歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

カテゴリ: WWⅡ太平洋戦線水上砲撃・空母戦

この日にプレイされた、もう一つのカードゲームが「突入!?レイテ湾」(CMJ)です。wさんのご希望で持ち込んだのですが、ちょうど次の対戦待ちの間に、mitsu・BIBI・エンジョウでプレイしました。

第一戦は、早々に「栗田ターン」が起こり、各艦隊とも足止め状態に。その間に強力無比なアメリカ軍が参集し、日本軍の進撃は完全にストップします。このまま、ゲームは終了し、210海里と最も進んだBIBI艦隊とエンジョウ艦隊が勝利しました。わがmitsu艦隊は、なんと泊地を出ることもできずに、敗北でした(号泣・・・)。

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第二戦は、各艦隊は進めるだけ進もうと、なりふり構わず、距離カードを出し、進軍します。途中でアメリカ軍の妨害が入りますが、スコールや煙幕で文字通り煙に巻きます。と、BIBI艦隊が残りカードを数えて、一気にレイテ湾に突入します。mitsu艦隊がこれに続くはずでしたが・・・ああ、煙幕を浴びたアメリカ軍がこちらに流れてきて、万事休す。結果的に、駆逐艦のみ(主力艦は零!)で突入したBIBI艦隊の勝利となりました。

このように、酷いときはどうにもできないこともあります。が、1ゲームは10分程度でできるので、そんなときはもう1回と再チャレンジできるのが、このゲームの良さです。

続いて、空母戦続きでレキシモンゲームの最新作「ミッドウェイ」(CMJ)をプレイします。陣営は、日本軍(近藤)対連合軍(mitsu)です。

序盤、なかなか、索敵の効果が上がらない(空母を発見できない)アメリカ軍に対し、日本軍はミッドウェイ島への攻撃を行います。が、強力な耐久力により、史実通り、陥落せず。

効果なしと認めた日本軍は、アメリカ軍空母の撃滅に切り替えます。一方のアメリカ軍も索敵に成功し、激しい空母戦に。

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結果、赤城以下3隻を撃沈した日本軍が、2隻を撃沈したアメリカ軍を上回り、勝利となりました。

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第二戦は、陣営を入れ替えて、日本軍(mitsu)対連合軍(近藤)です。一戦目でコツをつかんだ連合軍(近藤)は、戦闘機できっちりCAPを行います。日本軍(mitsu)も端からミッドウェイ島は捨てて、航空撃滅戦を挑みますが、厚いCAPによりなかなか空襲が成功しません。

それでも隙を突き、お互いに2隻ずつを沈めますが、航空兵力の消耗も加わって、そのまま、3日間が過ぎ、引き分けで終わりました。

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以前も書きましたが、ツボを押さえたシステムで、索敵-制空戦-雷爆撃が表現されています。カードならではの非常にスピーディな展開で、一戦は15分程度。例会の合間に、重宝するアイテムですね~。

第三戦はちょっと箸休めにと、傑作カードゲーム「突入?レイテ湾」(CMJ)をプレイしました。まあ、軽く一戦と思ったところ、またもやヘビロテに。

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第1戦は、Wilさんと二人プレイ。当然、カード巡りはよく、潤沢にあるので、両者は一斉にレイテ湾に向けてダッシュ。が、あまりに早すぎて、戦艦隊が追いつかず。レイテ湾直前で待っていたところ、ここでイベント「ナッシュビル」!すかさず、突入して、マッカーサーを戦死させ、mitsu艦隊の勝利となります。

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第2戦は、お互いに妨害合戦に。ともに潤沢なアメリカ軍カードで、両者の猛烈な足止めが始まり、行き足は停滞。それでもWilさんは連合艦隊の戦艦カードで敵を除去しながら前進します。が、mitsuには全くカードが来ず、やむなく、ブルネイに戻って出直しましたが、そこでもアメリカ軍護衛空母群の待ち伏せ。結局、130海里だけ進んだWil艦隊の勝利に。

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第3戦は、ゲームに慣れたところで、いい感じの進撃・妨害合戦に。レイテ湾まで後一歩までいった両艦隊は、戦艦の到着を待ちますが、その間にイベントが発生し、ともに辿るつけず。進撃距離は250海里同士となり、はじめての引き分けになります。

