歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

カテゴリ: 日清・日露戦争

年末にアイテムの整理をしていたところ、水上砲撃戦や空母戦アイテムを発掘しまして・・・。その中にあったのが、変わり種の水上砲撃戦「大艦巨砲主義」(旧GJ)です。
 
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移動に関するコマンド・コントロールをばっさり切り捨て、砲撃のみに特化したことで、レジメ1ページに収まるほど、ルールはシンプル。その分、砲撃は砲門1門ごと(!)という凝り性で、システムは理にかなったものです。ただ、副砲砲撃まであるので、あまり、登場艦艇が多いと、かなり面倒になります。
 
今回は、登場艦艇の少ないシナリオを、kawaさん、いのさんとプレイしました。結果だけ言えば、ともに一方的な展開に・・・。
 
シナリオ1 黄海海戦1904 聯合艦隊(mitsu)対旅順艦隊(いの)
 聯合艦隊:三笠・敷島・朝日・富士・春日・日進
 旅順艦隊:ツェザレウィチ・ポペーダ・セバストポリ・レトヴィザン・ペレストヴェート・ポルタワ
 
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黄海海戦では、日本軍が丁字を取った上に、命中判定+1の効果が大きく影響しました(大きすぎ?)。雨霰と砲弾を浴びせられたロシア艦は、次々と上部構造物が破壊され、行動不能に。
 
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史実通り、一発もヴァイタルパートは抜かれなかったのですが、第2ターン半ばで全艦が「浮かべるスクラップ」になります。
 
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聯合艦隊の損害は、三笠の上部構造物が1ダメージと副砲1門が破壊されたのみ。う~ん、ロシア艦隊はうかつに近寄ってはいかんのかしら?!
 
シナリオ2  ド級対前ド級1908 ド級艦隊(mitsu)対前ド級艦隊(kawa)
  ド級艦隊:ドレッドノート・インビンシブル
 前ド級艦隊:筑波・生駒
 
「ド級対前ド級」では、砲門数の数が勝敗を決しました。ド級艦が片舷に8砲門を指向できるのに対し、ド級艦はわずかに4門。ドレッドノート以外は、ほぼ装甲も同じでしたが、命中数が大きく違い、第1ターンに筑波が集中射撃を受けて轟沈(drが偏りすぎ)。
 
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第2ターンに、生駒が甲板を次々に撃ち抜かれ、撃沈。ドレッドノートの損害は、上部構造物が1ダメージのみでした。
 
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未プレイのシナリオは二つだけなので、なんとかバランスがとれているといいのですが・・・。どなたか、奇特な同志はいないですかね?
シナリオ3 JUTLAND 1916
シナリオ4 オレンジ計画 1924

最後に。自分だけ相手がいなくなったため、イージーサンからお借りした「TSUSHIMA日本海海戦」(学研)をソロプレイすることにしました。勝手がいいことに、いわゆるソロ専用なんです。
 
その名の通り、日本海海戦のクライマックスシーンのみをシミュレートしています。簡単に流れを示すと
1)敵前回頭で、一方的にバルチック艦隊に砲撃さる。
2)その後は、連合艦隊-バルチック艦隊の順で、砲撃をする。
3)第5ラウンド終了時の両軍の損害で勝利判定をする。
 
両軍の砲撃で特徴的なのは、連合艦隊が隊列を組んで(2択で)目標を決定できるのに対し、バルチック艦隊の砲撃はランダムにチットを引いて、損害を決定します。つまり、日本軍が意図的に集中射撃ができますが、ロシア軍は完全にランダムです。
 
大破・沈没した艦は射撃ができないことから、順当であれば時間が経てば経つほど、両軍の差が広がるわけです。ちなみに、両艦隊の砲撃力の差は、プレイした感覚では、2-3倍に感じます。
 
ざっと、ルールを読んで、プレイ開始。天気晴朗なれど、波高し。
 
まず、敵前回頭(いわゆる東郷ターン)の距離ですが、史実と同じ、8000m(レンジC)を選択します。その結果、4発の砲弾が、三笠・富士・敷島・春日に命中します。
 
続いて、近距離で第1ラウンドに。戦列は三笠を先頭に、無傷の朝日を前衛に配置します。少し距離を置いて、2戦艦。最後に装甲巡洋艦です。
三笠-朝日-富士-敷島-日進-春日
 
