を、3隻に命中させます。結果、出雲は全主砲塔を破壊され、実質的な攻撃力を失い、2カ所で火災が発生します。吾妻はまだましで、副砲3基を破壊され、火災が発生。常磐は実質的な損害はなかったものの、間隙から飛び込んだ不運な一発により、艦長が戦死!次ターンの砲撃ができなくなります。

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対する日本軍の砲撃は、さらに壮絶でした。吾妻と出雲が敵旗艦ロッシアを、常磐がグロモボイを、磐手がリューリックを狙います。命中数は、7.5inch主砲を16発、6inch副砲を16発、小口径の補助砲11発の計43発!なんと、ロシア軍の倍で、なかでも、主砲は3倍近い命中数です。

これをまともに受けたロシア軍の損害は甚大でした。最も装甲が厚いロッシアこそ、副砲や魚雷発射管、MFCの損害はあるものの、船体自体は2損害と、軽微な損傷で済みましたが、2番艦グロモボイは船体に8損害と速力低下-7と沈没寸前に。最も装甲の薄いリューリックは、主砲塔4基が全滅し、副砲2基、船体2の損害を受けます。

第2ターン、甚大な損害を受けながらも、ロシア海軍を前進を続け、至近距離となったところで、転進。敵戦隊の後方をかすめる進路を取ります。ここ1-2ターンの砲撃は強烈でしょうが、うまく切り抜けられれば、そのまま、北端への突破が狙える進路です。

まず、旗艦ロッシアが至近距離で出雲に主砲4発の命中弾を与え、船体6損害を与えます。と、ここで発生した火災が、よりによって、延焼!結果、ギリギリだった船体損害が限界に達し、なんと装甲巡洋艦出雲が沈没してしまいます。グロモボイも3へクスの距離で旗艦吾妻を捉え、主砲塔1基を破壊します。

が、接近により攻撃力が増したのは日本軍も同様で、(指揮艦不在による)砲撃不可の常磐を除き、3隻が猛烈な砲撃を浴びせます。吾妻と出雲の集中砲撃を受けたロッシアが主砲4発、補助砲4発の命中弾を受け、船体に追加の4ヒットを受け、中破状態になります。と、このターンに密かに4へクスの距離で発射された日本軍の雷撃が、半死状態のロッシアに命中!轟音とともに水柱が上がり、旗艦ロッシアの船体が崩壊します(撃沈)。

さらに、実質的に攻撃力を失っていたリューリックにも、磐手の砲弾12発が命中し、艦橋を破壊します(操舵手・指揮官の死亡により、次ターンに強制的に60度回頭)。船体にも2損害と、火災により追加で2損害を受けます。

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第3ターン、予想以上の大損害にもはや這々の体のロシア軍は、僥倖を信じて、なおも前進をしますが・・・。

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ロッシアを撃沈した吾妻と代理指揮官を立てた常磐が、唯一攻撃力を維持するグロモボイに集中砲撃を浴びせます。グロモボイも吾妻に意地の2発を命中させ、主砲塔を全滅させましたが、速度1の低速が祟り、のべ18発(!)を一身に受け、撃沈。同様に、浮かぶ標的艦と化したリューリックも、磐手の正確無比な射撃(命中修整-95!)により、ついに限界点を超え、沈没。一か八かの接近戦は、やはり砲撃力で勝る日本軍に有利に働きました。

それでも、勝利条件上は、ロシア軍が出雲を撃沈しているため、両軍とも条件を満たせず、「引き分け」でした。日本軍も史実以上の戦果を上げたとはいえ、次にバルチック艦隊との決戦を控えていることを考えると、やむ無しでしょう。

 なお、このリプレイにより、日清・日露戦争アイテムのプレイ率が8割を超えました。そちらもご覧ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/11320675.html

続いて、今月のソロプレイ第3弾は、日露戦争アイテムから、追加シナリオの「旅順港外の遭遇戦」です。第3軍による旅順攻撃が迫る中、ロシア太平洋艦隊が守備隊の援護のため、戦艦リトヴィザンを含む4隻の艦隊を出撃させ、封鎖を行っていた春日・日進の装甲巡洋艦と戦闘になります。史実では、機雷を恐れて、両軍とも遠距離砲戦に終始し、実質上の損害はほとんどありませんでしたが、このシナリオでは掃海により接近戦を可能としています。

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第1ターン、敵を発見した日本軍は、速度を上げると、敵に接近をし、7へクスの距離で砲撃を開始します。中距離と初弾ということから、装甲巡洋艦日進とBayanがともに1発ずつを命中させます。日進の砲撃は、装甲に弾かれて効果なし。一方、Bayanは春日の副砲1基と魚雷発射管を吹き飛ばします。

