歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

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カテゴリ: WWⅡ太平洋戦線水上砲撃・空母戦

この日にもっとも楽しみにしていたのが、「日本機動部隊」(CMJ)シナリオ9「ソロモン・キャンペーン」です。両軍とも工夫しながら投入ポイントで艦隊を編成し、最多で3海戦を闘う、最大のシナリオ(キャンペーン)です。これまで何度か、対戦をしてきたエンジョウさんと、フィナーレに相応しい決戦となります。担当は、エンジョウさんが希望で日本軍を、mitsuが連合軍を担当します。
 
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第1回戦の投入した航空艦隊は、以下のとおり(対戦後に確認)。
帝国海軍:空母翔鶴、瑞鶴、龍驤
アメリカ軍:空母エンタープライズ、ワスプ、サラトガ
 
序盤、両軍は積極的に敵を求めて、接近をします。後からわかったことですが、夜が明けた時点で、すでに両空母艦隊はお互いを攻撃できる位置にいました。夜明けとともに、索敵機が飛び立ち、「敵機動部隊発見」を伝えます。
 
第4ターン、航続距離の関係で先手を取ったのは、日本軍でした。翔鶴、瑞鶴のレンジに入っていたワスプが、両空母からの攻撃を受けます。戦闘機と攻撃機が半数ずつの計8ユニットの戦爆連合です。これに対し、アメリカ軍が投入した迎撃機は、ワイルドキャットの9ユニット(全戦闘機隊)!零戦が分離をして、極力、攻撃機を守りますが、のべで6ステップを失います(アメリカ軍の損害は5ステップ)。
 
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続く、対空砲火でも、戦艦ワシントンを初めとする猛烈な射撃により、一気に5ステップの損害を受けます。あわせて11ステップ(!)という「七面鳥撃ち」を喰らった日本軍は、攻撃drも優れず、全く損害を与えられません。
 
翌第5ターン、今度はお返しとばかりに、アメリカ軍の2空母から攻撃隊が飛び立ちます。目標は敵空母のスタック!そう、日本軍はCAPの効率を高めるために、空母を集中運用していました。ただし、迎撃機は、龍驤から上空直掩に派遣された4ステップのみ。これを見た連合軍は、攻撃隊を二手に分けて、空襲を実施します。その結果は・・・2空母とも、中破!
 
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対する日本軍も、一矢報いんと、ワスプに対し、第二次攻撃隊を繰り出します。今度は、直衛機が出払っていたため、対空砲火をかいくぐった攻撃隊が、雷爆同時攻撃で見事にワスプを撃沈します。
 
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第6ターン、アメリカ軍は残った二空母の攻撃隊を差し向け、中破していた瑞鶴を撃沈します。この時点で、日本軍は事実上の航空攻撃力を失います。
 
あとは、残敵掃討になるはずで、事実、空母を失った直衛艦隊を空襲し、金剛級2隻を中破します。
 
が、夜間に入ると、戦意を失っていない日本軍は少しでも損害差を埋めようと、戦艦隊による水上特攻を敢行します。これを想定していなかったアメリカ軍は、思わぬ水上戦闘に巻き込まれます。個艦性能では敵より優秀な戦艦ワシントンがいましたが、金剛級の集中砲火を浴びて撃沈。反撃で霧島を大破にし、残りを1隻を中破にするものの、かわりに軽巡及び駆逐艦を7.5隻、失います。
 
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しかし、ここまでが敵の限界でした。夜明けとともに、追撃に移ったアメリカ空母が攻撃をしかけ、一方的に金剛級2隻を中破にします。これにより、次回の海戦には、同級4隻は使用不能になります。
 
二日目半ばには、日本軍が北端から離脱し、戦闘は終息しました。
 
第1回戦の損害は、以下のようになりました。
[日本軍]
 撃沈…瑞鶴
 大破…霧島
 中破…翔鶴、金剛、比叡、榛名
[アメリカ軍]
 撃沈…ワスプ、ホーネット、軽巡×3、駆逐艦×4.5
 
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撃沈された数自体は、圧倒的にアメリカ軍が多かったのですが、日本軍は正規空母2隻と金剛級4隻の撃沈破で、次回以降に使用できなくなります。
 
続いて、第2戦の準備に入ります。アメリカ軍には、増援でホーネットが登場。これで、空母3隻+ヘンダーソン基地で、優位に立てるはずでしたが・・・。
 
「じゃ、イベントチェックね」とエンジョウさんが振ったdrは「6」。敵大型艦2隻撃沈!主力の空母サラトガはもちろん、唯一残った戦艦ノースカロライナが、イ号潜水艦の餌食に!そんな馬鹿な!!
 
第2回戦の投入した航空艦隊は、以下のとおりです。
帝国海軍:空母隼鷹、飛鷹、龍驤、瑞鳳
アメリカ軍:空母エンタープライズ、ホーネット
 
アメリカ軍の航空優勢が(索敵数を除き)一転して劣勢になったため、連合軍はある賭に出ます。重巡10隻の水上打撃部隊!これを一日目の夜間に解き放ち、ピケットの駆逐艦隊とともに、接近して来るであろう輸送船団を狙います。
 
もし、日本軍が戦艦隊を投入したら、効果は少ないばかりか、大損害を受ける可能性があります。が、敵はこちらに戦艦がいないことを知っており、かつ、空母をフルに投入するとすれば、投入ポイントが足りないはず、と計算した上での勝負です。
 
航空戦力の温存と打撃部隊による急襲を狙う連合軍は、初日はダミーを放って敵の動きを牽制しつつ、距離を取りながら、ガ島近辺まで接近します。
 
結果、陽動の駆逐艦隊が日本軍の空襲を受け全滅しますが(1.5ユニット)、ほぼ想定通りの展開で夜を迎えます。いよいよ、連合軍による夜襲の実施です。
 
後方から押っ取り刀で向かってくる艦隊が、輸送艦隊に違いないと、ガ島付近から水上戦力の3艦隊が北上します。
 
と、途中で、接触したのが、なんと隼鷹艦隊でした。が、重巡2隻に守られていた敵を駆逐艦では撃破できず、一方的に殲滅されます。しかし、まだ、近くに重巡10隻の主力艦隊がいます。しかも敵には、戦艦らしき艦影は無し!
 
