梅雨の変わりやすい天候の土曜日に、三ヶ月ぶりに松戸の千葉会に行ってきました。季節柄か、参加者はやや少なめでしたが、会場では「Path of Glory」(GMT)やASL、「メッツ攻防戦」など、千葉会らしいアイテムがプレイされていました。

自分は、この日の初戦にこまいふさんと約束をしていた「レイテ湾強襲」(GJ)をプレイしました。前回のちはら会で対戦したフィリピン決戦のCDSです。今回は、mitsuの希望で日本軍を、こまいふさんがアメリカ軍を担当します。
日本軍の作戦は、手堅く序盤の特攻で、敵上陸船団を叩くことです。レイテによるイニシアチブ保持とカード差が少ない序盤に、水上艦隊によるレイテ湾突入と小沢艦隊によるアウトレンジ空襲を狙います。上陸船団は海上では1ヒットで撃沈できる上に、1.5VPを獲得できる「大票田」。史実で連合艦隊が計画した通り、艦隊全滅上等の特攻作戦です。ここで一定の得点を稼いでおけば、あとは得意の時間稼ぎで、作戦的勝利をもぎ取れるはず。
第1ターン、空母による空襲の後、レイテ島への上陸を開始したアメリカ軍。と、先に3枚のカードを使わせたところで、おもむろに栗田艦隊が出撃します。補給を使った南方迂回で、早くもスリガオ海峡に突入します。ここにはアメリカ軍水上艦艇が待ち構えていましたが、「全世界は知らんと欲す」でクリアし、次ターンの突入態勢を整えます。

第2ターン、想定通り「天佑を確信し~」がやってきて、栗田艦隊が悲願のレイテ湾突入に成功します。敵は「謎の反転」を試みましたが、日本軍は前ターンから大切に保持していた「第3艦隊はいずこにありや?」を投入し、見事、攻撃に成功します。
「全砲門、開け!」にっくきマッカーサーの上陸船団を捉えた栗田艦隊は、猛烈な砲撃により4ユニット(4個連隊)の船団の撃破に成功します。

想像以上の大損害に怒り心頭のアメリカ軍は、残った陸上戦力の緊急上陸を続けながら、栗田艦隊に猛烈な空襲を浴びせます。数回にわたる航空攻撃により、ついに大和/武蔵を残すだけに・・・。
と、動けぬ栗田艦隊が敵の空襲を引きつけている隙に、今度は小沢艦隊がエンガノ沖に進出し、アウトレンジ攻撃を試みます。敵航空母艦をすり抜けて、輸送船団に到達した航空隊はさらに1ユニットの船団撃沈に成功します。
アメリカ空母部隊は慌てて小沢艦隊を叩きますが、辛くも生き残った千代田隊がここで「カミカゼ」を実行!全滅と引き替えに、敵軽空母2隻を道連れにします。これにより、日本軍のVPは8.5点に到達します。
第3ターン、やっと先手を取ったアメリカ軍により、大和が壊滅します。後は、持久戦法に向け、マニラに航空機をスタックさせ、敵の動きを牽制します。

と、ここで上陸を急ぐアメリカ軍が、致命的なミスを起こします。陸上部隊をASWの護衛なしで、ダバオ湾に・・・。雲霞のごとき敵船団を発見した、日本海軍の潜水艦部隊が一斉に襲撃に入ります。一昼夜に及ぶ攻撃の結果、あの水上特攻を上回る5ユニットの船団を撃破!フィリピン攻略部隊にとどめを刺したのは、ドン亀と揶揄された伊号潜水艦でした。

この時点で、日本軍のVPは16点に達し、サドンデス勝利となりました。カード巡りにもよりますが、周到にそして大胆にかけた特攻の成功が大きかったです。サドンデスはたまたまですが、仮に最終ターンまでいっても、8.5点分を加算するのは、相当、難しいかったかと。
寡兵ながら奇襲による一発逆転を狙う日本軍と、大兵力ながら細心の運用を求められるアメリカ軍の構図がよくできていると思います。ご要望があれば、いつでもお相手しますよ~。