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第2ターン、両軍は6-7へクスの距離をとって、同航戦に移ります。日本軍は、装甲巡洋艦春日が、巡洋艦Askoldの主砲塔1基を吹き飛ばし、速度-2とします。又、砲門は少ないものの、三景艦の橋立が、果敢にも戦艦Retvisanに副砲を命中させ、船体1損害とMFCを破壊します。

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一方のロシア軍は、2隻の巡洋艦が橋立を攻撃し、船体1、副砲1基の損害を与えます。また、射撃好調の装甲巡洋艦Bayanは、前ターンに続き、春日に2発を命中させ、船体1、速度-1とします。

第3ターン、続く同航戦で、徐々に両軍の命中率が上がってきます。日本軍は装甲巡洋艦が計8発の命中弾を出し、Bayanには厚い装甲で弾かれたものの、装甲の薄い巡洋艦Askoldに主砲塔2基、船体1、速度-2の追加損害を与えます。また、橋立がまたも戦艦Retvisanに主砲を命中させ、なんと前部砲塔を破壊してしまいます。

が、ロシア軍の逆襲も強力でした。2隻の巡洋艦に加え、MFCの破損のため、目標を変えたRetvisanの砲撃が、橋立に集中し、計9発の命中弾を受けて、沈没します。両軍を通じて初の沈没艦となります。

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第4ターン、高速で敵の前方を取った日本軍は、第5ターンに丁字戦法をとるべく、北に転進します。近距離で縦射をとった日本軍の砲撃は正確で、主砲・副、砲・補助砲合わせて、10発の命中弾を出し、AskoldとBayanの兵装に大きな損害を与え、Askoldを大破に追い込みます。

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一方、射界の限られたロシア軍は、巡洋艦が6発の砲弾を春日に命中させますが、6inch砲では装甲を抜けず、MFCを破壊するのがやっとです。

第6ターン、艦橋を破壊され、円周運動となったAskoldを、春日が追いかけるとともに、丁字を嫌って、日本軍の後方に出ようとしたロシア軍に対し、日進が180度回頭を行い、果敢にも同航戦を挑みます。

春日が砲撃でAskoldを沈没寸前にし(残り1HPのみ)、日進は至近戦で装甲巡洋艦Bayanの全砲塔を吹き飛ばし、戦不能にします。

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が、ロシア軍もすれ違いざまに戦艦Retvisanが春日に10発の命中弾を与え、こちらも全砲塔を破壊してしまいます。また、日進も船体1に速力-5のダメージを受け、火災が発生します。

第7ターン、攻撃力を失い、やむなく退避に移った春日を、悲劇が襲います。修整を終えたRetvisanの砲撃が突き刺さり、速度は2に低下し、船体も後1HPにまで削られます。まだ、かろうじて、逃げるチャンスがありましたが、ここで発生した火災が船体に燃え移り、ああ、ついに総員退艦命令が下ります。この瞬間に、貴重な決戦兵力を撃沈したロシア軍の戦略的勝利が確定しました。

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が、一応、最後までやりきろうと、最終第8ターンに。僚艦2隻を失った日進は最後の力を振り絞り、敵艦に正確な砲撃を撃ち込みます。前ターンからのべで22発と叩かれ続けた巡洋艦Palladaが、ついに沈没。さらに、沈没前に春日が意地で命中・発生させた火災が延焼し、退避中だったAskoldも轟沈となりました。

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と、ここでゲームエンド。結果としては、
<日本軍> 装甲巡洋艦春日、巡洋艦橋立
<ロシア軍> 巡洋艦Askold、Pallada
が撃沈となり、VP的にも戦略的にもロシア軍の勝利となりました。

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今月のソロプレイ第2弾は、「日本海決戦1905」(GJ) から本命のシナリオ2「決戦、対馬海峡」です。言わずと知れた、日露戦争の海でのクライマックスを描いたもので、両軍とも6個艦隊ずつの大艦隊(ロシア軍は実質5個艦隊)が激突します。

序盤、ロシア軍は旧式の第2・第3戦隊を戦闘にマップ上に進入してきます。この隊は、すぐに回頭をすると、南東方向に進路を変えます。本命の第1戦隊と第6戦隊は未だ登場せずに、日本軍の出方を見ます。敵を発見した連合艦隊第1・第2戦隊は、見敵必戦とばかりに、東郷ターンをかけると、第2・第3戦隊の頭を押さえる形で、同航戦に移ります。

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回頭を終えた第1戦隊の集中射撃はすさまじく、第2ターンには戦艦オスラビアが中破し、翌第3ターンにはシソイヴェリキーも特殊損害を受けて11ヒットで中破します。

