歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

カテゴリ: WWⅡ欧州戦役

「うる星やつら」が成功裏に(?)プレイできたあと、にしさんからオファーのあった「ヒトラー暗殺」(T誌付録)をインストプレイしました。陣営は、親衛隊をにしさんが、軍諜報部をmitsuが担当します。

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序盤、軍諜報部はイベントやチット引きはよかったものの、ここ一番の動員drに阻まれます。第1ターンに、頼りのシュタウフェンベルクとトレスコウがいきなり協力拒否(Ar)となります。

さらに、第2ターンも、再び、試みますが、シュタウフェンベルクが協力拒否(Ar)し、トレスコウは半動員(ヒトラーが死亡するまで動員できず)となり、遅々として国防軍の動員が進みません。

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やむなく、エースのカナリスを使って、前面にいる親衛隊に接触をかけ、パパ・ゼップとリッペントロップを中立化するのがやっとです。
 
この間、親衛隊は着々とナチ幹部を説得し、態勢を整えます。第2ターンに、イベントでリスボンに飛ばされたヒムラーが連合軍への接触に失敗し、一時退役しますが、ターンエンドには無事にベルリンに戻ってきます。

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第3ターン、軍諜報部はやっとシュタウフェンベルクの動員に成功し、その力を使ってハーフテンやフェルギーベルも同志に加えます。一方、親衛隊は、舞い戻ったヒムラーがハーフテンをマスク(不活動)にし、全てのナチの動員を終えます。

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第4ターン、ここまで全てのチットを獲得している軍諜報部は、ダブルクロス(寝返り)を使って、ナチ党大幹部のボルマンの懐柔に成功します。

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怒り心頭の親衛隊は、裏切ったばかりのボルマンらに強制捜査をかけますが、軍諜報部が2名のSS将校を無力化させ、これを逃れます。

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第5ターン、軍諜報部はクーデターに向け、国防軍の動員に全力を挙げます。一方でカナリスを中央付近に投入し、SSの捜査妨害を試みます。

正面を非疑義面の軍部に固められ、攻撃ができない親衛隊は、エリア外移動でナチ党とSS要員を迂回させ、背後からの攻撃を目論みます。

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第6ターン、実は軍諜報部は、ナチ党要員が前線に来るのを待っていました。すかさず、ゲーリング、ポピッツ、ワーグナーの3名を取り囲むと、ダブルクロス(寝返り)を実行!ここに来て、動員drが冴えにさえ、全員を懐柔することに成功します。

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これで一気に形勢は逆転し、軍諜報部要員は反撃に転じます。予想していなかったSSに計画的に接触をかけ、半数以上を中立化またはマスクとし、3名を退役に追い込みます。

第7ターン、イベントでSS幹部1名がマドリッドに送られることに。この時、すでにノルマンディに連合軍が上陸しており、陸路ではベルリンに戻れません。当然、選んだのは、ハインリッヒ・ヒムラー長官!このピンチに、親衛隊は長官を長期出張で失い、大きな打撃となります。

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数での優勢を取った軍諜報部は、クーデターに向け、連続した接触攻撃でSS要員を突き崩し、総統官邸を片翼包囲する態勢を整えます。

第8ターン、東プロイセン(ラステンブルク)をソ連軍に占領されたため、ヒトラーが総統官邸に戻ります。ここで、満を持して、クーデター開始!

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ショックで動けないSSを尻目に、すかさず、カナリスが官邸に突入し、ヒトラーの排除を狙います。5/6の確率で成功のはずでしたが・・・なんと失敗!ならばと、シュタウフェンベルクが任務を引き継ぎますが、こちらもまたも「6」!そんな、ばかな!!エース2名が返り討ちに遭い、圧倒的に有利なはずの軍諜報部は、大きく動揺します。

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軍諜報部は、ヒトラーが生き残ると、毎ターン、2ポイントずつ、接触差ボーナス(攻撃ボーナス)を失います。親衛隊のボーナスは+5のままなので、時間が経てば立つほど、市街戦で圧倒的に有利になります。

なんとか、ヒトラーを討ち果たさんとする軍諜報部と、死守しようとする親衛隊の激しい攻防となります。軍諜報部が首相官邸の包囲網を引けば、親衛隊がそれを突き崩すという丁々発止の戦闘が続きます。結果、第1クーデターターン終了時には、軍諜報部側5名、SS側3名が死亡します。

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時間がない!焦る軍諜報部は、ここで切り札を投入します。有力なハイドリッヒをチットで足止めすると、シュタウフェンベルクの副官だったハーフテンを三度、官邸に投入させます。総統に放たれた銃弾は・・・見事に命中!ヒトラー、ついに死す!

