歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

カテゴリ: WWⅡ北アフリカ・中東戦線

奇数人数でkawaさんの手が開いていたので、「バルジ大作戦」の裏で、エルアラメイン[ドイツ戦車軍団](CMJ)を対戦しました。

自分にとっては、日本のSLG黎明期にプレイした懐かしいアイテムです。慣れれば15分というプレイ時間だったので、高校時代に休み時間をつないで、対戦した覚えがあります。チャイムがなると、板に乗せたマップをそっと机に入れ込んで・・・なんて、いい時代でしたね。

聞くところによると、kawaさんは初プレイ(!)だそうで・・・。自分の周りはみな、系譜を覚えるほど対戦したので、当然と思っていましたが、結構のベテランでも、この業界ではあるんですよね~。そういえば、自分も傑作と呼ばれる「独ソ戦」はプレイしたことがなかったりします。

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陣営は、ドイツ軍をkawaさんが、こつが必要な英連邦軍をmitsuが担当します。

第1ターン、戦線の穴を付き、南側面を浸透したドイツ軍は、英連邦軍の前衛を撃破します。が、これは確か、あまりいい手ではなかったような・・・最低限の包囲攻撃で、ドイツ軍主力が西進するのがベストだったと、記憶していました。おかげで、反応の遅い英連邦軍(第1ターンの特別ルールで移動力1/2)は、慌てずにアラムハルファ高地を拠点に、防衛線を引きます。

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第2ターン、ドイツ軍はアラムハルファ高地に引き寄せられるように攻撃をかけ、戦術的勝利を得ます。が、これにより、迂回の心配がなくなった英連邦軍は、撃破された前線に予備を投入し、ローテーションによる遅滞戦術を実行。

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ドイツ軍は、最終第4ターンにアラムハルファ高地に隣接したものの、巧みな間接防御により攻撃ができず、ここを守り切った英連邦軍の勝利となりました。

その後、例会終盤に、今度はkawaさんとTommyさんが対戦していまして。なんと、Tommyさんも、その日が初対戦(!ソロばっかりだったそう)とのこと。、ゲーム業界あるあるを地で行っていました。

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2戦して、ともにソロで修練したTommyさんが連勝したそうです。

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久しぶりに、松戸の千葉会に参戦してきました。老舗のオープン例会は相も変わらずの賑わいで、スターリングラード市街戦「Turning Point:Stalingrad」(AH)からシモニッチの「フランス1940」(GMT)、「太平洋戦史」(CMJ) など、古典から新作まで数々の対戦が組まれていました。もう10年以上、続いているだけあって、安心感があるんですよね~。
 
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自分がプレイしたのは、予約していたシモニッチのアフリカ戦役「The Legend Begins」(CMJ)です。千葉会やミドルアースで活躍し、ガッチガチのハードボイルド系を愛する金吾さんがお相手です。これまで、幾度も姿をお見かけしていて、「関ヶ原」(サンセット)や「Ukraine'43」(CMJ)、はては「North Africa」(翔企画)など、ダイハードなプレイをしているのが羨ましくって・・・。金吾さんのブログにコメントを寄せたところから、やりとりが広がり、「The Legend Begins」(CMJ)を対戦していただくことになりました。
 
シナリオは最も盛り上がるS4「クルセーダー」。「初めは枢軸軍の方が楽しめるでしょう」との助言に従い、mitsuが枢軸軍を、金吾さんが連合軍を担当します。
 
第1ターンは、シナリオルールにより、第4フェイズで連合軍第1チットからスタートします。「久しぶりで、よく覚えていないな~」と金吾さんは、偵察部隊同士の鞘当ての後、主力部隊を持って、DAK主力に攻撃をかけます。第7機甲師団と第1機甲旅団に2個歩兵師団を併せた大量の兵力です。が、DAKも全力を投入していたため、基本戦闘比は1.5:1に。これに、強力無比な88mm砲の装甲効果4が加わり、戦闘比は1:2にまで下落。マグニチュード4の激戦の結果、A6/D2で攻撃側が撃退となります。
 
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第5フェイズのドイツ軍第3チットは、ドイツ軍が逆襲に出ますが、敵が予備の機械化部隊を後方に展開していたため、前衛を蹴散らしたところで終わります。
 
ここで、ドイツ軍第2チットが来ていれば、混乱した敵(防御力1/2)にかなりの打撃を与えられるはずでしたが、引いたチットは連合軍第2チット。連合軍はあやうく危機を逃れ、さらに後退。続く第7フェイズに、なんと、陣地を構築して防御態勢を固めます。
 
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第2ターン、先制したのはドイツ軍第1チット。敵の陣地帯を突破すべく、南方2箇所で、DAKとマカロニを投入して、正面攻撃をかけます。5:1はともかく、1.5:1攻撃も成功し、敵にD7の打撃を与え、陣地線の粉砕に成功します。
 
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と、ここで、再び、連合軍。このめまぐるしさが、砂漠戦の特徴でしょう。混乱した部隊を一旦下げて、回復を待ちます。と、次のフェイズも、連合軍第1チット!
 
