この日の緒戦は、一番はじめに来場したエンジョウさんと「Down in Flames」(CMJ)ガダルカナル・キャンペーンです。この傑作空戦カードゲームは、バトルロイヤルも楽しいのですが、その真骨頂はキャンペーンにあります。
両陣営は、各任務に先立ち、オプションを選択するのですが、超強力なものからあった方がまし程度のものまで、ヴァリエーションに富んでいます。任務の重要性 と獲得VPの累計、敵の選びうるオプションなどを考慮して、最善と思われる選択していきます。
今回は、日米が死闘を繰り広げたガダルカナル・キャンペーンを行うことに。陣営は、連合軍(mitsu)対日本軍(エンジョウ)です。
第1任務の主導権は、アメリカ軍なので、まず、ガダルカナル島からの輸送船団攻撃を実施します(戦場4)。秘密裏に選んだオプションは、アメリカ軍がボート・コルセアF4Uを投入するNo.5です。対する日本軍は、大空のサムライこと坂井三郎の零戦52型!戦闘機数は2機ずつですが、パイロットの分だけ、日本軍が有利です。

序盤、まずは護衛機を屠らんと、日本軍の2機がF4Uに襲いかかります。F4Uは果敢にも先制攻撃をかけ、零戦21型に3ヒットを与え、損傷させます。

が、運動エネルギーを使い果たしたところに、坂井三郎が襲いかかり、防戦一方に。F4Uは一瞬の隙をついて、なんと21型の撃墜します。
が、第2ターン、怒り心頭の零戦52型の攻撃を受け、最後は20mm機関砲の直撃で撃墜となります。

生き残った酒井機は、編隊を組んで飛行するドーントレスを襲撃します。SBDも機銃で必死の反撃をしますが、零戦の運動性に翻弄され、効果なし。巧みに背後に回り込んだ零に機関砲を浴び、第4ターンに1機が撃墜されます。

唯一残った、ドーントレスも第6ターンに僚機の後を追い、全滅します。

アメリカ軍が壊滅したことで、日本軍は船団護衛の16点を手に入れ、さらに撃墜による22点を加え、38点を奪います。一方のアメリカ軍は、零戦1機撃墜の9点止まりで、VPは-29点となります。
第1任務が失敗に終わったので、第2ラウンドはイニシアチブが入れ替わり、日本軍の選択に。選んだ戦場は、ラバウルからのブーゲンビル島空襲です。アメリカ軍のオプションは、またも高速のボート・コルセアF4Uに加え、物資不足(全ての敵機に1ヒット)のNo.2です。一方の日本軍は、零戦2機を追加するNo.5です。
第1ターン、一式陸攻を護衛する零戦がボート・コルセアに襲いかかります。機動性の高い52型がF4Uの背後に回り込みますが、性能限界突破でカードを増やしてこれを乗り切ります。逆にF4Uが、21型に逆襲をかけます。直前のF4Fとのドッグファイトで手札を消耗していた21型は、これをさけられず、撃墜されてしまいます。

機数が2:1となった日本軍は劣勢となり、第2ターンに52型も撃墜。

満を持してアメリカ軍のインターセプターが、一式陸攻を襲撃します。耐久力が8あるとは言え、一機ずつ集中攻撃を受けて、ライターのように燃え上がり、第5ターンに全滅します。

今度は、アメリカ軍が基地防衛で18点を手に入れ、さらに撃墜による34点を加え、いい気に52点を獲得します。前回の点数を加減し、VPはアメリカ軍+23点と逆転します。
日本軍の任務失敗により、またもイニシアチブが転換し、アメリカ軍はガダルカナルからのブーゲンビル島強襲の戦場5を選びます。続いてオプションは、アメリカ軍がF4Fに加え、爆撃力を上昇させるNO.3 です。日本軍は隼2機ですが、敵戦闘機が1ターン不在のNo.6を選びます。
第1ターン、爆装のSDB、F4F、F4Uの3機に対し、3機の日本軍機が襲いかかります。殿のF4Fに対し、集中攻撃をかけますが、ワイルドキャットはこれによく耐え、損傷をしたものの、第1ターンを凌ぎきります。

第2ターン、さすがにこのF4Fは撃墜され、また、参入したばかりの護衛のF4Fも隼2機に撃墜されます。


が、ここから、爆装を捨てたF4Uの反撃が開始されます。高速性を生かして零戦21型の側面を取ると、正確な3連射でこれを撃墜します。

第3ターン、隼2機の挟撃を受けますが、猛烈なスピードと馬力でこれを振りきります。

時間がなくなってきた日本軍は、標的をSBDに変え、2ヒットを与えます。が、なんと、防御砲火をもろに浴びた隼1機が炎上し、墜落します。

そこへ死の天使コルセアが舞い降り、背後から隼に機関銃を叩き込み、これも撃墜。

敵の迎撃機が全滅したところで、SBDが爆撃を敢行し、損傷を与えます。任務を達成したことで、さらにアメリカ軍のVPは上昇し、+32点になります。
任務は成功したものの破壊までには至らなかったので、主導権は再び日本軍に。ここで選んだ戦場は、7の珊瑚海!初の空母戦が発生します。選んだオプションは、アメリカ軍が最大の2機を追加するNo.4で、日本軍も-5VPの減点覚悟で3機(!)を投入するNo.4です。両軍とも戦闘機3機ずつに日本軍の攻撃機3機という、合計9機による大空中戦が発生します。

第1ターン、日本軍は零戦52型と隼で、宿敵F4Uに攻撃をかけますが、抜群の高速性でこれを躱します。逆にF4F2機が、21型に襲いかかり、集中攻撃でこれを撃墜します。

両軍とも背後を取って取られての激しいドッグファイトを経て、第3ターン、殊勲のF4Fペアが零戦52型を討ち取ります。おお、まさにサッチ・ウェーブ!

最後に残った隼も、死の天使F4Uに捕捉され、後を追います。

護衛機のいなくなった日本軍の攻撃隊に、無傷のアメリカ軍3機が襲いかかり、順に集中攻撃をかけ、これを全滅させました。

これにより、アメリカ軍が空母護衛の20点と撃墜の35点を加え、のべで87点となりました。日本軍は効果的なオプションをほぼ使い果たし、逆転はまず不可能ということで、アメリカ軍の勝利となりました。