後方に戦艦と装甲巡洋艦を集中したのは、こちらに敵の旧式戦艦が固まっているため。大破2隻または沈没艦1隻ごとに、敵の砲撃チットが-1となるので、耐久力の少ない旧式戦艦から撃破していこうという作戦です。
 
第1ラウンドはやや日本軍が低調ながら、スワロフに1ヒットを与え、ナワリンを大破させます。こちらの損害は、朝日・富士・日進・春日に分散。
 
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輝かしい戦果は、第2ラウンドに挙がります。連合艦隊の猛烈な砲撃が命中し、ナワリンが沈没、スワロフは大破、オスラビアとシソイに2ヒットを与えます。対する連合艦隊の損害は、旗艦三笠の1ヒットのみ。
 
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この流れを最大限に利用するため、艦隊は敵との距離を詰めて、再接近します(レンジD)。
 
第3ターン、一か八かの突撃は、連合艦隊に爆発的な攻撃力を与えました。大破していた旗艦スワロフに加え、シノイ・オスラビアが沈没!アレクサンドルⅢ世・ニコライⅠ世も2ヒットを受けます。
 
ロシア軍の砲撃は完全に混乱し、日進に1ヒットを与えただけとなります。
 
第4ターン、集中攻撃を受けたアレクサンドルⅢ世が沈没し、アリョールにも2ヒットが命中します。乾坤一擲の反撃も、三笠に1ヒットを与えたのに止まります。
 
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そして、最終5ラウンド、ボロジノのみが小破で残りましたが、アリョール・ニコライⅠ世が大破し、バルチック艦隊の砲撃力は1まで低下。朝日に軽傷の1ヒットを与えて、終了となりました。
 
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損害を比べたところ、
バルチック艦隊…沈没5隻、大破2隻で、日本軍に12VP
連合艦隊   …沈没、大破ともなし
よって、日本軍の大勝利。
 
今回は、drも良く、敵の砲撃も分散したため、ほぼ史実通りの展開になったようです。ランダム性や操作性もよい反面、ウォーゲーマーには戦術的自由度は少ないでしょうね。
 
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もっとも素人さんに訴えるなら、これが限界かも知れません(ルール量自体はこれでも臨界を越えているかも・・・・)。たぶん、SLGamerが歴史好きな素人さんにインストするには、ぴったりかも、ですね。

夕刻近くになって、あともう1時間というところで、3戦目は「日露大戦」(CMJ)のインストプレイをします。希望により、イージーサンが日本軍で、mitsuがロシア軍です。
 
序盤から中盤にかけては、マカロフや明石大佐のような大きなイベントはなく、普通にゲームが進みます。イージーサンは、旅順には目もくれず、ひたすら満州平野をめざします。当然、ロシア軍も遼陽付近に兵力を集結し、決戦準備を整えます。
 
事態が動いたのは、第5ターンでした。浸透移動を用いた日本軍が戦線を突破し、遼陽を占領。ロシア軍も必死に戦力を引き戻して、膠着状態になります。
 
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ここで日本軍は、包囲された部隊の救出を狙い、+3攻撃を行いますが・・・結果は、まさかのAR!2個師団が自滅!
 
すかさず、反撃に転じたロシア軍は、高火力の平押しで2ユニットを除去し、第8ターンには日本軍の士気を1にまで落とします。
 
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後詰めを欠く日本軍には継戦能力なしと判断し、ロシア軍の勝利となりました。

時代は移って、日露戦争のミニキャンペーン「日露大戦」(CMJ)へ。もはや言わずと知れた、傑作カードドリブンです。
 
第一戦は、日本軍(HA)対ロシア軍(mitsu)でしたが・・・あまりにカード引きがよすぎました。第1ターンにマカロフを引いたかと思うと、続けてウラジオストック艦隊に、旅順艦隊が出撃。とどめに、第4ターンもマカロフが来て、日本軍は揚陸さえもままなりません。
 