今が勝負所と見た連合軍は、移動攻撃で側面にいたイタリア軍を排除すると、第1及び第22機甲旅団と2個歩兵師団、その他の兵力を結集し、またもDAK主力に包囲攻撃をかけます。これが決まっていれば、イニシアチブが敵に移ったところでしたが・・・。
 
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ああ、結果は、またも攻撃側撃退。マグニチュード4の激戦により、第1ターンを上回るA8 /D3の大損害を受けます。連合軍の40%程度に当たる兵力が半壊したのを見届けたドイツ軍は、続くドイツ軍第1チットに、イタリア軍も投入してDAKで攻撃をかけます。目標は、もう一つの機甲部隊-第7機甲師団。
 
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先の攻撃失敗で戦線が乱れた隙をつき、枢軸軍の機械化部隊が弱ZOCを浸透し、のべ4個師団+小部隊による包囲攻撃をかけます。3:1攻撃の結果は、A7/D14(!)で「前進」。これにより、退却を余儀なくされた第7機甲師団と第2南アフリカ師団が、追加8ステップ(!)を受けて、文字通り、全滅となりました。
 
連合軍は、まだ、防御戦闘なら可能でしたが、攻勢によって、勝利条件地点を確保することは、ほぼ不可能となり、枢軸軍の勝利で、終了となりました。
 
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「思い出したぞ。もう1回、行こう!」と金吾さんのリクエストで、第2戦に突入。陣営は同様で、新たに空軍の上級ルールを導入します。
 
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第1ターンの第4フェイズ(連合軍第1チット)、拙速な攻めで痛手を被った緒戦をなぞらず、連合軍は慎重に戦線を引きながら、前進をしてきます。これを見たドイツ軍は、国境線付近の兵力を均等化し、敵の出方を見守ります。このターンは、珍しく一切、戦闘がなく、終了します。
 
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第2ターン、先手を取ったイギリス軍は、偵察スクリーンを移動攻撃で蹂躙すると、快速の偵察部隊が背後に進入し、ドイツ軍司令部を除去する活躍を見せます。
 
これに対し、すぐさま、DAK主力が反応し、トブルク包囲陣にとって返して、敵の偵察部隊を殲滅。返す刀で、突出していたイギリス第7機甲師団を包囲攻撃します。マグニチュード4の2:1攻撃の結果は、A8/D8の前進。退却を余儀なくされたイギリス軍は、重包囲の影響で、追加8ステップを失う惨状に(のべ16ステップ)。
 
ならば、今度は海岸沿いでと、こちらに展開した第22機甲旅団と第1機甲師団、複数の歩兵師団が、ハルファ峠を強襲します。砲兵付きの要塞でしたが、マカロニ連隊には荷が重く、21:攻撃で一撃で陥落。さらに、連続チットを引いたイギリス軍は、次のフェイズにはソルームを奪取し、VP地点のバルディアに接近します。
 
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と、ここで、ドイツ軍の第1チット!敵の力点が海岸沿いにあることを見切った枢軸軍は、トリエステ師団を封鎖に残すと、大胆にも賭-砂漠の迂回による、敵後方の蹂躙と主力の包囲に出ます。強力な装甲師団を最南端に投入し、相次ぐ蹂躙で、南端を崩壊させます。ここから快速部隊が浸透し、敵の軍司令部を破壊、のべ4ステップの補給を奪います。
 
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シディバラニの飛行場を手に入れた枢軸軍は、続く戦闘で航空優勢を持って、海岸沿いの第1南アフリカ師団を撃破。さらに、南部でも1個スタックを撃滅し、敵主力を完全に包囲します。
 
ここにいたり、もはや攻勢は不可能と判断した連合軍が投了し、枢軸軍の連勝となりました。
 
いやー、ハードだったけど、面白かった!金吾さん曰く、この頃のシモニッチ作品はいずれを担当してもきつさがあり、ギリギリの苦悩を楽しめるそうで、まさに今回の対戦もそうでした。
 
1戦目では、包囲された連合軍の1個機甲師団+1個歩兵師団が、DAKの猛烈な包囲攻撃を受け、一撃で22ステップ(!)の損害を出して全滅!(枢軸軍も8ステップを喰らい、両軍合わせて30ステップの損失!!)2戦目なども、絵面では枢軸軍の圧勝ですが、海岸道路にいる第15装甲師団は、戦車が全滅し、わずか2ステップという、ヘロヘロの状態だったりします。そりゃ、どっちをやってもきついですって。
 
シモニッチらしい細かいルール(というより細かい運用)もあり、決して一見さん向けではありませんが、使いこなせたときの充実感はまた格別だったりします。それでいて、バランスは崩れていないのですから、相当のデベロップメントをしたことが伺えます。
 
ある意味、究極のアフリカ戦役ですので、ご希望の方は、ぜひ、ちはら会へどうぞ。

続いて、GWオフ会の第二弾を・・・。前半戦の29日に、今度は「作戦級の鬼」ことDas Reichさんが来宅し、かなり濃密な対戦を行うことができました。
 
緒戦は、Das Reichさんの希望で、ダミー作戦級の「砂漠の狐」(エポック)をプレイしました。陣営は、mitsuがイギリス軍で、Das Reichさんが枢軸軍を担当します。この担当での対戦は、はじめてです。
 
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序盤、未接近によるVPの損失(特別ルール)を気にしたイギリス軍は、砂漠及び海岸通り方面でかなりの前進をします。
 
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が、第2ターン、あきらかに枢軸軍に計画的に感じられる動きが・・・通常なら死地となるハルファヤ峠とその周辺にドイツ軍が前進してきます。どうも海岸通りが、あやしい。こちらにDAK主力か?!
 