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と、ここでプレイを見ていたyagi会長が参入し、三人プレイとなります。yagiさんは初プレイながら、抜群のセンスを発揮し、空母の空襲をスコールでやり返したり、強力な戦艦群を煙幕で文字通り煙に巻いたり。時間ギリギリで三人とも170海里以上になりましたが、200海里で頭一つ抜け出したWil艦隊が二勝目となります。

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第5戦目は、イベント「栗田ターン」で足止めを喰った上に、それぞれに強力なお邪魔部隊が居座り、時間切れに。たまたま、スタートダッシュで230海里を稼いでいたmitsu艦隊が二度目の勝利に。

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最終第6戦は、序盤からイベントが盛りだくさんの波乱に富んだ展開に。1/3のカードを消化したところで、早、3枚のイベントが出て、残りは「栗田ターン」だけ。ということは、いつ、ゲームが終わってもおかしくないゾ。3人とも海をかき分け、かき分け、前進し、レイテ湾直前まで来ますが、味方戦艦が心細く、上がりたいのに上がれないジレンマ!と、最後の最後に、またもWil艦隊がするりと抜けだし、突入に成功!最後の1枚で「栗田ターン」がきて、アクションできずに290海里のmitsu・yagi艦隊が取り残されて、Wil艦隊の単独勝利となりました。

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「このシミュゲ2017」にも書きましたが、何人でプレイしても展開が固定されず、それでいて破綻もなく、まさに奇跡のカードゲームでした。しかもプレイ時間は平均10分以下。これなら、10番勝負はもちろん100番勝負さえ、夢じゃないゾ!売り切れる前に、もう一つ、「こまいふ買い」をしておこうかしら。

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午後になって、少しずつ参加者が集まり始めたところで、もう一つの新作「突入!?レイテ湾」(CMJ)をプレイしました。インストに5分、プレイが10-15分程度のため、すぐに始められるのが、いいところです。

第一戦は、新人のマンシュウ・mitsu・kawaでの対戦。マンシュウさんは学校でSLGサークルに所属しているそうで、飲み込みが早く、序盤から距離カードを出して着実に進みます。mitsuとkawaさんが牽制し合っている間に、そのまま、レイテ湾に突入。唯一の到達と言うことで、初戦での勝利となりました。

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第二・三戦は、M秀さんを加えて、4人プレイ。この人数だとレイテ突入は難しいため、他人を妨害しながら隙を見て距離を稼ぐ作戦に。第二戦はmitsuが、第三戦はまたもやマンシュウさんがトップで勝利となりました。

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その後、終盤にBIBI・マンシュウ・kawaでヘビーローテーションになり、この3人でなんと6連戦でした。

これまでも同じフォーマットのレキシモンカードゲームは、二作出ていますが、「突入!?レイテ湾」の完成度の高さは、特質ものだと思います。昨年発売された通常のゲームの中でも、トップレベル。少し分析をして、「このしみゅげ」の記事にでもしてみましょうか。

午後になって、少し会場が空き始めた頃、ちはら会のBIBIさんが、ブースに現れまして。ちょうど、ルールを読み始めていた「突入?レイテ湾」(CMJ)を、試遊卓を借りて、プレイすることにしました。

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ちなみに、お隣では軍神さんが「モスクワ電撃戦2」(CMJ)をインストしています。

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このアイテムは、レイテ海戦で幻で終わった日本艦隊の突入作戦をテーマにした、カードゲームです。基本システムは、佳作「ミルボーン」で、300海里を進攻すると、レイテ湾に突入できます。複数の艦隊(プレイヤー)が到着した場合は、手札の艦艇の攻撃力が大きい側が勝ち。誰もたどり着けなかった時は、もっとも進出した艦隊が勝利します。

敵キャラとして、移動を妨害するアメリカ軍戦艦や軽空母部隊、手札を減らす正規空母があります。日本軍は、大和をはじめとする水上艦艇で敵艦を排除し、あるいはスコールに紛れて空襲を避ける、煙幕で敵艦隊を他の艦隊に押しつける(!)などをしながら、レイテ湾突入を目指します。