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順調に兵力増強を続けたロシア軍は、中盤から反撃に移ります。第7ターンにはリネウィッチで歩兵を撃破し、そのまま、朝鮮に雪崩れ込んで、サドンデス勝ちです。う~ん、日本軍には悪夢のような展開でした。
 
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しばし、他のゲームを楽しんだ後、終盤にTommyさんと2連戦に。陣営は、ともに日本軍(mitsu)対ロシア軍(Tommy)です。
 
第二戦は、明石大佐で敵の動きを止めた日本軍が、浸透をうまく使って、遼陽と奉天を占領。
 
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敵の態勢が整わないうちに、各個撃破で前衛を蹴散らし、鉄嶺を占領。これまた、サドンデスでした。
 
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第三戦は、やっと普通の展開に。時折、マカロフや旅順艦隊で悩ませられるものの、日本軍もそこそこの増援を遼東半島に送ります。対するロシア軍も、早めの増援が成功し、史実通り、遼陽を挟んで膠着気味になります。
 
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流れが変わったのは、第7ターンでした。のこのこと出撃した旅順艦隊に対し、機雷が触発!(-1士気値)。勇躍した日本軍は、南下してきたシベリア師団を包囲殲滅、さらに壊血病を流行させ、一気にロシア軍の士気値を2にまで下げます。
 
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となれば、旅順を落とせば、自動的勝利に。第8ターンから、右翼の部隊を急速に下げ、義州前面に最終防衛線を引くと、残りの兵力を南山にたたき込んで、これを占領。
 
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後は、カード次第でしたが、運良く乃木希典と28cm砲が来たので、旅順を包囲し、満を持して総攻撃をかけます。結果はEXとなり、最終ターンの旅順陥落が決定しました。まさにギリギリの勝利でした。いやー、面白かった。
 
これ以外も、
 ●日本軍(Tommy)対ロシア軍(kawa)○
  日本軍(HA)対ロシア軍(エンジョウ)  ともに士気値0で引き分け!
なども行われ、大いに盛り上がっていました。
 
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業務多忙と流感で、ちはら会さえ、参加できない3月でしたが、ひょっこり空いた日曜日に、久々の千葉会へ参戦してきました。yagi会長が新作「マンシュタイン最後の戦い」で、極悪非道なソ連軍による蹂躙攻撃をしかけたり(笑い)、ヘビーユーザーのASL組がパンツァーファウストを命中させたりと、千葉会らしいホットな戦いが繰り広げられていました。
 
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自分はちょうどお手すきだった山﨑さんを誘って、軽く「日露大戦」(CMJ) をプレイ。久々に日本軍を担当したのですが・・・結果は驚きのサドンデスに。
 
第1ターンに、いきなり「明石大佐」が来て、ロシア軍は増援もままならず。第2ターンには「敵中横断三百里」が効果を上げ、日本軍ははやくも迂回で山地を突破!
 
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あろうことか、第3ターンに、「正露丸」で引き直した手札は、またも「敵中横断三百里」!日本軍が、いそいそと奉天を占領した時点で、サドンデス勝ちが確定しました。山﨑さんの「もうしばらくは、これはやらんぞー!」
 
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その後、夕方に参加したYさんにインストプレイをしましたが、こちらも日本軍のサドンデスに。う~ん、カードの相性が大きいだけに、適切なアドヴァイスができず、インストが難しいアイテムだなと、実感しました。その分、ベテラン同志でプレイしても楽しめるんですけどね~。
 
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最後は、陣営を入れ替えて、再戦、。Yさんの日本軍は、遼陽付近まで前進したものの、ロシア軍の主力が到着し、膠着。
 
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こうなると、地力で勝るロシア軍が優勢で、消耗戦で補充力を見せつけて、ついに戦力差が逆転。
 
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ヨーロッパ師団も到着するに及び、攻守所を変えて、ロシア軍の逆襲がはじまり・・・最後は朝鮮半島まで押し返して、サドンデス勝利となりました。が、士気値1になりながらも、最終ターンまで粘った日本軍も、かなり練度が上がっていました。
 
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