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これにより、半動員だったトレスコウ将軍等も参戦し、一気に軍諜報部に流れがきます。軍諜報部22ユニットに対し、SS側はわずかに12ユニットとなったため、もはや逆転は不可能と言うことで、軍諜報部の勝利となりました。

午後から、再戦の準備を進めてきた「ヒトラー暗殺」(T誌付録)を、BIBIさんと対戦しました。陣営は、軍諜報部(BIBI)対親衛隊(mitsu)です。

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ここで、SS側はかなり積極的なセットアップを行います。常識的には、自陣営の近くに影響値の高いユニットと動員予定ユニットを配置し、順に動員していくのが、これまでのセオリーでした。が、今回は、ヒムラーに次ぐ、強力なハイドリッヒとシュレンベルクらを、敵陣営の奥深くに配置し、後方攪乱を狙います。

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理由は、同じ状態で動員をしていった場合、SS側のナチスより、軍諜報部側の国防軍の方が、質量ともに優秀なことがあげられます。ならば、SS側は、初期には数で劣るアプヴェーアを政治闘争に巻き込むことで、敵の動員を遅らせられると考えました。同時に、敵本拠への進入(国防軍のパニック)をちらつかせて、圧力をかけるます。

これに対し、軍諜報部側は、早期動員を狙って、自陣営近くに集中配置をします。

第1ターン、軍諜報部は、カナリスを中央に突進させ、リッペントロップを連続後退させ、SS側に圧力をかけます。同時に、他の同志を使って、シュタウフェンベルクやヘーフテンなどの国防軍を動員します。

これに対し、SS側は正体を表した(被疑面)アプヴェーアに容赦ない接触と捜査を開始します。オスター少将とボンフェッファーを逮捕すると、厳しい尋問(拷問)でボンフェッファーを「自白」させ(死亡)、オスター少将を退役に追い込みます。

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極めつけは、後方に配置したハイドリッヒとシュレンベルクで、アプヴェーアHQの潜入(!)に成功します。これにより、協力者名簿の一部がゲシュタポに渡り、せっかく動員したシュタウフェンベルクは地下に潜らざるを得なくなります(国防軍のパニックルールで、再び、非動員状態に)。

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第2ターンもこの状態が続き、軍諜報部は一向に国防軍を動員できず。逆に敵の接触や捜査で、アプヴェーアの動きはかなり鈍くなります(中立化やマスク)。対するSS側は、ゲーリングやマルティン・ボルマン、ネーベらの動員に成功します。

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このままでは、ジリ貧になると判断した軍諜報部は、第3ターン早々に賭に出ます。クーデターの試み!が、先の尋問で「フューラーアクセス」をSS側に奪われていたことも有り、あと一歩で発動ならず。第三帝国を巡る政治闘争は、軍諜報部の敗北で幕が下りました。

あとから聞いたところ、BIBIさんは「国防軍のパニック」ルールをすっかり忘れていたとのこと。それでなくても、SSエリートの後方投入で、守るべきラインが広がっていたわけで、軍諜報部の対応策が必要そうです。

題名と見た目で結構なイロモノかと思いきや、どうしてどうして。抽象的な政治闘争で、若干、概念がつかみにくいですが、要は、オーバーランと動員(加えてSS側は捜査という名の戦闘あり)が基本システムです。それを、カードやイベントでランダム性を高めていると考えると、理解しやすいかも。

底が見えるまでは、もうちょっとありそうなので、また、再戦したいですね~。たどりついたら、作戦研究(!)でもいきますか。

この日、最後の対戦は「ヒトラー暗殺計画」(T誌付録)です。このアイテムは、70年代のシミュレーション業界で一世を風靡したSPI社の政治権力闘争シリーズの一作です。