展開に適度に影響を与えるのが、4枚のイベントカードです。一時的に進攻ができなくなる「栗田ターン」、空襲が来なくなる「小澤艦隊」、戦艦隊が投入できない「弾薬不足」、突入した瞬間に勝利できる「巡洋艦ナッシュビル」(マッカーサー乗艦)が、強制ベンで登場します(随時、最新のイベントに上書きされます)。

第1戦は、BIBIさんとの差し勝負。戦艦部隊と軽空母の任務部隊で行く手を阻む連合軍に対し、BIBI艦隊はとっておきの大和を投入し、これを撃破します。そのまま、あっという間にレイテ湾に突入します。

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その後、mitsuも投入に成功しますが、こちらは十分な水上打撃兵力を連れていたため、逆転勝利に。二人だとほぼほぼ突入できるので、後はカードを揃えた方が勝利できます。

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と、これを見ていた観客のMさんが対戦を申し入れ、3人でのプレイに。三人になると途端に妨害が盛んになり、イベントの効果と相まって、突入はかなり困難に。第2戦は、BIBIさんとMさんがほぼ拮抗しながら、レイテ湾手前まで行きますが、最後は鼻の差でMさんの勝利に。初プレイで目当てが持てるくらい、プレイアビリティは高いですね。

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第3戦から、別のお二人が参入し、初の4人プレイに。全くのSLG素人さんとのことでしたが、CMJの売り子さんの説明を受け、すぐにプレイできるあたりは優秀です。

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第3戦は最も進んだmitsuが勝利。店頭のじんぼさんが4人以上なら2セットか、と言っていましたが、このコンポーネントだけで十分に行けそうです。

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第4戦は、もう一人の素人さんが「最上」(敵戦艦隊を惹き付ける)の陽動をうまく使って、レイテ目前に。と、ここで、タイミングよく、「ナッシュビル」(マッカーサー乗艦)を把捉・撃沈し、初のサドンデス勝利に。こんな展開もあるんですね~。

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第5戦は、のっけからイベントの嵐で4艦隊ともほとんど進めず(一端、進んでも、敵が強力で、泣く泣く煙幕を張って撤退することも)。わずか130海里進んだ素人さんが勝利に。

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そのまま、勢いで第6戦に突入し、手練れのBIBIさんが距離で押し切って、勝利。

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と、ここで新たな挑戦者がきて、入れ替わりの3人で、第7戦に。BIBIさんと挑戦者さんがいきなりマッチレースになりますが、わずか10海里差で、BIBIさんが勝利。

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第8戦は、挑戦者さんがカードに恵まれ、レイテ直前で、またも「ナッシュビル」!二度目のサドンデス勝利達成です。

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最終第9戦は、mitsuが泊地からまともに出撃もできない中、またもBIBIさんと挑戦者さんがマッチレースに。最後は全艦隊に敵が群がり、全く進めなくなりましたが、先行で逃げ切ったBIBIさんの勝利となりました。

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気がつけば、時間を忘れて、なんと9戦!のべプレイタイムは1時間20分を切ったので、1ゲームが10分以下という、回転の良さ。初プレイでも素人さんでも勝つチャンスが有り、連勝がわずか1回というのも、プレイバランスの良さを証明しています。

これまで空母戦と水上破壊戦も購入していますが、このアイテムは最も秀逸ではないかと思います。師走に入って「このシミュゲ」の記事候補にいきなり名乗りを上げた感じですね~。

二週連続で茨城からご来訪いただいたこまいふさんと、久しぶりに「ミッドウェイ・キャンペーン」(CMJ)を対戦しました。一時期、ちはら会・千葉会でプレイしたシンプルなダブルブラインドの空母戦です。今回は、こまいふさんのオファーで、アメリカ軍(mitsu)対日本軍(こまいふ)の対戦でしたが・・・。

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こまいふさんの思い入れはひとしおで、このアイテムのために作った専用バインダーに、日米10ずつの専用ダイスまで持ち込む徹底ぶり。こりゃ、相当、気合いが入っているゾと。

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通常は第二目から三日目の戦闘がメインなんですが、いきなり序盤にゲームが動きます。まず、第3ターンの終了時に、霧が消滅(わずか10%の確率)。濃霧に紛れて接近を目論んでいたこまいふさんが、自らのdrに嘆きます。「・・・mitsuさん、なにか、仕組んでませんか?」って、専用ダイスを用意したのも、実際に振ったのも、こまいふさんだって!(笑い)

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第4ターン、すかさず、ミッドウェイ島からカタリナが飛んで、日本機動部隊を発見。と、ここで、いきなり、アメリカ軍艦載機による奇襲!