油断していた隼鷹艦隊を、アメリカ軍重巡艦隊が捕捉したのは、第12ターンでした。10隻による猛烈なレーダー射撃を受けた日本軍は、隼鷹の中破を始め、大損害を出します。続く、第13ターンには退路を遮断した上で、これを包囲攻撃し、重巡4隻を含む同艦隊は、全滅します。
 
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怒り心頭の日本軍は、夜明けとともに空母4隻からの攻撃を繰り出し、にっくきアメリカ軍重巡を3隻を血祭りに上げます。
 
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が、損害上等で突出した重巡と圧倒的に有利になった航空索敵(5:3)により、敵空母の位置が判明!第16ターン、すかさず、飛び立ったエンタープライズとホーネット隊の全力攻撃で、主力となっていた飛鷹を撃沈することに成功します。
 
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またも、この時点で、日本軍は事実上の航空攻撃力を失います。空母戦力で圧倒され、かつ、重巡による輸送船団の捕捉が確実になったことで、勝機は失われたと判断し、日本軍はガダルカナル戦役の終了を宣言しました。
 
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第2回戦の損害は、以下のとおり。
[日本軍]
 撃沈…飛鷹、隼鷹、重巡×3、輸送船×1
 大破…重巡×1
[アメリカ軍]
 撃沈…重巡×4、駆逐艦×5
 大破…重巡×1
 
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結果、1、2回戦の勝利得点は、以下のようになりました。
[第1回戦]
 日本軍…26.5点
 アメリカ軍…37点
[第2回戦]
 日本軍…18.5点
 アメリカ軍…33点
[合計]
 日本軍…45点
 アメリカ軍…70点
よって、アメリカ軍の勝利。
 
いやー、非常に苦しかったけど、面白かった!投入ポイントによる制限と次回以降の海戦を見通した編成は、考えることが多く、それ自体が楽しいものでした。さらに、敵の兵力と意図を予測した作戦立案も、いい意味で悩ましく、お互いに「まさか!」「そんな!」と驚きの展開となりました。アメリカ軍にしてみれば、集中した航空機運用と日本軍のお株を奪う夜襲がうまく填り、ガ島をめぐる戦いを制することができました。
 
あまりプレイされた話を聞きませんが、最多で3海戦の可能性があり、「明日の戦いのために、今、どうするか?」と言う意味では、本来の醍醐味が味わえるシナリオでした。
 
残念ながら、JWC版ではこのシナリオは掲載されていませんでしたが、「激突南太平洋」(TCS)で復活したようです。ご興味のある人は、そちらをどうぞ。
 
なお、今回の対戦で、「日本機動部隊」(CMJ)の12個の全シナリオ・ヴァリアント制覇となりました。去年の6月に第1シナリオからスタートし、ダミーシステムにかかわらず、1年ちょっとで対戦し切ったことは、「戦友」のみなさんのおかげですね~。

謀略級で冷や汗をかいた後は、涼しい海戦アイテムということで、kawaさんと「RUN SILENT,RUN DEEP」(3W)シナリオ16「ハーダーの雷撃」を対戦しました。タンカー3隻を護衛する2隻の日本駆逐艦に対し、Gato級のハーダーが挑むもの。勝利条件は、タンカー2隻の撃沈か、突破です。
 
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このアイテムはkawaさんと最も多く対戦していまして。はじめはただ単に雷撃と爆雷攻撃を繰り返していましたが、数々の死闘を通して、潜水艦戦術と対潜戦術が驚くほど高まってきました。例えば・・・

[潜水艦戦術]
 探知を潜り抜けるための「無音潜航+変温域往復戦術」(探知-3drm!)
 退避潜航するだろうという予測を逆手に取った「50fの浅海域行動」(勇気が要るけど)
 間近に迫った爆雷投下を紙一重で躱す(かもしれない)「完全停止」(もっと怖いけど)
 装填時間を誤解させるための「中距離&近距離魚雷コンボ攻撃」(!いつ、撃ったの?)
[対潜水艦戦術]
 敵潜の攻撃を避けるため、定期的にハンターとキラーグループを入れ替える「相互交替戦術」
 魚雷攻撃を読んで急激な速度変化とステップで躱す「緩急ステップ退避」
 至近の魚雷を紙一重で躱す(かもしれない)「実質停止移動」(6移動力で円を描く)
 数隻の対潜艦で横隊を作り、爆雷域で埋め尽くす「絨毯爆雷攻撃」
 油断している敵に一撃を見舞う(かもしれない)「高速深読み爆雷」
 
まさに、持つべきはよき戦友です。ただ、これまでかなり危ない場面もあったのですが、mitsuの潜水艦撃沈はまだなく・・・(2ヒットが最高)。どうしてもmitsuの潜水艦を沈めたいということで(笑い)、担当はアメリカ軍(mitsu)対帝国海軍(kawa)です。
 
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序盤、ハーダーは距離はあるものの(中距離)、タンカーを狙って広角一斉発射(6発)を行います。次ターンには命中判定ができるはずでしたが、ここでkawaさんがドンピシャで船団の進路を変更!大量の魚雷が、間一髪で躱されます。
 
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ならば、今度は後部魚雷でと、敵の進路を見極めた上で、第5ターンに4発の魚雷を発射。全て読み通りに命中判定になり、うち1発が先頭のタンカーに命中!轟沈!
 
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日本軍も回避ステップ運動をしながら、必死に探知を試みます。が、予測方向を誤ったため、「無音潜航+変温域往復戦術」(探知-3drm)を駆使するハーダーをどうしても見つけられず。
 
前部魚雷管の再装填が成った第8ターン、再び、ハーダーが雷撃。そろそろ、探知が来そうだったので、先手を打って目標は駆逐艦!これが成功し、船団前方で探索をしていた薄雲を撃沈します。第11ターンには、今度は後部魚雷でタンカーに命中を出し、これを航行不能にします。
 
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もはや一隻で探知・撃滅チームがなくなった夕凪は、ここで「高速深読み爆雷」攻撃に変更します(通称:あてずっぽ爆雷)。距離もあったので大丈夫だろうと油断していたら、第10ターンにまさかの同深度命中!!drが低かったので難を逃れましたが、場合によっては強制浮上もあっただけに、冷やっとしました。
 
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この仕打ちは魚雷でお返しと、第14ターン、タンカー全滅の完全勝利を狙って、4発の魚雷を先頭船に発射します。確率的にはほぼ9割方で命中率でしたが・・・なんと、全弾はずれ!
 
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もはや、魚雷は2発のみに。完勝は逃したけど、ここは勝利を取りに行こうと、第18ターンに、最後の魚雷を航行不能のタンカーに向けます。これも確率的には9割以上で命中のはずでしたが・・・ああ、はずれ!停止しているの当たらないとは、なんてこったい!!
 
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潜水艦側としては魚雷16発の命中判定を行うなど、ほぼ完璧な内容にもかかわらず、drの極低調で引き分けに終わりました。ああ、不運の魔術師sawadaさんのdrを笑えないです。
 
逆にいえば、一度も潜水艦を探知できなかったにも関わらず、爆雷を命中させたASW側の読みと粘りは賞賛されていいでしょう。
 
この対戦で、未プレイシナリオはあと二つになりました。ソロができないブラインドで、ありがたい限りです。ぜひ、今年中に対戦できれば、うれしいな~。

例会の最後に、後から駆けつけた山田さんを誘って、「RUN SILENT,RUN DEEP」(3W)を対戦しました。ちはら会では定番と言ってよいシングルブラインドの潜水艦戦です。シナリオは13「スカルピン、浮上せり」。帝国海軍(mitsu)がわずか吹雪級駆逐艦1隻で、アメリカ海軍の潜水艦スカルピン(山田)に立ち向かいます。 
 
ゲームは、スカルピンの側面に、中距離で漣が忍び寄るところからスタートします。第1ターン、幸運にもスカルピンを探知するも、爆雷を投下するには、あと一歩、足らず。
 
第2ターン、速度を上げて、漣は一旦、危険海域を離脱します。と、その直後に魚雷2発!さらに第3ターン、今度は射界を変えたスカルピンが1発の魚雷を発射しますが、これも漣のサイドステップで躱されます。が、発射数が少ないため、漣の方もそれほど速度を落とすことはできません。
 
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5-6の中速度で周辺海域を走る漣でしたが、第5ターン、敵の探知に成功します。正面!ジグザグ航行をしながら敵に接近する漣を、第6ターンについに魚雷が襲いますが、drに恵まれ、被害なし。
 
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ならば、反撃と、速度を上げた漣は、Kガンを含む14発の爆雷を見舞いますが、こちらもdrが優れず、戦果なし。終了後に確認したところ、2発が同深度で炸裂していたそうです。惜しかった!
 