マップには抽象化されたベルリン市街地が描かれ、その中で親衛隊(SS)と軍諜報部(Abwehr)が政治闘争を繰り広げます。

各ユニットは1つずつ、移動力を消費して敵に接敵し、接触と呼ばれるオーバーランを仕掛けます。成功すると敵を一時的な行動不能や中立状態にしたり、後退させたりすることができます。この時、友好的な司令部にいるユニットは、防御力が+4となります(OKWにいる国防軍や通信省にいるナチス要人、ゲシュタポ本部のSSなど)。政治ZOCにより、後退ができないユニットは除去され、退役になります。退役ユニットは毎ターン、1/3の確率で現役復帰できます。

接触が終わると、両陣営とも非動員の味方を動員して、シンパを増やすことができます。

さらにSS側は複数のユニットで敵を取り囲み、ゲシュタポによる捜査を行うことができます。これに成功すると、軍諜報部からチットを奪ったり、捕らえて尋問(拷問)を行うことができます。尋問まで行くと、drによっては暗殺されたり、退役に追い込まれたりします。

これに、敵ユニットをベルリン外に追放できる「連絡」や連合軍の進撃、各種のランダムチット等の要素が加わります。ランダムチットには、連絡を自陣営に有利にできる「友軍及び敵軍連絡」、鉄道や航空機による優先移動の「トラベル」、動員された敵を寝返らせる「裏切り」、尋問を軽減する「アリバイ」、クーデターのdr修整となる「総統への接近」などがあり、ゲームに彩りを与えます。

今回、初プレイだったため、ルールを確認しながらのお試しプレイとします。BIBIさんが親衛隊(SS)を、mitsuが軍諜報部(Abwehr)を担当します。

序盤、両陣営は味方のリクルートに精を出します。相対的に影響値の大きい親衛隊は、動員工作でのアドバンスもあって、次々とボルマンやゲーリングなど、ナチス要人を動員していきます。

対する軍諜報部は、国防軍司令部に敵が侵入することを防ぐため、非被疑面のユニットでスクリーンを張り、残った要員で国防軍や民間人をリクルートします。が、drに恵まれず、史実ではヒトラー暗殺計画の中心人物シュタウフェンベルクや反ナチの将軍トレスコウが、賛成をしながらも態度を保留する事態に(半動員状態)。

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このままいくと、クーデター時に人員が不足する事態が懸念されましたが、ランダムチットとイベントが軍諜報部に傾きます。結果、SS長官ハインリッヒ・ヒムラーはやたらと外遊を繰り返し、かつ、チットがほとんど獲得できないため、軍諜報部はなんとかイーブンに近い状態までいきます。

極めつけは、戦争情勢が深刻になってきた第5ターンに、なぜかヒムラーがリスボン(!)へ交渉に行ってしまいます。すでにチャンネル海峡とパリには連合軍が進出しており、そのままではベルリンに戻れない状態になります。焦るヒムラーは連合軍の出先機関と交渉(接触)して、どうにか、南フランスまで辿り着きます。

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が、この時、SS長官のいないベルリンでは、カナリスはじめ、諜報部の面々がSSの人物に接触を繰り返し、政治力を持ってナチ及びSSの5人を退役させます。

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クーデターを仕掛けるには、大きく政治バランスが傾いた今しかない!第6ターン、ヒトラーがベルリンに戻ったことを確認した反ナチス側は、ワルキューレ作戦を発動します。「総統への接近」チット3枚を投入した作戦は成功し、クーデターが開始されます。

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まず、第0ターンの軍諜報部中間フェイズには、カナリス及び2名の諜報部員が活性化します。開始までに、総統本営を間接包囲していた軍諜報部は、総統官邸にカナリス指揮下の攻撃隊を突入させ、見事、ヒトラーの暗殺に成功します。

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これにより、逡巡していたシュタウフェンベルクやトレスコウも行動を開始し、次々にSS側に襲いかかります。結果、第0ターンが終わった時点で、スコルツィーニやカルテンブルナー、ミュラーなどが死亡します。

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その後、生き残ったSSと軍諜報部の間で、血まみれの市街戦が展開され、第2ターン終了時にはSS側がシェレンベルクを残すのみとなります。

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第3ターン、ナチス親衛隊にトドメを指したのは、やはりカナリス提督でした。この瞬間、ナチスによる支配は終結し、クーデター政権が連合軍と和平を結び、ドイツ崩壊を免れることができました。