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初めの計画では、第3ターンに強襲する予定だったハルファヤ峠攻撃を取りやめ、ダミーを放出して、様子を見ます。また、中央部から快足の第4旅団を含む2個機甲旅団を後退させ、不測の事態に備えます。すると・・・。
 
「じゃあ、行きますか」と宣言したDas Reichさんが、海岸沿いに浸透を始めます。やはり、ここが主力だった!こちらもそれなりの兵力を回していたので、消耗上等を覚悟していましたが・・・ああ、なんと戦線の1箇所に穴が!怪しいと思ってダミーを多めに撒いたのが祟り、1ヘクス分、本物の位置がずれていまして(なんてこった!)。
 
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正面からの打撃戦を予定していたDas Reichさんは、敵を包囲できる絶好のチャンスに、敵の撃滅と集積基地の破壊へと作戦を変更します。この結果、イギリス軍の2個師団が、丸々、包囲されることに。幸いにして、戦闘drに救われましたが、前線の部隊が拘束され、東端の補給基地(実は本物)近くに1個装甲連隊が迫ります(きゃー!)。
 
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本来ならここで終わってもおかしくない状況でしたが、たまたま、引き戻していた2個機甲旅団を分割し、極めて薄いながらも、ダミーと合わせて阻止線を形成します。
 
第4ターン、絶体絶命の危機でしたが、運良く敵の装甲連隊がこの阻止線にかかり、サドンデスを免れます。が、必死に後退するイギリス軍に、枢軸軍が組織的な追撃と攻撃を行い、包囲網からの緊急脱出を含め、9ユニットが混乱状態に陥ります。
 
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第5ターン、さらなる強襲により、砂漠方面では半数近くのユニットが混乱。猛烈な圧力で攻勢を継続する枢軸軍の前に、ついにイギリス軍は補給基地を囲む最終円形防御陣を形成します。これを破られたら、サドンデス負けです。砂漠に逃げ込んだ多数の部隊が必死に回復を試みますが・・・ああ、drにも見放され、まともに稼働できる部隊は10ユニット程度に。回復の神に見放されたか?!
 
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第6ターン、防御陣の攻防は、すさまじい熱戦に。中央部こそ、防御部隊を集中したため、数ヘクスの前進に留まりましたが、東西両翼からイタリア軍とDAKの主力が迫り、集積基地から4ヘクス以内に接近されます。が、度重なる戦闘により、枢軸軍にも少なからずの損害が出始めます。イギリス軍は、損害覚悟で回復したばかりの部隊を投入し、最後の阻止線を張ります。
 
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第7ターン、案の定、枢軸軍は総花的な攻撃を行い、そのほとんどを撃退することに成功しましたが・・・。
 
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この時、東方から待ちわびた援軍が登場します。足止めを喰らっていた海岸通りの歩兵師団が抵抗を排除し、間一髪、到着!包囲網を締め上げていたDAK主力を側面から強襲します。部隊数の減少により、戦線の維持ができなくなっていた隙をつき、DAKの1個師団を半壊させることに成功します。
 
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同時に、トブルク陣地からも第90師団と機甲兵力が突出し、最西端の陣地を攻撃し、揺さぶりをかけます。
 
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第8-9ターン、なおも諦めない枢軸軍は、DAKを磨り潰しても、と気迫の攻撃で、ついに補給基地(ダミー)1箇所の破壊に成功しますが・・・これが攻勢限界点でした。
 
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東方からの援軍と回復した混乱部隊、第7ターンから始まった補充により、ついにDAKを撃退することに成功します。第10ターンの枢軸軍の退却を持って、イギリス軍の勝利となりました。
 
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いやー、つまらんミスのもたらした劣勢とはいえ、実にきつかった!あそこでスルーされていたら、というタラレバが何回かあり、勝てたのは僥倖でした。
 
Das Reichさんに言わせると、「あまりのチャンスに目がくらんだ」そうで・・・。そう、補給基地など狙わず、戦線の穴から阻止部隊を展開して、当初の目標通り、海岸通りを強襲していれば、と。高い目標設定は、非常に参考になりました。ともあれ、Das Reichさん直伝のイギリス軍の防御作戦は、当の本人にも有効でした(笑い)。
 
古いゲームの入手しにくさとダミーシステム故に、なかなか、AARを見かけませんが、丁々発止の腹の探り合いと戦闘の高いランダム性が秀逸な作品です。ちはら会ではTommyさんがプレイしており、ブームがこないかなぁと、秘かな野望を持っています(笑い)。よければ、「作戦級の鬼」の戦略をお伝えしますので、どなたかいかが?ああ、「Das Reichさんを除いて」ですよ(大笑い、本当は濃密な時間をありがとうございました。)。

この日、一番楽しみだったのが、HAさんにお誘いいただいた「Beda Fomm」(CMJ)です。いわゆるオコンナー攻勢の終盤に、イタリア軍に止めを刺した戦闘を描きます。
 
かつてGDW社で有名だった120シリーズ(120駒で120分でプレイ)の一作で、コンポーネントはお手軽なんですが、システムと特別ルールが一風、変わっていまして。基本は移動-戦闘なんですが、戦闘形態は砲撃戦-対戦車戦-通常戦闘の三段階に別れます。個々の戦闘は納得できるのですが、トータルで使いこなすにはそれなりの熟練が必要です。
 
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また、イタリア軍のうち、実に半数以上が道路外での行動ができない(!)という、強烈な制限があります。これにより、少数のイギリス軍にも勝機があるのですが、28ターンの長丁場を見越して、どこまで押してどこまで引くのか、繊細な判断が求められます。
 
今回は、数だけは多いイタリア軍をmitsuが、戦術的な有利を持つイギリス軍をHAさんが担当します。
 
序盤、イタリア軍は特別ルール(陰謀ルール)により、接敵するまで6移動力以上を消費して、ひたすら南下することを強いられます。今回も、先陣を罠にかけるべく、イギリス軍の先駆隊が南部で待ち受けます。
 
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第2ターン、案の定、イタリア軍は伏兵を受け、先頭と最後尾の部隊が殲滅されます。
 
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ここでこだわっても被害を広げるだけ、と判断した後続部隊は、前衛を見捨て、戻れる部隊を引き戻して北部に戦線を引きます。
 