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やられたらやり返せ、とばかりに第8ターン、今度はスカルピンが3発の魚雷を放ちますが、急旋回と急発進を繰り返す漣は、ギリギリでこれを躱します。
 
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この雷撃でおおよその敵の位置を推測した漣は、第10ターンに最大戦速に加速すると、再び、爆雷攻撃を実施。全く探知ができない予測攻撃でしたが、これが見事に命中します(Kガンが1ヒット!)。
 
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まさかの攻撃を受けたスカルピンは、距離を置くため、ひたすら反対方向へ直進します。時間がない漣も、速度を落とすことはかなり危険なため、時折、高速で爆雷を落としながら、周辺海域を駆け回ります。
 
両者とも、最後のターンにかけ、準備を進めます。迎えた第15ターン、スカリピンは前部発射管の4発を一斉発射!が、高速で動き回る漣を捉えることはできず、両者生存のまま、ゲーム終了となります。
 
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スカルピンに1ヒットを与えたことで、ゲーム的には帝国海軍の勝利となりました。まあ、戦史的には引き分けでしょうね~。それでも、たった1隻で3発の爆雷攻撃に成功したので(同深度爆発)、十分、満足です。初プレイの山田さんも楽しんでくれたようで、「次回もぜひ」と言ってくれました。
 
これで、「RUN SILENT,RUN DEEP」(3W)も太平洋海域と大西洋海域でそれぞれ2シナリオを残すところまで、来ました。大西洋海域には最大級のS7が残っているので、とりあえず、太平洋海域の方が早く進みそうです。ちはら会同志のみなさん、夏の例会あたりでいかがでしょう?

朝一で会場を開けると、間もなく、ちはら会の海軍提督kawaさんが来場しまして・・・。事前に希望を上げていた「日本機動部隊」(CMJ)のラスボスのシナリオ10「聯合艦隊対太平洋艦隊」をプレイすることにしました。
 
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このシナリオは、いわゆるIFシナリオです。日本軍が真珠湾強襲をせず、戦前の計画に沿って、小笠原あたりで、全力を持って一大決戦が行うことになっています。
 
その主力は、両軍合わせて、12隻の正規空母!そこに、旧式戦艦群と補助艦艇が加わります。特に日本軍には精強な戦艦大和も登場し、戦争初期のオールスターが揃い踏みです。
 
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特別ルールは、以下の通りです。
*両軍は戦闘に入るまで後退ができない。
*アメリカ軍空母は2ヘクスの索敵が、日本軍は1ヘクスの索敵ができる。
 
このため、アメリカ軍は有利な索敵能力を使って、午前中の早めに戦闘に入れることが理想です。反対に日本軍は、午前中はできるだけ接触を避け、十分に索敵をしてから攻撃に移りたいところです。
 
序盤、両軍は規定に沿って、接近をしてきます。と、夜が明けたところで、日本軍はやや距離を取って、南北への移動で時間を稼ぎます。連合軍は、逆に全速力で接近をし、攻撃準備に移ります。
 
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先制攻撃をかけたのは、アメリカ軍でした。見敵必戦とばかりに、航続距離ギリギリの日本艦隊に、3空母からの攻撃隊が殺到します。攻撃ができる距離にはなかったので、日本軍は代わりにCAPを派遣して、艦隊の護衛に努めます。
 
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空中戦と対空砲火でかなりの損害を与えますが、それをすり抜けたドーントレスの投弾により、軽巡1隻が沈没。さらに、激しい対空射撃を物ともせず、果敢に大和を爆撃し、これを中破してしまいます。が、これにより、敵の航空戦力の半数を、一時的に引きつけたわけで、空母戦を有利に運ぶ条件が整います。
 
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第6ターン、攻撃機を収容し、一時的に後退に移った敵艦隊に対し、日本軍の全空母から攻撃隊が飛び立ちます。偵察の結果は「艦隊」もありましたが、その位置から空母に違いないと予想した4艦隊に、集中攻撃を行います。
 
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果たして、全てが本物!レキシントンを除けば、各空母に1.5隻相当の艦載機が、殺到します。必死に上がってくるCAPを、十分な数のゼロ戦で阻止すると、強烈な雷爆同時攻撃を実施。その結果、一気に4空母が撃沈破されます。
 ホーネット …中破、着艦不能
 ワスプ   …撃沈
 ヨークタウン…撃沈
 レキシントン…大破
 
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アメリカ軍も、整備を終えた3空母から攻撃隊を発進させ、翔鶴を集中攻撃し、これを撃沈しますが、航空兵力では5:2と明らかな劣勢に。
 
第7ターン、主力空母の2/3の機能を失ったアメリカ軍は、果敢に白昼の砲撃戦を挑みます。が、戦艦数で2:1と優位だったにも関わらず、損害はアメリカ軍に不利に。中破の大和へも決死の砲撃を放ったものの、ヴァイタルパートを打ち抜けず。
 
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と、日暮れ直前の第9ターン、再び、攻撃準備を整えた両軍は、同時の薄暮攻撃を実施します。目標は、当然、空母!
 
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劣勢ながら、アメリカ軍は全艦載機を投入して、空母赤城を狙います。日本軍もCAPを集中し、ドーントレスの半数を撃退しますが、生き残った機体が逆落としに投弾!これが飛行甲板を刺し貫き、赤城が中破となります。が、ちょうど、艦載機が出払っていたため、発着艦とも支障なし。
 
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対する日本軍の空爆は、精緻を極めました。そのままでは損害が多いと判断した攻撃隊は、余剰の戦力で、まず、空母の輪形陣を崩しにかかります。外周にいる軽巡や重巡に個別の爆撃を行い、2箇所を崩壊させます。そこに、満を持した16火力が突進。結果は、残った2空母をいずれも撃沈に。
 
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これにより、稼働可能な空母がなくなったアメリカ軍は、撤退を宣言し、ゲーム終了となりました。
日本軍 109点
連合軍 47点
で、日本軍の圧勝。
 
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その後、マルチを終えた後で、空母戦に触発されたkawaさんとエンジョウさんが、2つのシナリオを時間いっぱいと楽しんでいました。
 
シナリオ5 珊瑚海海戦  ●日本軍(kawa)対連合軍(エンジョウ)○
 
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レキシントンとヨークタウンの空襲が、クリティカルで命中し、日本軍を瞬殺。
 
シナリオ7 第二次ソロモン海戦   ○日本軍(エンジョウ)対連合軍(kawa)●
 
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こちらは、最終ターンまでもつれ込む接戦で、最後はわずかなVPの差で、エンジョウさんが連勝だったそうです。

GWオフ会の第三弾は、エンジョウさんとの対戦でした。緒戦は、事前に約束していた太平洋海戦アイテムの「日本機動部隊」(CMJ)です。シナリオは追加ヴァリアントの「ソロモン強襲」です。アメリカ軍をmitsuが、日本軍をエンジョウさんが担当しました。
 
