歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

カテゴリ: 仮想戦

午後に山田さんが参戦したところで、手の空いていたmitsuとkawaさんの3人で、「プラン・オレンジ」(CMJ)をインストしました。今月のソロプレイで紹介した仮想戦アイテムで、近いうちにプレイ予定のため、準備としてバトルシナリオを行います。
 
附属のバトルシナリオは、バランスや隻数に難があるので、作戦シナリオの一部から兵力をランダムに決め、「起こりうる海戦」にしました。今回は作戦シナリオ2「マッカーサーズ・リターン」からアメリカ軍の前衛と日本軍の本隊の対戦としてみます。日本軍(kawa・山田)対アメリカ軍(mitsu)です。
 
両軍に空母がいたので、航空攻撃を解決します。まず、攻撃機を持つアメリカ軍が優勢な敵艦隊に空襲を行います。まず、戦闘機同士の戦いは、アメリカ軍のF3Bが敵に1ヒットを与えます。日本軍の攻撃も同様に1ヒットです。これにより、護衛スクリーンを突破したAN1が攻撃機に襲いかかります。結果は1ヒットとなり、T4Mが1ステップロスに。これにより、雷撃が行えなくなったT4Mは2発の爆弾を投下し、うち1発が命中し、戦艦長門の船体にわずかながら損傷を与えます。
 
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続く、バトルシナリオでは、日本軍がイニシアチブを取ります。アメリカ軍は旧式戦艦と重巡を中央に、空母ラングレーと駆逐艦隊をその隣接ヘクスに配置します。対する日本軍は、そのラングレーに最寄りの登場列を選び、中央に戦艦隊を、両脇に軽巡及び駆逐艦隊を配置します。
 
第1ラウンドの第2カプレット、遠距離で敵を発見した日本軍の戦艦隊が、空母ラングレーに対し超長距離砲撃を加えます。射程ギリギリのため、砲撃力は75%だったにも関わらず、大落下角で飛来する巨弾がラングレーを捉え、わずか2発目の命中で太平洋の藻屑に変えます。
 
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続く、第5カプレットは、日本軍が敵主力の発見に失敗したため、アメリカ軍が一方的に砲撃をします。目標はこちらに肉薄してくる軽巡艦隊。さすがに主砲弾の破壊力は抜群で、軽巡多摩を轟沈!さらに古鷹、加古に損傷を与えます。
 
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このままでは済まさじと日本軍が前進し、第8カプレットに両軍が3ヘクスの距離で撃ち合います。ともに、中距離となったため、命中率は5-6に上昇します。日本軍戦艦の主砲が敵戦艦に集中し、重巡には生き残った軽巡が発砲します。アメリカ軍も負けじと打ち返しますが、2/3の隻数に加え、旧式戦艦対新鋭戦艦の差も大きく、砲撃力で約2倍の差があります。のべ14発の命中弾を受けた戦艦フロリダが船体損害のため、速度が1Sに低下し、ネヴァダも9発の巨弾を受けます。アメリカ軍の砲撃はせいぜい4発程度の命中です。
 
第11カプレット、さらに距離を縮めた両軍は、猛烈な撃ち合いを演じます。特に無傷のアメリカ軍戦艦が2隻ずつの日本軍戦艦に狙われ、同一目標の修正(砲撃力-50%)をものともせず、損害を重ねます。アメリカ軍の反撃はさらに低調となり、2発程度の命中のみ。
 
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止めを刺したのが、第14カプレットの日本軍による砲撃と水雷攻撃でした。まず、集中砲撃により、戦艦ユタが撃沈!さらに、最大戦速で突進した駆逐艦と軽巡が次々と魚雷を発射し、戦艦オクラホマに8発、ネヴァダに3発の命中弾を出します。砲撃ですでに損害を受けていたオクラホマが航行不能(DIW)になり、残りの全艦が1Sの状態に。
 
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砲数が激減し、移動力も落ちた旧式戦艦はただの標的扱いとなり、容赦ない日本軍の攻撃で、第2ラウンド以降、次々に沈んで行きます。最後の戦艦ネヴァダが沈んだのが、第5カプレットでした。
 
が、アメリカ軍もここで意地を見せます。生き残った駆逐艦による一斉雷撃!のべ36発の魚雷が水中に放たれ、なんと15発が戦艦長門に命中!驚異的な防御力を誇る連合艦隊旗艦も、すさまじい破壊力には耐えきれず、命中12発目でついに轟沈します。どうにか、白鳥の唄になれたか?!
 
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損害のシート管理や砲撃力の細かい調整、命中/損害の二段階の判定など、決してお手軽とは言えませんが、次はぜひ、海戦シナリオを試してみたいものです。
 
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今月のソロプレイ第3弾は、「プラン・オレンジ」(CMJ)からバトルシナリオ3「水平線の彼方に」です。空母艦載機による「初」の艦隊攻撃を描いたもので、通商破壊に出撃したアメリカ軍空母艦隊を、日本軍が空爆するシナリオです。専用ルールで追加になった航空攻撃ルールを使用します。
 
両軍の戦力は以下の通りです。
日本軍…AN2×4、B1M×6
アメリカ軍…F4B×2、CVレキシントン、CC×2、CL×3、DD×11
 
勝利条件は、空母レキシントンの撃破か速度の低下です。レキシントンは船体12ボックスを持っており、速度低下のためには通常は16ヒット以上を船体に与えなければなりません。これはほとんど不可能です。
 
日本軍の全攻撃が参加できたとしても、爆撃なら4発、雷撃なら2発程度が命中の期待値です。(わずかに1/18しかない致命的損害を除けば)爆撃だと2/36、雷撃だと5/36で、速力低下の結果となります。これに命中期待値を合わせると、爆撃だと8/36、雷撃だと10/36となるため、生き残った攻撃機は、可能な限り雷撃に回すことにします。
 
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まず、第1ステップで日本のAN2×4機とF4B×2機が空戦に入ります。ここでは、日本軍の技倆が上回り、一方的にF4Bをステップロスさせます。F4Bの制空突破はならなず。
 
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続いて、空母艦隊の対空砲火を行います。大型艦が3隻で小型艦5隻で対空力は11に。これを1/3(端数切り上げ)して、のべ4ユニットの攻撃機に砲火を当てます。結果、B1M×1機がステップロスします。
 
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無傷のB1M×5機が雷撃を、1機が爆撃を行います。その結果、魚雷1発、爆弾1発が命中します。速度低下の可能性は8/36でしたが・・・ああ、副砲に1ヒット、船体に1ヒットがやっと。
 
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空母レキシントンは小破で、アメリカ軍の航空機の損害が日本軍を上回ったため、結果は引き分けでした。まだ、艦隊航空戦術が未発達な時代でもあり、大型艦を沈めるのはかなりたいへんなようです。