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今なら、きっと、エリア式のカードドリブンにでもなっているでしょうが、当時の「真面目な」シミュレーション技法は、どこかノスタルジックを感じさせます。動員や接触など、馴染みないシステムやランダム性の高いチットなど、慣れるまで時間はかかりますが、それらしい展開になります。やっと、クーデターの作法(?)がわかってきたところなので、もう一戦くらい、やってみたいものです。

オープニングすごろく(?)の後、店長高橋さんのインストで、「国防軍の夜」(ピリオドゲーム)をmitsu・平・BIBIの三人でプレイしました。ドイツ国防軍内の派閥争いをベースに、クーデターまたは戦争終結(ドイツによる勝利)を目指す、協力及び競争型のこのアイテムです。詳しくは、三楽堂HPのリプレイをご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UCHTQcfSL_j54QjQaqtXBIqA
http://sangakudo.blog.fc2.com/blog-category-1.html

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序盤、ほぼ史実のようなドイツ周辺地域の合併となります。各勢力は、指揮下の将軍(前線部隊)を投入し、ポーランド、ラインラント、スペイン、チェコスロバキアなどに軍事侵攻します。優秀な軍事力に、drも味方し、幸いにして第二次世界大戦が勃発せずに、各地域の制圧に成功します(これはかなりカード巡りがよかったようで、いきなり、対フランス戦やバトル・オブ・ブリテン、独ソ戦!になることもあるそうです)。

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この時、各陣営はドイツ陸軍の要職(総司令官、参謀総長、予備役司令官)を分割していたのですが、先手で兵力を投入できる平総司令官が優勢となります。序盤が終わった時点で、平総司令官が7点、BIBI予備役司令官が3点、mitsu参謀総長は0点と差が付きます。

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ドイツ自体は極めて順調ですが、このままでは負けると思ったmitsu参謀総長は、平総司令官に権力闘争を仕掛け、この職を自陣営に奪ってしまいます。先手を決められる総司令官と他の陣営の参加をキャンセルできる参謀総長の組み合わせは圧倒的で、mitsu陣営主導で対ノルウェイ戦、対フランス戦に勝利し、一気にVPを逆転します。

これに危機を覚えた平陣営は、お返しとばかりに参謀総長職を奪取。こりゃ、泥沼の権力闘争が始まるかと思いきや・・・このタイミングで地獄の独ソ戦が勃発!

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さすがに、史実をよく知るベテランゲーマーとして、各陣営は内部抗争なんて放り投げて、東部戦線に全力を傾注します。それでも、ソ連軍は強力かつ執拗(各戦線で3回勝利しなければならない!)で、一時は北方軍集団が崩壊し、ドイツ国内まで攻め込まれます。が、南部戦線を制圧したことで、補充が途切れ、押し返すことに成功します。

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で、また、このタイミングで、なぜか、バトル・オブ・ブリテンが発生(誰が二正面作戦なんて始めたんだぁ!)。ゲーリングのいい加減な作戦(mitsuのdr)で、ルフトヴァッフェがこそぎ、削られます。が、東部戦線では、装甲軍団の効果的な活用により、再び、ソ連邦奥深くに侵攻します。

と、ここでアメリカが参戦。大陸反攻が起こりえることになりましたが、確率はわずかに1/6。アメリカが上陸する前に、独ソ戦に片を付けると、ドイツ国防軍は「一致団結」してタイフーン作戦を発動し、モスクワ入城直前まで行きましたが・・・ああ、ここで平さんの振った、アメリカの反攻drは「1」!ウソだろう!!!

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カレーに上陸した米英連合軍は、無人の西武戦を駆け抜け、ベルリンを占領。綺麗なまでのドイツ軍の逆転敗北(!)となりました(笑い)。

いやー、初プレイでしたが、十分、面白かった。戦線展開としてはかなりドイツ軍に有利だったそうですが、BIBIさんはマンシュタインを投入したにもかかわらず1を連発(将軍負傷)。mitsuは、バトル・オブ・ブリテンでドイツ空軍を全滅させるという低ロールぶり。極めつけは平さんで、「1」以外ならOKだったアメリカ軍の大陸反攻を、ピンできっちり決める「律儀さ」(笑い)。作戦手腕は完璧だったのに、「ここ一番でピンを出せる漢たち」の面目躍如でした。

