最近、京都に行く機会があり、街中に溢れる幕末維新の記念碑に触発されまして。はじめに来場したTommyさんと「江戸幕府の黄昏」(GJ)を対戦しました。陣営はTommyさんの希望で倒幕側を、mitsuが佐幕側を担当します。

第1ターン、まずは影響ポイント合戦で、西の雄藩の奪い合いになります。倒幕側に比較的高いAPのカードが来ていたことにより、薩摩・長州藩が倒幕支配に、土佐藩が佐幕支配になります。

第2ターン、佐幕側に「井伊大老の就任」が来たので早速、プレイした直後、なんと「桜田門外の変」!流れは、倒幕派に傾きます。それでも気を取り直して、長州藩の支配を逆転し、熊本藩と宇和島藩を佐幕支配にします。

第3ターンは、両陣営が激しい攻防を繰り広げ、西日本の政治攻勢は混沌とします。倒幕派が「土佐勤王党」を活性化し土佐藩の支配を奪い、長州藩には松下村塾が立ち上がります。佐幕派も負けじと、薩摩藩に「寺田屋騒動」を仕掛け、一時的にここを政治的な空白地帯にします。

第4ターン、倒幕派が九州北部を固める一方で、佐幕派は家茂の登場で紀伊藩を奪い、同時に水戸藩・福井藩の支配を確立します。

第5-6ターンも、九州と中国、南海道の主導権争いが続きます。両陣営ともイベントも駆使して、一歩も引かない展開に。ただ、佐幕側が得点カードをうまく切ったことで、VPは佐幕に流れます。また、第6ターンに開国となり、カードが増えたことで、イベントが強力化します。

第7ターン、お互いに敵のイベントが多く来て、四苦八苦しながら政治的攻勢を続けます。倒幕派が中国と北九州の多くの藩を影響下におき、長州藩を包囲します。一方、佐幕側はこれまで取られっぱなしだった京都の主導権を、連続したイベントで奪還します。このターンも佐幕側の得点カード遣いがうまくいき、VPは14点に達します。

最終第8ターン、後がなくなった倒幕側は決死の反撃をかけます。まずは影響下の藩で包囲した長州藩に内紛をかけまくり、ついにこの支配を奪い返します。同様に小倉藩を高杉晋作が攻め、無力化します。
これに対し、VPでリードしている佐幕派は無理な再奪還はせず、周辺藩の切り崩しによる得点の妨害を行います。その結果、中国こそ、6VPを渡したものの、その他はほぼ同数となり、最後に京都の5VPを獲得したことで、そのまま、ゲームエンドになりました。

最終VPは17点と圧勝に見えますが、九州の得点カードが入っていて、かつ、横浜を取られていたら、10点以上が違っていたわけで、かなりの接戦となった可能性がありました。どちらかというと、苦しい展開をVP獲得のテクニックで凌いだ感じです。