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これに対し、イギリス軍のクーム部隊は果敢に追撃を行い、マップの北1/4まで攻め上がります。
 
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が、これはやや勇み足でした。第5ターンの増援で、イタリア軍の待望の戦車隊が登場し、突出していた2個歩兵中隊を包囲殲滅します。
 
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イギリス軍は、砲兵による移動妨害を行いながら後退し、増援の第4機甲旅団とともに、中央付近に防御線を引きます。
 
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その後、さらなるイタリア軍戦車も到着し、夜間となります。両軍は翌日の決戦に向けて、部隊の再配置を行い、準備を整えます。
 
夜が明けきった第10ターン、南への突破を図るイタリア軍が仕掛けます。イギリス軍を上回る7ヘクスの射程を持つMoe部隊の砲兵で敵の対戦車砲を砲撃し、一部を敗走させます。序盤の戦闘で少なからずの被害を受けていたクーム部隊の士気が著しく低下します。
 
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イギリス軍も砲撃の逆襲で、中央の小道を進んできたPas部隊の砲兵を殲滅しますが、数の多いイタリア軍には、織り込み済みの損害です。
 
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第11ターン、翼延運動で敵の戦線を引き延ばしていたイタリア軍は、戦車のほとんどを投入して、もっとも西よりの敵に集中攻撃をかけます。性能が低いM13ですが、戦車戦のセオリー通りの果敢な集中使用により、局地的に敵装甲兵力を圧倒し、第4機甲旅団の半数の戦車を撃破してしまいます。
 
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長距離砲もまたもや決定的な効果を与え、敵の砲兵を撃破、沈黙させます。
 
イギリス軍も戦線の中央から北端にかけて、装甲車による迂回蹂躙攻撃を行い、1歩兵大隊を殲滅し、1個大隊を敗走させますが、南部ではなけなしの機甲兵力を転用して、防衛線を引くのがやっとです。
 
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第12ターン、薄く伸びた防衛線の一点に対し、イタリア軍はなおも戦車の集中投入を実施します。対戦車反撃で少なからずの損害を受けますが、非力な装甲車を無視して、全ての射撃を巡航戦車MKⅡに集中し、これを撃破!この結果、一時的にイギリス軍の戦車兵力が消滅となりました。
 
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こうなると、6ターン後に第7機甲旅団の一部が来るまでは、損害覚悟の遅滞防御しかできず。それさえも、イタリア軍の戦車増援を考えると、突破を防げないであろうという結論となり、イタリア軍の勝利となりました。
 
う~ん、史実ではイギリス軍の完勝だったそうですが、イタリア軍が徹底した翼延運動と断固とした装甲兵力の集中を行えば、かなり有効なことがわかりました。当時のイタリア軍にそれほどの作戦遂行能力があったかといえば大いに疑問ですが(笑い)、戦理にかなった展開で勝利できたのは、とてもうれしいです。ちょっとイギリス軍の作戦も考えてみたくなりました。
 
どなたか、我こそと思う方は、イギリス軍の神髄を捜してみませんか!事前の準備期間さえいただければ、いつでも、お相手しますよ~。

仕事も落ち着いてきた週末に、盟友Tommyさんをお誘いして、自宅オフ会を行いました。お互い、新しい職場になり、ちょっと疲れ気味だったので、お昼からにしましたが、のべで3戦を行うことができました。
 
緒戦は、久しぶりの二人の対戦となる「砂漠の狐」(エポック)です。「少し遅れるので、先にセットアップしておいてください」との連絡があり、mitsuが枢軸軍を、Tommyさんが連合軍を担当します(そんな理由で、陣営を決めていいのか~笑い)。
 
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序盤、両陣営とも様子見となります。枢軸軍は第90軽師団をバルディア方面に置き、敵の主力に攻撃をさせるようにします。一方、DAKの主力の2個装甲師団は、砂漠方面に。
 
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第3ターンに、海岸道路方面で連合軍が第90軽師団に接触。戦闘比は1:1だったので、うまく待ち伏せができたはずだったのですが・・・drが連合軍に微笑み、まさかの1/2となります。やむを得ず、D状態にして、1ステップの損害に止めます。
 
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海岸沿いにはかなりの兵力があり。また、補給基地に向けてそれなりの数のダミーを放っていましたが、これに反応して南に兵力を移動した痕跡が見られます。となれば、中央部は兵力が薄いはず・・・。
 
第4ターン、この推測に基づき、トリエステ師団を先駆に中央部のユニットに接敵したところ、大半がダミー!背後に控えていたDAK主力が飛び出し、敵の偵察大隊を包囲殲滅します。中央部の交差点を押さえて、敵の移動を阻害した上で、敵の機甲1個師団と遭遇戦に入ります。
 
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イギリス軍も中央に兵力を集めて、反撃に転じようとしますが、道路網を押さえられていることと7ヘクス以上の移動混乱が気になって、効果的な対応ができません。
 
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第5ターン、押っ取り刀で中央付近に集まってくるイギリス軍に対し、第21装甲師団と2個のイタリア軍機甲師団を注ぎ込んで、次々と包囲攻撃を行います。
 
と、その隙に、高い機動力を生かして、第15装甲師団が南端を突進します。まさか、穴はないだろうと接敵した最南端の敵が、ダミー!すかさず、偵察大隊と主力が突入し、2個の補給基地を破壊します。このうち、一つが本物で、早くも有利な状況に。
 
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ここでイギリス軍は、補給基地の守りに兵を引くかと思いきや、中央部でのまさかの反撃!決死の包囲攻撃により、第21装甲師団が1ステップの損害を与えるも、決定打が出ません。
 