今月のソロプレイ第2弾は、仮想戦の「プラン・オレンジ」(CMJ)から最大のバトルシナリオ2「アルマゲドン」です。
この仮想アイテムのクライマックスを描いた戦術級で、両軍合わせてすさまじい数の艦艇が凌ぎを削ります。その規模は、太平洋のジェットランド海戦と言ってもよいでしょう。

<日本軍>
戦艦…6隻
高速戦艦…5隻
軽巡…8隻
駆逐艦…33隻(11ユニット)
<アメリカ軍>
戦艦…8隻
巡洋戦艦…2隻
軽巡…4隻
駆逐艦…30隻(10ユニット)
アメリカ軍には、第2ラウンド以降の増援として、以下の艦艇が登場できます。
戦艦…3隻
重巡…2隻
駆逐艦…12隻(4ユニット)
 
この全艦について、砲力・船体耐久力・速度・雷撃力の管理をするわけですから、尋常ではない作業量です。さらに、砲撃・雷撃時にはどの艦艇がどれを目標にするのか、指定するわけで、大いに混乱します。このために追加の目標マーカーを作成し、指定を明確にし、プレイアビリティを上げています。
 
まず、セットアップですが、アメリカ軍は主力戦艦8隻を中央に配置し、南北の隣接ヘクスに巡洋戦艦及び軽巡、駆逐艦を配置します。続いて日本軍は、駆逐戦隊を目標に、南部に集中配置をします。
 
第1ラウンドの第2カプレット、日本軍は戦艦隊の長距離砲撃を実施し、初弾を駆逐艦隊に浴びせます。この超長距離砲撃によって、いきなり、駆逐艦4隻が沈没し、7隻が砲撃能力を失います。
 
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第3-4カプレット、低速故に動けぬ敵主力艦隊に対し、日本軍は全艦で突進をかけます。が、いまだ、主力艦隊まで3ヘクスに距離があり、日本軍の索敵は失敗。
 
対するアメリカ軍は発見に成功し、第5カプレットに日本軍の戦艦隊に一方的に砲撃を浴びせます。のべ7ヒットを命中させ、長門以下5隻の戦艦にそれぞれ1-3ダメージを与えます。主力を発見できなかった日本軍は、やむなく駆逐艦に砲弾を集中し、さらに1隻を撃沈、3隻を砲撃不能にします。
 
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続く、第6カプレット、アメリカ軍は軽艦艇を後退させ、代わりに巡洋戦艦隊を前進。これを見た日本軍は、水雷戦隊を先発させ、雷撃戦の準備に入ります。
 
第8カプレットの砲撃戦は、戦艦同士による超長距離砲撃戦になります。ここではアメリカ軍のdrが冴え、前回を凌ぐ10ヒットを命中させます。対する日本軍は7ヒットで、徐々に損害を与えるものの、両軍とも未だ、軽微な被害に留まります。
 
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第9カプレット、やっと主力(速力1)が移動可能になったので、アメリカ軍は増援の期待できる北西方向に後退。日本軍はこれを全力で追いかけ、第11カプレットは前回同様の超長距離砲撃戦に。ここでのdrは互角で、日本軍は10発を、アメリカ軍は9発の命中弾を出します。
 
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第12-13カプレットも、逃げるアメリカ軍に追う日本軍と同様の展開となり、第14カプレットの長距離砲撃を経て、第1ラウンドが終了します。
 
この結果、第1ラウンドの両軍主力の損害は
日本軍…主砲損害14、副砲損害10、船体損害9
アメリカ軍…主砲損害3、副砲損害8、船体損害10
となり、アメリカ軍が優勢ですが、もとより攻撃力・隻数とも日本軍が多いので、差が縮まった程度です。
 
第2ラウンド、50%の確率でしたが、ここでのアメリカ軍増援はなし。ならば一気に決着をつけんと、日本軍は水雷戦隊を先導に、敵への突進を行います。砲撃距離が中-近距離になったため、命中率が2-3倍になるとともに、砲撃力自体も上昇し、戦場は濃厚な砲煙に包まれます。
 
第2カポレット、日本軍が放った砲弾25発が命中し、インディアナとモンタナの機関を直撃!ただでさえ、低速な両艦の速力は1Sに低下します(これは、各ラウンドに1ヘクスしか動けない状態です)。さらに、戦艦尾張が単艦でウエスト・ヴァージニアに5発の命中弾を出し、クリティカル・ヒットを含め、甚大な被害をもたらします。
 
対するアメリカ軍の砲撃も熾烈を極め、なんと日本軍を上回る32発を命中させます。単純計算でも各艦に平均3発以上の命中であり、メリーランド、インディアナ、モンタナが全て致命的命中を与え、尾張、金剛が速力1に低下します。
 
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続く、5カプレットに両軍はさらに激しい洗礼を受けます。主砲弾の命中が日本軍で34発(!)を数え、テネシー、カリフォルニアが1Sに、コロラドに至っては航行不能(DIW)に陥ります。対するアメリカ軍も43発(!)という驚異的な命中弾を出し、陸奥、愛宕、比叡、榛名が速力1に、金剛がDIWとなります。同時に小艦艇同士の近距離戦も起こり、約1/3以上の駆逐艦が撃破されます。
 
真の破壊は、その直後に訪れました。砲撃を潜り抜けた駆逐艦、軽巡による一斉雷撃!その数は、日本軍が74発、アメリカ軍68発(!)という、史上最大の魚雷攻撃となります。速力が落ちていた艦も多く、放たれた悪魔の弾頭が次々と戦艦に命中します。
 
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その結果、コロラドが損害に耐えきれず、撃沈。さらにのべ36ダメージに及ぶ船体ダメージにより、カリフォルニア、メリーランド、ワシントン、ウエスト・ヴァージニア、モンタナの5隻がDIWに。一方の日本軍は巧みな操艦が冴え、船体ダメージは20に留まります。
 
まさに、史上最大の雷撃戦!このカプレットが終わった時点で
日本軍…DIW1隻、速度低下5隻
アメリカ軍…沈没1隻、DIW5隻、速度低下2隻
という、驚愕の結果となりました。
 
第8カポレット、損害のため砲撃力が落ちていましたが、近距離とDIWによる命中率の上昇で、両軍とも31発ずつの命中弾を出します。これにより、DIWだったカリフォルニア、インディアナが沈没。軽巡一隻と駆逐艦10隻も海の藻屑と消えます。日本軍の損害も甚大で、ついに金剛が沈没。続く、第二次雷撃により、長門も後を追います。
 