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その後も、南東へ進むロシア軍の第2・第3戦隊を、主力の第1・第2戦隊と増援の巡洋艦・駆逐隊が叩き続け、第5ターンには戦艦シソイヴェリキーがついに沈没、第3戦隊旗艦のニコライⅠ世も中破となります。

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が、この時、本命の第1戦隊を含むバルチック艦隊は、北東へ進路を取り、突破へとひた走ります。

これを逃がさじと、第6ターン、ロシア軍の第2・第3戦隊を、第2戦隊(装甲巡洋艦)と第5戦隊(三景戦隊)に任せると、連合艦隊第1戦隊は最大戦速で敵主力の捕捉に向かいます。同時に第3・第4・第6の巡洋艦・駆逐隊戦隊群は、編成替えで単縦陣を組み、後方から敵主力に迫ります。

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第8ターン以降、第2戦隊と第5戦隊がロシア軍の第2・第3戦隊と死闘を繰り広げ、出雲と浅間が中破するのと引き替えに、装甲の厚い戦艦や海防艦に損害を与えます。

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一方、連合艦隊第1戦隊は敵の第1戦隊と、巡洋艦・駆逐隊戦隊は第4・第5・第6(輸送艦)の戦隊と砲火を交えます。第8ターン、第1戦隊が敵旗艦スワロフを大破させると、第9ターンにはアレクサンドルⅢ世に13ヒットの猛烈な砲撃を浴びせ、翌ターンにこれを撃沈してしまいます。

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連合艦隊旗艦の三笠も、敵の反撃により中破の損害を受けますが、与えた打撃では明らかに日本軍が有利です。

また、巡洋艦・駆逐隊戦隊は主に輸送船とその護衛艦に攻撃を集中し、のべで15ヒットを与えます。が、決して日本軍の損害も少なくなく、第4戦隊の全ての軽巡が中破となります。

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終盤の第12ターン、損害を浴びながら東端にたどり着いたロシア軍第1戦隊が、旗艦をぼろぼろにされながら東端からの離脱に成功します。また、同時に第4・第5・第6(輸送艦)も最大戦速で突破に加わります。

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第13ターンからは、残った敵旧式艦隊に対し、連合艦隊が全力で撃滅に向かいます。敵主力攻撃を終えた第1戦隊と巡洋艦・駆逐隊戦隊が、死闘を繰り広げてきた第2戦隊・第5戦隊に合流し、猛攻を加えます。

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第14ターンに、沈没直前のナワリンを先頭にかろうじて離脱したものの、敵の第2戦隊はほぼ半壊。

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3ターンに渉って、砲撃を浴び続けたロシア海軍第3艦隊が全滅したのは、第17ターンでした。

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日本軍としては、かなり撃ち漏らしたかなと思いつつ、VP計算をしたところ・・・

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日本軍VP:151点
[撃沈]

 戦艦アレクサンドルⅢ世(30点)
 戦艦オスラビア(24点)
 戦艦シソイヴェリキー(18点)
 戦艦ニコライⅠ世(18点)
 海防艦ウシャコフ(15点)
 海防艦セニャーウィン(15点)
 海防艦アプラクシン(15点)
[中破]
 戦艦スワロフ(10点)
 戦艦ナワリン(6点)

ロシア軍VP:102点
[撃沈]

 軽巡厳島(9点)
 軽巡浪速(9点)
[中破]
 戦三笠(14点)
 重巡出雲(10点)
 重巡浅間(10点)
 軽巡高千穂(3点)
 軽巡明石(3点)
 軽巡対馬(3点)
 軽巡松島(3点)
 軽巡橋立(3点)
[突破]
 輸送船A(9点)
 輸送船B(11点)
 輸送船A (15点)

よって、49点差で、史実通りに日本軍の実質的勝利でした。連合艦隊の戦艦・装甲巡洋艦に沈没がなかったとはいえ、日本軍もボロジノとアリョールをほぼ無傷で逃がしているので、ちょっとした驚きでした。たぶん、史実の成果が良すぎたものとして、VPを設定しているのかしら・・・。

この作品は、今までありそうでなかったコマンドコントロールを重視しているため、大回頭直後は砲撃がしにくかったり、逆に砲撃中はほぼ直進しかできなかったりと、まさに艦隊運用を楽しめます。どのタイミングで転進あるいは接近するのか、考える要素も多いです。また、砲撃drの振り幅も大きく、運命の一発(または大スカ)を期待できるなど、運のしも良し。それでいて、慣れれば2時間強で終わる手軽さ。ぜひ、対戦もしてみたいものです。

今月のソロプレイ第1 弾は、日露戦争関連から「日本海決戦1905」(GJ)です。基本は1艦1隻の戦闘級で、日露戦争の勝敗を決定づけた同海戦を描きます。シークエンスは、イニシアチブ決定-2回の移動-回復-戦闘と戦闘級海戦ではよく見られますが、特徴は指揮ポイント(CP)を使ったコマンドコントロールです。