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実は、この時、アメリカ軍も濃霧の海域に突入していました。ともに索敵ができないうちに、日本艦隊に接近し、敵がミッドウェイ島に前進を始めたところで、背後から襲うという、トリッキーな作戦を立てていました。

が、やむなく霧が晴れたので、索敵能力が優勢なうちに、先制攻撃をと切り替えまして。発進準備を整え、さらなる前進を図っていた矢先に、敵艦隊発見の報に接します。

CAP2ユニットを除き、3空母から飛び立った全艦載機が、敵の4空母に肉薄します。当然、零戦による迎撃を覚悟していたのですが、なんと甲板上に機体なし!戦闘はまだと、日本軍は一切の準備をしていなかったのです!まさに、史実を越える奇襲に。

対空砲火をくぐり抜けたSBDドーントレス急降下爆撃機とTBD デバステイター雷撃機が4空母に投弾。drはかなり悪かったのですが、数の威力で命中弾を出し、空母加賀を除く3隻が爆沈!あまりの損害に、日本軍は作戦中止を発令し、アメリカ軍の勝利になりました。

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配置を含め、両軍がアグレッシブに接近をしたことと、あっという間に霧が晴れたこと、日本軍がまさかと油断をしていたことの全ての条件が、そろわないと起こらないわけで・・・第4ターンの決着というのは、おそらく、このゲームの最短記録でしょう。

なにより、オファーしたこまいふさんが一番、びっくり、茫然としていました。「ああ、なにをしに、茨城から来たんだ~」(笑い)。

と、ここのままでは、あんまりなので、仕切り直しで、陣営を入れ替えて、第二戦に。日本軍(mitsu)対アメリカ軍(こまいふ)です。

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こちらは、突然、霧が晴れることなく、一日目はともに接触なく、終了します。ところが、明けて、二日目になっても、「敵影見えず」。アメリカ軍は、潜水艦によるピケット哨戒とカタリナによる索敵を繰り返しますが、夜明けとともに接近してくるはず、と思っていた敵がいない、と焦り出します。

さすがに、おかしいと感じたこまいふさんが、カタリナ1隊を南部に派遣。第9ターンに空母が発見されましたが、アメリカ軍はおとりの空母瑞鳳だと思い込み、爆撃機を送らず(確認せず)。

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実は、これは先導役の蒼龍でした。日本軍は、濃霧海域から接近するセオリーをあえて採らず、主力空母は大きく南方旋回しながら、ミッドウェイ島に迫っていました。

と、同時に、北部には空母瑞鳳をブラフとして派遣し、あえて航空索敵をして、こちらに主力がいるように見せかけていました。

第10ターン、アメリカ軍が混乱する隙を突き、ここで日本軍機動部隊が航空索敵を実施し、2つの敵CV部隊を発見します。すかさず、航続距離内の蒼龍と瑞鳳が攻撃をかけます。戦果こそなかったものの、敵機動部隊の陣容を確認します。

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第11ターン、未だ、敵主力は北方にあると考えたアメリカ軍は、機動部隊を南下させ、一時、距離を取ろうとしましたが、まさにここに、日本軍の主力空母が待ち構えていました。


再発見された第16機動部隊に対し、空母赤城・加賀・飛龍から飛び立った艦載機が総攻撃をかけます。CAPのF4Fを主導権を握った零戦が蹴散らし、99艦爆と97艦攻が同時攻撃を実施します。アメリカ軍も対空砲火でかなりの損害を与えますが、日本軍の練度は高く、あっさりとエンタープライズとホーネットを撃沈します。


攻撃準備のため、日本軍が一端、距離を取り、両軍は索敵に力を入れます。

第15ターン、再び接触した両軍は、最後の空母戦を行います。が、アメリカ軍の空母はわずかにヨークタウンのみ。全滅覚悟で、全ての戦闘機を攻撃隊の護衛に廻したことで、かろうじて零戦のCAPをかいくぐり、3ユニットが攻撃に成功します。結果、空母飛龍を撃沈し、アメリカ軍は溜飲を下げました。しかし、4空母から容赦ない猛爆雷攻撃を受けて、ヨークタウンも太平洋の藻屑と消えます。