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第11カポレット、両軍の攻撃力はほぼ変わりませんが、低速力からDIWになる艦艇が続出したアメリカ軍が、不利な修整を受けるようになります。+16%の命中率追加は強力で、アメリカ軍の被弾26発に対し、日本軍は16発と明らかな差が生じ始めます。結果、ワシントン、ウェスト・ヴァージニア、テネシーが水没します。一方、日本軍の沈没は愛宕、比叡となります。
 
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以後、この状況は変わらず、第14カポレットに、モンタナとコンステレーションが、撃沈されます。
 
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第2ラウンドの両軍主力の損害は
日本軍…沈没4隻、DIW2隻、通常航行5隻
アメリカ軍…沈没8隻、DIW1隻、通常航行1隻
となり、アメリカ軍の生き残りはわずかに2隻に。
 
第3ラウンド、遅れていたアメリカ軍の増援が登場しますが、刻すでに遅し。速度が低下したアメリカ軍に対し、生き残りの日本軍7隻が集中砲火を浴びせ、第5カポレットまでに主力艦隊の全艦を壊滅します。生き残ったのは、船体への被弾を免れた駆逐艦1隻のみでした。
 
なんとか一矢報いようと、アメリカ軍の増援艦隊が日本軍への接近を開始しますが、巧みな艦隊運動で射程距離ギリギリを維持した日本軍は、超長距離砲撃で一方的に損害を与えます。
 
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第4ラウンドに入り、やっと有効射程に入ったアメリカ戦艦隊が砲撃を開始。これにより、DIWに陥っていた陸奥と紀伊が沈没します。が、ここまでの超長距離砲撃の損害がきき、第8カプレットに増援最強のネヴァダが沈没。
 
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第14カポレットには、フロリダも壊滅し、生き残ったユタも全砲塔を失って、この時点で残りの全艦の全滅が確定しました。
 
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両軍合わせて、戦艦25隻による大砲撃戦は、以下のVPで日本軍の勝利となりました。
日本軍…1536点
アメリカ軍…927点
 
アメリカ軍太平洋艦隊の残存兵力は、駆逐艦1隻のみ。連合艦隊も海戦には勝利したものの、主力艦8隻を失い、生き残ったのは高雄、榛名、加賀のみ。まさに、「強者どもが夢の後」でした。
 
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今月のソロプレイは、勝手に高まっている砲撃戦から「プラン・オレンジ」(CMJ)です。前世紀末(!)に発売された仮想戦ですが、アヴァランチ・プレス社のGreat War at Seaシリーズの1作であり、艦隊戦の作戦・戦術級という珍しいアイテムです。あの時期に、よくぞ、こんなマイナーテーマをライセンスしたものだぁ(笑い)。
 
システムは、完全プロットの作戦ターンと、別マップに艦艇を配置して砲撃戦を行う戦闘インパルスに別れていて、作戦級ながら詳細な砲雷撃戦を行えます。
 
戦術システムはシンプルで、攻撃力1ごとに1drして命中値以上で命中。命中1ごとに命中箇所を決め、損害を適用します。drによっては、致命的命中や追加損害、火災などもあり。装甲は重装甲・軽装甲・未装甲の3種類で、主砲が当たると全て貫通し、副砲は軽装甲以下、小口径砲だと未装甲のみに被害を与えます。全艦に損害ボックスが用意されていて、ヒットを受けると、それをチェックしていきます。例えると、シンプルなツクダゲーム(?)でしょうか(笑い)。
 
今回はバトルシナリオ1「マニラ湾脱出」を演習してみます。フィリピンに侵攻した日本軍と離脱を図るアメリカ軍との戦闘であり、戦力には大きな差があります。日本軍が戦艦1隻・軽巡4隻・駆逐艦10隻に対し、アメリカ軍は軽巡1隻・駆逐艦7隻・砲艦1隻と圧倒的に不利です。捕捉されたら全滅は必至で、アメリカ軍は敵に一矢を報いられるかどうか?
 
セットアップですが、配置drの結果、以下のような進路を取ることに。
日本軍…外周エリア3から6へ
アメリカ軍…外周エリア5から1へ
 
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第1ラウンドは、日本軍が優速を生かして、敵艦隊に接近します。が、闇夜で敵発見は成らず。
 
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第2ラウンドの第1 カプレットに、日本軍の前衛が敵まで2ヘクスに接近します。ここで、両軍は、巡洋艦と駆逐艦を発見し、中距離で巡洋艦同士が砲撃を開始します。
 
日本軍は4隻の軽巡が軽巡リッチモンドに集中砲撃を行い、3発の命中弾を与えます。これにより副砲が2門に減少し、船体損害が(開始時の1に加え)半分になります。結果、軽巡リッチモンドの速力は2に低下します。リッチモンドの砲弾も軽巡五十鈴の甲板を貫き、船体に1損害を与えます。
 
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第3カプレット、アメリカ軍は艦隊をバラして、優速艦だけでも逃げ切りを図ります。これに対し、日本軍は軽巡及び駆逐艦隊が合流し、近距離の激戦に移ります。
 
まず、砲撃戦でリッチモンドが集中砲撃を浴びて、4ヒットを受けます。副砲が全壊し砲撃不能になり、船体も後1ボックスを残すのみと、大破します。また、クレソン級の第8駆逐艦隊が、敵の駆逐艦からの攻撃で1隻が沈没し、1隻が砲撃不能となります。対する日本軍は、木曾と球磨が1ヒットずつを受け、ともに副砲1基を失います。
 
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続く、雷撃戦は猛烈な魚雷の撃ち合いになります。生き残ったクレソン級4隻が惜しげもなく全弾16発を発射。軽巡五十鈴が2発を被雷し、轟沈!球磨にも1発が命中するも、こちらは幸いにも不発に。
 
対する日本軍の水雷攻撃も熾烈を極め、這々の体の軽巡リッチモンドに2発が命中し、撃沈。さらに、無傷だった第7駆逐艦隊も触雷し、2隻が轟沈します。
 
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この時点で、アメリカ艦隊は、駆逐艦2隻(うち1隻は砲撃不能)と砲艦サクラメントを残すのみに。もはや、まともな戦闘はできず、逃げるアメリカ軍駆逐艦を、日本軍の水雷戦隊が捕捉し、これを撃滅。
 
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続く、第11カプレットに高速戦艦霧島も参加し、最後の武装艦サクラメントを撃破したことで、終了となりました。
 
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両軍の損害は・・・
日本軍(12点)…五十鈴12点
アメリカ軍(61点)…リッチモンド19点、駆逐艦5隻40点、砲艦2点
で、日本軍の圧勝となりました。
 
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圧倒的な劣勢のアメリカ軍としては、軽巡1隻を撃沈できたので、まあまあかしら。導入用のお試しシナリオということで、こんなもんでしょう。