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このゲームの設定は、シナリオ8「南太平洋海戦」のその後という扱いです。史実では、日本軍最後の勝利となった第二次ソロモン海戦以後、ガ島から撤退した日本軍は、ラバウルで航空撃滅戦を行います。が、空母搭乗員まで投入したこの戦いは、日本軍の「撃滅」で幕を下ろします。このヴァリアントでは、ニューギニア方面の航空戦を優位に進めるために、再び、空母を投入してガ島方面のアメリか軍基地に打撃を与えることを目指します。
 
登場する戦力は、以下の通りです。
日本軍空母…翔鶴、瑞鶴、隼鷹、瑞鳳
アメリカ軍空母…サラトガ、ヴィクトリアス(イギリス軍!)
戦艦数は2隻ずつながら、性能では条約明け艦の連合軍が有利。重巡は8隻対5隻で日本軍が有利、駆逐艦数は日本軍が敵の1.5倍です。また、シナリオ8同様に、大量の陸軍機が登場し、航空撃滅戦を展開します。
 
勝利条件は、撃沈破した敵艦のVPに加え、両軍にそれぞれ、追加のVPがあります。
 日本軍がブカに輸送船を揚陸した…1ステップに付き1点(最大8点)
 日本軍が敵空母戦力を撃滅し、自軍が一定数残っている…5点
 連合軍がヘンダーソンとE・サントを守りきった…5点
 
予測される展開としては、
・ニューギニア方面では、両軍が航空撃滅戦を展開。その合間に輸送船団を揚陸または阻止する。
・ガ島からフィジー方面で空母(アメリカ軍は基地を含む)による航空決戦を行う。
これを受けて、連合軍は以下の作戦方針を立てました。
・戦艦を含む水上打撃部隊をガ島北方の隘路に投入し、ここを封鎖。敵艦による艦砲射撃を阻止する。
・主力の空母艦隊は、大量のダミーとピケット艦隊ともにヘンダーソン基地周辺に移動し、敵の隙を見て航空攻撃を行う。
・ニューギニア方面では、ブカとガスマタの敵基地を空爆して、無力化する。その後、やってくる敵輸送船団を撃沈破する。
 
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序盤、両軍はこの基本路線に沿って、軍を配置します。一日目はほぼこの展開通りに進みます。
 
夜明けとともに、両軍は激しい航空戦に。ブカとガスマタから零戦に護衛された一式陸攻が飛び立ち、全力を持ってポートモレスビーを叩きます。その際、基地戦闘機との間に空中戦が展開されますが、日本軍の台湾航空隊の活躍もあり、アメリカ軍戦闘機が甚大な被害を受けます(まずい!キルレシオで1:2、まだ、序盤なのに)。護衛のおかげで被害の少なかった陸攻隊が滑走路に爆弾を命中させ、ポートモレスビー基地を半壊させます。
一方のアメリカ軍も、ブカに向かってB17を含む、全攻撃機を送り込み、こちらも基地を半壊させます。
 
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その後、午後に再び、航空戦が発生。ただでさえ、消耗していた連合軍戦闘機隊は、再び、ポートモレスビーをめぐる戦闘で損耗し、あと1ユニットだけ(!)になってしまいます。激しい対空砲火により、爆撃の被害こそ、ギリギリで持ち応えたものの、次はもうないでしょう(空からの脅威がなくなった輸送船が、翌日に接近してくるのは間違いなし)。
 
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対するアメリカ軍も、やられたらやり返せと、爆撃艦隊をガスマタに投入!ブカに比べ、防御力が薄いのを見越して、攻撃隊を二派に分け、空襲を敢行します。この策が的中し、ガスマタは一瞬にして廃墟となります。このため、着陸予定だった日本軍の陸上機は、遠路、ラバウルへの帰還を余儀なくされます。ラバウルからは出撃(と帰還)が長距離となるため(2ターン必要)、モレスビーはこの日の壊滅を免れることに(危なかった!)。
 
この間、両軍の主力艦隊(らしきダミー)は、ガ島への直進を行います。連合軍は、一つだけ本物のピケット艦隊(軽巡1隻+駆逐艦1ユニット)を混ぜた大量のダミーを北方に送り、敵の動きを牽制します。途中でピケット艦隊が発見され、艦載機の空襲を受けて壊滅しますが、その隙に主力をガ島周辺に集結させることに成功します。
 
この時、連合軍とすれ違う形で、少なからずの日本軍がE・サントに向かいます。まさかとは思いましたが、念のため、緊急で空母艦隊を北上させ、薄暮攻撃を実施します。これまた、連合軍と同じピケット艦隊(軽巡1隻+駆逐艦1ユニット)でした。が、ここに日本軍空母からの戦闘機隊が殺到!1ユニットを除き、全ての攻撃機が迎撃を受け、半壊または全滅します。当然、爆撃成果はなし。攻撃準備に間がなく、護衛の戦闘機を付けられなかった(薄暮で入れ替えができなかった)のが、厳しかったです。
 
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一日目の帳が降りた時点で、まだ、得点差は開いていませんが、ただでさえ、劣勢な連合軍戦力の消耗が激しく、前途多難です。
 
続く、夜間には、若干の水上戦が発生し、多少の損害とダミーの露顕が起こりますが、決定的な戦局は二日目に持ち越されます。
 
明けて二日目、ガ島に接近していた日本の空母艦隊は、ヘンダーソン撃滅を目指して、可能な限りの全航空隊を発艦させます。これを見越していたアメリカ軍でしたが、一撃での壊滅はないだろうとの観測から、あえて陸上機を温存します。敵影見ずと日本軍は一方的に空爆を行いますが、頑強な滑走路とCBの活躍で損害なし!と、ここで、「敵機動部隊、発見!」の連絡が届きます。
 
翌7:30に、満を持して待機していたガ島の航空隊とアメリカ軍機動部隊が、帰還機収容中の敵艦隊を襲います。発見した艦隊は、すべて空母!そう、CAPの効率を高めるため、日本軍は空母2隻ずつを1艦隊に編成し直していたのです。
 
ならば、集中攻撃でと、主力隊には十分な護衛機を付け、厚いCAPと壮烈な消耗戦を展開。さすがのゼロ戦も1.5倍の敵に、ほぼ壊滅状態に。続いて、CAPをかいくぐった攻撃隊が翔鶴に照準を合わせ、雷爆同時攻撃を実施します。結果は、見事に撃沈!
 