各艦は、いずれかの戦隊に属し、指定のCPを持ちます。これを消費して、速度変更、回頭、砲撃、特殊損害の回復を行います。この時、いわゆる単縦陣を組んでいると、グループごとに効率的なCP消費が行えます。戦隊CP以外に、いずれの戦隊にも使用できる艦隊司令部CPと逆に旗艦の属する戦隊しか使えない旗艦CPがあります。撃沈されるなど、旗艦の変更を余儀なくされると、しばらくは旗艦CPが使用できなくなる上に、第1戦隊(艦隊司令部)の場合、艦隊司令部CPも減少してしまいます。

戦闘は、各艦ごとに練度があり、命中判定-損害判定を行うもので、命中率は落ちるものの、戦隊の複数艦で砲撃にできる集中射撃や個別に照準に時間をかける精密射撃も行えます。当然のごとく、連合艦隊がバルチック艦隊より命中率で10%ほど、優秀です。

よって、基本的には、可能な限り単縦陣を維持し効率的な艦隊運動を行い、敵の旗艦を狙って攻撃をかけ、混乱の乗じて接近戦を挑む、といったところでしょうか?

今回は、練習シナリオと言える、S1「『 ドンスコイ』を撃沈せよ」です。ロシア艦隊の数少ない生き残りの重巡ドンスコイが、軽巡4隻に捕捉された設定です。ドンスコイは敵1隻を沈めるか、2隻を中破、または自身が小破で離脱すれば、勝利です。連合艦隊は、これを防いでドンスコイを撃沈を狙います。

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第1ターン、イニシアチブは自動的に日本軍です。先攻となったロシア軍は、CPをフルに使って、60度の回頭を2回行い、北端への離脱態勢に入ります。これを見た日本軍は、同じ方向に回頭し、単縦陣を組むと、全速力で追撃に入ります。

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第2ターン、全力で追い上げる日本軍は、集中射撃で3発の命中弾を与えます。が、射角が前方だったため、火力が半分となり、わずかに1ヒットにのみに。対するドンスコイも精密射撃で練度の低さをカバーし、明石に命中弾を与え、やはり1ヒットを喰らわせます。

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第3ターンも同様に、必死で追いすがる日本軍第戦隊とドンスコイが射撃戦を展開し、ともに1ヒットずつを与えます。そればかりか、ロシア軍の射撃が幸運にも弾薬の一部を誘爆し、明石には火災が発生します。

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すでに、脱出のできる北端は指呼の間に。第4ターン、日本軍は必死に消火に当たりますが、効果はなし。が、幸いにも延焼は免れます。消火活動に1CPを消費していたため、集中射撃はできなくなったので、先頭の明石が精密射撃を実施し、見事に命中。が、ドンスコイの厚い装甲に阻まれ、1ヒットのみ。

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この瞬間に、ドンスコイは中破に届かず、脱出が決定し、ロシア軍の勝利となりました。あと、1ヒットを与えられていれば、引き分けだったんですが・・・。

悔しいので、早速、第二戦に突入します。

第1ターン、先攻となったロシア軍は、第一戦と同様に、北端への離脱態勢に入ります。ここで日本軍は、単縦陣をあきらめ、明石と対馬を増速させ、早速、砲撃を開始します。

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日本軍は、同方向に回頭し、単縦陣を組むと、全速力で追撃に入ります。中距離でしたが、明石の攻撃は見事に命中!が、ドンスコイの装甲に弾かれ、戦果はなし。

第2ターン、2対1の同航戦に入った両軍は、敵に砲撃を行います。ロシア軍の精密射撃は7以下命中でしたが、外れ。対して日本軍は集中射撃で2発を命中させ、1ヒットを与えます。

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第3ターン、陣形より速度を重視したことで、早くも明石隊は1へクスの接近戦に移ります。ロシア軍も命中率が上がりましたが、またもや外れ。前日の惨敗ですっかりやる気をなくしたか?!対する日本軍は、またもや2発を命中させましたが、今度はドンスコイの装甲を破れず、効果なし。

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突破目前の第4ターン、ロシア軍は発砲を繰り返しますが、ああ、またも外れ。結局、1回も当てることができず。
日本軍は「百発百中!」の気合いとともに、またも2発を命中させます。結果は、2ヒット!が、ここまでのdrが冴えなかったため、後一歩(1ヒット)、及ばず。そのまま、ドンスコイは小破のまま、北端からの突破を果たしました。