今月のソロプレイ第四弾は、もう一つの強化ジャンル-仮想戦ジャンルから、「大艦巨砲主義」(旧GJ)シナリオ4「オレンジ計画」です。いわゆる海軍軍縮条約が締結されず、軍拡に走った両国が、日米関係の悪化とともに、戦争に突入するというものです。仮想戦ジャンルでは鉄板のテーマらしく、なんと6アイテム(全体の1/3)で取り上げられています。
 
このシナリオでは、火力と装甲厚で優るアメリカ太平洋艦隊を、速力と練度で優位に立つ連合艦隊が迎え撃つ、という設定です。日本軍には世界に誇るビッグ7の長門を筆頭に(当時の)高速戦艦が揃い、かつ、砲撃修整に+1drmがつきます。ベース6システムで、+1の修整が以下に大きいかは、自明のことかと思います(例えば、最大距離での砲撃戦では、日本軍の命中率は2倍になるわけです)。
 
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まず、セットアップですが、後攻の日本軍が、アメリカ軍の頭を押さえる丁字戦法をとります。
 
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ゲーム開始とともに、両軍は距離を縮めます。第1ターンの第3ラウンドに、先頭のコロラドが砲撃距離に入ったところで回頭し、同航戦を意識して、戦列を組みます。このターンは、回頭のため、二番艦のメリーランドのみが砲撃をしますが、前方射界のため砲門が制限され、命中弾はなし。代わりに、連合艦隊の旗艦長門と同型艦の陸奥が砲門を開き、いきなり7発の莢叉弾。うち3発が有効となり、上部構造物の1ヒット、船体に2ヒットを与えます。
 
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第4-6ラウンド、主力の遠距離砲撃が交わされます。コロラド、メリーランド、W・ヴァージニアが一斉射撃で長門を狙い、船体に3ダメージを与えます。対する連合艦隊の砲撃も正確で、長門型の40cm砲が立て続けに命中弾を出し、コロラドの船体にさらに6ヒットを与えます。さらに、金剛型の36cm砲も加わり、コロラドの第1砲塔に直撃弾が出ます。16inch防御をしている砲塔は貫通こそしなかったものの、衝撃で故障してしまいます。
 
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第7ラウンド、初めの喪失艦はこのコロラドでした。6発の40cm砲弾がヴァイタルパートを撃ち抜き、一瞬にして撃沈されます。アメリカ軍も決死の反撃を行いますが、いかんせん、遠距離での命中率が違いすぎ、有効弾は約半分です。
 
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なんとか、命中率を上げたいアメリカ軍は、距離を縮めようとします。それを狙い澄まして、長門級と金剛級が先頭艦に集中射撃を行います。射撃艦が増えるに従い、有効弾も比例して増加し、毎ラウンドに20-30発以上の命中弾を受けた二番艦メリーランドは、最終ラウンドで行動不能に陥ります。
 
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旗艦の長門と金剛も上部構造物・船体ともに半数を超える損害を受けますが、なお、闘気は高く、高速を生かして、敵の頭を押さえ続けます。
 
第2ターン、2/3以上の戦艦が戦闘に参加し、激しい砲撃戦が続きます。日本軍は初期の方針を徹底し、先頭艦となったW・ヴァージニアに砲撃を集中し続けます。毎ラウンドに30発以上(!)の命中弾を受けながら、アメリカ軍の用兵思想が結実した厚い装甲と十全の耐久力によって、W・ヴァージニアは耐えに耐えます。が、第3ラウンド、ついに全ての上部構造物を破壊され、行動不能に陥ります。
 
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アメリカ軍も、長門ともに、装甲の薄い金剛に反撃を集中し、同時にこれを撃沈します。これで、沈没艦はともに1隻、行動不能艦はアメリカ軍が2隻、日本軍はなし。
 
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第4ラウンド以降、伊勢/日向も砲撃に加わったことで、日本軍の丁字戦法は頂点に達します。16inch砲16門、14inch砲48門(!)という空前の火力が、敵の先頭艦に降り注ぎます。6inch副砲による射撃も始まり、その結果、船体は無事ながら、上部構造物の損害が鰻登りになります。
 
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あまりの損害の多さに、接近を断念して同航戦に移りますが、この回頭中を狙い撃たれます。短時間のうちにテネシー、カリフォルニアが旗艦機能を喪失し、大破に。恐るべし、丁字戦法と日本軍の練度!
 
第7ラウンド、やっと回頭を終えた主力艦2隻は、連合艦隊と同航戦に入ります。が、ここで、日本軍は単縦陣の切り離しを狙い、装甲の薄いペンシルヴェニア級に照準を移します。10ヘクス以上の遠距離から放たれた東征射撃により、回頭前のペンシルヴェニアが水柱に包まれます(最大距離にも関わらず、20発が命中!)。次の瞬間、ペンシルヴェニア、撃沈!跡形もなく、消え去っていました。
 
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その後も、36cm砲のサルヴォは正確無比な砲撃で、アリゾナを行動不能にし、ネヴァダを撃沈します。あまりの猛攻に耐えかねたオクラホマが反航戦で逃げ切りを図ります。
 
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明けて、第3ターン、苦闘の太平洋艦隊は、またもや先頭艦のアイダホを大破されます。当時に反転したオクラホマが捕捉され、こちらも行動不能に。
 
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アメリカ軍も意地の反撃で、ついに旗艦長門を行動不能にしましたが、もはや戦力差は圧倒的です。
日本軍:撃沈1隻、行動不能1隻
アメリカ軍:撃沈3隻、行動不能6隻
残存艦は、わずかに2隻:9隻。
 
と、ここで日本軍は一気に勝負をかけてきます。旗艦を変わった陸奥と金剛級3隻による、突撃!が、これまで辛酸をなめてきたアメリカ軍は、一時的に砲力が落ちたことを見逃しませんでした。残り2隻の全砲門を集中し、接近中の金剛級-霧島に焦点を合わせます。2ランドに渡る猛砲撃によって、第4ラウンドにこれを撃沈!
 