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また、もう一つの機動部隊にも、B17を含む陸上攻撃が襲いかかります。こちらは、隼鷹と瑞鳳のコンビだったので、より大きな隼鷹を狙います。水平爆撃でしたが、対空砲火も薄く、見事に隼鷹を仕留めます。
 
これにより、日本軍の海上航空兵力は、収納のまま、海底に沈んだ攻撃機などを含め、1/4までに減少。輸送船による8VPを得たとしても、空母による損害には追いつかず、減少した航空兵力では、ヘンダーソンまたはE・サントの破壊は不可能ということで、日本軍の投了となりました。
 
いやー、一日目が終わった時点で、モレスビーは風前の灯火だし、艦船VPを献上しているしと、厳しい展開でしたが、二日目の逆転トライが決まって、勝利となりました。基地を空襲後に、空母からの逆襲を受けるというシュチュエーションは、まさにミッドウェイ海戦。地味に夜間戦闘で敵のダミーを減らしていたのも、有効でした。
 
この対戦で、日本機動部隊」もあと2シナリオを残すだけとなりました。一つは、3戦を行う(かもしれない)キャンペーンで、もう一つはオールスター空母出演の仮想戦です。どなたか、いかがですかね~。
シナリオ9「ソロモン・キャンペーン」
シナリオ10「聯合艦隊対太平洋艦隊」

この日の緒戦は、ちはら会で何度も対戦している「RUN SILENT,RUN DEEP」(3W)から、シナリオ15「アメリカ海軍イングランド」です。ちょうど1年前の100回記念例会で、最大のシナリオ「エースたちの死」をプレイしたのを思い出し、持ち込んでみました。日本軍のイ号をmitsuが、アメリカ軍の駆逐艦3隻をkawaさんが担当します。
 
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序盤、まず、イ号が4発の魚雷を放ちます。長距離魚雷を含む、うち、2発がメガヘクスに到達するも、drに恵まれず、命中なし。
 
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しばらく、魚雷はないと判断したアメリカ軍は、距離を詰めながら、探知に入ります。2ターン連続で探知され、攻撃は必死と思われましたが・・・第4ターンに深深度に潜ったイ号が接触を断つことに成功します。
 
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必死に捜索をするアメリカ軍ですが、幸運にも距離を空けることに成功した日本軍を、どうしても捉えきれず。全くの無接触が続きます。
 
と、第7ターン、再装填を終えたイ号は、敵の捜索サークルの外から、3発の魚雷を放ちます。が、この雷撃を読んでいたkawaさんの巧みな操艦により、命中判定さえできずに、攻撃は失敗します。
 
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ここぞとばかりに、速度を落として、ソナー音に耳を傾けるアメリカ軍ですが、想定していた位置が悪く、最寄艦はアークが合わず、その他の二艦は距離が遠すぎて(30ヘクス以上)、全く探知できず。
 
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このまま、終了かと思われた第14ターン、秘かに長距離から放った魚雷が、最も遠い駆逐艦を直撃!竜骨下で起こった爆発に耐えきれず、バックレイ級1隻が太平洋の藻屑と消えます。
 
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最終ターンの攻撃で、2発がもう一隻の駆逐艦を捉えたものの、drが冴えず、損害なし。このまま、無傷で駆逐艦一隻を撃破した日本軍の勝利となりました。
 
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今回は、探知とdrが優れず、一方的な展開でしたが、それでもサイドステップで魚雷を躱すなど、見せ場のあった対戦でした。残り5つのシナリオ完遂を目指し、次回も、ぜひ、プレイしたいものです。
 
追記:
 ツイッターのアカウントを作成しました。興味のある方は、以下のアカウントのフォローをお願いします。
 @mitsu005jp

今回の参加でもっとも楽しみにしていたのが、「ミッドウェイ・キャンペーン」(CMJ)珊瑚海ヴァリアントです。非常にシンプルで理にかなった空母戦アイテムですが、ダブルブラインドということで、相手を捜すのが難しく・・・しかも、本戦ではなく、ヴァリアントなので、余計にそうでした。今回、こまいふさんが手を挙げていただいたおかげで、ついに対戦にこぎ着けました。
 
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陣営は、こまいふさんの希望で太平洋艦隊(こまいふ)を、mitsuが帝国海軍を担当します。
 
事前のソロ演習で判明したのは、以下の点です。
・日本軍は短距離(艦載機/水上機)の索敵だが、空母数分だけ(3隻)、航空索敵ができる。アメリカ軍は、空母自体の索敵は(艦載機による追加索敵を除けば)ないが、ポートモレスビーの長距離索敵(航続距離6ヘクス)が可能である。
・両軍とも潜水艦によるピケット警戒線が展開できる(3ユニット)。ただし、セットアップでは、隣接できない(ラインに間隙ができる)。
・空母戦力(艦載機数)は、ほぼ互角。日本軍は軽空母を入れて3隻で、アメリカ軍はネオショーを空母に申告できるので、3隻ずつとなる。
 
そこで、考えられる作戦は以下の通りです。
・アメリカ軍は、陸上索敵の傘の元に、モレスビー近郊に待機する。接近する日本軍を陸上機で攻撃し、敵を明確にすると共に、あわよくば(迎撃も対空砲火もできない)B17の高々度爆撃で敵空母に損害を与える。その後、TFの全力を持って、航空攻撃を加える。
・日本軍は、奇襲を受けないように、水上機索敵と航空索敵を主体に索敵網を張る(この時、TFの位置がばれないよう、あえて航続距離を短くする欺瞞も行う)。敵空母がいたら、全力攻撃を行うが、そうでなければモレスビー基地に空襲をかけて、上陸を支援する。
 
今回は、この想定に沿って、綿密に展開をします。日本軍TFはもっとも南の位置に配置して、まずは南方への進出を狙います。これがうまくいけば、しばらくは敵の陸上索敵網から隠蔽できます。敵潜水艦のピケットラインにかかる可能性はありますが、そうなったら、一旦、北上して姿をくらまし、モレスビーを直撃する作戦です。
 
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序盤、幸いなことにピケットラインを通過した日本軍TFは、一路、南下し、広い珊瑚海に溶け込みます。敵の航空索敵の縁をかすめる機動により、未発見のまま、モレスビーに接近していきます。
 
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一方、輸送船団は敵の北方索敵により、第2ターンには発見され、B17の爆撃を受けます。確率は20%程でしたが、drもよく輸送船1ユニット(と陸戦隊)が損害を受けます。
 
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頃合いを見て、日本軍は艦載機による航空索敵を開始し、東方への水も漏らさぬ偵察を行いますが、敵影はなし。これにより、敵はモレスビー近郊で空襲をかけてくるはずと、目算を立てます。
 
第9ターン、西方へ向かう日本軍TFが、敵の陸上索敵に発見されます。が、運良く、B17が前ターンに出撃していたため、空襲を受けず。対して、まさかのために、南東に放っていた日本軍の艦爆が、ついに敵のTFを発見!が、航続距離外のため、このまま、モレスビーに突進する限り、捕捉される心配はなし。
 
第10ターン、ならば、先制で敵基地を叩くべく、全攻撃機でモレスビー空襲を行います。その後に、敵空母と決戦だと、勝手に決めつけていたのですが・・・ここで、こまいふ司令が、まったく予想外の宣言を。「全艦載機で(日本軍TF)を攻撃します!」
 
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えっ!そんなばかな!航続距離内には敵TFはいないはず?!一体、どこから??
 
これがなんと、東方からの攻撃でした(次ターンの索敵で判明)。そもそも、アメリカ軍TFは最東端にセットアップしていて、日本軍を迎え撃てないため、通常ならミスになっていました。実際、日本軍TFを追いかける羽目になり、かなり焦っていたこまいふ司令は、敵の水上基地をかすめながら、直進で猛追します。これが、意図せずに日本軍TFの通ったルートを追いかける形になり、奇跡的に索敵網の外縁をたどりながら、夜間に追いつくことになったんです!
 