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う~ん、せめてドンスコイを中破にと狙いましたが、二戦とも届かず。可能性はありましたが、ドンスコイの装甲に阻まれた形です。バランス的には、ロシア軍がやや有利かも。勝利条件を東端からの突破に限定すれば、まだま行けるかも知れませんが・・・。

ともあれ、基本的な流れが押さえられたので、次回は本命のS2「決戦、対馬海峡」に行きます。

「関ヶ原強襲」(GJ)の後は、最近、自宅オフ会で対戦した「奉天決戦1905」(GJ)をエンジョウさんと再戦します。「奉天決戦1905」(GJ)について詳しくは、以前の記事をごらんください。
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/12742822.html
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/12748734.html

今回も陣営は日本軍(エンジョウ)対ロシア軍(mitsu)です。

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第一戦ですが、カードを見た日本軍が、いきなりの嘆き節。「なんてこった!」後から確認したところ、なんと「強行軍」が1枚もないじゃないですか!唯一、電撃的な侵攻が可能な第1ターンに、これは痛い!

それでも、日本軍は通常カードを使用して、攻撃と前進を試みますが、ロシア軍の右翼の強化が増さり、進撃は驚くほど進みません。業を煮やした日本軍は、第2ターンに早、「28cm砲」と「満州軍総司令部」を投入する苦戦ぶり。

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やむなく、黒木第1軍で揺さぶりをかけたり、遅まきながら第2軍を投入しますが、ロシア軍の盤石な防衛線を崩せず。

と、第3ターンに、突如、小新民府にいた集成狙撃軍団が、「強行軍」で日本軍の足止め部隊を撃破!そのまま、鳥那牛を占領し、ロシア軍のサドンデス勝ちとなりました。

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あまりの展開に、すぐに仕切り直しの第二戦に。さすがにここでは順当なカード巡りとなり、第1ターンに早、第3軍が興隆甸に突入をします。ロシア軍は士気値を上げるのに手間取り、第2ターンに曹家台-全盛堡に防衛線を引くのがやっと。その間に第1軍は西麻戸を落とし、五百牛彖堡子に突入します。

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勢いに乗る日本軍は、第3軍に「重砲支援」や「強行軍」を集中投入し、ついに久里溝子に突入し、勝利目前まで行きます。が、ロシア軍はここで「ミシチェンコ騎兵団」を投入!第3軍の背後に回り込んだ騎兵が、大民屯と興隆甸を奪還し、敵の補給路を切断します。

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日本軍は何とか3VP目を獲得しようと、奉天エリアになけなしの予備隊を投入しますが、強烈な「先制反撃」を喰らって、突入は失敗。ロシア軍も久里溝子を解放するほどの余力はなく、引き分けで終了となりました。

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ロシア軍が一手を間違えれば、あるいはカード巡りによっては、日本軍がサドンデス勝利となるバランスですが、それだからこそ、このギリギリの攻防がたまりません。こうなったら、いっそ、防御をきわめて「ロシアの盾」になるか・・・。あ、でも、たまには日本軍もやりたいな~(笑い)。

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年度末のふと明いた休日を利用して、エンジョウさんと自宅オフ会をしました。この日のお題は、今年110周年を迎える日露戦争アイテムから「奉天決戦1905」(GJ)でした。詳しくは、今月のソロプレイ記事をどうぞ。

軽くインストの後、第1戦はエンジョウさんが日本軍、mitsuがロシア軍を担当します。このアイテムのロシア軍は、非常にタイトなので、経験者が担当した方がいいようです。

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第1ターン、日本軍は定石の第3軍の突進を行います。強行軍を使用して、まず、冷子堡を奪取し、そのまま主力は大民屯へ。と、ここでなぜか侵攻をやめ、第1軍によって正反対の西麻戸を奪取します。士気崩壊の危険がなくなったロシア軍は、中央から兵力引き抜き、興隆甸と曹家台に配備します。最後に日本軍は第2軍を迂回兵力を廻すべく、敵の第2軍の殲滅を計りましたが、後一歩及ばず。

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第2ターン、時間的余裕を得たロシア軍は、さらに予備を投入して、興隆甸と曹家台を強化します。日本軍は、押っ取り刀で小新民屯を占拠し、曹家台に一部の部隊を進入させます。

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第3ターン、北西端の興隆甸を巡って、激しい攻防となります。日本軍が重砲支援と28cm砲射撃、二度の強行軍を投入すれば、ロシア軍も補給と重砲支援、先制反撃で抵抗します。最後は、日本軍の練度が勝り、ついに興隆甸を占拠しますが、かなりの時間を消費してしまいます。一方、東部では鴨緑江軍が奮闘し、五百牛彖堡子を占領しますが、中央部は盤石です。