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今回はウォーゲーマーらしく、権力闘争よりもドイツの勝利(軍事行動)が優先となったのでドロドロ感は少なかったのですが、純粋に戦争シミュレーションと見ても面白かったです。表題通り、ドイツ国防軍内の権力闘争に、いわゆる欧州キャンペーンの要素が入り、初見ではちょっと複雑かも知れません。が、おそらく数回すると、コツがわかり、デザイナーが目論んだ(?)泥沼の政治抗争になるかも。

ともあれ、スムーズなインストをしていただいた高橋店長さん、どうもありがとうございました。

ギリギリまで予定が立たず、どうしたものかと思っていましたが・・・前日の夜半に目途が付き、船堀タワーへGO!今年も、猿遊会に行ってきました。

お昼過ぎに着くと、二会場に分かれて、年に一度の方々が、思い思いのアイテムを広げており。積み木の南北戦争あり、巨大なシシリー島あり、ハードな砂漠伝説あり、ちょっと酔っ払った(?)ジェットランドあり。一日しかなく、例え、途中まででも、楽しめれば勝ちと、いつもの楽しい雰囲気に満ちあふれていました。

早速、主催のたかさわさんが声をかけてくれまして、プレイヤー募集中の通称「トラトラ」-「TRIUMPH&TRAGEDY」(GMT)に参加することに。第二次大戦をモチーフにした枢軸軍・西側連合軍・ソ連軍の3人マルチです。

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基本は行動ポイントカードを消費して、移動-戦闘を行う、シンプルなシステムですが、もう一つの資源カードで生産力を上げたり、行動ポイントカードに付随する外交能力を使用して衛星国を広げたりすることも、有効です。ゲームの開始は、なんと1936年から。そう、戦争をしなければならないわけではなく、「平和」の名の下に政治的影響を広げたり、中立国に「進駐」したりして、国力を増強します。

アメリカが参戦すると強力な西側連合軍をNACLさんが、優秀な戦力と内線の利を生かしてイニシアチブを握るドイツ軍をドンデモブラウさんが、辺境で漁夫の利を狙うソ連軍をmitsuが担当します。

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1936年は、ドイツと西側連合軍は、工場を建てまくり、生産力の向上に努めます。同時に多数の外交カードを持つドイツは、中央ヨーロッパとトルコに触手を伸ばし、同盟国を増やします。一方、ソ連軍は軍備増強の傍ら、歩兵の自動車化カードが2枚来たので、すぐさま、開発。まどろっこしい外交はソ連らしくないと、いきなり、フィンランドとバルト三国に「進駐」し、これを衛星国にします。さらに、イランにも侵攻し、バクー油田を押さえます。

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1937年、ドイツと西側連合軍は軍備を増強し始めるとともに、ドイツ軍はさらに外交でトルコを衛星国にしてしまいます。前ターンに軍事進駐をしたソ連軍は、VPチットを引けなかったので、このターンはおとなしく工場生産と軍備増強に努めます。

1938年も基本は前ターンと同様の流れに。このまま、平和裏にゲームが進むかと思いきや、気がつけばドイツ軍がかなりの戦力をため込んでいるよう。

と、1939年、とうとう、ドイツが史実通りに宣戦布告をします。が、ターゲットは東ではなく、西側連合軍。いきなり奇襲でパリを陥落させると、デンマークを取るついでに、なんと北海の制海権を掌握。そのまま、秋にゼレーベを発動し、イギリスに侵攻します。

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戦争はまだと思っていた西側連合軍は、完全に虚を突かれました。なんとかロンドンは死守したものの、次ターンの陥落は必至ということで、ドイツ軍の勝利となりました。

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もし続いていたら、戦力十分とは言えないまでも、順番によってはソ連軍らしく、中央ヨーロッパとポーランド、東プロイセンへの侵攻をするつもりでした。逆転は無理でも、焦られるくらいにはなったかも。

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今回のソ連軍は、実質、「ソロプレイ」でしたが、インストとしては十分で、楽しさや定石が垣間見られました。あれだけシンプルに外交・生産・戦争を描けるとは、発売後すぐに売り切れになったのも頷けます。また、機会があれば、ぜひ、プレイしたいものです。

お相手をいただいたNACLさん、トンデモブラウさん、どうもありがとうございました。

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