ああ、まさに完全なる奇襲!一月早い、ミッドウェイの悲劇か!
 
空母に残っていたわずかな戦闘機隊が獅子奮迅の働きで2.5ユニットを撃墜しましたが、大量のドーントレスが急降下爆撃を開始します。これにより、軽空母祥鳳が沈没、瑞鶴が大破となり、生き残りは翔鶴1隻に。また、同時に行われた輸送船への攻撃で、半隻分の兵員が失われます。
 
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反対に、日本軍TFが全力で行ったモレスビー空襲は、全くの空振り・・・(しょげしょげ)。航空戦力ではもはや2倍以上の差が付いて絶望的な展開でしたが、ここで夜の帳が降りて、一息入れられることに。
 
奇襲のショックから立ち直った日本軍は、このままでは終わらせられないと、反撃に出ます。まず、敵の接近を防ぐために、水上艦によるピケットラインを作り、これ見よがしに水上索敵を宣言します。実際は、1ユニットずつの小兵力だったのですが、水上戦に巻き込まれたくない敵は、接近をためらいます。唯一の希望の翔鶴は、夜の闇に紛れて南方へ機動し、姿をくらまします。
 
同時に別働隊を組織していた重巡が、夜明けと共にモレスビーを砲撃!敵の守備隊に損害を与え、航空索敵力を奪います。一方の日本軍は、水上機による索敵で、にっくき敵TFの位置を確かめます。
 
第15ターン、ここまでの一方的な戦果で日本軍は萎縮しているはず、と考えたこまいふ司令が、痛恨のミスを犯します。敵輸送船さえ沈めれば、勝利とばかりに、戦闘機を含む全艦載機を攻撃に差し向けたのです(敵戦闘機の妨害を想定していたため)。これにより、さらに半隻分の陸戦隊が消耗しますが、この時、アメリカ軍TFには護衛戦闘機さえ残っていない状況に・・・。
 
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「頭上に敵機!」まさにこのタイミングで、翔鶴隊の攻撃が開始されます。一転して、アメリカ軍が「完全なる奇襲」を受ける羽目に!猛烈な対空砲火を潜り抜けた翔鶴隊が、敵空母に同時雷爆撃を敢行、レキシントンとヨークタウンをともに大破に陥れます。
 
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この瞬間に、鮮やかなまでに優劣が逆転しました。アメリカ軍は、全航空機と索敵能力を失い、かつ、空母の移動力が半減。日本軍は、翔鶴が無傷で残り、以後は一方的な攻撃を実施します。重巡の艦砲射撃と空襲に支援された一木支隊が上陸に成功し、敵守備隊を全滅させたのは、第17ターンのことでした。
 
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いやー、面白かった!両軍とも、全く意図しない錯誤が発生し、完全なる奇襲と奇跡の逆転が起こる、希に見る展開となりました。これだから、ブラインドは止められないんですよね~。こまいふさん、ありがとうございました。
 
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本戦のミッドウェイ海戦と違い、ユニット数もお手頃。その分、日本軍による「絨毯索敵」もないので、純粋に索敵に専念できる、良質のヴァリアントです。ぜひ、希望があれば、再戦したいものです。
 
<追記>
 
このプレイにより、太平洋戦争空母・水上戦アイテムのプレイ率が4割を突破しました。ジャンル別記事を更新したので、ご覧ください。
 
航空機万能の時代と主役の座を降りた大艦巨砲主義~太平洋戦争空母・水上戦アイテム
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/archive/2013/06/12

最後に、海軍提督kawaさんとプレイしたのが、古典的空母戦と言える「日本機動部隊」(CMJ)です。今回のシナリオは、ガダルカナル島の支配をめぐる中期戦を描いた、シナリオ8「南太平洋海戦」です。
 
このシナリオは、基本的に2回戦を行い、各海戦終了後に1回ずつ、地上戦の解決をします。両軍の兵力か補給量の少ない方がヒット値となり、両軍が1d6します。いずれかの軍が成功し、片方が失敗すると、飛行場の支配権が入れ替わります。このヒット値は、海戦の結果による航空優勢と艦砲射撃によって、修正されます。初めはアメリカ軍がヘンダーソン基地を支配していますが、最終的に保持している側がガダルカナル島を支配します。
 
日本軍には、正規空母2隻+軽空母3隻がありますが、投入できるのは両海戦を合わせて、4隻相当までです。対して、アメリカ軍の正規空母2隻は、いずれも損害を受けなければ、両海戦に投入可能です。艦艇数では日本軍が優っていますが、その分、アメリカ軍には豊富な陸上機と極めて優秀な補充能力があります。ちなみに、日本軍は航空機が消耗したり、中破以上の結果を受けたりすると、補充・回復はできません。
 
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今回は、日本軍(mitsu)対アメリカ軍(kawa)となります。日本軍の作戦は、第一戦に3隻相当の空母を投入し、ヘンダーソン基地を破壊するとともに、敵空母の撃沈または大破を狙います。セットアップは、翔鶴・瑞鶴・隼鷹・飛鷹の4隻をやや東寄りに配置。大和を含む艦砲射撃部隊をスタートラインCに配置します。一方のアメリカ軍は、スタートラインに沿って大きく広がって配置しています。
 
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序盤は、陸上機同士の戦いで幕を開けます。第3ターン、長駆、ラバウルから出撃した日本軍の陸攻隊が、ヘンダーソンに到達。F4Fが迎撃に上がりますが、最強の台湾航空隊(6戦力)を含む、3護衛機と空中戦になり、全滅します。敵戦闘機の脅威がなくなった陸攻隊は、対空砲火をものともせず、見事な投弾でヘンダーソン基地を中破します。
 
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第7ターン、生き残ったヘンダーソン基地の攻撃隊は、接近を続ける日本艦隊に攻撃をしかけます。輸送艦隊を艤装していた艦砲射撃部隊-第7艦隊でした。大和を含む高火力部隊のため、一番掩護の少ない先頭の五十鈴を攻撃。見事に、大破させます。
 
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同時刻、南下を続ける機動部隊は、発見したアメリカ艦隊に1空母の攻撃機を差し向けます。正体は、案の定、ピケットの駆逐艦隊。こちらは練度十分の雷爆同時攻撃を受けて、一瞬にして壊滅します。
 
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と、そのまま、主力の空母同士は接触せずに、夜を迎えます。
 
第10ターン、ガ島に忍び寄る第7艦隊に対し、アメリカ軍の1艦隊が接触してきます。3隻の戦艦を含む打撃部隊で、これが奇襲に成功!大和がいるとはいえ、重巡が主力の日本軍はだいぶ分が悪かったのですが・・・なぜか、アメリカ軍が砲火を分散し、単艦攻撃を実施。確かにdrによっては最大の戦果を期待できる戦術ですが、日本軍に比べ決して練度が高くないアメリカ軍にとっては、奇襲効果を生かすためにも集中射撃をする選択肢もありましたが・・・。
 
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案の定、drも振るわず、駆逐艦3隻を撃沈するに留まります。対して、日本軍は酸素魚雷を含む猛烈な反撃で戦艦1隻を中破、重巡3隻を撃沈破します。
 
イニシアチブを失ったアメリカ軍は、続く、夜間戦闘により、戦艦1隻を被撃沈、1隻を被中破、重巡3隻を失い、逆に第7艦隊に追われる羽目に。余裕を得た第7艦隊は、一旦、ガ島沖合に戻ると、艦砲射撃でヘンダーソン基地を壊滅させます。
 
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夜が明けた第15ターン、両軍は期せずして、お互いの水上部隊を空襲します。さすがに、戦艦は堅かったものの、両軍とも正規空母2隻ずつの攻撃隊により、大きな損害を受けます。
 
が、これは日本軍の計算の内でした。正規空母の攻撃隊は使用済みですが、未だ、軽空母2隻の艦載機がある!一方のアメリカ軍は、前ターンに発見されていたため、一旦、距離をおこうとしますが、攻撃隊の収容のため、海域に留まることに。このチャンスに、隼鷹・飛鷹の全攻撃機が、片方のTFに集中攻撃をかけます。その正体は、エンタープライズ!
 