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この時点で、ミッドウェイ島には戦艦・重巡隊が到着し、艦砲射撃を行う手はずが整っていました。もはや、ミッドウェイ島の陥落は必至ということで、日本軍の勝利となりました。

二戦とも相手の心理の裏を付き、奇襲が成功した形になりました。実は、こまいふさんはたいへん研究熱心で、ちはら会のブログ等を読んで、日本軍ならば「絨毯索敵作戦」で来ると、思っていたそうです。たしかに「絨毯索敵作戦」は有効なんですが、せっかくやるなら、敵が予想しない手でと、打ったことが、結果的に裏を取れたようです。

シンプル故の自由度の高さから、様々な作戦が考えられる本作。また、お誘いがあれば、ぜひ、プレイしたいものです。

「ラグナロック作戦」がツクダにしては珍しくまとも(失礼)、と感想戦を終えたところで、お昼から参戦したTommyさんと3人で、「On The Flight Deck」(CMJ)を対戦しました。CMJ最新作のカードゲームで、概要はそちらをご覧ください。http://www.rekishimon.com/

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第一戦は、3人とも様子を見ながらのプレイに。序盤から零戦を飛ばすものの、F4Fとの空中戦に巻き込まれ、一向にVPは伸びず。

やはり、敵空母を倒さねば駄目だと、攻撃隊の出撃に重点を置きますが、そんなときに限って、敵襲が連続します。九九艦爆はともかく、九七艦攻の発進が遅れ、そこへドーントレス!2発の爆弾と2つの魚雷が命中し、大破となりますが、こちらも2つずつ艦爆と艦攻を発進させたため、敵空母を1隻撃沈、1隻中破に追い込みます。

山札がなくなったところで、mitsuが1点差でリードしていましたが、最後にTommyさんがF4Fを飛ばして、零戦が相打ち。結局、8点同士で、mitsuとTommyさんの勝利となりました。

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第二戦も、似たような展開ですが、プレイに慣れたため、敵機や火災への対応がうまくなり、ほとんど損害を得ず(3点のみ)。これまた、最後に、mitsuとTommyさんのマッチレースになり、今度もmitsuの艦爆隊がF4Fに落とされ、またも同点勝利でした。

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う~ん、協力型と言いながら、目端の利く(効き過ぎる)ウォーゲーマーがプレイすると、「まだ、空母は沈まないな」とか、「こちらが勝つためには、あえて迎撃しない」とか、外連味たっぷりになるようで・・・。家族や職場など、アットホームな雰囲気の方がいいかも。あ、でも、空母甲板物語では、地味すぎるかしら?!

この日の緒戦は、お手軽潜水艦戦の「RUN SILENT,RUN DEEP」(3W)からS18「ラメージの大暴れ」です。1隻の駆逐艦と2隻の海防艦に守られた12隻の日本軍のタンカー・輸送船を、アメリカ海軍のパーチ(ガトー級)が襲撃するというものです。史実では、闇夜の夜間浮上攻撃だったそうですが、このゲームでは潜水艦の浮上は自殺行為なので、通常の雷撃による勝利を狙います。
 
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のべ魚雷数は24発で4隻以上の撃沈とハードルは高めですが、全部、命中判定ができれば9.6ヒットが見込めるので、一発撃沈(輸送船で命中数の20%)も合わせて、可能性はあります。
 
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序盤、大胆にも船団間近に忍び寄ったパーチは、2発の雷撃を行いますが、これははずれ。
 
と、日本軍の探信がかなり優秀だったようで、なんと6ターン連続で探知を受けます。第4ターンと第6/7ターンに、駆逐艦桑(松級)による爆雷攻撃を受けますが、ランダムで航路を替えたことで、被害はなし。
 
代わりに第4ターンに、パーチは6発の前方魚雷を発射し、4発が命中判定となります。が、drが惨く、タンカー1隻をDIWにするのがやっと。
 
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その後、爆雷に紛れて失探となったことを奇貨として、船団を追いかけながら、深く静かに潜航します。日本軍は組織的な探信を続けますが、変温層(150f以下だと-2修整)によって敵を捕らえることができません。
 
