続いて、主催者のたかさわさんにお願いして、「シュナンドウ・ナノ」(たかさわオリジナル)をインストしていただきました。前記事でも触れましたが、南北戦争フリークのたかさわさんが制作したミニゲームです。

両軍はdrを振って、大きい方が1アクションを選択します(同数なら、南軍に)。1アクションで、1個旅団が1エリアの移動ができます。山地の移動では、さらに成功したかを判定します(1/2の確率)。dr6だと、ダブルアクションが可能になります。
南軍drが1の場合、アクションは終了し、戦闘になります。基本は兵力の多い方が勝利し、その兵力差分のVPを獲得します。同数の場合は、戦術的有利をもつ南軍の勝利となります(VPはなし)。
ターン終了時に、それぞれの色の付いている町を占領していると、その分のVPが獲得できます。第7ターン終了時に、南軍が7点以上を獲得していれば勝利、それ以外は北軍の勝利です。
南軍の方が兵力は少ないのですが、史実の石壁ジャクソンが行ったように、南軍は攻勢を義務づけられています。
第一戦は、量の北軍(たかさわ)対質の南軍(mitsu)で開始。序盤、2個旅団で北進を試みる南軍ですが、山地を迂回してストラスバーグに兵力を結集した北軍の前に、前進を阻まれます。

ならばと、山地に旅団を送り、地道にVPの獲得を狙いますが、2ターンに渡って全く動かないうちにターン終了となり(南軍drが1)、思うように加点できず。
結局、この初動の遅れが祟って、2VPしか獲得できず、北軍の勝利に。

この間、インスト入れてわずか20分。リベンジマッチで、同じ陣営で再戦します。
先の失敗を元に、南軍は組織的な北上計画を立てます。序盤、山地にいる北軍1個旅団を包囲殲滅し、量的均衡を取ったところで、全軍でストラスバーグを目指します。
連続して南軍のイニシアチブがとれ、早くも第2ターンにストラスバーグを占領します。

時間的な余裕を得た南軍は一部を山地に迂回させ、VPを稼ぎながら、第5ターンに3方向からの分進合撃を成功させ、ウィンチェスターを陥落させます。そのまま、退却する北軍を追って、北部への門ハーパーズ・フェリーに。4個旅団同士の死闘は、ジャクソンの戦術的手腕により、南軍の完勝に!

その後、再編成された北軍が山間部から反撃に出ますが、時間切れ。ぎりぎり7VPを獲得した南軍の勝利となりました。

「ハガキのゲティスバーグ」のオマージュという通り、移動も戦闘も当てにならない自軍を統制して、いかに勝機をつかむかという、南北戦争の雰囲気はばっちり。drによってはなすすべもない展開もあるでしょうが、慣れれば15分というプレイ時間ですので、次の対戦をすればよし。
イメージは、惜敗だったのに、なぜか満面の笑みのデザイナー氏。うまく機能したことが(かつ、いい展開になったことが)うれしかったそうで。