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第6ターン、兵力的に優位に立つ枢軸軍は、包囲するイギリス軍をさらに外側から逆包囲し、4箇所で3:1以上の攻撃を仕掛けます。これにより、緩包囲下に残された1個歩兵師団を除き、砂漠方面の主力はほぼ全壊します。
 
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また、快速を生かして、第15装甲師団の偵察大隊が最東端の補給地(ダミー)を蹂躙します。
 
第7ターン、イタリア軍を主軸に砂漠方面軍を撃破した後、DAK主力は残った最後の補給基地に向かって前進します。巧みな機動でさらに2個師団相当の兵力を撃破。この時点で補給基地の守備兵力が、実質2個師団程度になったため、連合軍の投了となりました。
 
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お昼を食べた後は、Das Reichさんから要望のあった「砂漠の狐」(エポック)です。前回、慣れない選択ダミーによってイギリス軍で敗退したため、リベンジ戦とのことで。mitsuが枢軸軍で、Das Reichさんが連合軍と同じ陣営での再戦です。
 
今回の枢軸軍は、前回とは逆に海岸通りにDAK主力を伏せ、敵が低比率攻撃によって消耗したところでカウンターを入れるという作戦をとりました。ところが・・・。
 
連合軍は、序盤にハルファイア峠を落とすと、後は偵察大隊による小競り合いばかりで、全く誘いに乗ってきません。やむなく一部の歩兵を露出させ、その近くにDAKの待ち伏せをかけますが、(計算が立つ)「見える敵だけを叩く」戦術を徹底し、ニヤミスばかりで戦果なし。
 
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その一方で、トブルク周辺では積極的な突出と後退を繰り返し、徐々にイタリア軍守備隊を消耗させていきます。あまりに五月蠅いので、一時、第90師団を戻して、罠を貼るものの、それがわかったかのように、今度は閉じこもり。
 
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痺れを切らした枢軸軍は、おそらくダミーであろう中央部に、偵察大隊が突進しますが、数枚のダミーをはがしたところで、敵の警戒線に抵触し、こちらも小競り合いのみ。逆に回り込んだ敵の小部隊に包囲され、損害のみが嵩みます。
 
そして、移動制限の切れた第9ターンから、連合軍は怒濤の全面攻勢をかけます。正体のわからぬ敵には、DAKの可能性を考えて、最低でも1:1の立つ攻撃を実施。第8ターンから始まった補充とも相まって、極めて少ない損害のまま、海岸通りと砂漠方面からトブルクに迫ります。
 
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このままでは消耗戦に巻き込まれると判断したドイツ軍は、DAKを二手に分けると、一部をトブルクに回し、突出した敵の守備隊を粉砕。終盤に、この要塞を陥落させます。が、敵の主力がエルアデム近郊で手を結び、DAKもろとも要塞に立てこもる羽目に。
 
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一方、中央部に突進した1個師団は、ダミーをはがしながら、偵察大隊を捕捉し、潰走させます。一時は戦線の隙間を縫って、集積基地まであと一息まで迫りますが、基地に現れた補充と前線から駆けつけた2個師団強の敵に捕捉され、万事休す。
 
最後は、敵の攻勢を押し返したイギリス軍が、第15ターンに西方への突破を果たし、最終の1ターン前に、サドンデス勝利となりました。
 
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いやー、さすが作戦級の鬼は手堅かった!何度か待ち伏せに持ち込めるチャンスがあったのですが、まるで見えているかのように、これをスルー。地道に露出した部隊のみを削られました。そして、最後は怒濤の大攻勢。もし、勝機があったとしたら、中央部にDAKの全力を注ぎ込んで、集積基地を狙うくらいでしょうか・・・。それでも、補充や前線からの救援を考えると、2個程度をつぶせるのが、関の山かと。いずれにしろ、最終盤までゲームを壊さなかったのがやっとで、連合軍にイニシアチブを取られっぱなしの再戦でした。

先日の例会のメインイベントが、Dasreichさんとの「砂漠の狐」(エポック)でした。ご存じ、「作戦級の鬼教官」で知られ、その論理的思考から導き出される戦略と確実な戦術は、この業界でも随一。
 
今回は、管理の難しい連合軍をDasreichさんが、ブラフの必要な枢軸軍をmitsuが担当しました。
 
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序盤、連合軍は1個機甲師団を含めた4個師団で、ハルファヤ峠を攻めます。ここにはイタリア軍+ドイツ軍歩兵の最強スタックをおきましたが、drもよく、3ターンほどで壊滅します。
 
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と、そのまま、前進を続けるかと思いきや、落としたハルファヤ峠に1個師団をスタックさせ、残りはダミーをかぶせて、戦線を引いて守勢に。
 
しばらく、小競り合いが続きます。第3ターン、威力偵察を試みた歩兵1個師団半が、第90軽師団に接触。第21装甲師団を加えた反撃でこれを撃破します。
 
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第5ターン、そのまま、戦線を南下させた枢軸軍は、集積基地前面にいた1個スタック(最速の第4機甲旅団!)を包囲し、撃破します。が、イギリス軍の戦線は堅く、それ以上、付け入る隙が見つからず。
 
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と、この時、DAK主力が付近にいないと踏んだトブルク守備隊が突出します。セオリーと逆の西側の陣地を攻め、こちらを解放。そのまま、ビル・エル・ハマートを伺う姿勢を見せます。
 
枢軸軍も2ターンほど、ブラフで凌ぎましたが、第6ターン、包囲陣崩壊の危機に、中央部にいたアリエテ師団と第15装甲師団を呼び戻し、突出部を粉砕します。
 
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イギリス軍の移動制限が解除される中盤から、連合軍が一気に反撃に出ます。中央部にいた枢軸軍ダミーを歩兵と偵察大隊が一掃し、機甲を含む3個師団が海岸通りに殺到します。