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第9ターン、一時的に探査されるものの、距離があったために、大胆にも潜望鏡深度まで浮上し、再度、魚雷発射!前後でのべ7発の魚雷が全て命中判定となり、DIWだった1隻が撃沈、さらに2隻がDIWになります。が、護衛艦には損害なし。
 
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怒り心頭の護衛艦3隻は周辺を駆け回り、猛爆雷攻撃を実施しますが、すでにパーチは安全範囲に離脱しています。駆逐艦と違い海防艦の速力は6と低速で、探知しても攻撃するまでに時間がかかり、助かった形です。
 
が、パーチも再装填が済んだものの、すでにゲームは終盤に。残りの魚雷は8発。まず、DIWの2隻に引導を渡さんと魚雷を撃ちますが、70%の命中率にも関わらず、命中なし。ええい、未だ、アメリカ軍には欠陥魚雷が残っているのか!
 
やむなく、第16ターンにも魚雷を撃ち込み、やっと2隻を撃沈します。が、この時点で残りの魚雷は2発のみ。しかも、回避運動と落伍艦の処理のために、船団からはだいぶ離れてしまい、1ターンでは届かない距離に。
 
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勝利条件の後1隻を沈められるかどうか?後方射界を確保したパーチは、第19ターンに長距離雷撃を実施します。最終ターン、運命の2発はしっかりと殿にいた輸送船に到達します。2発とも命中か、1発でもdrがよければ轟沈と、確率は約50%でしたが・・・ああ、ギリギリで不発。この瞬間、損害を出しながらも船団を守りきった日本軍の勝利となりました。
 
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結局、22発を命中範囲に入れながら、drに祟られ6発しか命中せず(期待値通りなら、9発程度は命中だったのに)。まあ、最善は尽くしたので、やむを得ないですね~。
 
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ちなみに・・・このプレイで、太平洋戦争空母・水上戦アイテムのプレイ率が5割を突破
しました。ジャンル別記事も更新しますので、ご覧ください。
航空機万能の時代と主役の座を降りた大艦巨砲主義~太平洋戦争空母・水上戦アイテム
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/9540783.html

この日の変わり種第一弾が、「日本機動部隊2」(CMJ)シナリオ2「烈風燃ゆ」です。マリアナ海戦の架空戦を描いたもので、その名の通り、日本海軍最強の戦闘機烈風が登場します。さらに最新鋭機天山を始め、未配備に終わった流星が投入できる、日本軍にとってまさに「夢」のシナリオです。
 
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ただ、それでもアメリカ軍の膨大な物量とVT信管に代表される高度な迎撃システムは、楽観を許しません。事前のソロ演習では、これだけの最新鋭機を投入しても、アメリカ軍に敗れていまして・・・。
 
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今回は、前回の史実シナリオと陣営を入れ替え、日本軍(mitsu)対アメリカ軍(kawa)で対戦します。
 
日本軍は、まず、事前の準備として、分割のできる前衛部隊を、空母、水上艦ともに分散し、これを囮に敵の攻撃軸を狂わせたり、逆にファイタースウィープを仕掛けたりといった手を狙います。もちろん、12個の艦隊マーカーは全部、本物にして使用します。敵がかかってくれなければ、成果は薄いのですが、単に空母を集中するよりも艦隊保全の意味からも有効です。また、見え見えであっても、複数の艦隊がいることで、もしや戦艦隊?と、敵にブラフをかける効果もあるはず。
 
この指針に沿って、編成した艦隊を北部を中心に配置します。と、一つだけ、遙か南の洋上に軽巡を配備し、敵の索敵圏外をグアムに向かって前進させ、勝利条件の戦艦隣接のブラフとします。敵もまさかと想いながらも、少なからずの兵力を割くことになるかも・・・。
 
序盤、両軍は敵を求めて接近をします。第4ターン、アメリカ軍は、ここ一番の索敵に失敗し、やむなく前衛のピケット重巡を航空攻撃で撃破します。一方の日本軍は、索敵には成功したものの、空母本隊には膨大なCAPがいることから、機動部隊本隊の攻撃を断念。代わりに突出していた戦艦隊を全力攻撃し、戦艦ワシントンとノース・カロライナを撃沈します。
 
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一夜明けた第6ターン、両軍は整備を終えた攻撃隊を、主力とおぼしき敵に向かわせます。
 