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翌最終の第4ターン、日本軍は最後の攻勢に出ます。第2軍を曹家台に突入させると、持てるリソースを全て投入して、激戦の末、これを奪取します。そのまま、奉天エリアに侵攻し、1VPを獲得しましたが・・・ロシア軍の分厚い防衛線を粉砕できず、時間切れで終了。ロシア軍の勝利となりました。

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勘所がつかめたところで、第二戦に突入。陣営は、同様にエンジョウさんが日本軍、mitsuがロシア軍です。

第1ターン、第3軍の突進は前回と同様でしたが、ここでエンジョウさんは早くも「満州軍総司令部」を投入!使い終わったはずの強行軍を回収すると、曹家台に突入し、戦闘で守備隊を全て消耗させます。と、なんと背後の奉天に浸透し、これを占領してしまいます。まさかの事態に、ロシア軍はかろうじて増援を送り込み、足止めをするのがやっと。

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第2ターン、最低限の守備隊を残すと、乃木第3軍が奉天背後の後方攪乱に出ます。イニシアチブの都合上、どうしてもロシア軍が後手に周り、好きなようにされていましたが、ここで早くも「総退却」を選択。後退により、防御力を増強するとともに、第3軍の行動を規制します。

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第3ターンに、膠着状態になった日本軍は、遅まきながら、第2軍を北上させようとしますが、正確無比なロシア軍の重砲射撃で全ユニットが混乱し、手詰まりに。体勢を立て直したロシア軍が、逆襲に出て、奉天を守っていた日本軍守備隊を全滅させ、これを奪還します。

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第4ターン、生き残った第3軍が九里溝子に突入し、何とかこれを維持したため、引き分けに終わりました。

いやー、ロシア軍にとって最も厳しいのが序盤なので、第1ターンの「満州軍総司令部」投入は強烈でした。
と、ここで、一端、「関ヶ原強襲」を挟んで、第三戦に突入。陣営を入れ替えて、mitsuが日本軍、エンジョウさんがロシア軍です。

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日本軍は、第3軍と第2軍による敵右翼の強襲を行います。まず、第3軍が強行軍2枚で、興隆甸まで前進します。同時に西麻戸を陥落させ、敵に士気の回復を強要します。

第2ターンには、敵を撃破して前進を開始した第2軍が、曹家台に突入。第3軍も興隆甸を占領して、全盛堡へ。そのまま、力押しで奉天と九里溝子に進撃し、早くも勝利条件を達成します。

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あとは、敵の反撃資源(カード)を殺ぐだけと、第3軍の一部が同時展開的に、奉天後方に浸透します。このままだと反撃はほぼ不可能になり、第3ターン終了時に日本軍の勝利となりました。

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慣れれば1時間ちょっとで終わるので、あれよあれよの3連戦でした。カードのランダム性と固定カードのタイミングから考えることも多く、いろいろと試してみたくなる佳作です。

それにしても、第1ターンの日本軍の突進は強力で、「満州軍曹司令部」を投入するとそこでのサドンデスもありえます。これを防ぐには、と二人で感想戦をしたところ、第1ターンの「総退却」か?!と妙案が出まして。でも、いくらロシア軍でも始まったばかりで「総退却」はね~と思いながらも、「クロパトキンならあり得る!」と二人で納得してしまいました(笑い)。

今月のソロプレイは、今年110周年を迎える日露戦争関連から「奉天決戦1905」(GJ)です。NHKドラマ「坂の上の雲」の放送にリンクして発売された、「最新」の日露戦争アイテムで、エリア式のカードドリブンで奉天会戦を描きます。

基本は、カード1枚を消費して、日本軍はいずれか1個軍を、ロシア軍は任意の1エリアの部隊を活性化して、エリアの占領(または阻止)を目指すものです。この時、任意のユニット数の1グループのみが、戦闘またはグループ移動ができます。グループからもれた(グループ化しなかった)ユニットも移動はできますが、無条件で敵の先制反撃を受けるなど、ハンディがあります。

いわゆるアルンヘムシステムの傍流なんですが、最大の違いは、ユニットが行動しても裏面(行動済み)にならない点です。よって、カードさえあれば、何度でも活性化できることに。行動済みにするには、戦闘で損害を与えるしかありません。

戦闘は任意で、攻撃側だけがヒットを与えることができます。これを防ぐためには、防御側の先制反撃があります(カードまたは渡河などの特定の条件で実施可能)。いずれもユニットごとにdrして、戦闘値以下が出ると1ヒットになります。1ヒットの損害は、裏面になる・後退する・除去するの組み合わせで、充当できます。

特殊なカード攻撃である重砲射撃(及び28cm砲射撃)も強力ですが、裏面にすることはできても砲撃だけではユニットを除去することはできません。よって、攻撃戦術としては、まず、砲撃で敵を弱体化(裏面)にし、その後、地上部隊による攻撃で、敵を排除してエリアを獲得していくことになります。