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が、反撃もここまででした。回頭を終えた陸奥と接近中の金剛級2隻、長距離に入った伊勢・日向、そして山城・扶桑が、一斉射撃を再開。猛烈な鉄の暴風により、アイダホが行動不能に。
 
最後に残ったミシシッピが、3つの砲塔の基部を破壊され、力尽きたのは第5ラウンドでした。
 
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最終的な損害は
日本軍:撃沈2隻、行動不能1隻
アメリカ軍:撃沈3隻、行動不能8隻(回収不能のため、実質は撃沈扱い)
 
このソロプレイで仮想戦ジャンルのプレイ率が3割を超えました。ジャンル別記事も更新しましたので、ご覧ください。
パラレル・ワールドを呼び起こせ!~仮想戦アイテム
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/8453579.html

今月のソロプレイ第二弾は、前回と同じく仮想戦ジャンルから、「戦艦の戦い」(CMJ)S15「ア・ビッグ・ガン・エピック」です。その名の通り、大艦巨砲主義が中心の世界で、日米の主力戦艦同士が激突するWWⅡの仮想戦です。
 
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登場戦艦数は両軍合わせて13隻(!)と、「戦艦の戦い」で最大のシナリオです。オクラホマと長門・陸奥は、ヴァリアトでついた改訂ユニットを使用しています。
 
セットアップですが、単縦陣を組んだ両軍が、お互いの左斜め方向から接近するところから、始まります。
 
第1ターン、全力で前進するアメリカ軍に対し、日本軍は左回頭をして、距離を空ける作戦に出ます。日本軍は長距離で有利な点があるので、ある程度、距離を置いて闘いたいところです。
 
第2ターン、この効果が表れます。ともに視認外ながら、長門改がレーダー射撃を開始。さらに水偵の発進に成功した日本軍が一方的な射撃を行います。全6隻の砲撃が先頭のメリーランドに集中し、一気に3Wの損害を与えます。
 
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第3ターン、不利を悟ったアメリカ軍は回頭で一気に距離を詰めると、前後を逆にした単縦陣を組み直し、同航戦に移ります。
 
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第4ターン、お互いの主力艦同士が中距離での砲撃戦に移ります。以後、基本的に終盤までは、この体制での激しい撃ち合いに。
 
ともに損害が出始める中、射程ギリギリでアメリカ軍の重巡が放った一発が日本軍の重巡にクリティカルヒット!一撃で轟沈します。両軍通じて、初の沈没艦になります。
 
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第5ターン、今度はお返しとばかりに、日本軍の砲撃がオクラホマに命中!すでに機関停止の損害を受けていた同艦は、山城の一斉砲撃に絶えきれず、爆沈します。
 
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第6ターン、日本軍の砲撃は正確を極め、アメリカ艦隊に損害が続出します。アメリカ軍は莢叉はするものの、命中弾が出ません。
 
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第7ターン、流れを変えるべく、アメリカ軍の水雷戦隊が日本軍の後備に接近します。副砲による防御砲撃が開始され、先頭の重巡が轟沈しますが、生き残った重巡と駆逐戦隊が雷撃に成功し、殿の扶桑に1W1Sの損害を与えます。
 
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第9ターン、速度の落ちた扶桑に、メリーランドとノースカロライナの砲撃が集中し、ついにこれを撃沈します。
 
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第10ターン、日本軍も負けてならじと撃ち返し、先頭を走っていたテネシーに致命的命中を与えます。軽微ながら損害を受けていたテネシーは、弾薬庫の爆発で轟沈します。が、アメリカ軍の砲撃も猛烈を極め、日本艦隊の武装に大きな損害を与えます(のべで5W!)。
 
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第11ターン、両軍とも武装への損害が増加し、一時的に火力が堕ちます。日本軍は山城が砲撃不能に、伊勢・日向がともに火力1/3に落ち込みます。アメリカ軍もアリゾナが砲撃不能に、メリーランドが火力2/3となります。
 
第12ターン、ここで日本軍の水雷戦隊が、決死の雷撃に移ります。猛烈な阻止砲撃を受けながらも4隻全てが魚雷を命中させます。が、角度が悪かった(敵前方修整-3)とdrにも恵まれず、被害は1W。
 
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第13-14ターンは、両軍の散発的な撃ち合いのみで、一時的な小康状態に。
 
第15ターン、被害をダメコンで回復したアメリカ軍の攻撃で、伊勢と日向が全く砲撃ができなくなります。一方、日本軍も長門改級の砲撃と再装填を済ませた軽巡と駆逐戦隊の魚雷で、回復しつつあったアリゾナに命中弾を出し、撃沈一歩手前(3W2S)まで追い詰めます。
 
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第16ターン、雷撃を終え、回避中の日本軍駆逐戦隊が、複数艦からの副砲砲撃を浴び、撃沈されます。アメリカ軍も、通常射程ギリギリで発射された陸奥改の砲撃により、ついにアリゾナが沈没します。これで、戦艦の隻数は日本軍5隻:アメリカ軍4隻となりました。が、日本艦のダメコンが機能せず、砲撃不能や著しく砲撃力が低下した艦船が3隻もあり、一時的にはアメリカ軍が優位に。
 
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第17-18ターン、お互い、損傷が増えたため、主力艦同士の砲撃は、またも下火に。一か八かの雷撃を狙った日本駆逐戦隊も、激烈な砲火で火だるまとなり、爆沈します。
 
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このまま、お互いに決定打はなく、損害を微増したところで、第20ターンを迎え、ゲーム終了となりました。
 
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両軍の損失艦は、
日本軍:戦艦1隻、重巡2隻、軽巡1隻、駆逐戦隊1隊
日本軍:戦艦3隻、重巡1隻、駆逐戦隊1隊
 
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VPを計算すると・・・
日本軍:251点
アメリカ軍:156点
と100点近い差を付けて、日本軍の勝利となりました。

久々の「今月のソロプレイ」は、年末に向けてにわかにスパートに入った、仮想戦ジャンルで「戦艦の戦い」(CMJ)S13「竜頭蛇尾」です。ワシントン軍縮条約が不調に終わり、日米の建艦競争が続いた後、ついに両国が20年代に激突するというIFものです。このあたりの設定は「オレンジ計画」として、いくつかのアイテムが出ています。今回のシナリオは、その前哨戦にあたる巡洋戦艦同士の砲撃戦になります。
 
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セットアップは固定で、スタート。薄暮と言うことで、第1ターンの視認距離は10ヘクス。お互いに視認できない距離でしたが、アメリカ軍が観測機の発進に成功!長距離から一方的な砲撃を行います。さすがに精度は高くなかったのですが(-3修整)、幸先よく、高雄1Wを与えます。
 
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第2ターン、両軍は5ヘクスの距離を保ち、同航戦に。主力艦艇数ではアメリカが優るものの、日本軍は主砲の口径と乗組員(優秀)で有利です。日本軍は着実に命中弾を出すものの、当たり所が悪く(損害drが低すぎ)、レンジャーに1Wのみ。対するアメリカ軍は、赤城とCLに1Wずつを与えます。左回頭で逃げる日本軍を追って、アメリカ軍も回頭。
 