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航空主導権を日本軍が取ったことも幸いし、十分な迎撃ができなかったアメリカ軍は、対空砲火を繰り出します。が、攻撃力に余裕のある日本軍は、対空陣の外輪にいる防空巡洋艦を先に血祭りに上げ、全滅させます。満を持して、ビッグEを狙った雷爆同時攻撃により、あの「不沈空母」が大破となります。
 
これで、空母数は4:1(実質は3:1)に。両軍とも、次の一撃にかけて、発進準備を整えます。ともに用意が終わった第18ターン、またも優位を取ったのは日本軍でした。索敵能力の低下で航続距離内に空母を見つけられなかったアメリカ軍に対し、日本軍は全ての艦隊を発見。
 
唯一残った「機動部隊」に対し、正規空母2隻の全力をぶつけます。スタックして強烈な対空砲火を見舞う戦艦によって、多大な損害を受けながらも、2回にわたって、ホーネットを攻撃。その結果、ホーネットを中破に追い込みます。二次被害の結果は・・・発着艦不能!
 
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事実上の勝敗は、この時点で確定しました。その後、艦載機を失い、逃げ惑うアメリカ艦隊を、機動部隊が執拗に追撃。夜の帳が降りるまでに、両空母をサンタクルーズ沖に撃沈しました。
 
[第1回戦の結果]
アメリカ軍…12点
日本軍…62点
で、日本軍の決定的な勝利に。
 
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これにより、十分な補給を受けた日本軍は、ヘンダーソン攻撃を敢行。海戦の士気が乗り移ったのか、見事にヘンダーソン基地を奪取します。
 
その結果、飛行場を失い、空母を喪失したアメリカ軍に、ガ島の奪還は不可能と判断し、日本軍の総合勝利となりました。

今週のソロプレイ第4弾は、「戦艦の戦い」(CMJ)から、太平洋戦争の仮想戦となる「サマール沖決戦」です。史実では、小澤艦隊の陽動に引っかかて、主力を北上させたハルゼーですが、ここでは用心のため、サン・ベルディノ海峡に戦艦隊を残した設定になっています。レイテ湾に向かう栗田艦隊と封鎖中のアメリカ艦隊が、深夜のサマール沖で砲撃戦を交えます。
 
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主力の戦艦隊では、アメリカ軍が総合火力で、優勢。一方、重巡洋艦は日本軍が数で優位に立ちます。が、最大の特徴は、アメリカ軍の全艦艇が発展型レーダーを搭載していることです(日本軍は、大和のみ、しかも初期型)。
 
となると、アメリカ軍はレーダーの優位を生かして、距離を置いて一方的に攻撃を行いたいところです。日本軍は、逆になるべく接近戦をしかけながら、隙を見てレイテ方面(東端)からの突破を目指します。
 
第1ターンは、アメリカ軍の完全な奇襲から始まります。可能な限りの速度で、闇夜を手探りで前進する日本軍に対し、丁字戦法をとったアメリカ軍が、遠距離からレーダー射撃を浴びせます。
 
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突然に起こった一方的な砲撃で、日本軍は大混乱に陥ります。装甲の薄い巡洋艦と金剛級を狙った射撃で、のべ、10ポイントの損害を受けます。特に、マサチューセッツの放った砲弾は、重巡羽黒のヴァイタルパートを貫通し、一撃で同艦を海の藻屑に変えます。
 
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慌てた日本軍は、最大戦速に増速すると、敵艦隊の分散を狙って、北方に向かう重巡艦隊と南方からの突破を狙う主力艦隊に、別れます。
 
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第2ターン、一時的に月明かりを得た日本軍ですが、レーダーを積んだ大和以外の戦艦はは敵艦への砲撃を行えず。精密なレーダーを持つアメリカ軍は、北に向かう巡洋艦に砲撃を集中し、さらに8損害を与えます。これにより、速度が低下した艦は6隻に及びます。
 
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第3-4ターン、頭を押さえたアメリか軍による、ほぼ一方的な攻撃で、重巡鈴谷が沈没し、戦艦榛名が一時、航行不能に陥ります。日本軍も反撃をするものの、戦艦に2ヒットを与えるのと止まります。
 
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損傷艦を置き去りにしても突破を急いだことで、第5ターンからやっと同航戦に移ります。が、不安定な月明かりでは、大和以外の連続した砲撃は不可能で、日本軍の必死の反撃に対し、アメリカ軍は安定したレーダー射撃でほぼ2倍の砲撃の機会を得ます。
 
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唯一、レーダー射撃で対抗した大和も、第6ターンに特殊損害でレーダー装置を破壊されてしまいます。
 
また、北方では巡洋艦3隻と駆逐隊に加え、戦艦アラバマが加わったことで、日本軍の巡洋艦隊が危機に瀕します。日本軍もお家芸の夜間雷撃などで、アラバマに損害を与えるなど、抵抗しますが、いかんせん、多勢に無勢。
 
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第9ターンまでに、重巡利根・筑摩が沈没、機関への損害で速度が低下した鳥海・熊野も随時、捕捉され、シブヤン海の底に沈みます。唯一、機関が無事だった駆逐隊が、第10ターンに突破できたことが、僥倖でした。
 
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一方、南方では、アメリか戦艦の間断なき砲撃を浴びながらも、大和がその強靱な防御力を生かして、前進を続けます。この大和が敵を引きつけ続けたことで、速度が落ちていた長門と金剛は大きな損害を受けずに、後続します。
 
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第9ターン、敵戦艦隊が大和に接近する隙に、突破ヘクスに近づいた長門と金剛は北東に転進します。気づいたアメリカ軍は、一斉に北へ転操舵し、2戦艦に砲撃を集中しますが、drが優れず、軽微な損害を与えるに留まります。ここに来て、日本軍のダメコンも光り、速度を維持。
 
第11ターンの大和に続き、第12ターンに長門と金剛が、ついに突破に成功します。
 
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怒り心頭のアメリカ軍は、後続の巡洋艦を次々に血祭りに上げながら、唯一、残った大型艦-榛名に3隻が襲いかかります。戦艦ワシントンが至近距離で猛烈な撃ち合いをしながら、残りの2艦が急な転舵に備えて緩包囲し、集中射撃を加えます。
 