カードには、上記のリソースとしての使い方とイベントとしての使用があります。ダブルアクションのできる「強行軍」、二つの軍を同時行動できる「共同攻撃」、消耗した部隊を回復させる「補給」など、両軍共通カードをランダムに引き、作戦を練ります。これ以外に「満州軍総司令部」や「28cm砲」「秋山支隊」、「クロパトキンの決断」や「総退却」など、日露それぞれの使い捨ての固定カードが4枚ずつあり、この投入時期も思案がいります。

このゲームでは、ロシア軍支配下のエリアを奪うたびに、指揮が一つずつ落ち、不利な戦闘修整が付きます。さらに、+3となると、サドンデスで日本軍の勝利に。ロシア軍はこれを防ぐため、なけなしのカードを使って士気の回復を図らざるを得ず、そうすると部隊展開が遅れ、占領エリアを失う、といった悪循環に陥る危険があります。

これを考えると、展開は、史実通り、乃木第3軍によるロシア軍右翼の迂回行動から始まります。クロパトキンがなぜか平地から山岳に部隊を移動させたため、右翼が非常に弱体となっています。そこを第3軍が突進し、占領地拡大と士気の低下を進めます。ロシア軍はサドンデスにならないよう、細心の注意を計りながら、なんとか、奉天近郊で対峙するハメに。あとは、奉天とその後方エリア(VP地点)に、日本軍が突入できるかで、勝負が決まります。

まず、ゲームに先立つ第0ターン、日本軍のみに移動が許されています。ここでの前進が第1ターン以降の流れを決めます。今回、選んだのは、荒山子以外の前線への浸透と第3軍の敵右翼への突進、西麻戸への第1軍の突入です。前線への浸透は、主として敵兵力を拘束し、自由な展開を制限します。その上で、第3軍の敵右翼への突進で、敵の士気回復を上回る迅速な前進を狙います。同時に、西麻戸への第1軍の突入により、サドンデスの可能性を高め、敵のアクションを士気回復に浪費させる目論見です。

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第1ターン、上記の方針に従って、日本軍が攻勢を開始します。主攻の第3軍が冷子堡のレンネンカンプ支隊を吹き飛ばし、強行軍で大民屯に突入。さらなる強行軍で、興隆甸まで前進します。同時に、第1軍が反対方面の西麻戸を強襲し、ロシア軍の士気を下落させます。

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ロシア軍は、士気回復に追い立てられ、まともな防戦準備が遅れます。本来は、曹家台と興隆甸に5個部隊ずつを送りたいところですが、アクション数が限られてしまったために、奉天の総予備を半数ずつ派遣するのがやっと。それでも第3軍が興隆甸を占領するまでに、最低限の士気回復と全盛堡・曹家台ラインの強化に成功します。

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第2ターン、日本軍は正面突破とばかりに、奉天西の曹家台へ強襲を行いますが、敵の先制反撃を喰らって、攻撃は頓挫します。

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ならば、反対翼での揺さぶりとして、第1軍が邊牛堡子で重砲支援の元に攻撃を敢行しますが、こちらはロシア軍の補給によって、損害を回復され、やはり戦果無し。終了間際に、第3軍が全盛堡に突入するのが、やっとです。

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第3ターン、日本軍は直接アプローチで、今度は全盛堡で攻勢に出ます。まず、重砲支援で敵の5ユニットを混乱状態にします。が、日本軍も敵からの阻止砲撃を受けて、過半数のユニットが混乱状態に!突撃前に早くも攻勢は頓挫します。

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と、ここでロシア軍が「ミシチェンコ騎兵団」を投入!曹家台で待機していた騎兵1個連隊が、敵陣をするりと抜けて、小新民屯に突入します。突如、サドンデスの危機にさらされた日本軍は、中央から予備隊を引き抜くと、強行軍で小新民屯に送り込んで、何とか足を止めます。が、これで貴重な時間(カード)を浪費してしまいます。

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最終の第4ターン、日本軍は未だ、1点もVPを獲得せず。全ての資源を利用して、最後の攻勢をかけます。まず、全盛堡に重砲と28cm砲を投入し、強行軍でついに敵を粉砕します。そのまま、勢いを維持して、ついに奉天後方の九里溝子への突入に成功します。

ロシア軍は、反撃のために部隊をかき集めると、九里溝子に進入させて、大反攻の機会を待ちます。

と、部隊転換で弱体化した敵の左翼で、第1軍が電撃的に攻勢に出ます。この攻撃が奇襲となり、戦闘drもよく、第1軍が怒濤の突進を見せ、ついに奉天エリアへの突入を果たします。