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第3ターン、日本軍の後衛とアメリカ軍の前衛の距離が4ヘクスになり、砲撃は激しさを増します。条件はほぼ同じでしたが、ここでもアメリカ軍のdrが冴え、高雄に2W1Sを与え(これで一時的に砲撃不能に)、CL及びDD2にも大きな損害を与えます。一方の日本軍の攻撃結果は、先頭艦に1Sのみ。
 
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第4ターン、速度が落ちた日本艦隊に、アメリカ軍が追いつき、至近距離での砲撃戦により、両軍に甚大な被害が出ます。これまで一方的に叩かれるばかりであった水雷戦隊が決死の突撃を行い、ユナイテッド・ステイツに魚雷を命中させるなど、善戦します。が、いかんせん、主力艦数の違いから、このままいけば、日本軍が先に消耗し尽くすのは明らかです。
 
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第5ターン、損害により速度がまちまちになった日本軍の戦列がばらけ始めます。アメリカ軍は高速を生かして、敵を追い抜きながら、砲撃を実行。落伍した駆逐艦隊が全滅し、後衛に被害が集中します。
 
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第6ターン、敵が猛追するのを見越して、日本海軍は一斉に左回頭し、アメリカ軍の背後を駆け抜け、一時的に距離をとることに成功します。
 
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第7ターン、夜間に紛れて逃走を図る日本軍ですが、速度の回復しない後衛が再び、追いつかれ、集中射撃を浴びます。
 
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第8ターン、このままでは全滅しかねないと判断した日本軍は、速度の落ちた損傷艦を南に向かわせ、ほぼ無傷で生き残った赤城と愛宕を全力で東進させます。案の定、損傷艦が捕捉され、ついに巡洋戦艦高雄が撃沈されます。
 
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と、ここで待ちに待った日本軍の主力艦隊が登場します。ダメコンに成功しているため、機能は維持しているものの、少なからずの損害を受けているアメリカ艦艇は、一斉に転進し、北への離脱を始めます。前衛のサラトガとコンスティテューションのみが、もう一撃だけ、加えようと、進路を維持しますが・・・。
 
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第9ターン、深入りしすぎた先頭のサラトガに、日本戦艦隊の星弾砲撃が集中!2Wの損害が出ます。隻数で6:2と完全に逆転され、ここにいたり、サラトガとコンスティテューションも北への退避を始めます。
 
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第10ターン、攻守入れ替わりで逃げるアメリカ軍に、日本軍の正確な射撃が降り注ぎ、サラトガに機関部に損傷!速度が低下します。
 
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第11ターン、逃げる術のないサラトガに砲撃が集中し、損害は3W2Sに!(沈没一歩手前)ここにきて、ダメコンも効果を上げず、もはや万事休す。
 
最終ターンに、サラトガは6隻の集中砲撃を浴び、アメリカ軍の初の沈没艦となります。が、この犠牲により、他の5隻は北方からの離脱に成功します。
 
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ここで、ゲームエンド。VPを調べたところ・・・
<撃沈>
帝国海軍 …55点(サラトガ)
太平洋艦隊…115点(高雄、CL1、DD1、DD2)
<損傷>
帝国海軍 …15点
太平洋艦隊…13点
<合計VP>
帝国海軍 …70点
太平洋艦隊…128点
よって、太平洋艦隊の勝利。
 
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沈没艦の多さから言って、妥当な結果でしょう。アメリカ軍は数の多さを生かして押しまくってVPを稼ぎ、増援が出てきたら離脱、という作戦が奏功しました。日本軍は、水雷戦隊がほとんど役に立たなかったことと砲撃drの低さから、苦戦となりました。小艦艇は荒天のため4移動力しか発揮できず、そのくせ、VP的には巡洋戦艦1隻に近い得点となるので、登場させない方がいいのかも?!
 
仮想戦ゆえ、希望が多いとは思えませんが、S15「ア・ビッグ・ガン・エピック」とともに、いつでも挑戦を受けますよ~。

今月のソロプレイは、新規ジャンルの仮想戦アイテムから、「ESCORT FLEET」(AD) です。「RED SUN BLACK CROSS」(AD) の拡張モジュールで、通商破壊/護衛戦を描きます。
 
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実は、5月の記念例会で対戦予定の「RUN SILENT,RUN DEEP」に触発され、作戦級のASW戦をプレイしたくなったわけで。本来ならヒストリカルのASW戦があればよかったのですが、日本で発表された作戦級が仮想戦しかないんです!!
 
拡張モジュールといいながら、単体でもプレイできます。が、80年代後半の「悪癖」か、取り込めるものは、可能な限り精密化したシステムのおかげで、優に10を越えるフェイズがあります。そのうち、11フェイズは、6ラウンドまで繰り返す手間のかけようで、1ターンあたりの総フェイズ数は、最大で68!まさに「滅び行く恐竜」のよう。
 
必死にレジメを作ったおかげで、なんとか手順を飛ばさずにできそうになったので、シナリオ1「First Trial」に挑戦しました。
 
システム理解のための練習シナリオだけあって、補給のルールは使わず、登場艦艇はドイツ軍がわずか6隻(3隻がUボートで、3隻が仮装巡洋艦!)。帝国海軍に至っては、護衛駆逐艦2隻と対潜巡洋艦1隻のみ。残りは輸送船と対潜哨戒機です。
 
まず、セットアップですが、イメージのように、ルール制限の中で4つの船団を組みます。奇しくも、ボンベイ行きが2船団とカルカッタ行きが2船団になります。主力船団には、護衛駆逐艦を1隻ずつ、配置し、遠距離を行くボンベイ船団をメダンに、中距離のカルカッタ船団をシンガポールに配置します。
 
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一方のドイツ軍は、メダン周辺にUボートによる哨戒網を展開します。そして、ニコバル諸島周辺に、3隻の仮装巡洋艦を配置します。
 
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第1ラウンド、まず、日本軍はおとりの1個輸送船(船団)を北上させます。哨戒状態だったUボートがこれを発見しますが、当然、おとりということで、スルー。代わりに、仮装巡洋艦を1隻に迎撃させますが、こちらはdrに恵まれず、発見できず。
 
本命の一つである第1船団は押っ取り刀でシンガポールを出港し、メダン南方まで辿り着きます。これに、哨戒状態をかなぐり捨てたUボートが接近し、捜索に成功します。が、対潜航空機の傘のため、攻撃は失敗します。
 
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第2ラウンド、カルカッタから南下した対潜巡洋艦の鹿島が接近したため、全船団が出港し、それぞれ、目的地を目指します。
 
本命の第1船団を、先ほど接触に成功したUボートが追尾し、さらに2隻の仮装巡洋艦を呼び寄せます。が、2隻とも接触に失敗し、Uボートが単独攻撃を試みますが・・・基地を飛び立った対潜哨戒機の七式大艇と大洋が、Uボートを発見!対潜攻撃が成功し、Uボートに1ヒットを与え、撃退します。
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もう一つの第2船団では、やはりUボートが接近を試みますが、drが悪く、対潜捜索も潜水艦攻撃もともに不発に終わります。
 