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まず、日本軍が第3群を捕捉し、対空砲火で甚大な被害を出しながらも不沈艦エンタープライズと軽空母サンジャシントを撃沈します。
 
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対するアメリカ軍は、航続距離の都合で、2群から成る攻撃隊を、日本軍の主力艦隊に投入します。そこに待っていたのが、精鋭の戦闘機群!最新鋭の烈風ではありませんでしたが、ベテランの乗る零戦64型は強力で、F6Fの護衛をかいくぐり、敵の攻撃隊の1/3を削ります。さらにまとまった対空砲火を受け、攻撃は一度のみに。アメリカ軍も然る者でこの虎の子の一撃を空母翔鶴に向け、見事に撃沈します。
 
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同時に、敵誘導のための囮-瑞鳳が発見され、これも1個空母群の攻撃で撃沈されます。
 
と、さらに敵の戦艦隊が水上戦を挑んできますが、これは罠でした。待ち受けていたのは、最強戦艦大和級2隻と金剛級2隻!まず、開始前の大和級のボーナス砲撃で、戦艦アラバマが撃沈!本戦では、敵も榛名を撃沈、金剛を中破と善戦しますが、残った2隻も中破となります。これで日本軍の撃滅VPは4.5隻となり、勝利目前になります。
 
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なお、この時、南方に軽巡が捕捉されて撃滅されますが、貴重な空母1個群と最新のアイオワ級を引きつけたことで、主海戦での優勢をもたらしました。
 
終了が見えて来た第8ターン、両軍は三度、艦載機を繰り出し、最後の勝負に出ます。まず、アメリカ軍が日本軍の戦艦隊を捕捉。ここで、大和級を仕留めれば、逆転勝利でしたが、強力な対空砲火と尋常でない防御力(撃沈には26ヒットが必要!)から、これを断念。やむなく、損傷した金剛を目標を変更し、撃沈します。アメリカ軍の撃滅VPは2.5隻に(4隻で勝利)。
 
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また、一か八かのトライを狙って、主力空母隊(瑞鶴、大鳳)にも1個空母群が攻撃をかけましたが・・・ああ、烈風の待ち伏せ!ヴェテランの駆る精鋭機の前に、攻撃隊は撃墜・帰還を余儀なくされ、攻撃できたのはわずかに半壊したドーントレスのみ。それでも空母に損傷を与えられる可能性はありましたが、対空砲火で手元が狂ったのか、戦果なしに。
 
続いて、日本軍が生き残った全攻撃隊を持って、先に叩いた空母艦隊に空爆をかけます。目標は軽空母プリンストン!二派に渡る流星の雷爆撃を浴び、プリンストンが炎上し、マリアナ沖に姿を消しました。
 
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この瞬間、日本軍の撃滅VPは6隻となり、勝利が確定しました。なんとか、勝利できたわけですが、両軍とも航空兵力の損害は甚大で、青ざめるほどでした。

[日本軍の損害] 
 戦闘機14ステップ、攻撃機25ステップ
[アメリカ軍の損害]
 戦闘機22ステップ、攻撃機12ステップ
 
午前中の練習の後、お昼から始めて3時間半は、実に濃密な対戦でした。さすがに、空母の運営にかなりの気を遣ったので、しばらく、休んでから、後半戦のシナリオにも挑戦したいものです。ぜひ、日本軍陸上機の担当者を募集しています~(笑い)。
 
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追記:プレイに当たっては、以下の明確化をしています。

「空中戦でA0の結果の場合、攻撃側は制限なく対艦攻撃に参加できる。」

この日、海軍提督kawaさんと約束していたのが、「日本機動部隊2」(CMJ)マリアナ沖海戦決戦シナリオです。名作「日本機動部隊」(エポック/CMJ)の続編を名乗って発売された1944年の西太平洋キャンペーンで、マリアナ沖及びその後の海戦を描いています。
 
続編といいながら、それ以前とは比べようのない大規模空母戦を描くため、随所に変更が加えられています。ユニット規模がほぼ2倍となり、艦載数が減少しています(エンタープライズ8ユニットから4ユニットに)。戦術ターンスケールも発進から収容までが1ターンに収まるようになって、2.5倍ほどに伸びています。
 