日本軍は一気に3VPを獲得し、勝利条件を満たします。このままでは、負ける!ロシア軍は、九里溝子で乾坤一擲の反撃をかけます。「クロパトキンの決断」で士気値を上げたロシア軍が、寡兵の第3軍に襲いかかりますが・・・ここで日本軍は「秋山好古の奮闘」で対抗!結果、ロシア軍の攻勢は、日本軍の先制反撃で粉砕され、奪還できず。この瞬間、日本軍の(薄氷の)勝利が確定しました。

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一風変わったアルンヘムシステムですが、基本戦略がほぼ決まっていることで、プレイの負担感は少ないです。ターン数も4ターンということもあり、慣れれば小1時間で決着が付きます。いわゆる箱庭「奉天会戦」ですが、その分、戦術的な運用に傾注できます。最近、ブームの「関ヶ原強襲」(GJ)に似ているかも・・・。

いずれにしろ、手軽でそれなりにヒストリカルな奉天会戦を楽しめるアイテムとして、ご希望があれば、インストプレイできますよ~。

「砂漠の狐」の激闘でさすがにヘロヘロになったところで、目先を変えて「日露大戦」(CMJ)へ。Das Reichさんも久しぶりということで、ルールを確認しながらの対戦になります。
 
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第一戦は、日本軍をDas Reichさんが、ロシア軍をmitsuが担当します。序盤に「児玉源太郎」により、早々に旅順が陥落します。
 
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さらに「南下政策」が出た上に、「明石大佐」のコンボを喰らい、ロシア軍は全く増援が出せず、いいところなし。
気がつけば、遼陽も奉天も喪い、鉄嶺をめぐる激戦となりますが、必殺のマキシム機関銃も28cm砲に粉砕され、あえなくサドンデス負けに。ブランクがあっても、作戦級の鬼は強いっす。
 
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悔しいので、第二戦も同じ陣営で再戦となり、こちらは、希に見る激戦に。
 
序盤は、「マカロフ」「旅順艦隊」「ウラジオ艦隊」の最強コンボが決まり、兵力でロシア軍が上回り始めます。主戦場が膠着と見たDas Reichさんは、とりあえず、ロシア軍のカード増加を防ぐため、旅順攻略(による士気の低下)に乗り出します。
 
この攻防戦では、知恵を尽くした駆け引きが起こります。日本軍が「児玉源太郎」を繰り出せば、ロシア軍が「永久堡塁」で対抗。さらに日本軍が「28cm砲」を投入し、ここを占領!う~ん、なんてレポート向きの展開(笑い)。
 
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これまでの劣勢を挽回すべく、営口からの上陸や第三軍(1個師団)の北上などにより、日本軍は主戦線に兵力をかき集めます。が、主力決戦なら、単位あたりの戦闘力が高いロシア軍にも十分に分があり、一歩も引かぬ攻防戦を繰り広げます。
 
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終盤、痺れを切らした日本軍に、待望の「浸透戦術」がもたらされます。これにより、戦線をするりと抜けた1個師団が、奉天を占領し、ロシア軍の士気は1にまで低下します。
 
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が、ロシア軍も怯まず、猛烈な逆襲をかけ、残存兵力が1個師団になるまで日本軍を追い詰めます。それでも、投了しない日本軍。最終ターンにDas Reichさんが投入したのは「壊血病」。1/6の確率で、ロシア軍の士気が崩壊するところでしたが、勝利のdrはロシア軍に微笑みました。
 
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う~ん、箸休めのハズが、お互いに熱くなって、最終ターンにまでもつれ込む激闘になってしまいました(笑い)。
 
第三戦は、陣営を入れ替え、ロシア軍をDas Reichさんが、日本軍をmitsuが担当します。いきなり「旅順艦隊」を「秋山参謀」に阻止され、満を持して放った「マカロフ」が「機雷」で戦死と、ロシア軍には厳しい展開。それを挽回しようと、士気を落としてカード枚数を増やしましたが・・・。
 
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日本軍は「浸透戦術」と「児玉源太郎」のコンボで山中のロシア軍を撃破すると、そのまま、全滅覚悟で1個師団が奉天を占領し、さらに士気値を押し下げます。
 
なんとか、持久戦に持ち込みたかったロシア軍でしたが、南山陥落に続き、リシャッフルで再び、「児玉源太郎」を旅順で使われ、万事休す。日本軍の電撃的勝利でした。
 
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遠路遙々、来ていただいたDas Reichさんに感謝です。作戦級の鬼を相手に、「砂漠の狐」から立て続けの4戦で、実に濃厚な一日でした。この充足感!持つべき友は、真の作戦級ゲーマーですね~。

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