唯一、まともな捕捉に成功した仮装巡洋艦ゼーアドラーは、3回の一方的な砲撃で、輸送船に1ヒットを与えるのがやっと。ここまでは、帝国海軍に分があるようです。
 
第3ラウンド、二手に分かれて逃げる船団、それを猛追するドイツ海軍に勝機が訪れます。カルカッタに向けて航行する2船団に対し、3隻の仮装巡洋艦が肉薄します。接触できたのは、わずかにコルモラン1隻でしたが、偽装を解いた同艦が遠距離から砲撃開始!これが見事、護衛駆逐艦を捉え、一撃で撃沈!さらに、輸送船に1ステップを与えます。
 
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護衛中の鹿島は躍起なって捜索しますが、+2修整の有利な状況にかかわらず、接触に失敗します。
 
また、ボンベイに向かう第1船団を追尾したUボートが、対潜哨戒が薄くなった隙をつき(大洋1ユニットのみ)、こちらも輸送船に1ステップを与えます。まさに、神出鬼没のドイツ軍!
 
第4ラウンド、北方に向かう2船団には仮装巡洋艦が、南方に向かう2船団にはUボートが追いすがります。
 
北方では、またもや、鹿島が接触に失敗!(鹿島はいずこにおるやと、護衛戦隊本部から叱責の電文が飛ぶ有様)間隙をすり抜けたコルモランとゼーアドラーが輸送船を砲撃し、さらに1ステップを与えます。
 
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南方では、先の失敗に懲りた海軍機が第2船団を集中防御し、今度はUボートに近寄る隙を与えません(対潜能力は船団と合わせて13)。
 
第5ラウンド、あとわずかでカルカッタに到着する2船団に、執念の仮装巡洋艦が襲いかかります。1隻は鹿島が阻止したものの、2隻が第1船団に的を絞り、集中砲撃!結果、4ステップまで磨り減っていた輸送船は全滅します。かろうじて、損傷した1隻が入港できた(5ポイント)ことと、鹿島が損傷しながらもコルモランを仕留めたことが、慰めか・・・。
 
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第6ラウンド、インド亜大陸南端を迂回した第2船団に対し、やっと接触に成功したUボート2隻(内1隻は損傷状態)が攻撃をかけましたが、厚い対潜警戒に阻まれ、戦果なし。ボンベイまで7ヘクスまで迫っていた船団が入港し、25ポイントを揚陸し、終了となりました。なお、おとりの役目を果たした第4船団(1隻)は迂回が祟って、ボンベイまで届かず、カルカットに緊急入港して、難を逃れました。
 
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結果、輸送に成功した補給ポイントは30に留まり、ドイツ軍の勝利となりました。
 
AARの結果を見る限りでは、「まともなASW戦」になります。が、いかんせん、詳細しなかった手順が煩雑で、数回プレイしないと「正しいゲーム」にたどり着けないかも。
 
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個人的には潜水艦熱が上がっているので脳内補完できましたが、「RED SUN BLACK CROSS」(AD) のスケールで、Uボートとか、仮装巡洋艦とか、対潜哨戒機とか出てきても、地味な印象にならざるをえないでしょうね。仮装巡洋艦が護衛駆逐艦を沈めたあたりなどは、Royal Navy(CMJ)のシナリオ1(偉く地味な設定!)を思い出していました。
 
今のところ、「手間がかかる割りには地味」ですが、せめてシナリオ4くらいまではプレイしたいものです。求む、地味な潜水艦仲間?!

正月のオフ会で再戦を約していたyagiさんのお誘いを受けて、新春の千葉会に行ってきました。のべで16名の参加と、やはり、老舗は違うな~と、実感します。
 
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お昼前に着いたので、軽くスパーリングで、「大艦巨砲主義」(旧GJ) をプレイ。「鋼鉄のリヴァイアサン」をモチーフにした仮想戦(日本海海戦)で、第7艦隊のリンカーン及びジェファーソンと極東海軍のヴァツーチンが、殴り合うというものです。
 第7艦隊(yagi):リンカーン及びジェファーソン
 極東海軍(mitsu):ヴァツーチン
 
遠距離で同航戦に移った両艦隊でしたが、個艦性能の優秀さを生かして、ヴァツーチンがリンカーンに攻撃を行います。アメリカ海軍も2隻による集中砲撃を行いますが、いかんせん、備砲の威力が違い、ヴァツーチンの装甲を抜けません。
 
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その上、リンカーンの主砲塔を襲った砲弾がターレットを損傷させ、第2砲塔が故障!一気呵成に命中弾を送るヴァツーチンの前に、ついにリンカーンが沈没します。
 
その後、ジェファーソンも健闘するものの、こちらも第2、第3砲塔を壊されます。砲門数で3倍の差を付けられたため、投了となりました。ヴァツーチンは結局、装甲貫通がなく、上部構造物を40%程度(それでも16ヒット!)、破壊されただけでした。
 
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昼食後、本命の「東部戦線前進せよ」を陣営を入れ替えて、2戦します。詳しくは、別記事にて・・・。
 
最後が、日露のラスボスこと山﨑さんと、「信長包囲戦」(GJ)を対戦しました。自分は織田陣営を受け持ったのですが、戦闘drがともに極端になりまして・・。第1ターンに、浅井攻めで、滝川一益が戦死!
 
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その後も、織田家のdrが狂いまくって、討ち取れず。朝倉を滅ぼしたのが、4ターン半ばに・・・。その頃には上杉・武田が同時参戦し、万事休すだったのですが、粘りだけで謙信と信玄を討ち取り、一時はカード数を逆転します。が、最後は、本願寺・三好・毛利に京を取られ、復活の武田に美濃を落とされて、ジ・エンド。
 
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drはひどすぎましたが、最後は完全に作戦ミスという、とほほな対戦でした。

今月のソロプレイは、新規の仮想戦ジャンルから、「大艦巨砲主義」(旧GJ)シナリオ7「鋼鉄のヴァリアント」です。「大艦巨砲主義」は旧GJ誌に掲載された、シンプル砲撃戦ですが、ルールを極限まで削っているので、インスト5分でプレイできます。その一方で、砲門1つずつが砲撃を行うこだわり!
 