戦力差は圧倒的で、ソルーム、フォート・カプッツオ、バルディアが相次いで陥落します。
 
砂漠方面でも攻勢が始まり、残りの機甲師団が前進を開始します。ここには、トリエステ師団とDAK2個師団がいたため、正面からの打撃戦で反撃し、一時的に敵を撃退することに成功します。
 
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ここで、枢軸軍は決断を迫られます。海岸通りには、陣地群を攻略した敵の3個師団がトブルク解放に向かっています。一方、中央部は敗走中の敵がいて、集積基地を狙うなら、まさに「今でしょ!」。下した判断は、トブルク包囲陣への一部増援と主力による集積基地の襲撃でした。
 
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第12ターン、DAKとアリエテを主力とした打撃群が最西端の敵を攻撃し、西方から集積基地に迫ります。連合軍も戦線を引いてローテションによる打撃力の減殺を狙いましたが、ここで思わぬ誤算が・・・混乱状態からの回復ができない!集積基地の修整もあり、2/3で成功するはずが、ほとんどの部隊が失敗。
 
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その結果、戦闘による損害を回復しきらず、戦線が薄くなります。ドイツ軍のdrが冴えまくったこともあり、集積基地目前まで迫ります。
 
が、ここでイギリス軍も意地の回復を見せ、主力でもってドイツ軍の先頭部隊に包囲攻撃をかけます。第15ターン、隣接ヘクスにまで迫ったドイツ軍とイギリス軍が一歩も引かぬ死闘に。最終的には、集積基地の破壊に至りませんでしたが、この方面の連合軍の反撃をさせず、時間を稼ぐことができました。
 
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一方、もっとも勝利に影響したのが、トブルク攻防戦でした。第12ターン、海岸沿いに驀進するイギリス軍3個師団を包囲陣地の手前で、アリエテ師団がどうにか迎撃し、損害を与えます。
 
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ならばと迂回を謀った砂漠で、第15師団から派遣した10戦力装甲大隊が待ち伏せ!主力の機甲大隊のうち、1つが半壊します。
 
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第13ターン、それでも、イギリス軍はジョンブル魂で攻勢を続行!トブルク内部の兵も突出し、包囲陣地付近で激しい包囲・被包囲戦が繰り広げられます。枢軸軍も陣地部隊とアリエテ師団、装甲大隊が入り乱れて、乱戦に突入!どちらが、先にトブルクに到着するのか?
 
第14ターン、間一髪、トブルク占領に成功したのは、枢軸軍でした。生き残った守備隊をイタリア軍が殲滅し、トブルク陣地を確保します。
 
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第15ターン、それでも諦めないイギリス軍は、今度はトブルクの包囲(!)狙って、2:1攻撃をかけましたが・・・drに恵まれずに失敗。この時点で、枢軸軍のトブルク確保が決まり、VP上での勝利が確定しました。
 
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最終ターンまでもつれ込む激戦で、ああ、しんどかった!しばらく、放心状態の後、Dasreichさんとは、様々な作戦プランを話し合いました。
 
選択ダミーがなければ、枢軸軍は必敗であると、意見が一致しました。その上で、両軍の取り得る作戦を相談しました(やはり、経験者の戦略眼は貴重です!)。
 
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[枢軸軍]
・枢軸軍の最有力の作戦は(選択ダミーを使わずに勝利できる手としては)、速攻(力攻) によるエジプトへの突破である。第2ターンから海岸通りにDAKを投入し、(半分は 磨り潰す覚悟で!)、突進する。
・集積基地は(よほど隙がない限りは)狙わない(砂漠に入り込むと、数ターンは転進ができないので)。ただし、道路沿いの一帯には進出して、圧力をかける(いくぞと、思 わせることは必要。あるいは隙があれば、本気で突入する)。
 
[連合軍]
・イギリス軍は、ハルファヤ峠の早期攻略に全力を尽くす(ここが手に入れば、DAKの 突破を阻止できる)。
・基本的に、移動制限の解除される第8ターンまでは、集積基地前面に防御線を作り、耐える(持久戦にすれば、イギリス軍が有利になる)。
・第9ターン以降の反撃は、海岸通りと砂漠方面で(できれば、両翼を攻めて、数を生かした浸透を)。
・反撃の主体は、少なくとも3個師団以上を投入して、海岸通りで(そのまま、海岸通りを押し切り、トブルクを解放する)。
 
サドンデスにならなかった場合、トブルクの占領または解放がキーポイントになります(±10VP!)。枢軸軍としては、後半までいかにDAKを温存するか、同時にイギリス軍を損耗させ圧力をかけるか、という二律背反する課題があります。連合軍は、解放部隊の兵力配分とトブルクからの突出タイミングが、悩ましいです。
 
あと、選択ダミーを使用する際の戦術(mitsu試案)ですが・・・

・ダミーと見え見えでも、本物とスタック・攪拌してから分離する(特に枢軸軍は数が足りないので、兵力を集中するにはブラフしかない!)。その際には、ダミーから先に動かすこと(戦線を張るふり)が有効。
・ただし、本戦線には穴が開かないように、十分に注意。数が多くなると、管理もたいへんだが、番号確認は確実に(前回、Tommyさんが1個師団を本当に迷子に!)。
・攻撃をかけさせたい場所(DAKなどの隠匿ヘクス)はわざと二重戦線にして、ダミーの フリをする高等テクニックあり。この時、本物の戦線を二列目にすると、決まったときの心理的動揺は大!(なんて人が悪いこと)。ただし、相手とタイミングを選ばないと、 普通に押し切られることもあり、こちらに動揺が・・・(笑い)。
 
ちなみに、Dasreichさんから再戦のリクエストを受けていますが、このまま、逃げ切って「鬼教官に勝った漢」で人生を終えたいものです(うそ、笑い)。本当は、勝っても負けても、ヘロヘロになるのがしんどいですよね~。できればその前に、どなたかとスパークリングがいいな~。
 
ダミーの心理戦故に、なかなかインストがしにくい(途中で作戦・戦術を伝えられない!)アイテムですが、簡単なルールで手軽に「疑心暗鬼」が楽しめる「砂漠の狐」を、みなさんもいかが?