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のべ、3ターンに渡る激しい砲撃を受けながらも、ダメコンと巧みな操艦であと東端に4ヘクスまで迫った榛名。が、第15ターン、北方から駆けつけた戦艦アラバマも加わったことにより、4隻の猛砲撃を受けて、ついに沈没。全ての日本艦艇がいなくなったことで、ゲーム終了となりました。
 
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VP計算の結果は・・・
[日本軍]309点
  敵艦の撃沈…62点
  敵への損害…16点(CA1隻、DD2隻)
  東端からの突破…231点(大和、長門、金剛、DD)
[アメリカ軍]274点
  敵艦の撃沈…250点(榛名、CA6隻、CL1隻、DD1隻)
  敵への損害…24点
となり、日本軍の勝利となりました。が、その差は35点ほどで、あの突破したDDが沈んでいれば、ほぼ均衡する状況でした。そういった意味では、バランスのとれたシナリオでしょう。
 
このプレイで「戦艦の戦い」(CMJ)の太平洋戦争シナリオは、全てプレイ済みとなりました。

今月のソロプレイ第三弾は、WWⅡ太平洋海戦アイテムから、「戦艦の戦い」(CMJ)のシナリオ10「スリガオ海峡突入」です。いわゆるレイテ海戦の唯一の水上砲撃戦であり、アメリカ軍が完勝した戦いです。
 
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この原因は、兵力を見れば一目瞭然です。
日本軍:戦艦2隻、重巡3隻、駆逐2戦隊
アメリカ軍:戦艦6隻、重巡4隻、軽巡2隻、駆逐5戦隊
 
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戦艦・巡洋艦・駆逐艦の全てにおいて兵力差は2倍以上。さらに、アメリカ軍戦艦の3隻はレーダー射撃が可能です。
 
第1ターン、日本軍戦艦隊に、アメリカ軍駆逐戦隊が襲撃をかけるところから、ゲームは始まります。闇夜を突いて忍び寄ったアメリカ軍駆逐戦隊が、戦艦隊の両舷に迫ります。その距離、わずか3ヘクス!山城・扶桑及び護衛の最上と駆逐戦隊が、近距離から猛烈な砲撃を浴びせ、1駆逐戦隊を撃沈!
 
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が、残りの2戦隊が決死の雷撃を放ち、このうち、一つが扶桑に命中!2Wの損害を与えます。
 
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幸いにして速力に影響がなかった戦艦隊は、移動フェイズで全力を挙げて前進します。一方、アメリカ軍のDD4は離脱したものの、殊勲のDD6は大胆にも敵の後方に回り込み、接触を続けます。
 
第2ターン、未だ、主力のオルテンドルフ戦艦隊とは距離があるので、日本軍は、雷撃位置を占めんと西から接近中のDD2を砲撃します。主砲を含む集中砲火で、DD2は大破(2W/2S)となります。
 
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このままでは埒があかないと判断したオルテンドルフ艦隊は、一斉転進をかけ、日本軍に接近します。これを見た日本軍も敵の頭を押さえる、いわゆる丁字戦法に出ますが・・・。
 
運命の第3ターン、ここまで煌々と輝いていた月明かりが雲間に消え、視界はわずか6ヘクスに・・・なんたる不運。敵主力を見失った日本軍に対し、オルテンドルフ艦隊はレーダーと星弾を元に砲撃を開始します。目標は、全艦とも山城!
 
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6隻の戦艦から放たれた36cm砲弾が山城を莢叉し、命中弾が連続します。その結果、速力に変化はないものの、山城は一時的に攻撃力を失う打撃(3W)を受けます。さらに先導の最上にも、ポートランドと軽巡の砲撃が集中し、大損害(2W/2S)となります。
 
日本軍は、戦艦の主砲・副砲でDD5と軽巡を中破しますが、火力の差は圧倒的です。
 
速度を生かしてなんとか突破を図りたい日本軍は、北西へと進路を向けます。アメリカ軍もこれに追従するように、接近航路を選択します。
 
第4ターン、主力艦同士が3-5ヘクスにいる至近距離で、混戦となります。副砲群が接近するDD5を捉え、これを撃沈します。さらにアメリカ軍戦艦4隻が再び山城を叩き、艦橋にヒット!またも3Wまで追い込みます。やっと、ダメコンが効果を発揮し始めた扶桑を、戦艦2隻が襲い、こちらも3W !日本軍の戦艦は、一時的に反撃の手段を失います。が、未だ、航行に支障なし!これぞ、天佑か?!
 
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日本軍も扶桑が同時砲撃でカルフォルニアに1W/1Sを与えます。また、DD3へ重巡と駆逐戦隊の砲撃が命中し、2Wとなります。
 
第5ターン、夜戦は最高潮に達します。鼻先をかすめた日本軍に対し、アメリカ軍の戦艦隊が全艦振りきりの80火力で砲撃を実施します。その結果、ついに扶桑・山城両艦とも、速度が低下します(3W1S)。また、混戦の中で、全副砲と重巡、軽巡からの集中砲撃を浴びていた最上が、ついに力尽き、撃沈されます。
 
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日本軍も必死の反撃をしますが、元々に少ない火力を損害で減少され、効果薄。唯一、山城の副砲が損傷を受けていたDD2に、引導を渡すのがやっとです。
 
一方、戦場の中央付近では、後方から駆けつけた那智/足柄隊とアメリカ軍の支隊で、重巡隊同士の激戦となります。戦力的には、アメリカ軍がやや有利な程度でしたが・・・2ヘクスの至近距離で同航戦を開始した両軍に、練度の差が大きくものを言いました。正確無比なアメリカ軍巡洋艦の砲撃で、那智/足柄が轟沈!DD6も中破(2W1S)の損害を受けます。
 
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日本軍の砲撃と必殺の酸素魚雷で、アメリカ軍の2隻の重巡も被害を受けますが、ともに小破(2Wと1W/1S)に留まります。
 
この時点で日本軍で生き残っているのは、大破した戦艦2隻と中破の駆逐1戦隊のみ。
 
第6ターン、上部構造物を著しく破壊され、それでも海峡突破に向けて前進する2戦艦に対し、オルテンドルフ戦艦隊は容赦ない砲撃を浴びせます。数えられぬほどの命中弾を受けながら、なおも前進を続ける山城/扶桑。撃っても撃っても沈まぬ両艦に、アメリカ軍の中に畏怖の念が生まれます。
 
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恐るべき耐久力を発揮した両艦でしたが、遂に破断点が訪れました。第7ターン、4隻からの水平射を浴びた山城が、浮力を失い、転覆し、沈没。
 
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翌第8ターン、戦艦6隻+軽巡1隻の信じられないほどの射撃を浴びた扶桑が、猛烈な爆発を起こし、あたりは轟々たる爆音と煙に包まれます。それが明けた時、もはや、日本軍の姿はありませんでした。
 
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唯一、生き延びていたDD6も山城と同時刻に、重巡隊の包囲を受けて、爆沈。ここに、レイテ海戦最大の砲撃戦が幕を下ろしました。
 
勝利得点は
アメリカ軍:232VP(全艦撃沈)
日本軍:59VP(駆逐艦2戦隊撃沈、その他損害あり)
で、アメリカ軍が圧勝しました。
 
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ただし、劣勢の日本軍も大いに健闘し、駆逐艦2戦隊撃沈という史実以上の結果を収めました。

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