ゲームについて、簡単に説明します。1ターンは、10フェイズに別れていて、各艦の移動力によって、移動できるフェイズが決まります。移動は前方に1ヘクスのみで、終了後に60度回頭ができます。ただし、回頭したフェイズは射撃ができません。
 
続いて、砲撃ですが、先に触れたとおり、備砲1門(!)に砲撃を行います。と言っても、射程を確認して、1d6するのみ。
 
ここで莢叉(命中)となると、次に実際の有効弾数を判定します。口径が大きいほど、効果が高いようになっています。
 
次に有効弾数分だけ1d6して、命中箇所を判定します。遠距離だと甲板(垂直方向)に、近距離だと舷側(水兵方向)にあたる確率が高いです。
 
最後に、命中箇所の装甲と貫通力を比べて、貫通力が上回れば(以上で)、1損害を与えます。
 
船体の耐久ボックスが、全て、破壊されると、撃沈。上部構造物が、全て、破壊されると、移動/戦闘不能になります。備砲については、破壊にならなくても、1/6の確率でターレットが損傷し、砲撃不能になります。
 
今回のシナリオ「鋼鉄のヴァリアント」は、仮想戦記「鋼鉄のリヴァイアサン」における戦艦同士の砲撃戦を描いたものです。現本の作者は「八八艦隊物語」で大艦巨砲主義を描いた横山信義氏。
 
極東ソ連海軍で「鋼鉄のリヴァイアサン」と評された世界最大の巨艦「ヴァツーチン」と、アメリカ第7艦隊のハイテク戦艦、「リンカーン」「ジェファーソン」が、日本海で激突するという仮想戦記ですが・・・戦艦大和の2-3倍以上(!)の基準排水量を持つ、大海獣同士の戦いとなります。
 
この3艦が、どのくらい凄いかを、我が戦艦大和と比較してみると・・・。
戦艦大和
全長:263m、基準排水量64,000トン、45口径46cm砲:3連装3基
ヴァツーチン
全長:400m、基準排水量218,000トン、58口径25インチ(64cm)砲3連装3基9門
リンカーン、ジェファーソン
全長:350m、基準排水量152,000トン、60口径22インチ(56cm)砲3連装3基9門
 
ゲームとしては、リンカーン、ジェファーソンで砲門数は敵の2倍ですが、至近距離(5ヘクス以内)でなければ、ヴァツーチンの装甲を撃ち抜くことはできません。よって、可能な限り接近し、砲門の多さを生かして、上部構造物や主砲の故障を狙う作戦です。
 
ヴァツーチンの25inch砲は、甲板なら距離にかかわらず、敵の装甲を貫けるので、できるだけ遠距離を保って、優位を持ち続けたいところです。
 
なお、今回のプレイでは、ヘクス系の大きめな「幻の八八艦隊」(AD)のマップを流用しています。ユニットは、オリジナル制作です。
 
まず、セットアップですが、後配置のアメリカ第7艦隊は、丁字戦法を目論見、ヴァツーチンの前方25ヘクスに配置します。
 
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第1ターンの第1フェイズ、丁字を嫌ったヴァツーチンは、60度の回頭を行います。これに対して、第7艦隊の2隻の22inch砲が降り注ぎ、2発の命中弾を出しますが、厚い装甲に弾かれて効果なし。
 
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第2フェイズに、砲撃を開始したヴァツーチンは、命中弾1発をジェファーソンに与え、船体及び上部構造物に1ヒットずつを与えます。数を頼みのアメリカ軍は、倍する砲門数で5発の命中を与えますが、損害を与えたのは、装甲のない上部構造物のみになります。
 
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第3-4フェイズは、ともに複数の命中弾を出し、ジェファーソンが3ヒットを受けますが、ヴァツーチンは、全てをはじき返し、損傷なし。
 
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第5フェイズ、ヴァツーチンとの距離が20ヘクスとなったジェファーソンは、遠距離となり、砲撃精度が格段に上昇します(6のみ命中から、5-6で命中に)。が、やはり、装甲の差は健在で、ヴァツーチンが一方的に成果を上げます。
 
第6フェイズ、これ以上の接近を嫌ったヴァツーチンが、再び回頭し、両軍は同航戦に移ります。ジェファーソンとリンカーンは、距離を詰めるために、一旦、回頭を試みます。
 
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第7フェイズ、大きな転機が訪れます。ヴァツーチンが丁字を取って優位に砲撃を浴びせ、ジェファーソンの上部構造物に2ヒットを与えます。第7艦隊の戦艦は、前方の砲塔のみを使用しての砲撃(砲門数2/3)でしたが、4発の命中弾と砲撃の冴えを見せます。続いて、振った命中箇所判定では、ヴァツーチンの主砲塔に4発が命中!
厚い装甲が全てはじき返したものの、直撃した1発によりターレットが損傷し、第3砲塔が使用不能に陥ります。
 
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第8フェイズ、これで砲門数では3倍となったアメリカ軍は、十分に戦えると判断し、同航戦に持ち込みます。一時的に命中率が落ちたものの、確実に両軍の損害は増していきます。
 
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第1ターン終了時には、両軍の損害は以下のようになります。
ヴァツーチン …上部構造物10ヒット、第3砲塔使用不能
ジェファーソン…船体9ヒット、上部構造物3ヒット
リンカーン  …損害なし
 
激しさを増した第2ターン、両軍の損害は鰻登りになります。第1-4フェイズの砲撃により、ジェファーソンは船体にさらに10ヒットを記録。ヴァツーチンもヴァイタルパートは損傷無いものの、上部構造物に5ヒットを受けます。
 
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第5フェイズ、さらに大きな転機が両軍に訪れます。砲門数は1/3でも正確な砲撃により4ヒットを与えたヴァツーチンの一発が、ジェファーソンの第1砲塔を直撃!貫通は免れたものの、25inch砲弾の衝撃でこの砲塔が使用不能に!
 
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と、同時にジェファーソン、リンカーンの放った一斉砲撃が7発の命中弾を出し、うち、4発が砲塔を直撃。今度は、ヴァツーチン第2砲塔が故障!せっかく、詰めかかった砲門数は、3:15と5倍にまで広がってしまいます。
 
こうなると、いくら世界最大の戦艦とはいえ、なすすべもなく、一方的な攻撃を受ける羽目に。ヴァツーチンの砲撃が急にあたらなくなったのと対照的に、第7艦隊の砲撃は正確を極め、平均で5発以上の命中弾を出します。
 
そして、ついに第9フェイズには、唯一残っていた第1砲塔までが、直撃弾によるターレットのゆがみで故障!攻撃の手段を失ったヴァツーチンの撤退により、ゲームは終了となりました。(仮想戦記上での)史実を覆した、アメリカ第7艦隊の勝利でした。
 
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ちなみに、終了時の損害ですが、
ヴァツーチン …上部構造物22ヒット(!)、全砲門使用不能
ジェファーソン…船体22ヒット、上部構造物6ヒット
リンカーン  …損害なし

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