三が日開けの1/4に、盟友Tommyさんと自宅オフ会を行いました。アイテムは、Tommyさんから希望の出ていた「砂漠の狐」(エポック)です。以前、4ターンほどのお試しプレイをしていましたが、今回はきっちりと対戦できました。陣営はTommyさんの希望で英連邦軍を、mitsuが枢軸軍です。
 
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第1ターン、イギリス軍はシディ・オマールを攻撃。ここは、足止めの1戦力しか置いていなかったので、敵が順当に占領します。
 
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驚いたのは、いきなりのトブルクからの突出!第2ターンには接敵ができないと踏んでの攻勢ですが、こちらも東側の陣地を88m砲を含むフルスタックで固めていたので、イギリス軍が一方的に損害を受けます。
 
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第2ターン、枢軸軍が動き出しますが、特別ルールによりZOCに入れないので、バルディア周辺とビル・エル・グビ周辺に警戒線を張ります。各戦線では、中央はあえて弱兵の偵察大隊にして、両翼にDAKを配置。迂回してくるであろう敵を待ち伏せます。
 
イギリス軍がこれにかかります。いきなり最強の第4機甲旅団が、第21装甲師団に接敵し、1:2攻撃を余儀なくされます。
 
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第3ターン、消耗した第4機甲旅団に対し、第21装甲師団とアリエテが反撃!包囲が成功し、これを全滅させます。
 
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少しは被害を与えたいと、今度は第22機甲旅団が第21装甲師団を攻撃しましたが、若干の被害に留まります。
第5ターン、待ってましたとばかりに、第90師団も反撃に加わり、第22機甲旅団も殲滅!ここまでイタリア軍1ユニットの損害と引き替えに、英連邦軍10ユニットが昇天します。
 
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さすがに分が悪いと思ったイギリス軍は、この方面からの撤退を始めます。
 
第6ターン、敵の後退に乗じて、DAK主力はガブル・サレー周辺へ。イギリス軍は、フォート・カプッツオ攻略を終えた機甲・歩兵を、こちらに回し、側面からの攻撃に出ます。包囲攻撃のチャンスがありましたが、道に迷って包囲できず。
 
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ここで、ドイツ軍はあえて第90師団を突出させます。実は、これがドイツ軍の「撒き餌」でした。包囲したくなる隣接ヘクスに、未だ、正体を現していない第15装甲師団を隠匿配置し、必殺の罠を張ります。
 
第7ターン、この餌に敵の歩兵師団が食いつきます。包囲のチャンスと思いきや、最強の第15装甲師団が待ち伏せ!いずれも1:2攻撃にしかならず、イギリス軍は甚大な被害を受けます。
 
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第8ターン、包囲された第90師団の外から、さらに第15装甲師団が第7機甲旅団を包囲。さらに、戦線を迂回したトリエステ師団の一部が歩兵師団の退路を断ち、包囲攻撃。結果、2個師団がほぼ半壊します。
 
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やむを得ず、イギリス軍は包囲された部隊をDDにして脱出させますが、もはや戦線はボロボロです。
 
このチャンスにDAKは猛烈な追撃に移ります。敗走した敵を猛追する共に、なぜか中央付近にいた第1南アフリカ師団と歩兵連隊を撃滅します(あとで聞いたら、ダミー番号を間違えて、本当に「迷子」になっていたそうで!笑い)。さらに、陣地や丘は迂回して、補給基地に向けて突進。
 
第10ターン終了時には、組織的な抵抗はできなくなり、補給基地の破壊が確実になります。イタリア軍の損害3ユニットに対し、英連邦軍は25ユニットの壊滅と、圧倒的な勝利となりました。
 
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はじめて、まともに対戦したのですが、いやー、面白かった!ダミーのもたらす心理的な効果と罠を張る楽しさ(く、くらい!笑い) が、カウンター好きにとってはたまりません。以前、シミュレーター誌で新保氏が「敵に攻撃をさせる(罠にかける)」と言っていたのが、よくわかります。
 
全く同じテーマでダブルブラインドの傑作「第8軍」(CMJ)もありますが、「砂漠の狐」ははるかに手軽で、似たような緊張感が味わえました。昔のアイテムなので、ルールに若干、不明な点はありますが、十分に楽しめると思います。まだ、しばらく、対戦がしたいです。求む、砂漠の有志!