それ以上に変わったのが、索敵システムとシークエンスで、移動の後、規定数の航空索敵が自動的に行え、そのターンのうちに攻撃ができることに。
 
戦闘では、各艦艇に個艦対空力と広域対空力が設定され、輪形陣の効果が強調されています。アメリカ軍が最高の38対空火力で攻撃を行うと、drによっては8ステップ(!)もの損害が出ることに。あな、恐ろしや、VT信管!ちなみに全てのdr判定は、10面体に変更されており、前作以上に振り幅が大きくなっています。
 
今回、プレイしたのは、ヒストリカルのマリアナ沖海戦決戦シナリオであるS1「鬼戦闘機F6F」です。史実では、航続距離の長さを生かして日本軍のアウトレンジ攻撃が成功するものの、レーダー網に誘導されたF6FのCAPと正確無比なVT信管の対空射撃によって、日本軍の攻撃隊が壊滅的な打撃を受けています。この戦訓は、図らずもリプレイで証明されることになりまして・・・。
 
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両軍の戦闘序列は以下の通り。
日本軍:空母5隻、軽空母4隻、戦艦5隻、巡洋艦13隻、駆逐戦隊6隊、航空機35ユニット
アメリカ軍:空母7隻、軽空母8隻、戦艦7隻、巡洋艦20隻、駆逐戦隊17隊、航空機51ユニット
 
序盤は規定通りのセットアップを行い、ともに敵を求めて接近します。
 
第3ターン、先手を打ったのは日本軍でした。航続距離7という能力を生かして、アメリカ軍の水上艦隊(実は重巡1隻)に攻撃をかけます。その数は、全35ユニット!おお、史実並みの大編隊です。
 
航続距離が足りず、航空攻撃ができないアメリカ軍が取った手は・・・全戦闘機隊の投入!その数、F6Fの22ユニット!
 
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日本軍の護衛機も必死の空中戦を繰り広げますが、主力の零戦でさえ、+2コラムを余儀なくされ、F6Fの1ステップの損害に対し、日本軍の戦闘機隊は19ステップロスという破滅的な損害を受けます(2/3が撃滅)。
 
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さらに、護衛スクリーンを潜り抜けたF6Fの大群が攻撃隊に襲いかかり、15ステップロスという甚大な損害を出します(約40%の損耗)。
 
怒り心頭の攻撃隊は、雷爆撃で重巡1隻を撃沈するものの、のべで34ステップという全艦載機の1/2を、たったの1攻撃で失います。そのキルレシオは11:1という、七面鳥撃ちとなりました。
 
翌第4ターン、航空機隊を収容した日本軍の空母群は、次の攻撃準備のために、一旦、西に退避します。代わりに、敵船団の撃滅に一縷の望みをかけて、大和以下4隻の戦艦及び7隻の巡洋艦からなる水上打撃部隊が、東に突進します。
 
これを索敵で捕捉したアメリカ軍は、お返しとばかりに、全攻撃機による雷爆撃を敢行します。損害を押さえるために、まず、輪形陣外部の艦艇を潰し、その後に大和を囲む外側から一隻ずつ、攻撃を実施します。猛烈な対空砲火を受けながらも、魚雷と爆弾を命中させ、武蔵を含む戦艦3隻を中破、巡洋艦4隻を撃沈・中大破、駆逐艦隊の1/2を撃破します。大和こそ、無傷で残ったものの、頼みの綱の戦艦隊も戦力を40%近く失います。
 
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後は、アメリカ軍の新鋭戦艦隊が止めを刺すはずでしたが、なんと、ここで攻撃隊の損害が10ステップを上回ってしまい・・・アメリカ軍の敗北!そんなばかな!たった一度、護衛のいない敵に対し、損害を押さえながら攻撃したにも関わらず、敗北?!
 
勝ったはずの日本軍も、負けたとは全く思えないアメリカ軍も、ともに「??」の対戦でした。「う~ん、こりゃ、勝利条件がおかしいのでは?」いくら、アメリカの若者の命が「尊い」からと言っても、戦艦隊と敵航空兵力の半壊に足るとは思えず。次回からは、アメリカ軍の航空損害は、カウントしない方向になりそうです。
 
ともあれ、貴重な太平洋戦争後期の空母戦を描いた作品ですので、ぜひ、残りのシナリオもプレイしたいものです。次は、烈風で一泡吹かすぞ!?

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