無料頒布されたばかりの「ガザラの戦い」(CMJ)を、エンジョウさんと2戦をしました。
 
入門用だけあって、ルールは極めて簡単で、両軍がdrして、大きい側が1アクション(1ユニットの移動/戦闘)を行うというもの。同じ場合は、イベント発生と共に、時間マーカーが+1ずつ進み、最終的には+4の段階で[5]または[6]のゾロ目が出れば、ゲームは終了。戦闘も、やはり両軍がdrして、そこに戦力を足し、大きい側が勝利します。ZOCや味方のいるヘクスへの後退が禁止されていて、うまく機動させないと、けっこう、ユニットが飛びます。
 
最強は、4戦力を持つDAKの2個装甲師団で、イギリス軍のほとんどが2戦力であることを考えれば、いかに強力かわかることでしょう。基本的には、枢軸軍がZOC to ZOCの直接移動で浸透し、イギリス軍を攻撃し、遮二無二前進。4箇所の集落を占領するか、トブルクを陥落させれば、ドイツ軍の勝利。それ以外は、イギリス軍の勝利です。
 
第一戦は、ドイツ軍(エンジョウ)対イギリス軍(mitsu)でスタート。序盤は、ドイツ軍のイニシアチブが多く、正面からの力攻でイギリス軍の戦線を後退させます。が、イギリス軍の戦闘drもそこそこで、壊滅するユニットはなし。
 
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中盤、突出したドイツ軍に対し、イギリス軍が包囲した上で、攻撃を実施します。かなりの確率でdrに恵まれ、21PZ とアリエテ師団を壊滅させることに成功します。ゾロ目も多く出て、すでにタイム・マーカーは+4に。
 
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このまま、時間切れになるかと思いきや、今度はウソのようにドイツ軍に流れが行きます。残った15PZが獅子奮迅の攻撃で、次々とイギリス軍を殲滅。ゾロ目が来ても、4以下ばかりで、終わりそうで終わらない展開に。
 
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そして、終盤、この勢いを維持したドイツ軍が、二度目のビル・エル・グビへの攻撃を成功させ、タイムリミットギリギリで、4箇所を制圧し、勝利となりました。う~ん、好事魔多し。
 
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第二戦は、陣営を入れかえ、ドイツ軍(mitsu)対イギリス軍(エンジョウ)で対戦。序盤からドイツ軍のdrが冴えまくり、次々とTommyを粉砕。
 
一度も負けないうちに、気がつけば、敵の全ユニットを殲滅してしまいました。可能性はゼロではありませんが、4箇所の制圧は確実と思われ、枢軸軍の勝利となりました。
 
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簡単でいて、dr勝負が多く、盛り上がる作品で、入門用や時間の空いたときにはもってこいですね。また、対戦したいものです。
 
ちなみに・・・
この対戦により、北アフリカ戦域アイテムのプレイ率が7割を越えました。関連のジャンル別記事を更新しましたので、ご覧ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/archive/2013/11/17

今月のソロプレイ第三弾は、北アフリカ戦線の第二弾で「AFRIKA!」(Bonsai Games)です。CMJ編集長の中黒氏がデザインした、北アフリカキャンペーンで、同人扱いの出版です。が、そこは、経験と繋がりを生かしたデザインになっていて、たった500円ながら、打ち抜きユニットと機能的なマップ、なにより1時間でキャンペーンが楽しめる秀作です。損害判定のルールがちょっとわかりにくいのですが、補給を核にしたアフリカ戦らしい、機動戦が楽しめます。
 
まず、第1ターンの補給は、ドイツ軍がロンメルチットだけに対し、連合軍は1Pt×4とかなり優位な状況です。このため、ドイツ軍は次ターン以降に賭けて、一切、行動しなかったのに対し、連合軍は2Aと9Ausをエル・アデムに後退させ、進撃路を遮断します。
 
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第2ターンは、早々に補給終了が出て、イギリス軍が増援をトブルクに入れたくらいで、両軍とも動きはなし。ああ、ドイツ軍は全く活動できず!
 
第3ターン、やっと、届いた1Pt×2の補給を使って、枢軸軍がおっとり刀で前進します。連合軍は補給を使って、エル・アデムを要塞化し、鉄壁の守りに入ります。
 
第4ターン、ドイツ軍がついに攻勢に出ます。まず、1Ptを使って、21Pzと15Pzでエル・アデムを正面攻撃。ここで、2Aを3ターンに渡って消耗させます。
 
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すかさず、歩兵で陣地を補強したイギリス軍に対し、DAKが勝負に出ます。ロンメルチットを使って、砂漠を迂回し、強襲をかけます。期待値的には十分、排除可能でしたが・・・drが冴えず、ギリギリのところで、イギリス軍が耐えきります。
 
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と、その直後に、後方にいた2個歩兵師団がDAKの退路を遮断!壊滅こそ免れたものの、最大3ターンの消耗となります。
 
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しばらくは足腰の立たない枢軸軍を尻目に、イギリス軍はビル・ハケイムまで前進し、盤石の防御態勢を引きます。
 
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枢軸軍が再び、攻勢に移ったのは、第7ターンでした。回復なったDAKとイタリア軍機甲師団を砂漠から迂回させ、ビル・ハケイムを強襲。二度にわたる攻撃で、ついにここを奪取します。
 
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ここで補給を使い果たしたDAKでしたが、第8ターンに届いた虎の子の1Ptを投入して、再び、要塞エル・アデムを迂回攻撃。これが見事に成功し、奪取してしまいます(ほとんど奇跡的なdrでした)。
 
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慌てたイギリス軍は、後方に待機していた2個機甲師団を投入して、奪還を目論みましたが・・・DAKの先制射撃に打ちすくまされ、失敗。勝負は、第9ターンに。
 
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ところが、いきなり、補給終了!!イギリス軍は反撃さえできず、ゲームエンドになりました。
 
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VPを確認したところ、
イギリス軍…4VP(3スペース占領+1個ユニット撃破)
ドイツ軍 …18VP(8スペース占領+10個ユニット撃破)
で、枢軸軍の圧勝となりました。
 
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が、第8ターンのエル・アデム攻撃が成功していなければ、スペース占領VPは大幅に違っていたはずで、かなり振れがあるなと感じました。北アフリカ戦らしいといえば、そうですね。

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